104 / 104
19.07.05
しおりを挟む
再び、やる気が落ち込んでいくのを感じる。連日の労働で私のプライベート時間は当然削られ、つまりやりたいことが出来なくなり、私は生きている中でこうやって文章を書いていたり、本を読んでいたり、音楽を聴くこと、つまり快を求めているだけなので、このレベルが保てなくなると悲しくなってきてしまう。最近は室内で突発的に叫ぶことが増えた。昔の恥ずかしい出来事がフラッシュバックしたり、仕事上の些細なやりとり間違いについてが脳内に走った時にやってくる。この回数が増えているということ自体が、サインだと思っている。叫んでいるときの私は普段の私ではない、と言うか私無しに頭が叫んでいるというか、恥ずかしいことに頭が気取られないように、別のことに脳のリソースを割いているような気がしている。常に頭が冷静に捉えていることにより、苦しみが強まる。非理性的につまり衝動的に振る舞うことの必要性。最近の悲しみが深まっている状態も、考えれば原因の想定がつくものの、基本的には身体反応が先駆けている。どれだけ電子世界が深まろうとも、雑誌のWiredは近刊でMirror World特集を組んでいたが、私の体はこのままあるだろう。機械的なものの発達の結果が、方や新しい世界の創造である一方で、もう一方にはウェアラブルの発達 = 身体反応の管理と分析に向かっているように思え、人は宇宙を目指しつつ、深海も詳しいことが全く分かっていないみたいな話がこの話でも生まれているように思える。電子世界と身体の場合には、両極にあるようで最終的には同じところに結びつくのかもしれないが。身体の解析が完全に完了したとしたら、ネットへのアップロード、編集による理想の身体獲得が出来るだろう。死は無くなり、アバタ―を変えるみたいに自分の情報は修正可能で、つまり何十年前に想像済のSF的世界へ追いつく。想像済、というのが恐ろしい。現実が空想に追いついて、空想は更にその先にいけるのか。想像出来ることは実現出来るとジュール・ベルヌは言ったわけだけれど、想像出来ないことは実現出来ないわけで、今の想像力はどこまでいっているのだろう。私は別にSFを特に好んでいるわけではなく、今のことはよくわからない。だが、それでもかつての想像力、人間がアップロードされる未来とかは知っているし、想像もつく。こういう共有された想像は今どんなものがあるのだろう。ブロックチェーンとかAIだろうか。それがどんな素晴らしい未来に結びついているのか、私は知らない。共通見解は無くいくつもの可能性の想像力が林立している。それはいつでもそんなものかもしれない。どの可能未来に収束するのだろうか。全てが電子化すれば、アーカイブからのやり直しが出来るかもしれない。しかし、自分以外の要因がある以上、どうやっても想定する未来に辿りつけないパターンはあるはずで、そうなればよくあるループもののように一時点に留まり続ける世界が誕生してしまうかもしれない。しかも、それは望まれている。不幸な結末な墜落するくらいならば、停滞を選択することもある。加速主義という言葉を知った。技術発展スピードを加速させ続け、臨界点を超えた先にあるものに期待をする思想、と漠然と捉えている。インターネットに期待され、達成出来なかった過去をなぞるような気がする。技術発展が悪いと言っているわけではなく、過度の期待を寄せることに恐れがあると言いたい。いつものように何も知らないわけではあるけれど。全てを解決する技術なんて無く、その救いの手から私は零れるような気もしている。せめて掴みたい蜘蛛の糸。いずれにしても先は不明で今をやるしかなく、つまり、やる気が失せている現状に対応せねばならない。
長くなったので、社会復帰までの記録は明日以降に続ける。
長くなったので、社会復帰までの記録は明日以降に続ける。
0
この作品の感想を投稿する
みんなの感想(1件)
あなたにおすすめの小説
上司、快楽に沈むまで
赤林檎
BL
完璧な男――それが、営業部課長・**榊(さかき)**の社内での評判だった。
冷静沈着、部下にも厳しい。私生活の噂すら立たないほどの隙のなさ。
だが、その“完璧”が崩れる日がくるとは、誰も想像していなかった。
入社三年目の篠原は、榊の直属の部下。
真面目だが強気で、どこか挑発的な笑みを浮かべる青年。
ある夜、取引先とのトラブル対応で二人だけが残ったオフィスで、
篠原は上司に向かって、いつもの穏やかな口調を崩した。「……そんな顔、部下には見せないんですね」
疲労で僅かに緩んだ榊の表情。
その弱さを見逃さず、篠原はデスク越しに距離を詰める。
「強がらなくていいですよ。俺の前では、もう」
指先が榊のネクタイを掴む。
引き寄せられた瞬間、榊の理性は音を立てて崩れた。
拒むことも、許すこともできないまま、
彼は“部下”の手によって、ひとつずつ乱されていく。
言葉で支配され、触れられるたびに、自分の知らなかった感情と快楽を知る。それは、上司としての誇りを壊すほどに甘く、逃れられないほどに深い。
だが、篠原の視線の奥に宿るのは、ただの欲望ではなかった。
そこには、ずっと榊だけを見つめ続けてきた、静かな執着がある。
「俺、前から思ってたんです。
あなたが誰かに“支配される”ところ、きっと綺麗だろうなって」
支配する側だったはずの男が、
支配されることで初めて“生きている”と感じてしまう――。
上司と部下、立場も理性も、すべてが絡み合うオフィスの夜。
秘密の扉を開けた榊は、もう戻れない。
快楽に溺れるその瞬間まで、彼を待つのは破滅か、それとも救いか。
――これは、ひとりの上司が“愛”という名の支配に沈んでいく物語。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
同じアパートに住む年上未亡人美女は甘すぎる。
ピコサイクス
青春
大学生の翔太は、一人暮らしを始めたばかり。
真下の階に住むのは、落ち着いた色気と優しさを併せ持つ大人の女性・水無瀬紗夜。
引っ越しの挨拶で出会った瞬間、翔太は心を奪われてしまう。
偶然にもアルバイト先のスーパーで再会した彼女は、翔太をすぐに採用し、温かく仕事を教えてくれる存在だった。
ある日の仕事帰り、ふたりで過ごす時間が増えていき――そして気づけば紗夜の部屋でご飯をご馳走になるほど親密に。
優しくて穏やかで――その色気に触れるたび、翔太の心は揺れていく。
大人の女性と大学生、甘くちょっぴり刺激的な同居生活(?)がはじまる。
邪神の祭壇へ無垢な筋肉を生贄として捧ぐ
零
BL
鍛えられた肉体、高潔な魂――
それは選ばれし“供物”の条件。
山奥の男子校「平坂学園」で、新任教師・高尾雄一は静かに歪み始める。
見えない視線、執着する生徒、触れられる肉体。
誇り高き男は、何に屈し、何に縋るのか。
心と肉体が削がれていく“儀式”が、いま始まる。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる
本作については削除予定があるため、新規のレンタルはできません。
このユーザをミュートしますか?
※ミュートすると該当ユーザの「小説・投稿漫画・感想・コメント」が非表示になります。ミュートしたことは相手にはわかりません。またいつでもミュート解除できます。
※一部ミュート対象外の箇所がございます。ミュートの対象範囲についての詳細はヘルプにてご確認ください。
※ミュートしてもお気に入りやしおりは解除されません。既にお気に入りやしおりを使用している場合はすべて解除してからミュートを行うようにしてください。
私もブログ始めました。
tigermask999.wordpress.com
よかったら訪問して下さい。