えっちな姉妹百合、上等ですっ!〜えっちなことばかりしたがる妹に辟易しつつもされるがままになっています〜【完結済み】

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えっちな姉妹百合の監禁再び

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「ふわぁ~……」

 寝不足な身体を伸ばしながら、自分の隣――がっつり私の左腕を掴んで眠るめいを見る。
 昨日の……なんというか、激しいプレイでお互い盛り上がってしまい、帰って早々二人揃ってベッドで寝落ちしてしまっていた。
 それでもいつも通り起きてしまうのは、健康なのか不健康なのか……

 いつも思うけど、めいの寝顔はかわいい。
 写真を撮って残しておきたいという思いはあるものの、私がそうすることをわかっているように、いつもタイミングよく起きられてしまうのだ。

「ま、ずっと一緒にいるんだしいっか」

 そう呟いて、私は辺りを見回す。
 いつもとなにも変わらない、見慣れた自分の部屋。しかし、私とめいは昨日の夜に変わってしまった。
 一線を越えてしまったのだ!

「うぅぅ……やってる時は昂るけど、こうして冷静になるととんでもなく恥ずかしいなこれ……」

 いつも二人でしていることなら、おそらく大半の人はやっているだろう。
 しかし、昨日のは明らかに異常だ。
 “そういうこと”を好む人しかしない、マニアックなやつ。
 ……ん? ということは私も“そういうこと”が好きということに?

「いやいや、そんなわけ……!」

 だが、それをやってしまったことは変えられない事実。
 それを、私は受け入れるしかなかった。

「はぁ……今日はゆっくりしよ……」
「――どこ行くんですか?」
「うひゃぁっ!?」

 私は朝ごはんを食べるべくリビングに向かおうとすると、当然というか、めいが起きる。
 引っ付かれていた腕を離したのだから、それは当然といえるだろう。
 それよりも、めいの様子がおかしい。

「まさか、わたしのこと嫌いになったんですか……?」
「……は? えっ!? なんで!?」

 どうして私がめいを嫌うというのだろう。
 ……そりゃ、確かに「そこまでする?」ということはあったけど、私がめいを嫌ったことなど一度もない。
 一体なにが不安だというのか。

 しかし、めいはしょんぼりと俯いたままだ。
 その瞳には、涙が溜まっているように見えた。

 もしかしてだけど、めいは昨日のことを気にしているのだろうか。
 確かに昨日は濃かったもんな……
 昨日のことで、めいも思うところがあったのかもしれない。

「私はめいを嫌ったことなんてないよ」
「……ほんとですか?」
「ほんとだよ。こんなことで嘘なんかつかないよ」
「ほ、ほんとにほんとですか!?」
「ふふっ。めいは心配性だね」

 私はめいを抱き寄せて、優しく頭を撫でる。
 こうしている時はめいがいつもより小さく見えて、母性本能をくすぐられる。
 私はママなんて柄じゃないだろうけど。

「あ、あの、嬉しいんですけど、まだ信じられないので……一つだけお願い聞いてもらってもいいですか……?」
「うん、いいよ。なんでも言って」
「あ、あのですね……今日一日だけでいいので――お姉ちゃんに手錠かけて監禁してもいいですか!?」
「うん、もちろ……ん?」

 ちょっと待て。今、こやつは、なにを――

「えへへー、言質取りましたからね!」

 えっと、今日は何曜日だっけ……あ、土曜日か。それなら学校もないし他の用事もない。――じゃなくて!
 キラキラと目を輝かせてにじり寄ってくるめい。
 その両手には、いつの間にか手錠があった。

 ほんとにいつどこで取り出したのだろうか。
 めいはド○えもんの四次元ポケットでも持っているのだろうか。
 なぜか本当に持っていそうで、それがまた怖い。
 あとなんで話がそっち方面に行くんだ!?

「お姉ちゃん確保ー!」

 ――ガチャン。
 めいの声と手錠の鍵が閉まる音が同時に聞こえた。
 ……どうしよう、これ。めいに手錠をかけられてしまったぞ。
 しかもこの手錠、作りがしっかりしている。

「……私、なにも悪いことしてないんだけどな……」

 これじゃ罪人だ。
 ならば、ここはさしずめ刑務所といったところか。

「はい。お姉ちゃんは悪いことしてません。だからです。お姉ちゃんこういうの好きですよね?」
「そ、それは……」
「素直になりましょー?」
「ひゃうっ!」

 突然うなじを撫でられた。
 だ、だめ……うなじは……そこだけは……っ!

「ん? あー、ここが弱いんですね。ふふっ」
「ふぁっ……や、やめ……んぅっ……!」

 最初は軽くやっただけなのだろうけど、私の反応を見て本気になってしまったようだ。
 いつもより指使いが激しい気がする。
 しかも両手が塞がっているから、めいの攻めを上手く躱すことができない。

「ちゅぅっ……んちゅぅ……」
「ひゃぅぅ……も、もう……だめぇ……」

 指だけでなく、柔らかい唇まで使ってきた。
 これはもう、限界まで達してしまう。
 私にできることは、その場に力なくへたり込むことだけ。

「ふふ、お姉ちゃんに手錠かけながらこういうことするの久しぶりでなんだか興奮してきちゃいました……」

 確かに、以前も私が頼んで監禁してもらったことがある。
 でも、あれは私からで。今はめいが自らしていて。
 そのことに、胸がきゅぅっと締め付けられて……すごく心地よかった。
 その感情だけが、私の心を満たした。
    
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