女子高生たちは百合を楽しむ

M・A・J・O

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朔良×美久里

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「なぁ、美久里……その、あたし……もう我慢出来ないんだ」
「……え? なにが?」
「い、いや……だから……その……」

 美久里は非常に困っている。
 友人が何を言いたいのかわからないから。

「だから……お前と(自主規制)したいんだっ!」
「はいっっ!?」

 いきなり意味のわからないことを叫ばれた。
 それにより、美久里は今まで出したことのないほどの大きな疑問の声をあげた。
 だが、朔良はそんなことを気にせず、どんどん美久里に近づく。

「もう……いいよな……」

 と、朔良は美久里の眼前まで顔を持ってくる。
 かっこいい顔してるな……と呑気に見ていると、朔良が美久里を押し倒した。

「えっ……!? ちょっと!?」

 美久里が戸惑っていると、見たこともないような顔で朔良が美久里を見ていた。
 というより見つめられていた。
 まじまじと美久里の顔を見ていて、その顔は赤く染まっている。

「はぁ……ずっと、こうしたかった……♡」

 恍惚な瞳で美久里を見る。
 朔良が興奮して昂っているのがよく分かる。
 美久里は冷や汗をかいた。
 嫌な予感しかしない。

「じゃあ早速……♡」

 ☆ ☆ ☆

「んっ……♡ ちゅっ……んむっ……」
「ふぁ……んっ……♡ さ、朔良ぁ……♡」

 朔良にキスされている。しかも深い方の。
 ディープキスなんて初めてで、美久里はあまりの気持ちよさに頭が蕩けそうになる。

「いいぜ、その表情……♡」
「や、やぁ……♡ 見ないで……」

 ――絶対変な顔してる。だって実際変な気持ちになってるから。
 美久里は朔良に好きと言われても、顔を見られたくなかった。
 その理由は単純で、好きな子に変な顔を見られたくないからだ。

「んー♡ 次はこっち♡」
「へっ……!? あっ♡ やぁっ♡♡」

 朔良に胸をまさぐられた。すごくいやらしい手つきで胸を揉まれている。
 まだ服を脱がされていないのに、何故かすごく感じた。

「ほらほらぁ……♡ こんなんで音を上げるのか? うぶだなぁ♡」

 と、嬉しそうな表情を浮かべながら朔良が言う。
 美久里はそれについて何も言えずにいた。
 事実だから、上手くはぐらかすことも出来ない。
 そう考えている間にも、朔良の攻めは続いていた。

「えへへぇ……♡ もう我慢出来ないしぃ……脱がせちゃおっか☆」
「は…………?」

 一瞬遅れて反応する。
 朔良の言っていることが分かるまで、美久里は五秒かかった。
 だが、その隙にもうボタンを取られ、スカートも下ろされていた。

「ちょちょっ……! ちょっとまっ…………」

 美久里の静止の声も聞こえていない様子で、朔良が美久里のタイツを下ろした。
 やばい……ここまで来るとやばい……! 完全に犯られるっ!
 美久里は戦慄した。
 だがしかし、その一方で興奮もしていた。

「うふふ♡ 好きだ、美久里。大好き♡」
「っ! そ、そんなの……私も……だよ……」
「………………は?」

 突然朔良の手が止まる。
 恥ずかしくて朔良の顔が見れずに背けていたのだが、勇気を出して朔良の顔を見る。
 すると、朔良の顔がすごく赤くなっていた。
 ふと、疑問がわく。

「え……っと…………伝えてなかったっけ?」
「聞いてねーよ!」

 朔良から激しいツッコミが来た。
 美久里は、言ってなかったか? と記憶を探る。
 しかし、どこを探しても朔良への愛を伝えたという記憶がない。

「あ、そうだった……かも……」
「だろ!? まったく……物覚え悪いなぁ……」

 朔良が腕を組みながら怒っている。
 その様子を、美久里は微笑ましく見ていた。
 自然と笑みが零れる。

「あっ! 今子供っぽいって思っただろ!」
「そ、そんなことっ……ふふふっ」

 美久里はひたすら笑った。
 しかし、朔良はそれが気に入らないのか、大声で抗議する。
 それにすら可笑しく感じられて、ただひたすら笑った。
 お腹を抱えて、涙を流しながら、純粋な笑いがこみ上げてくる。

「もうっ……! 仕返しだっ♡」
「えっ? ……ひゃあっ♡ やあぁ♡」

 美久里は朔良に脇をくすぐられた。
 美久里はくすぐりには弱い。
 それにはお構いなしに、朔良の攻めが激しくなる。

「もっとぐちゃぐちゃにして……壊したい♡」

 朔良とは思えない発言をする。
 普段はこんなこと、絶対に言わない人だから。

「うっ…………それはちょっと……」

 断ったが、正直興味はあった。
 しかし、どうなるか目に見えているため、気が乗らない。

「えー? でもほら、こっちは正直だぞ?♡」
「えっ? あぁっ♡ んあっ♡」

 朔良は美久里の一番敏感な部分を触った。

「んふふ♡ ちゃんとおねだりしたら…………もっと気持ちいいことシテあげるからな♡」
「う♡ あっ♡ あぁん♡」

 普段誰にも触られたことのない場所ゆえに、どうしても変な声が出てしまう。
 美久里の嬌声が、部屋の中に響きわたる。

「ふーん……気持ちいいことしたくないのかぁ……じゃあ、この辺でやめちゃおっかな~」

 と言って、朔良は本当に手を止め、美久里から離れる。
 美久里に切なさだけが残った。
 そして、朔良が完全に離れる前に、美久里はきゅっと朔良の袖を掴んだ。

「……なんだ?」

 その顔には、気味悪いまでの満面の笑みがある。
 だが美久里は、それにゾクゾクとした快感と興奮を覚えた。

「さ、朔良…………行かないで……」
「なんでだ?」
「な、なんでって…………」

 ニヤニヤと何かを期待しているような笑みを浮かべる朔良と、それを察しているが、羞恥心が邪魔をして何も言えない美久里。
 しかし、恥を捨てねば、朔良は本当にこのままやめるだろうと思ったのだ。

「も、もっと……もっと触ってぇ♡ 気持ちいいこと……して?♡」

 目にハートマークを浮かべて、甘くおねだりした。
 すると、朔良は興奮したようで、素早く美久里のお腹の上に乗る。

「あは♡ 美久里……大好きだぜ♡」
「ふへぇ……♡ 私も……大好き♡」

 さっきまでの理性はもう美久里に残っていなかった。
 ――快楽に身を委ねて、早く気持ちよくなりたい。
 そう思うことしか出来なくなっていた。

「美久里っ♡ 美久里ぃ♡ 気持ちいいか?♡」
「うん♡ すっごく……イイ♡」

 朔良に全てをさらけ出した後、美久里に怖いものは何も無かった。
 快楽と愛だけを求める雌だけがそこにいた。

「あっ♡ これ……くせになるな♡」
「んあっ♡ あぁん♡ これ……すきぃ♡」
「これが好きなのか……?♡ じゃあ、もっと虜にしてあげるからな♡」

 快楽に溺れ、ひたすらお互いの身体を求め合う二匹の雌。
 その顔には“限界”という文字を書かれていた。

 「あっ♡ もうだめぇ♡ イクううう!♡」
 「あぁっ♡ わ、私も……っ♡ ふあああああ♡」

 ぷしゃあああああああああああああああああああああああああああ♡♡

 長い絶頂が終わった後。
 二人ですやすやと、気持ちよさそうに眠った。

 ☆ ☆ ☆

 後日。
 絶頂の味と快楽の良さを堪能した二人は、休日には必ずお互いの身体を求めた。
 もちろん、お互いの愛を確かめ合うように。

 「美久里♡ 好きだぜ♡」
 「えへへ♡ 私も……朔良が大好き♡」
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