【R18】第二王子と妃の夫婦事情

巴月のん

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47)可能性はゼロじゃない

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真っ白になっていたアリアは気付けば、ベッドの上に座っていた。

「え?あれ?」
「面白いぐらい気絶しやがって。そういうところは変わらねぇな」
「いや、年齢を考えて?そもそも、夫って、結婚した覚えないんですけれど?」
「信じられないなら、婚姻届の写しでもなんでも見せてやろう」
「…本当に?」
「回転が良い割に鈍さは相変わらずだな。まぁ、現実逃避しようとしようまいと、今のお前は俺の妻で、妃だ…慣れろ」
「できるわけないでしょう!」

パニックになっても敬語を崩さないあたりがアリアだが、当のザンとしてはそれがまたイラつく原因になっていた。せっかく距離が近くなって寂しそうな様子を見せることが減っていたというのに、これではまた前と同じようになってしまうのではと危惧しているところだ。
そんなザンの心境すら解っていないアリアは眉間に皺を寄せて腕を組んでいた。

「あれ、そういえばここは?それにこのひらひらなワンピース?」
「俺とお前の寝室に決まっているだろう?ついでに、そのワンピースはお前が作った物だ」
「そう、寝室ですか…ん?」
「ついでにその腹立たしい敬語をやめろ。素をさらけ出している俺の方がバカみたいだから」

そういいながらザンはアリアを押し倒し、アリアはそのまま背中から布団に埋もれた。困惑しているアリアをよそに、ザンは腕を伸ばしてワンピースのボタンに手をかけはじめた。

「ちょ、な、なにを!」
「お仕置きついでに夫婦であることを実感してもらおうと思って」

お仕置きも何も、記憶がすっ飛んでいるアリアからすれば、八つ当たり感満載だが、パニックになっているアリアはそれどころではない。必死に起き上がろうとするが、肢体を組み敷かれている状態では逃げられるはずもなく。必死に腕を伸ばそうとする間にも前ボタンがひとつずつ外されていく。露わになる肌とブラにザンの本気を汲み取ったアリアはザンを睨みつけようと正面を向いた。

「もうっ!」

だが、そこに見えるのは、野生の目に舌なめずりをする精悍な顔立ちをした男。普段のアリアなら、父親に慣れているせいでスルーできるはずが、この時はなぜか目が離せなかった。

「いいから、黙ってろ」
「え、あっ、いつの間に?!」

気付けば、すでにワンピースは広げられてブラジャーとショーツが丸見えになっていた。思わず身体を逸らしてうつ伏せになろうとするが、それこそ、ザンにとってより都合がいい展開になっている。
布団をぎゅっとつかんだアリアだが、肌に触れてくる手の感触に体を震わせた。

「んっ?!」
「ん、相変わらず反応が良いな」

うつ伏せになっているアリアを抱きしめる形になるザンだがその手はアリアのブラとショーツの中を這い始めた。そして、敏感になっている部分を上下同時に攻め立てていく。

「んっ、やぁっ!!」

ブラのホックを外された状態で胸を揉まれ、シーツの中の茂みも指がさわさわと撫でてくる。時折、強く撫でてくるその指の卑猥さは見なくとも涙目になるほど。
ましてや、記憶がないアリアにとっては未知の体験である。それだけに彼女にとって、その快感は果てしなく激しく執拗に自分を攻め立ててくる魔物でしかない。

だというのに、ザンの手は止まらない。それどころか激しくなっていく。

うつ伏せになっていたのに、いつの間にか腰はあがり、四つ這い状態になってしまっている。気付けば、アリアはぜぇぜぇと息を吐いていた。涙目になっているのが自分でもわかる。火照った頬に気付き、熱さを感じていると、自分を抱きしめている彼の肌の感触も生々しく感じる。
気付けば、ショーツは半分ずらされていて、彼の形の良い指はわずかに見える割れ目を撫でてはつついたりとまるで茂みを探索しているかのように動いていた。

わずかながらも、下半身の様子がみえてしまったアリアは慌てて目を逸らそうとするが、次は胸の方に目がいってしまっていた。もはやブラは外れているというのに、片方のおっぱいは彼の手から伝わるぬくもりでジンジンと熱を感じていた。見てわかるぐらいに、乳首はぷっくりと膨らみを主張している。彼の手指の合間から見える肉がまた生々しい。アリアは思わず、自分の体を支えていた手をなんとか動かし、おっぱいを支えながらも揉んでいる卑猥な腕を抑えようとしたが、それよりも早く、ザンが動いた。ザンの行動に気付いたアリアは慌てながら口にするが、それより早く、茂みを探索していた指がさらに深く谷間へともぐりこんだ。

「それっ・・・ダメ!!」

んっと息を飲むアリアの声と同時に、ザンの細長い指と割れ目の間からからわずかに汁が洩れている。彼女にとっては初めてでも、身体は幾度なくザンを受け入れている。それだけに体が順応して雫を滴らせているのは当然のことといえた。しかし、初めての体験だと思っているアリアからすれば羞恥心しかわかない。自分がどれだけはしたないことをしているのかと真っ赤になって当然だ。幸いなことに痛みを感じなかったらしいアリアが震えながらも、ザンの方を恐る恐る向くと、彼はこれまた楽しそうに笑った。

「な、ななな…?」
「これはこれで、新鮮だな。動かすぞ」

言葉と同時に、アリアの中に入った指が勢いよく動き出す。それに反応して体が揺れるアリアは呼吸するのに必死で考えることすらできなかった。ぐちゅぐちゅと中を搔きまわす音を聞きながらも、アリアは体を四つ這いで支えることで精いっぱいになっていた。
しばらくするとリズムが少しずつ変わっていった。間隔が長くなったり短くなったりしていることに気付いたアリアは無意識ながらも腰を必死に彼の指に押し付けていた。少しずつ慣れてきたことに気付いたザンはアリアの耳たぶを嚙んだ。

「そろそろだな。もっといいものをくれてやるよ」

ぼんやりとしていたアリアは官能的に聞こえる声に悶えていて内容をすぐには受けいられなかったが、指が一気に引き抜かれ、冷たい空気が当たったことで、一瞬我に返った。

「え、何が…んっ!?」

アリアは、いきなり自分の中にズプリッ…とぐんぐん入り込んで、奥の方へと蠢いていく何かの存在を感じたのと同時に、ザンの両手が腰を掴み始めたことで、ようやくこれから始まることが何かを悟った。
思わず声をだすが、それより早くザンの手が腰を振った。
衝撃に合わせるように声が出てしまうが、アリアとしてはぼんやりする頭と視界の中、ようやく自分がセックスしているという事実を飲み込めたところだ。

(なん、なんでっ?なんで、私がこんな王子とかいう人とセックスをしてっ?ああ、でも、頭が、動かなくて、でも、何か当たってるし、中にぐんぐん来るしっ…どう、したら…)

なんとか考えようとするが、身体の方はこれっぽちも言うことを聞かない、それどころか、快感を求めて気付けばザンの動きに合わせて腰を振っている。アリアが最終的に認識したのは、自分がひたすら腰を振っているだけだという事実。
それでも、初めてと思っている彼女の想像を超えた濃い絡み合いは止まらなかったし、彼女も止めようとしなかった。
一回、果てたアリアだが、すぐに足を広げられ、その間に彼が組み敷く体勢へと変わる。ぼんやりとしていたアリアだが、とても優しく彼女の頬を撫でて来ているのが彼の手とは到底信じられなかった。情熱的な目で見てくるし、していることは激しいのに、触れてくる手の優しいことといったら反則でしかない。
荒い息の中、むくれたアリアに対し、ザンは面白そうにくつくつと笑っている。ずっと笑っていることから機嫌は良いのだろう。もっともザンからすれば、アリアの体が自分を覚えていて変わらぬ動きをすることが嬉しくもあり照れ臭くもあっただけなのだが。
少し伸びた髪を撫でながら、今度は正常位で身体を絡ませあう。アリアは一瞬迷ったものの、結局一体感となった激しさにザンの背中に腕を伸ばした。
慣れてきたのか、甘い声を出しながら足を絡みつかせてくるアリアの自覚のなさに少し心配を感じたザンだったが、同時にほっとしていた。もし身体まで拒否してくるようであればさすがにお手上げだったということぐらいはわかっていたから。

アリアもザンのやり方に思うことはいっぱいあったが、それでも、今与えられている快感からは逃げられない。




気付けば、陽が落ちて照明もつけず暗くなっていた部屋の中、二人だけは熱を感じあいながら乱れた夜を過ごした。





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