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第一章 高校一年生(一学期)
はじまり(美久里)
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「マタイによる福音書、22章の39節。『隣人を自分のように愛しなさい』と――」
紺色の修道服に身を包んだシスターが、壇上で聖書を読み上げる。
今まで聖書やシスターなどとは関わりがなかったため、すごく新鮮な気分だ。
花のJK。蝶のJK。最強のJK。
これから華やかな青春が待っているのだろうと、少女は期待に胸をふくらませていた。
苦手な男子がいないこの女子校で、最高の青春を送るのだ!
(コミュニケーションに自信はないけど……だ、大丈夫……だと思いたいっ……!)
人見知りコミュ障をこじらせた少女にとって、新たな環境というのはものすごくストレスがかかる。
だが、心機一転!
自分は変わるのだと、少女は決意する。
「せ~いタ~ピオ~、カ~♪」
これから歌うことになる校歌を聴きながら、少女はクラスメイトたちの顔を見回した。
☆ ☆ ☆
紺色のブレザーが初々しく輝く教室。
まさしく、『ピカピカの一年生』というワードが似合う。
まあ、だが、その……
紺色のセーターに紺色のベスト、チェック柄の紺色のスカート……などなど。
どんだけ紺色推しなんだよ! とツッコミたくなるほど制服の紺色率が高い。
だが、それ以外は至って普通だ。
と言うより、制服自体はなかなかに可愛い。
女子の可愛さがさらに引き立つ制服である。
そんな制服を纏い、少女は自分の席で落ち着きなくそわそわしている。
(が、頑張らなきゃ……! 私は変わるんだ……っ!)
少女はどんな人に声をかけようか迷っている。
と言うより、人見知りコミュ障な少女にとって、人に声をかけることも一苦労なのだ。
そんな時。
「ねぇ、それって『魔法少女になれたなら』のキーホルダーだよね?」
「……ふぇっ!?」
(い、いきなり話しかけられた……っ!)
――人見知りコミュ障少女は不意打ちに弱かった。
だが、そんなことはつゆ知らず、クラスメイトはなおも続ける。
「いいよね~、『まほなれ』! 突然魔法のステッキに魔法少女にされた主人公がどんどん成長していくんだよね~」
「……え、あ……う、うん……!」
「あ、そうだ。名前なんて言うの? あたしは朔良! よろしく!」
「……あ、えっと……美久里です……よ、よろしく……」
なかなかにアクティブな雰囲気が漂う朔良。
明るい茶色の髪を、高い位置で一つに結んでいる。
いわゆるポニーテールで、コミュ力が高そうな印象を受けた。
対照的に美久里は、おどおどした根暗な印象。
紫色の、肩ぐらいの長さの髪がそれを強調させる。
人見知りコミュ障なため、朔良とは正反対だ。
(……なんで私なんかに声掛けてくれたんだろう。でも……すごく嬉しい……)
美久里は高鳴る心を抑えられず、頬を高揚させる。
――すごく楽しい高校生活が始まりそうな予感に、美久里は胸を躍らせた。
紺色の修道服に身を包んだシスターが、壇上で聖書を読み上げる。
今まで聖書やシスターなどとは関わりがなかったため、すごく新鮮な気分だ。
花のJK。蝶のJK。最強のJK。
これから華やかな青春が待っているのだろうと、少女は期待に胸をふくらませていた。
苦手な男子がいないこの女子校で、最高の青春を送るのだ!
(コミュニケーションに自信はないけど……だ、大丈夫……だと思いたいっ……!)
人見知りコミュ障をこじらせた少女にとって、新たな環境というのはものすごくストレスがかかる。
だが、心機一転!
自分は変わるのだと、少女は決意する。
「せ~いタ~ピオ~、カ~♪」
これから歌うことになる校歌を聴きながら、少女はクラスメイトたちの顔を見回した。
☆ ☆ ☆
紺色のブレザーが初々しく輝く教室。
まさしく、『ピカピカの一年生』というワードが似合う。
まあ、だが、その……
紺色のセーターに紺色のベスト、チェック柄の紺色のスカート……などなど。
どんだけ紺色推しなんだよ! とツッコミたくなるほど制服の紺色率が高い。
だが、それ以外は至って普通だ。
と言うより、制服自体はなかなかに可愛い。
女子の可愛さがさらに引き立つ制服である。
そんな制服を纏い、少女は自分の席で落ち着きなくそわそわしている。
(が、頑張らなきゃ……! 私は変わるんだ……っ!)
少女はどんな人に声をかけようか迷っている。
と言うより、人見知りコミュ障な少女にとって、人に声をかけることも一苦労なのだ。
そんな時。
「ねぇ、それって『魔法少女になれたなら』のキーホルダーだよね?」
「……ふぇっ!?」
(い、いきなり話しかけられた……っ!)
――人見知りコミュ障少女は不意打ちに弱かった。
だが、そんなことはつゆ知らず、クラスメイトはなおも続ける。
「いいよね~、『まほなれ』! 突然魔法のステッキに魔法少女にされた主人公がどんどん成長していくんだよね~」
「……え、あ……う、うん……!」
「あ、そうだ。名前なんて言うの? あたしは朔良! よろしく!」
「……あ、えっと……美久里です……よ、よろしく……」
なかなかにアクティブな雰囲気が漂う朔良。
明るい茶色の髪を、高い位置で一つに結んでいる。
いわゆるポニーテールで、コミュ力が高そうな印象を受けた。
対照的に美久里は、おどおどした根暗な印象。
紫色の、肩ぐらいの長さの髪がそれを強調させる。
人見知りコミュ障なため、朔良とは正反対だ。
(……なんで私なんかに声掛けてくれたんだろう。でも……すごく嬉しい……)
美久里は高鳴る心を抑えられず、頬を高揚させる。
――すごく楽しい高校生活が始まりそうな予感に、美久里は胸を躍らせた。
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