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第一章 変態とイケ女
たらされた萌花はイケ女との関係に悩んでしまいました
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「はぁぁ……朔良さんってほんと……」
「あたしがどうかしたのか?」
朔良さんの天然たらしを目の当たりにして、私はもう情緒が限界だった。
きっと私とそういう関係になる気はないのに、その気にさせることだけ言うんだ。
なんてやつだ、もっと言ってほしい。
……いや、ちがう、そうじゃない。
「なんでそんなこと言うんですか……」
「え? なんか変なこと言ったっけ?」
キョトンとした顔で首を傾げる朔良さんを見てると、自分がおかしいんじゃないかと思ってしまう。
でもこれは私のせいではなく、朔良さんが悪いと思う。
こんなこと言われた勘違いしてしまう。
「……あーもう! 好き!」
「お、おう」
勢いにまかせて抱きつくと、戸惑いながらも受け止めてくれた。
そのまま頭を撫でられる。
やっぱりこうやって甘やかしてくれるから好きだなぁ……
って、違う!!
完全に思考回路がおかしくなっていた。
冷静になろうとしたが、身体を離すことはできなかった。
むしろさらに強く抱きしめてしまう。
朔良さんの匂いに包まれているみたいで心地よいのだ。
ずっとこのままでいたい。
しかし、はっと我に返った時には遅かった。
私が慌てて離れようとする前に、朔良さんの方から離れてしまった。
残念な気持ちもあったが、これ以上くっついているとどうにかなりそうだったのでちょうどよかったかもしれない。
「ごめんなさい……!」
「いや、いいんだ。いいんだけど……ここ教室だぞ? 気をつけろよ?」
「はい……」
確かにここは学校であり、いつ誰が来るかわかったものではない。
もしこの場面を誰かに見られれば大変なことになるだろう。
それなのに私はなんてことをしてしまったんだろうか。
穴があったら入りたい。
今すぐに。
恥ずかしくて朔良さんの顔をまともに見れなかった。
朔良さんも居た堪れなくなったのか、視線を逸らす。
しばらく沈黙が続いた後、ふと思い出して口を開く。
「ところで、そろそろ夏休みですよね。予定はあるんですか?」
むわっと蒸し暑い空気が肌にまとわりついてくる。
ジメッとしていてあまり気分はよくないが、それでも夏を感じられて少し嬉しい。
蝉の声が聞こえてくるだけでわくわくしてくる。
「特にないかなぁ……あ、でもうちの親戚が夏の間お店出すらしくて手伝わされそうなんだよなー」
朔良さんはあまり乗り気ではないらしい。
めんどくさがりな面もあるようだ。
それにしても、朔良さんのバイト姿……少し見てみたい。
どんな感じなのかすごく興味がある。
きっと可愛くなるんだろうな。
想像してみただけでもよだれが垂れてくる。
おっと。
「へぇ~、それは楽しそうですね!」
「そうか? お店の手伝いって結構大変なんだよなぁ」
朔良さんはため息をつく。
相当嫌なんだなぁ、と苦笑いを浮かべる。
「萌花はどうするんだ?」
「え!? 私ですか!?」
急に話を振られたので驚いた。
まさか自分の話になるとは思ってなかった。
何も考えていなかったので、返答に困ってしまう。
「……まだ未定ですけど、多分家でゴロゴロしてますかね……」
とりあえず当たり障りのない答えを言うことにした。
正直、夏休みの予定を全く考えてなかったから嘘ではないのだが。
すると、朔良さんがニヤリと笑みを深めた気がした。
何か企んでいるような、そんな笑顔だった。
それから、私の耳元に口を近づけて囁くように言った。
まるで内緒話をしているかのように。
吐息がくすぐったい。
その声音はとても妖艶で、背筋がゾクッとした。
「じゃあさ……一緒に旅行とか行くか?」
「……え? えええええええええ!?」
思わず叫んでしまった。
突然の提案に頭が追いつかない。
一体どういうことなんだろうか。
「まあ、萌花次第だけどさ」
そう言って朔良さんは微笑んだ。
私はというと、ただ唖然とすることしかできなかった。
だって、こんなの嬉しすぎる。
好きな人と二人きりで旅行なんて夢みたいだ。
「ぜひ行きたいです!」
私は身を乗り出して食い気味で返事をした。
朔良さんは一瞬驚いていたが、すぐに優しい表情に戻った。
やっぱりこの人には敵わない。
私は心の底からそう思った。
朔良さんはずるい。
きっと私が断らないことを知っててこんなことを言うのだ。
天然たらしにもほどがある。
「やった! じゃあ決まりな!」
「え、あ、ちょっと待ってください! いつどこに行くか決めましょう!」
勝手に決められても困る。
こういうことはちゃんと話し合って決めるべきだ。
じゃないと不安になる。
「そうだな。まあ、あたしも全然決めてなかったから……追々決めていこうぜ」
「はい、わかりました」
こうして私たちは、夏休みの予定を大雑把ではあるが立てた。
予定がなかった私にとっては嬉しい誤算である。
夏休みは朔良さんの家を頑張って特定してスト……貼りつこうと思っていたが、それはさすがにやめておくことにした。
「あたしがどうかしたのか?」
朔良さんの天然たらしを目の当たりにして、私はもう情緒が限界だった。
きっと私とそういう関係になる気はないのに、その気にさせることだけ言うんだ。
なんてやつだ、もっと言ってほしい。
……いや、ちがう、そうじゃない。
「なんでそんなこと言うんですか……」
「え? なんか変なこと言ったっけ?」
キョトンとした顔で首を傾げる朔良さんを見てると、自分がおかしいんじゃないかと思ってしまう。
でもこれは私のせいではなく、朔良さんが悪いと思う。
こんなこと言われた勘違いしてしまう。
「……あーもう! 好き!」
「お、おう」
勢いにまかせて抱きつくと、戸惑いながらも受け止めてくれた。
そのまま頭を撫でられる。
やっぱりこうやって甘やかしてくれるから好きだなぁ……
って、違う!!
完全に思考回路がおかしくなっていた。
冷静になろうとしたが、身体を離すことはできなかった。
むしろさらに強く抱きしめてしまう。
朔良さんの匂いに包まれているみたいで心地よいのだ。
ずっとこのままでいたい。
しかし、はっと我に返った時には遅かった。
私が慌てて離れようとする前に、朔良さんの方から離れてしまった。
残念な気持ちもあったが、これ以上くっついているとどうにかなりそうだったのでちょうどよかったかもしれない。
「ごめんなさい……!」
「いや、いいんだ。いいんだけど……ここ教室だぞ? 気をつけろよ?」
「はい……」
確かにここは学校であり、いつ誰が来るかわかったものではない。
もしこの場面を誰かに見られれば大変なことになるだろう。
それなのに私はなんてことをしてしまったんだろうか。
穴があったら入りたい。
今すぐに。
恥ずかしくて朔良さんの顔をまともに見れなかった。
朔良さんも居た堪れなくなったのか、視線を逸らす。
しばらく沈黙が続いた後、ふと思い出して口を開く。
「ところで、そろそろ夏休みですよね。予定はあるんですか?」
むわっと蒸し暑い空気が肌にまとわりついてくる。
ジメッとしていてあまり気分はよくないが、それでも夏を感じられて少し嬉しい。
蝉の声が聞こえてくるだけでわくわくしてくる。
「特にないかなぁ……あ、でもうちの親戚が夏の間お店出すらしくて手伝わされそうなんだよなー」
朔良さんはあまり乗り気ではないらしい。
めんどくさがりな面もあるようだ。
それにしても、朔良さんのバイト姿……少し見てみたい。
どんな感じなのかすごく興味がある。
きっと可愛くなるんだろうな。
想像してみただけでもよだれが垂れてくる。
おっと。
「へぇ~、それは楽しそうですね!」
「そうか? お店の手伝いって結構大変なんだよなぁ」
朔良さんはため息をつく。
相当嫌なんだなぁ、と苦笑いを浮かべる。
「萌花はどうするんだ?」
「え!? 私ですか!?」
急に話を振られたので驚いた。
まさか自分の話になるとは思ってなかった。
何も考えていなかったので、返答に困ってしまう。
「……まだ未定ですけど、多分家でゴロゴロしてますかね……」
とりあえず当たり障りのない答えを言うことにした。
正直、夏休みの予定を全く考えてなかったから嘘ではないのだが。
すると、朔良さんがニヤリと笑みを深めた気がした。
何か企んでいるような、そんな笑顔だった。
それから、私の耳元に口を近づけて囁くように言った。
まるで内緒話をしているかのように。
吐息がくすぐったい。
その声音はとても妖艶で、背筋がゾクッとした。
「じゃあさ……一緒に旅行とか行くか?」
「……え? えええええええええ!?」
思わず叫んでしまった。
突然の提案に頭が追いつかない。
一体どういうことなんだろうか。
「まあ、萌花次第だけどさ」
そう言って朔良さんは微笑んだ。
私はというと、ただ唖然とすることしかできなかった。
だって、こんなの嬉しすぎる。
好きな人と二人きりで旅行なんて夢みたいだ。
「ぜひ行きたいです!」
私は身を乗り出して食い気味で返事をした。
朔良さんは一瞬驚いていたが、すぐに優しい表情に戻った。
やっぱりこの人には敵わない。
私は心の底からそう思った。
朔良さんはずるい。
きっと私が断らないことを知っててこんなことを言うのだ。
天然たらしにもほどがある。
「やった! じゃあ決まりな!」
「え、あ、ちょっと待ってください! いつどこに行くか決めましょう!」
勝手に決められても困る。
こういうことはちゃんと話し合って決めるべきだ。
じゃないと不安になる。
「そうだな。まあ、あたしも全然決めてなかったから……追々決めていこうぜ」
「はい、わかりました」
こうして私たちは、夏休みの予定を大雑把ではあるが立てた。
予定がなかった私にとっては嬉しい誤算である。
夏休みは朔良さんの家を頑張って特定してスト……貼りつこうと思っていたが、それはさすがにやめておくことにした。
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