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スピンオフ
現代版ザンアリ『副社長と彼女の恋愛事情』(17)
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*第二王子と妃の夫婦事情【スピンオフ】現代版ザンアリ『副社長と彼女の恋愛事情』(17)
※ザンがアリアと同じ世界の人間だったら?という話です
有亜は朝一で部屋にやってきた人物にびっくりした。何故東京にいたはずの彼がここにいるのだと。
「・・・先輩、なんでここに?」
「何って、ボスに呼ばれたからここにいるんスよ」
「・・・でも帰るのは今夜でしょ?」
「そうっス、つまり、Uターンなわけですよ、俺は・・・」
「ど、ドンマイ」
ちなみに今日の朝、ボスを送ってきたばかりだという。アレクサンダーは沖縄にもある子会社の見回り?みたいなものにいった。だから、朝いなかったのかと納得した有亜は予め部屋に運ばれてきた朝食に手を付けた。等庭はというと何やら電話で本がどうのとかよくわからんものを手配していた。多分アレクサンダーに頼まれた仕事に関わることだろう。きっと。
電話を終えた等庭はスマホをポケットに入れながら有亜に聞いた。先輩後輩の関係もあってわりと気さくに会話ができる。(ただ、有亜が結婚したとなれば話は別だが。)
「そうだ、高原のご両親は大丈夫だったのか?」
「うん、相変わらずだった」
「結婚の許可は大丈夫だったってことスね。良かった良かった」
「・・・・とかいいながら、こんなものを出しだしてくるって」
等庭が差し出してきたのは婚姻届。しかも特注なのか、世間でも大人気のねこちゃんをモチーフにしたキャラクターの絵がこれでもかとちりばめられていた。うん。このキャラは確かに好きだけれど、何かが違うと有亜は遠い目になった。
「・・・とりあえず、名前入れたらいいのかな。あ、もうあの人書いてるんだ」
「浮かない顏っスね。どうした?」
「ううん・・・そうだ。契約書とかあるよね。規約と期間も確認したいんだけれど」
「え」
「やっぱり1年とかじゃ早いよね」
「(嫌な予感を感じるけれど・・・)一応聞いておくっス。なんのことだ?」
「・・・だって、契約結婚でしょ?」
有亜の言葉を聞いた等庭が即座にボスであるアレクサンダーに電話を掛けたのはいうまでもなく。
「は?どういうことだ?」
「だから、高原がまだ契約結婚と思っているんスよ!あっはんうっふんな事しといて、まだ誤解を解いてなかったんスか!?ってか、プロポーズはどうしたっス!」
「・・・まて、本当に頭がまわらないんだが・・・なんだ、この激しい頭痛と眩暈は」
「そりゃこっちのセリフっすよ!高原は契約書はないの?期限が解らないと書けないとかなんとかいって拒否して買い物に行きました!!」
もちろん、ぬかりのない等庭は即座に運転手つきの車を貸した。これで見張りはなんとかなるだろう。運転手とはいえSPの一人だし。アレクサンダーは等庭とのやり取りを切った後すぐに、子会社に適当かつ的確な指示を残して車へと乗り込んだ。(心の中で、己の愚かさを罵倒するというオプションもついてきた)
有亜は観光地である首里城に来ていた。買い物をほぼ終わらせた後、時間がまだあるのと、アレクサンダーに会いにくかったので運転手に頼んで適当に時間を潰せるところをと頼んだら、ここが良いと言われたのだ。(もちろん、運転手は警備のしやすさだけで選んで言っただけ)
「なんだろうな。はぁ~」
空を見上げると、珍しく晴れている。それだけに広がる青空と目の前に見える鮮やかな紅色が映える。からっとした気候は東京と違って蒸し暑くないので気に入っている。
「・・・離婚したらこっちに定住も悪くないなぁ」
さすがに気まずくてずっと仕事はできなさそう。前までの私だったら、絶対に仕事第一だったんだけれど、さすがに好きだって自覚した後だと自分でもコントロールができなさそうで怖い。
「私は絶対に好きにならない自信があったのに、結構落ちるときは落ちるもんだね」
有亜はだらだらと首里城を回りながらいろんなことを考えていた。
副社長との出会い
なぜか流されるままに契約
んで、婚約する前に合体
なぜか結婚に切り替えられる
婚約パーティーときて、親に紹介・・・
しかも婚姻届は秘書のラティスから差し出される
「あれ。悲壮感が薄れた・・・しかも、私達って合体してばっかりじゃない?」
衝撃の事実に気付いた有亜はふと思いだした。
「・・・そうか、別視点で考えるとザンは私の身体しか興味ないともとれるのか」
そりゃ、禁欲はつらかっただろうに。あ、でもモテるから別に大丈夫か。自慰するような人ではないしな。うん。
色々考え事をしながら、門を出て、車の方へ向かおうとする。その間にも、自分たちの関係についてずっとぶつぶつ言いながら考えていた。
「うーん。だめだ、もうちょっと頭の整理しないと」
「おい、有亜?どこへ行く?」
「・・・あの人のことだから仕事で忙しいだろうから別々帰っても大丈夫として、お父さんに残ることをどう説明しようかな。いや、その前にホテルの予約しないと」
「有亜、何を言っている。そんなことは絶対にダメにきまっているだろう」
「え、何・・・あれ?」
さっきからいちいち突っ込みが入るなと思ってスマホの画面から目を離して見上げると、なぜか仕事のはずのアレクサンダーが立っていた。しかも、汗びっしょりで。
「やっと気づいたか。門のところからずっと話しかけていたんだぞ」
「・・・・ということは!」
「有亜が呟きを口にしてくれてよかったよ、本当に」
お蔭で、ぎりぎり間に合ったということがよく分かった・・・!と口にしたアレクサンダーは疲れた表情をしていた。有亜は首を傾げるが、観光客が集まる門先では話しにくい。そう考えたアレクサンダーは有亜を連れて、石段から少し離れたところに移動した。アレクサンダーが先導して、ベンチに座らせるが、その間ずっと有亜はうろたえていた。
「で、どうしてここに?仕事は?」
「珍しく等庭から罵倒を受けてな。とりあえず全てキャンセルしてきた」
「意味が解らない・・・あ、解った、契約書のこと?」
「・・・まぁ関係はしているが、本題はもっと別のことだ」
だから、聞いてほしいと真顔で話してくるアレクサンダーに押された有亜は無言ながらもおずおずと頷いた。
※ザンがアリアと同じ世界の人間だったら?という話です
有亜は朝一で部屋にやってきた人物にびっくりした。何故東京にいたはずの彼がここにいるのだと。
「・・・先輩、なんでここに?」
「何って、ボスに呼ばれたからここにいるんスよ」
「・・・でも帰るのは今夜でしょ?」
「そうっス、つまり、Uターンなわけですよ、俺は・・・」
「ど、ドンマイ」
ちなみに今日の朝、ボスを送ってきたばかりだという。アレクサンダーは沖縄にもある子会社の見回り?みたいなものにいった。だから、朝いなかったのかと納得した有亜は予め部屋に運ばれてきた朝食に手を付けた。等庭はというと何やら電話で本がどうのとかよくわからんものを手配していた。多分アレクサンダーに頼まれた仕事に関わることだろう。きっと。
電話を終えた等庭はスマホをポケットに入れながら有亜に聞いた。先輩後輩の関係もあってわりと気さくに会話ができる。(ただ、有亜が結婚したとなれば話は別だが。)
「そうだ、高原のご両親は大丈夫だったのか?」
「うん、相変わらずだった」
「結婚の許可は大丈夫だったってことスね。良かった良かった」
「・・・・とかいいながら、こんなものを出しだしてくるって」
等庭が差し出してきたのは婚姻届。しかも特注なのか、世間でも大人気のねこちゃんをモチーフにしたキャラクターの絵がこれでもかとちりばめられていた。うん。このキャラは確かに好きだけれど、何かが違うと有亜は遠い目になった。
「・・・とりあえず、名前入れたらいいのかな。あ、もうあの人書いてるんだ」
「浮かない顏っスね。どうした?」
「ううん・・・そうだ。契約書とかあるよね。規約と期間も確認したいんだけれど」
「え」
「やっぱり1年とかじゃ早いよね」
「(嫌な予感を感じるけれど・・・)一応聞いておくっス。なんのことだ?」
「・・・だって、契約結婚でしょ?」
有亜の言葉を聞いた等庭が即座にボスであるアレクサンダーに電話を掛けたのはいうまでもなく。
「は?どういうことだ?」
「だから、高原がまだ契約結婚と思っているんスよ!あっはんうっふんな事しといて、まだ誤解を解いてなかったんスか!?ってか、プロポーズはどうしたっス!」
「・・・まて、本当に頭がまわらないんだが・・・なんだ、この激しい頭痛と眩暈は」
「そりゃこっちのセリフっすよ!高原は契約書はないの?期限が解らないと書けないとかなんとかいって拒否して買い物に行きました!!」
もちろん、ぬかりのない等庭は即座に運転手つきの車を貸した。これで見張りはなんとかなるだろう。運転手とはいえSPの一人だし。アレクサンダーは等庭とのやり取りを切った後すぐに、子会社に適当かつ的確な指示を残して車へと乗り込んだ。(心の中で、己の愚かさを罵倒するというオプションもついてきた)
有亜は観光地である首里城に来ていた。買い物をほぼ終わらせた後、時間がまだあるのと、アレクサンダーに会いにくかったので運転手に頼んで適当に時間を潰せるところをと頼んだら、ここが良いと言われたのだ。(もちろん、運転手は警備のしやすさだけで選んで言っただけ)
「なんだろうな。はぁ~」
空を見上げると、珍しく晴れている。それだけに広がる青空と目の前に見える鮮やかな紅色が映える。からっとした気候は東京と違って蒸し暑くないので気に入っている。
「・・・離婚したらこっちに定住も悪くないなぁ」
さすがに気まずくてずっと仕事はできなさそう。前までの私だったら、絶対に仕事第一だったんだけれど、さすがに好きだって自覚した後だと自分でもコントロールができなさそうで怖い。
「私は絶対に好きにならない自信があったのに、結構落ちるときは落ちるもんだね」
有亜はだらだらと首里城を回りながらいろんなことを考えていた。
副社長との出会い
なぜか流されるままに契約
んで、婚約する前に合体
なぜか結婚に切り替えられる
婚約パーティーときて、親に紹介・・・
しかも婚姻届は秘書のラティスから差し出される
「あれ。悲壮感が薄れた・・・しかも、私達って合体してばっかりじゃない?」
衝撃の事実に気付いた有亜はふと思いだした。
「・・・そうか、別視点で考えるとザンは私の身体しか興味ないともとれるのか」
そりゃ、禁欲はつらかっただろうに。あ、でもモテるから別に大丈夫か。自慰するような人ではないしな。うん。
色々考え事をしながら、門を出て、車の方へ向かおうとする。その間にも、自分たちの関係についてずっとぶつぶつ言いながら考えていた。
「うーん。だめだ、もうちょっと頭の整理しないと」
「おい、有亜?どこへ行く?」
「・・・あの人のことだから仕事で忙しいだろうから別々帰っても大丈夫として、お父さんに残ることをどう説明しようかな。いや、その前にホテルの予約しないと」
「有亜、何を言っている。そんなことは絶対にダメにきまっているだろう」
「え、何・・・あれ?」
さっきからいちいち突っ込みが入るなと思ってスマホの画面から目を離して見上げると、なぜか仕事のはずのアレクサンダーが立っていた。しかも、汗びっしょりで。
「やっと気づいたか。門のところからずっと話しかけていたんだぞ」
「・・・・ということは!」
「有亜が呟きを口にしてくれてよかったよ、本当に」
お蔭で、ぎりぎり間に合ったということがよく分かった・・・!と口にしたアレクサンダーは疲れた表情をしていた。有亜は首を傾げるが、観光客が集まる門先では話しにくい。そう考えたアレクサンダーは有亜を連れて、石段から少し離れたところに移動した。アレクサンダーが先導して、ベンチに座らせるが、その間ずっと有亜はうろたえていた。
「で、どうしてここに?仕事は?」
「珍しく等庭から罵倒を受けてな。とりあえず全てキャンセルしてきた」
「意味が解らない・・・あ、解った、契約書のこと?」
「・・・まぁ関係はしているが、本題はもっと別のことだ」
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