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第二章 高校二年生(二学期)
わざわいのもと(葉奈)
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「そういえば、お前はどういう時にネタが降ってくるんだ?」
「唐突にも程があるっすね……」
放課後。葉奈は漫研の部室へ入るなり、朔良から食い気味に訊かれた。
そういう質問なら教室で訊く機会なんていくらでもあっただろうに。
まあ、部室には葉奈と朔良以外まだ来てなさそうだし、朔良にとってはちょうどいいのかもしれないが。
「いつ訊こうか機会をうかがっていたらいつの間にか放課後になってたんだよ。混乱するあまりお前より先に部室来ちゃってたし」
「そ、それは……災難だったっすね……?」
「つーかそれより、あたしの質問に答えてくれよ!」
「とりあえず落ち着けっす。顔近いっすよ」
朔良をなだめて落ち着かせて、まずは詳細を聞いた。
するとどうやら、朔良は趣味で書いている小説に関してスランプに陥っているらしい。
ネタがなかなか思いつかず苦戦しているらしい。
それは確かに葉奈も苦労したことがあるし、これからいつ再発するかわからない。
だから、朔良の焦る気持ちはとてもよくわかる。
どうすればいいのかわからなくなって、ネタを探しに旅に出てしまいたい欲求に駆られることがある。
そこは朔良も同じかは知らないが。
「そっすねぇ……うちは授業中にふと降りてくることが多いっすね。意識が別のところに向きやすい分、そっちのヒラメキがするどくなるというか……」
「わ、わかるようなわからないような……でも、授業中だとメモ取りにくいんじゃねぇか?」
朔良は変なことを訊くものだ。
席替えをして、葉奈の席は後ろの方になったのに。
後ろの方なら自分のやりたい放題やりやすいというのに。
「スマホを取り出せばチャチャッと文字打ち込めるっすし、まずそうだったらノートに書き込むだけっすよ」
ドヤ顔をして胸を張る。
スマホというのは便利なものだ。
機械文明に感謝して日々を過ごさなくては……と葉奈が考えているところで、朔良はマズイものを食べた時のような顔になった。
「……そうか。じゃあ今度先生に告げ口しとくな」
「ちょわーっ!? やめてくださいっす! そんなことしたらスマホ取り上げられてしまうっすぅぅ!」
そもそも、朔良は葉奈に憧れていたのではないのか。
葉奈には、朔良を弟子にした記憶があるのだが、本人はそれを忘れてしまったのだろうか。
もしそうなら、朔良に記憶を取り戻させるのが先決だ。
葉奈は頭の中がパニックになり、変な思考回路になってしまった。
「あ、今度じゃなくて今すぐ言うべきか」
「ぎゃあああ! お助けーっ!」
それが楽しかったのか、朔良は葉奈で遊び始めた。
二人の関係性は、きっとこれからもこんな感じが続くのだろう。
「唐突にも程があるっすね……」
放課後。葉奈は漫研の部室へ入るなり、朔良から食い気味に訊かれた。
そういう質問なら教室で訊く機会なんていくらでもあっただろうに。
まあ、部室には葉奈と朔良以外まだ来てなさそうだし、朔良にとってはちょうどいいのかもしれないが。
「いつ訊こうか機会をうかがっていたらいつの間にか放課後になってたんだよ。混乱するあまりお前より先に部室来ちゃってたし」
「そ、それは……災難だったっすね……?」
「つーかそれより、あたしの質問に答えてくれよ!」
「とりあえず落ち着けっす。顔近いっすよ」
朔良をなだめて落ち着かせて、まずは詳細を聞いた。
するとどうやら、朔良は趣味で書いている小説に関してスランプに陥っているらしい。
ネタがなかなか思いつかず苦戦しているらしい。
それは確かに葉奈も苦労したことがあるし、これからいつ再発するかわからない。
だから、朔良の焦る気持ちはとてもよくわかる。
どうすればいいのかわからなくなって、ネタを探しに旅に出てしまいたい欲求に駆られることがある。
そこは朔良も同じかは知らないが。
「そっすねぇ……うちは授業中にふと降りてくることが多いっすね。意識が別のところに向きやすい分、そっちのヒラメキがするどくなるというか……」
「わ、わかるようなわからないような……でも、授業中だとメモ取りにくいんじゃねぇか?」
朔良は変なことを訊くものだ。
席替えをして、葉奈の席は後ろの方になったのに。
後ろの方なら自分のやりたい放題やりやすいというのに。
「スマホを取り出せばチャチャッと文字打ち込めるっすし、まずそうだったらノートに書き込むだけっすよ」
ドヤ顔をして胸を張る。
スマホというのは便利なものだ。
機械文明に感謝して日々を過ごさなくては……と葉奈が考えているところで、朔良はマズイものを食べた時のような顔になった。
「……そうか。じゃあ今度先生に告げ口しとくな」
「ちょわーっ!? やめてくださいっす! そんなことしたらスマホ取り上げられてしまうっすぅぅ!」
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「ぎゃあああ! お助けーっ!」
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二人の関係性は、きっとこれからもこんな感じが続くのだろう。
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