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第一章 高校一年生(三学期)
きもち(葉奈)
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朝、いつものように葉奈と紫乃は一緒に登校した。
そして、早い時間に教室に着くため、ふたりきりになる。
その時、葉奈は思い切って訊いてみた。
「し、紫乃ちゃん、もしうちと付き合うとしたら……うちとの接し方は変わったりするっすか?」
「え……? いきなりなに~?」
唐突な質問に、紫乃は顔を少し赤らめる。
だけど、どこか嬉しそうにもしている。
「付き合ったらか~……うーん、恋人っぽい感じになりたいなとは思うかな~……」
「こ、恋人っぽい感じってなんすか……?」
葉奈の質問に、紫乃は少しもじもじした後、覚悟を決めた表情で葉奈を見た。
「葉奈ちゃんのこと、『ハニー』って呼ぼうかなぁ~」
「は、ハニー……っすか……?」
葉奈は少し驚いた。
まさか紫乃の口からから『ハニー』という単語が出るとは思わなかったから。
戸惑いと気恥しさで、葉奈はそれ以上何も言えなかった。
そのことをどう受け取ったのか、紫乃が不安そうに問う。
「あれ、ダメだった~……? 割と世間一般の恋人イメージだったんだけどな~……」
「ハニーはちょっと……恥ずかしいっすよ……」
葉奈は恋人のこと『ハニー』と呼んでいる人に出会ったことないのだが、紫乃はどうしてそれが世間一般のイメージに繋がったのだろうか。
少なくとも葉奈は、そんなイメージを抱いていない。
「うーん、そっかぁ~……他にイチャイチャ感が出る呼び方ってあるかな~」
「そんなもの出さなくてもいいんじゃないっすか……?」
「葉奈ちゃんは『ハニー』以外だと何が思いつく~?」
「ハ、ハニー以外で……?」
「うん。ハニー以外で、そういう呼び方~」
「え、何も思いつかないっすけど……別に名前呼びでいいんじゃないっすか? それかあだ名で呼び合うとか」
葉奈が抱いている恋人イメージはこうだ。
多分多くの恋人がそういう感じなのではないだろうかと思われる。
葉奈は誰とも付き合ったことがないから、完全にイメージだけど。
「なんかしっくり来ないなぁ~……友だちとあんま変わらないじゃん」
「まあそうっすけど……呼び方よりも気持ちが大事なんじゃないっすか?」
「気持ち~……? まあ、そうだよね~。僕が葉奈ちゃんのこと好きって気持ちが大事だもんね~」
「……もしもの話っすよね?」
葉奈は紫乃とそういう関係になりたくて訊いたわけではない。
単にどうなるか気になったから訊いただけなのだ。
それなのに、どうして。
「さぁ、どうだろうね?」
こんなにも、紫乃から目が離せないのだろうか。
そして、早い時間に教室に着くため、ふたりきりになる。
その時、葉奈は思い切って訊いてみた。
「し、紫乃ちゃん、もしうちと付き合うとしたら……うちとの接し方は変わったりするっすか?」
「え……? いきなりなに~?」
唐突な質問に、紫乃は顔を少し赤らめる。
だけど、どこか嬉しそうにもしている。
「付き合ったらか~……うーん、恋人っぽい感じになりたいなとは思うかな~……」
「こ、恋人っぽい感じってなんすか……?」
葉奈の質問に、紫乃は少しもじもじした後、覚悟を決めた表情で葉奈を見た。
「葉奈ちゃんのこと、『ハニー』って呼ぼうかなぁ~」
「は、ハニー……っすか……?」
葉奈は少し驚いた。
まさか紫乃の口からから『ハニー』という単語が出るとは思わなかったから。
戸惑いと気恥しさで、葉奈はそれ以上何も言えなかった。
そのことをどう受け取ったのか、紫乃が不安そうに問う。
「あれ、ダメだった~……? 割と世間一般の恋人イメージだったんだけどな~……」
「ハニーはちょっと……恥ずかしいっすよ……」
葉奈は恋人のこと『ハニー』と呼んでいる人に出会ったことないのだが、紫乃はどうしてそれが世間一般のイメージに繋がったのだろうか。
少なくとも葉奈は、そんなイメージを抱いていない。
「うーん、そっかぁ~……他にイチャイチャ感が出る呼び方ってあるかな~」
「そんなもの出さなくてもいいんじゃないっすか……?」
「葉奈ちゃんは『ハニー』以外だと何が思いつく~?」
「ハ、ハニー以外で……?」
「うん。ハニー以外で、そういう呼び方~」
「え、何も思いつかないっすけど……別に名前呼びでいいんじゃないっすか? それかあだ名で呼び合うとか」
葉奈が抱いている恋人イメージはこうだ。
多分多くの恋人がそういう感じなのではないだろうかと思われる。
葉奈は誰とも付き合ったことがないから、完全にイメージだけど。
「なんかしっくり来ないなぁ~……友だちとあんま変わらないじゃん」
「まあそうっすけど……呼び方よりも気持ちが大事なんじゃないっすか?」
「気持ち~……? まあ、そうだよね~。僕が葉奈ちゃんのこと好きって気持ちが大事だもんね~」
「……もしもの話っすよね?」
葉奈は紫乃とそういう関係になりたくて訊いたわけではない。
単にどうなるか気になったから訊いただけなのだ。
それなのに、どうして。
「さぁ、どうだろうね?」
こんなにも、紫乃から目が離せないのだろうか。
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