6 / 32
えっちな姉妹百合は一旦休戦
しおりを挟む
「えーっと……何してるの?」
「あ、う、うみ……おかえり……」
事が終わった時に、ちょうどうみが帰ってきた。
すでに“そういう事”は終わっていたし、服も着ている。
……のだが、やはりこれはうみが戸惑うのも納得できる。
「あ、おかえりなさい。うみさん」
「え、あ、た、ただいま……?」
しかし、戸惑いつつもしっかりと挨拶を返せるうみを尊敬する。
私なら絶対硬直して何も言えない気がするから。
「っていうか! どういう状況!?」
「んー、やっぱそこ気になるよね~……」
「どういう状況って……そのままですけど?」
「まあ、うん……めいの言う通りだけど……」
なんというか、説明しにくい。
だって、これは……この状況は……
めいと私が同じベッドで寝ているのだから――!
「えっと、とりあえず説明するわ……」
「え、あ、うん……よろしく……」
私は口下手で説明下手だが、めいの助けもありなんとか伝わったようだ。
その詳細は省くとする。
「へぇ……そうなんだ……」
「え、今のでわかるの?」
急に私の妹を名乗られたこととかお世話をしにきたと言われたこととか話したのに、すぐに理解できるものなのだろうか。
私には無理そうだ。絶対「え、嘘でしょ?」みたいなこと言うと思う。
改めて、うみのことを尊敬する。さすが我が妹。あれ、なんの話をしていたんだっけ?
「……ういが認めたんならいいんじゃない? あたしが口出しすることじゃないし?」
「うみ……」
口を尖らせながらも、私の気持ちを考えてくれているらしいうみを見て、思わず泣きそうになった。
実際は泣かなかったけど、泣きたいくらい嬉しかったのだ。
そうしてうみと話をしていると、後ろから暖かくて柔らかいものが当たる。
そして、ぎゅっと腕ごと抱きしめられた。
私がそれに戸惑っていると、抱きしめた張本人が口を開く。
「……うみちゃんばっかじゃなくて、わたしにも構ってください……」
どうやら、めいは放っておかれて寂しかったらしい。
「ごめんごめん。めいは甘えん坊だね」
私がめいの腕をどかして頭を撫でると、めいは嬉しそうに喉を鳴らす。
その姿はまるで猫みたいで、ついムラムラしてしまう。
「え、かわ……もっと撫でていい……?」
「ふぇ……? わ、わたしは構いませんが……」
「じゃあ遠慮なく……!」
私が手をわきわきと、いやらしそうに動かすことをどう思ったのか。
めいは少し戸惑った様子を見せつつ、頭を突き出してくれる。
そのことが嬉しくて、私は我慢できなくなった。
「わしゃわしゃー!」
「ふにゃあっ!?」
私にわしゃわしゃされるのは予想外だったらしく、めいが高くて可愛い声を上げる。
その声に突き動かされて、私はもっと撫でまくった。
頭のてっぺんも、耳の近くも、前も後ろも全部撫でまくった。
すると、めいはくすぐったそうに笑う。
「ひゃはは……! お姉ちゃん、くすぐったいです……!」
どこか嬉しそうにも笑っているめいは、また私に抱きついた。
「えへへ、もっとやってくださいっ!」
「え、もちろんだよ。もっとや――」
「――待ってっ!」
めいのお強請りに、私は虜になっていた。
その時、うみが声を張り上げる。
「あ、いや、その……もうすぐお母さん帰ってくるだろうし、もうやめた方が……」
初めはなんだろうと首を傾げたが、そういうことらしい。
確かに、もう買い物から帰ってきてもおかしくない。
うみなら大丈夫だったが、お母さんにめいの姿を見られたらなんて言われるか……
「あー……ところでめいっていつ帰るつもりなの?」
「え? 帰るつもりはないですよ?」
「……え?」
一体どういう事なのだろう。
帰るつもりはない? うちに泊まっていくという意味だろうか。
私が疑問に思っていると、またもうみが声を上げた。
「ちょっ……! うち狭いし帰った方がいいよ……!」
うみの言い分はわからなくもないが、その言い方だと早く帰ってほしいように聞こえる。
お前はうちには不要だと言っているように思えてしまう。
「むぅ……わたしは帰りません! お姉ちゃんと一緒にいたいんです!」
「気持ちは嬉しいけど……親にはちゃんと泊まるって言ってあるの……?」
「ちょっとうい!? なんで勝手に泊まること前提にしてるわけ!?」
「え、いや、もう遅いし外暗いし……どこに住んでるかわからないけど、今から帰す方があれじゃない?」
「ぐぅぅ……それもそうかもだけど……」
私とうみが話し合っていると、ガチャッという音が玄関から聞こえた。
お母さんが帰ってきたみたいだ。
これはもう泊まりが確定するかもしれない。
私はそれに、なぜか胸が高鳴った。
なぜか、ずっとめいにここにいてほしいと感じた。
「あんま気に食わないけど、とりあえず泊まってきなよ。お母さんには上手く言っておくから」
「うみってほんと素直じゃないいい子だよなぁ」
「ツンデレだって言いたいの!?」
「え、割とそんな感じだと思ってたけど……」
そんなこんなで、割とドタバタな一日を過ごした。
事情が事情だったので、お母さんも渋々了承してくれたようだ。
二人の妹と一緒にご飯を食べているなんて、不思議な感覚がする。
だけど、嫌ではないし、むしろ楽しい。
いつも結構騒がしい家庭だと思うが、今日はもっと賑やかだ。
明るく笑うめいに、なぜか目が離せない。
“ああいう事”をしたからだろうか、それともめいが可愛いからだろうか。
あるいは両方かもしれない。
……何を考えているんだ、私は。
「うい? どうしたの? ――と言いながらういのいちご横取りー!」
「うみちゃん何してるんですか!? お姉ちゃんの好物なのに……!」
「……なんでめいさんがそんなこと知ってるの?」
それがどういう事だとしても、今はこの瞬間を大切にしていきたいと思った。
「あ、う、うみ……おかえり……」
事が終わった時に、ちょうどうみが帰ってきた。
すでに“そういう事”は終わっていたし、服も着ている。
……のだが、やはりこれはうみが戸惑うのも納得できる。
「あ、おかえりなさい。うみさん」
「え、あ、た、ただいま……?」
しかし、戸惑いつつもしっかりと挨拶を返せるうみを尊敬する。
私なら絶対硬直して何も言えない気がするから。
「っていうか! どういう状況!?」
「んー、やっぱそこ気になるよね~……」
「どういう状況って……そのままですけど?」
「まあ、うん……めいの言う通りだけど……」
なんというか、説明しにくい。
だって、これは……この状況は……
めいと私が同じベッドで寝ているのだから――!
「えっと、とりあえず説明するわ……」
「え、あ、うん……よろしく……」
私は口下手で説明下手だが、めいの助けもありなんとか伝わったようだ。
その詳細は省くとする。
「へぇ……そうなんだ……」
「え、今のでわかるの?」
急に私の妹を名乗られたこととかお世話をしにきたと言われたこととか話したのに、すぐに理解できるものなのだろうか。
私には無理そうだ。絶対「え、嘘でしょ?」みたいなこと言うと思う。
改めて、うみのことを尊敬する。さすが我が妹。あれ、なんの話をしていたんだっけ?
「……ういが認めたんならいいんじゃない? あたしが口出しすることじゃないし?」
「うみ……」
口を尖らせながらも、私の気持ちを考えてくれているらしいうみを見て、思わず泣きそうになった。
実際は泣かなかったけど、泣きたいくらい嬉しかったのだ。
そうしてうみと話をしていると、後ろから暖かくて柔らかいものが当たる。
そして、ぎゅっと腕ごと抱きしめられた。
私がそれに戸惑っていると、抱きしめた張本人が口を開く。
「……うみちゃんばっかじゃなくて、わたしにも構ってください……」
どうやら、めいは放っておかれて寂しかったらしい。
「ごめんごめん。めいは甘えん坊だね」
私がめいの腕をどかして頭を撫でると、めいは嬉しそうに喉を鳴らす。
その姿はまるで猫みたいで、ついムラムラしてしまう。
「え、かわ……もっと撫でていい……?」
「ふぇ……? わ、わたしは構いませんが……」
「じゃあ遠慮なく……!」
私が手をわきわきと、いやらしそうに動かすことをどう思ったのか。
めいは少し戸惑った様子を見せつつ、頭を突き出してくれる。
そのことが嬉しくて、私は我慢できなくなった。
「わしゃわしゃー!」
「ふにゃあっ!?」
私にわしゃわしゃされるのは予想外だったらしく、めいが高くて可愛い声を上げる。
その声に突き動かされて、私はもっと撫でまくった。
頭のてっぺんも、耳の近くも、前も後ろも全部撫でまくった。
すると、めいはくすぐったそうに笑う。
「ひゃはは……! お姉ちゃん、くすぐったいです……!」
どこか嬉しそうにも笑っているめいは、また私に抱きついた。
「えへへ、もっとやってくださいっ!」
「え、もちろんだよ。もっとや――」
「――待ってっ!」
めいのお強請りに、私は虜になっていた。
その時、うみが声を張り上げる。
「あ、いや、その……もうすぐお母さん帰ってくるだろうし、もうやめた方が……」
初めはなんだろうと首を傾げたが、そういうことらしい。
確かに、もう買い物から帰ってきてもおかしくない。
うみなら大丈夫だったが、お母さんにめいの姿を見られたらなんて言われるか……
「あー……ところでめいっていつ帰るつもりなの?」
「え? 帰るつもりはないですよ?」
「……え?」
一体どういう事なのだろう。
帰るつもりはない? うちに泊まっていくという意味だろうか。
私が疑問に思っていると、またもうみが声を上げた。
「ちょっ……! うち狭いし帰った方がいいよ……!」
うみの言い分はわからなくもないが、その言い方だと早く帰ってほしいように聞こえる。
お前はうちには不要だと言っているように思えてしまう。
「むぅ……わたしは帰りません! お姉ちゃんと一緒にいたいんです!」
「気持ちは嬉しいけど……親にはちゃんと泊まるって言ってあるの……?」
「ちょっとうい!? なんで勝手に泊まること前提にしてるわけ!?」
「え、いや、もう遅いし外暗いし……どこに住んでるかわからないけど、今から帰す方があれじゃない?」
「ぐぅぅ……それもそうかもだけど……」
私とうみが話し合っていると、ガチャッという音が玄関から聞こえた。
お母さんが帰ってきたみたいだ。
これはもう泊まりが確定するかもしれない。
私はそれに、なぜか胸が高鳴った。
なぜか、ずっとめいにここにいてほしいと感じた。
「あんま気に食わないけど、とりあえず泊まってきなよ。お母さんには上手く言っておくから」
「うみってほんと素直じゃないいい子だよなぁ」
「ツンデレだって言いたいの!?」
「え、割とそんな感じだと思ってたけど……」
そんなこんなで、割とドタバタな一日を過ごした。
事情が事情だったので、お母さんも渋々了承してくれたようだ。
二人の妹と一緒にご飯を食べているなんて、不思議な感覚がする。
だけど、嫌ではないし、むしろ楽しい。
いつも結構騒がしい家庭だと思うが、今日はもっと賑やかだ。
明るく笑うめいに、なぜか目が離せない。
“ああいう事”をしたからだろうか、それともめいが可愛いからだろうか。
あるいは両方かもしれない。
……何を考えているんだ、私は。
「うい? どうしたの? ――と言いながらういのいちご横取りー!」
「うみちゃん何してるんですか!? お姉ちゃんの好物なのに……!」
「……なんでめいさんがそんなこと知ってるの?」
それがどういう事だとしても、今はこの瞬間を大切にしていきたいと思った。
0
あなたにおすすめの小説
JKメイドはご主人様のオモチャ 命令ひとつで脱がされて、触られて、好きにされて――
のぞみ
恋愛
「今日から、お前は俺のメイドだ。ベッドの上でもな」
高校二年生の蒼井ひなたは、借金に追われた家族の代わりに、ある大富豪の家で住み込みメイドとして働くことに。
そこは、まるでおとぎ話に出てきそうな大きな洋館。
でも、そこで待っていたのは、同じ高校に通うちょっと有名な男の子――完璧だけど性格が超ドSな御曹司、天城 蓮だった。
昼間は生徒会長、夜は…ご主人様?
しかも、彼の命令はちょっと普通じゃない。
「掃除だけじゃダメだろ? ご主人様の癒しも、メイドの大事な仕事だろ?」
手を握られるたび、耳元で囁かれるたび、心臓がバクバクする。
なのに、ひなたの体はどんどん反応してしまって…。
怒ったり照れたりしながらも、次第に蓮に惹かれていくひなた。
だけど、彼にはまだ知られていない秘密があって――
「…ほんとは、ずっと前から、私…」
ただのメイドなんかじゃ終わりたくない。
恋と欲望が交差する、ちょっぴり危険な主従ラブストーリー。
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
クラスメイトの美少女と無人島に流された件
桜井正宗@オートスキル第1巻発売中
青春
修学旅行で離島へ向かう最中――悪天候に見舞われ、台風が直撃。船が沈没した。
高校二年の早坂 啓(はやさか てつ)は、気づくと砂浜で寝ていた。周囲を見渡すとクラスメイトで美少女の天音 愛(あまね まな)が隣に倒れていた。
どうやら、漂流して流されていたようだった。
帰ろうにも島は『無人島』。
しばらくは島で生きていくしかなくなった。天音と共に無人島サバイバルをしていくのだが……クラスの女子が次々に見つかり、やがてハーレムに。
男一人と女子十五人で……取り合いに発展!?
『お兄ちゃんのオタクを卒業させてみせるんだからね❤ ~ブラコン妹と幼馴染オタク姫の果てしなき戦い~』
本能寺から始める常陸之介寛浩
青春
「大好きなはずなのに……! 兄の『推し活』が止まらない!?」
かつて、私は信じていた。
優しくて、頼もしくて、ちょっと恥ずかしがり屋な──
そんな普通のお兄ちゃんを。
でも──
中学卒業の春、
帰ってきた幼馴染みの“オタク姫”に染められて、
私のお兄ちゃんは**「推し活命」**な存在になってしまった!
家では「戦利品だー!」と絶叫し、
年末には「聖戦(コミケ)」に旅立ち、
さらには幼馴染みと「同人誌合宿」まで!?
……ちがう。
こんなの、私の知ってるお兄ちゃんじゃない!
たとえ、世界中がオタクを称えたって、
私は、絶対に──
お兄ちゃんを“元に戻して”みせる!
これは、
ブラコン妹と
中二病オタク姫が、
一人の「兄」をめぐって
全力でぶつかり合う、果てしなき戦いの物語──!
そしていつしか、
誰も予想できなかった
本当の「大好き」のカタチを探す、
壮大な青春ストーリーへと変わっていく──。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる