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第二章 高校二年生(一学期)
てすと3(紫乃)
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試験時間は授業時間よりも5分長く、50分間設けられている。
紫乃と瑠衣は、一問目から順番に手をつけていく。
瑠衣は順調に解いているようだが、紫乃は進みが遅い。
(どうしよ~……全然わかんない……)
紫乃は英語が一番の苦手科目。
そんな英語が初っ端から来て、嫌気がさしていた。
紫乃なりに頑張って勉強していたのだが、苦手なものは苦手だ。急に得意になるわけがない。
(でも、このままだとどんどん時間だけが過ぎてく……赤点取っちゃうかも~っ!)
紫乃は想定外の難易度の高さに戸惑う。
こんなことでは本当に――!
『大丈夫だにゃ、しのにゃん。困った時は――』
9時半、試験時間終了を報せるチャイムが鳴り響いた。
「みなさん、シャープペンシルを置いてください。一番後ろの人が回収してくださいね」
「先生ー、あと5分だけ待ってくださーい」
クラスメイトの一人が焦りの表情を浮かべながら挙手をして、シスターに懇願する。
「いけません。不正をすると全科目0点になっちゃいますから」
シスターはにこにこ微笑みながら、クラスメイトに優しく注意した。
瑠衣の助言を思い出さなければ、紫乃もそのクラスメイトと同じことをしたかもしれない。
危ないところだった。
「しのにゃん、テストはどうだったかにゃ?」
「うーん……まあまあかな~……」
休み時間になり、瑠衣が紫乃の席まで駆け寄ってきてくれた。
ベストは尽くしたが、自信はない。
そんな紫乃の様子を察してか、瑠衣は突然、紫乃をぎゅーっと強く抱きしめる。
「ちょっ……! 瑠衣ちゃん……!?」
「しのにゃんは大丈夫だにゃ。もししのにゃんの点数が落ちても、瑠衣がまた勉強教えてあげるにゃ」
「う、あ、嬉しいけど……ありがたいけど……恥ずかしいから離れて~っ!」
紫乃は恥ずかしさのあまり、大声で拒絶してしまった。
本当は、瑠衣に感謝しているのに。
試験中に思い出した瑠衣の言葉。
それは――
『焦らずゆっくりやるといいにゃ。瑠衣がついているからにゃ』
紫乃と瑠衣は、一問目から順番に手をつけていく。
瑠衣は順調に解いているようだが、紫乃は進みが遅い。
(どうしよ~……全然わかんない……)
紫乃は英語が一番の苦手科目。
そんな英語が初っ端から来て、嫌気がさしていた。
紫乃なりに頑張って勉強していたのだが、苦手なものは苦手だ。急に得意になるわけがない。
(でも、このままだとどんどん時間だけが過ぎてく……赤点取っちゃうかも~っ!)
紫乃は想定外の難易度の高さに戸惑う。
こんなことでは本当に――!
『大丈夫だにゃ、しのにゃん。困った時は――』
9時半、試験時間終了を報せるチャイムが鳴り響いた。
「みなさん、シャープペンシルを置いてください。一番後ろの人が回収してくださいね」
「先生ー、あと5分だけ待ってくださーい」
クラスメイトの一人が焦りの表情を浮かべながら挙手をして、シスターに懇願する。
「いけません。不正をすると全科目0点になっちゃいますから」
シスターはにこにこ微笑みながら、クラスメイトに優しく注意した。
瑠衣の助言を思い出さなければ、紫乃もそのクラスメイトと同じことをしたかもしれない。
危ないところだった。
「しのにゃん、テストはどうだったかにゃ?」
「うーん……まあまあかな~……」
休み時間になり、瑠衣が紫乃の席まで駆け寄ってきてくれた。
ベストは尽くしたが、自信はない。
そんな紫乃の様子を察してか、瑠衣は突然、紫乃をぎゅーっと強く抱きしめる。
「ちょっ……! 瑠衣ちゃん……!?」
「しのにゃんは大丈夫だにゃ。もししのにゃんの点数が落ちても、瑠衣がまた勉強教えてあげるにゃ」
「う、あ、嬉しいけど……ありがたいけど……恥ずかしいから離れて~っ!」
紫乃は恥ずかしさのあまり、大声で拒絶してしまった。
本当は、瑠衣に感謝しているのに。
試験中に思い出した瑠衣の言葉。
それは――
『焦らずゆっくりやるといいにゃ。瑠衣がついているからにゃ』
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