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第一章 高校一年生(二学期)
がっさく(葉奈)
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「合作っすか?」
「そう! ずっとやってみたかったの~。どうかなぁ?」
いつも通りスマホで小説を読んでいると、紫乃から声をかけられた。
紫乃がイラスト担当、葉奈が文章担当という合作をしてみたいと言われたのだ。
完全に趣味の範囲なので、ネットで細々と活動する程度だが。
「いいっすよ」
葉奈は二つ返事でOKする。
紫乃の圧倒的画力をずっと借りてみたかったのである。
プロになれるのではないかと思うほどの絵柄で、自分の文章を彩ってほしい。
そんな思いから、快く承諾した。
「え、い、いいの……? 僕は嬉しいけど~、もう少し考えてみても――」
「うちもやりたかったっすから。考えるまでもないっす」
紫乃の困惑気味な声を遮って、葉奈は至極当然というように言う。
清々しく放たれた葉奈の言葉に、紫乃は固まってしまった。
「……あ、あれ? 紫乃ちゃーん? おーい」
無言になった紫乃に不安を感じ、その紫乃の目の前で手を振ってみる。
だが、一向に反応がない。
これはもう“アレ”しかないと、いたずらごころが疼く。
「へーい」
パァン! ……と、思ったよりも大きな音が出てしまった。
銃声や何かの破裂音のように聞こえる。
本人も驚いていたが、一番驚いたのは紫乃だ。
目を丸くして、何とも言えない表情で葉奈を見ている。
「え、な、なに~……?」
「ご、ごめんっす……紫乃ちゃんの意識を戻そうと手を叩いたら思った以上に大きな音が出ちゃったっす」
「……そこまでしなくても~……」
目の前で手を振ったのに、何の反応もしなかった人はどこの誰だろう。
葉奈はそう思うが、何とか呑み込む。
「で? どんな話を作るんすか?」
「あ、そうそう。僕が今考えてるのは――」
放課後特有の暖かい橙色が教室を染め上げる。
今日は少し帰るのが遅くなりそうだ。
センチメンタルな気分になりながら、その景色の一部となった。
「そう! ずっとやってみたかったの~。どうかなぁ?」
いつも通りスマホで小説を読んでいると、紫乃から声をかけられた。
紫乃がイラスト担当、葉奈が文章担当という合作をしてみたいと言われたのだ。
完全に趣味の範囲なので、ネットで細々と活動する程度だが。
「いいっすよ」
葉奈は二つ返事でOKする。
紫乃の圧倒的画力をずっと借りてみたかったのである。
プロになれるのではないかと思うほどの絵柄で、自分の文章を彩ってほしい。
そんな思いから、快く承諾した。
「え、い、いいの……? 僕は嬉しいけど~、もう少し考えてみても――」
「うちもやりたかったっすから。考えるまでもないっす」
紫乃の困惑気味な声を遮って、葉奈は至極当然というように言う。
清々しく放たれた葉奈の言葉に、紫乃は固まってしまった。
「……あ、あれ? 紫乃ちゃーん? おーい」
無言になった紫乃に不安を感じ、その紫乃の目の前で手を振ってみる。
だが、一向に反応がない。
これはもう“アレ”しかないと、いたずらごころが疼く。
「へーい」
パァン! ……と、思ったよりも大きな音が出てしまった。
銃声や何かの破裂音のように聞こえる。
本人も驚いていたが、一番驚いたのは紫乃だ。
目を丸くして、何とも言えない表情で葉奈を見ている。
「え、な、なに~……?」
「ご、ごめんっす……紫乃ちゃんの意識を戻そうと手を叩いたら思った以上に大きな音が出ちゃったっす」
「……そこまでしなくても~……」
目の前で手を振ったのに、何の反応もしなかった人はどこの誰だろう。
葉奈はそう思うが、何とか呑み込む。
「で? どんな話を作るんすか?」
「あ、そうそう。僕が今考えてるのは――」
放課後特有の暖かい橙色が教室を染め上げる。
今日は少し帰るのが遅くなりそうだ。
センチメンタルな気分になりながら、その景色の一部となった。
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