えっちな姉妹百合、上等ですっ!〜えっちなことばかりしたがる妹に辟易しつつもされるがままになっています〜【完結済み】

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えっちな姉妹百合は一旦休戦

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「えーっと……何してるの?」
「あ、う、うみ……おかえり……」

 事が終わった時に、ちょうどうみが帰ってきた。
 すでに“そういう事”は終わっていたし、服も着ている。
 ……のだが、やはりこれはうみが戸惑うのも納得できる。

「あ、おかえりなさい。うみさん」
「え、あ、た、ただいま……?」

 しかし、戸惑いつつもしっかりと挨拶を返せるうみを尊敬する。
 私なら絶対硬直して何も言えない気がするから。

「っていうか! どういう状況!?」
「んー、やっぱそこ気になるよね~……」
「どういう状況って……そのままですけど?」
「まあ、うん……めいの言う通りだけど……」

 なんというか、説明しにくい。
 だって、これは……この状況は……
 めいと私が同じベッドで寝ているのだから――!

「えっと、とりあえず説明するわ……」
「え、あ、うん……よろしく……」

 私は口下手で説明下手だが、めいの助けもありなんとか伝わったようだ。
 その詳細は省くとする。

「へぇ……そうなんだ……」
「え、今のでわかるの?」

 急に私の妹を名乗られたこととかお世話をしにきたと言われたこととか話したのに、すぐに理解できるものなのだろうか。
 私には無理そうだ。絶対「え、嘘でしょ?」みたいなこと言うと思う。
 改めて、うみのことを尊敬する。さすが我が妹。あれ、なんの話をしていたんだっけ?

「……ういが認めたんならいいんじゃない? あたしが口出しすることじゃないし?」
「うみ……」

 口を尖らせながらも、私の気持ちを考えてくれているらしいうみを見て、思わず泣きそうになった。
 実際は泣かなかったけど、泣きたいくらい嬉しかったのだ。

 そうしてうみと話をしていると、後ろから暖かくて柔らかいものが当たる。
 そして、ぎゅっと腕ごと抱きしめられた。
 私がそれに戸惑っていると、抱きしめた張本人が口を開く。

「……うみちゃんばっかじゃなくて、わたしにも構ってください……」

 どうやら、めいは放っておかれて寂しかったらしい。

「ごめんごめん。めいは甘えん坊だね」

 私がめいの腕をどかして頭を撫でると、めいは嬉しそうに喉を鳴らす。
 その姿はまるで猫みたいで、ついムラムラしてしまう。

「え、かわ……もっと撫でていい……?」
「ふぇ……? わ、わたしは構いませんが……」
「じゃあ遠慮なく……!」

 私が手をわきわきと、いやらしそうに動かすことをどう思ったのか。
 めいは少し戸惑った様子を見せつつ、頭を突き出してくれる。
 そのことが嬉しくて、私は我慢できなくなった。

「わしゃわしゃー!」
「ふにゃあっ!?」

 私にわしゃわしゃされるのは予想外だったらしく、めいが高くて可愛い声を上げる。
 その声に突き動かされて、私はもっと撫でまくった。
 頭のてっぺんも、耳の近くも、前も後ろも全部撫でまくった。
 すると、めいはくすぐったそうに笑う。

「ひゃはは……! お姉ちゃん、くすぐったいです……!」

 どこか嬉しそうにも笑っているめいは、また私に抱きついた。

「えへへ、もっとやってくださいっ!」
「え、もちろんだよ。もっとや――」
「――待ってっ!」

 めいのお強請りに、私は虜になっていた。
 その時、うみが声を張り上げる。

「あ、いや、その……もうすぐお母さん帰ってくるだろうし、もうやめた方が……」

 初めはなんだろうと首を傾げたが、そういうことらしい。
 確かに、もう買い物から帰ってきてもおかしくない。
 うみなら大丈夫だったが、お母さんにめいの姿を見られたらなんて言われるか……

「あー……ところでめいっていつ帰るつもりなの?」
「え? 帰るつもりはないですよ?」
「……え?」

 一体どういう事なのだろう。
 帰るつもりはない? うちに泊まっていくという意味だろうか。
 私が疑問に思っていると、またもうみが声を上げた。

「ちょっ……! うち狭いし帰った方がいいよ……!」

 うみの言い分はわからなくもないが、その言い方だと早く帰ってほしいように聞こえる。
 お前はうちには不要だと言っているように思えてしまう。

「むぅ……わたしは帰りません! お姉ちゃんと一緒にいたいんです!」
「気持ちは嬉しいけど……親にはちゃんと泊まるって言ってあるの……?」
「ちょっとうい!? なんで勝手に泊まること前提にしてるわけ!?」
「え、いや、もう遅いし外暗いし……どこに住んでるかわからないけど、今から帰す方があれじゃない?」
「ぐぅぅ……それもそうかもだけど……」

 私とうみが話し合っていると、ガチャッという音が玄関から聞こえた。
 お母さんが帰ってきたみたいだ。
 これはもう泊まりが確定するかもしれない。
 私はそれに、なぜか胸が高鳴った。
 なぜか、ずっとめいにここにいてほしいと感じた。

「あんま気に食わないけど、とりあえず泊まってきなよ。お母さんには上手く言っておくから」
「うみってほんと素直じゃないいい子だよなぁ」
「ツンデレだって言いたいの!?」
「え、割とそんな感じだと思ってたけど……」

 そんなこんなで、割とドタバタな一日を過ごした。
 事情が事情だったので、お母さんも渋々了承してくれたようだ。
 二人の妹と一緒にご飯を食べているなんて、不思議な感覚がする。
 だけど、嫌ではないし、むしろ楽しい。

 いつも結構騒がしい家庭だと思うが、今日はもっと賑やかだ。
 明るく笑うめいに、なぜか目が離せない。
 “ああいう事”をしたからだろうか、それともめいが可愛いからだろうか。
 あるいは両方かもしれない。
 ……何を考えているんだ、私は。

「うい? どうしたの? ――と言いながらういのいちご横取りー!」
「うみちゃん何してるんですか!? お姉ちゃんの好物なのに……!」
「……なんでめいさんがそんなこと知ってるの?」

 それがどういう事だとしても、今はこの瞬間を大切にしていきたいと思った。
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