社会復帰日記

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19.06.15

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 広告が炎上していた。現実認識の甘さみたいなやつで。確かにあのフレーズだと多くの人から反感を買うよなというイメージ。一方で思ったのだが、広告は簡単に炎上が出来るのに、この苦しい環境を訴えることは余りされていないのではないか。あの広告が世に放たれている以上、あの感覚を持って言葉にした人がいて、あの企画を通した人がいる。つまり、多分、一部の世界ではあれは生活水準としておかしくないものであるはずだ。そのレベルまで私達全体が上がりたいと声をあげる方向に働かず、広告を撤回させるだけで終わるのはなんとなく寂しい。いや、広告を撤回させるのはとても簡単で、政治や生活に関する問題はどこから手をつければいいのかわからないということはある。私もうだうだ書いているけれど、どうすれば良くなるのかはわからない。政府を変えれば良くなるという単純な話ではないのだろうけれど。まずは考える必要がある。続いて行動する必要もある。私はまだ考えている。そう言えば、政府が女性誌に広告というか企画を持ち込んでいるのも見た。政府は既に行動し、広告は私達の認識の枠を緩やかに変えていこうとしてくる。つい最近読んだ本で、アメリカの広告会社の偉い人が心理学者フロイトの末裔だと読んだ。広告は心理に迫ってくる。何の気なしに見ている広告を漫然と摂取するのは危険かもしれない。広告は大切だが、支配されない道を探らないといけない気がする。

 昨日からの続き。かかりつけの医師に転職相談を持ち込みに来た。それは転職をすべきか否かというそもそも論であり、沢山の患者を見てきた医師にその傾向と対策を調べたかった。

「辞めるね。大概辞める。」

 私が転職を検討していると伝えると、医師は腕を組んで診療してきた鬱病患者が取ってきた選択についてこう言った。それは素っ気なく冷たく見えて、もう来なくなった患者もいるだろうから過去に思いを巡らせているのかと言えばそんな様子でもなく、ただ単に現実を提示しているだけなのだろうが、私はどこか恐ろしい気持ちになった。

「元の職場に戻った人もいるけど、その人達もすぐに再休職しちゃったね」

 聞いてもいない事実が付け足される。復帰することなんて考えずに別の環境へ移った方が良いと言われているようにも聞こえるが、恐らくこの医師はそういう気持ちも無く、ただ事実を述べているだけだ。私は通い続けている内にこの人への不信感を強めていた。

 こんなことがあった。私の会社は何回か書いたようにそれなりに大きく、鬱病も含めた傷病者への保障がかなり手厚く用意されていて、休んでいてもしばらくの間給与が出続けていたため、傷病手当を貰う必要が無かったのだが、何を勘違いしたのか、傷病手当に対する理解が無い会社の為にその取得に力を入れないのだと勘違いをして「遅れた会社だ」と勤め先を馬鹿にした。一応はまだ在籍をしている私の前でそれを言った。人の気持ちを考えることが出来ない人なのだろう。

 そういう人だとわかってから、話半分に聞くようにした。こういう自分が絶対に正しいと思っているような人が嫌だったから、私は経営計画の場から逃げ出したわけで、それがまたついてきたような気がした。救いだったのは、私は客で、別に通うことは義務でもなく、話半分に聞いて、会社へ通院をしていることの証明が出来ればそれだけで良かった。

 こういう人だから、私が転職のことを聞けば事実をそのまま言うだろうと思っていたが、果たしてその通りだった。これが真実かもわからないわけだが、とにかく転職は別におかしな考えではないとお墨付きを得た気分だった。私は転職活動を再開した。医者から処方される薬は相変わらず飲まず、ADHDの経過を記録するノートも通院の当日に慌てて書いた。医師は表向きは何も気が付かず、経過が良好であるなどと述べていた。人のことを下に見ているようで、全く人を見ることが出来ていない。医者も大概大したことが無い職種だ。もし、掛かり付けの医師に疑問を覚えることがあり利用をする意図もないなら、早々に別のところへ行けばいいと思う。無理して嫌な場所に通う必要は無い。

 転職への道を進み続けることを決めた私だったが、やはり求人はなかった。そんなことをしている内に、夏がやってくる。私が休職をしてから1年が経とうとしていた。

細かい話は明日以降に続ける。
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