ループ執愛症候群~初対面のはずなのに、執着MAXで迫られてます~

たぴおか定食

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第5話 ふたりのお茶会

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さて、自己紹介も終わったことだし.....

「今から、俺がこの屋敷を案内してあげる。」

胸をドンッとグーで叩き、任せなさいという気持ちを前面に出す。

「じゃあ、お願いしようかな。」

「それで、お屋敷ツアーが終わったら、お茶会しよ!」

「いいね、楽しみ。」

「そうと決まれば、サナにお願いしに行かなきゃ!お屋敷ツアーの途中で厨房に寄ろ!!」

俺はドアノブを捻りながら振り向き微笑んだ。

「それじゃあ行こっか。」


──────────────────


「ここは食堂。今日からノアも一緒にごはんを食べるんだよ!…そうだ、席どこがいい?」

「ここ、ルルの隣。」

そう言いながら俺の隣の席を指さした。

ノアの言葉に、なにか違和感を感じたがスルーすることにした。

「オッケー!セシルに言っておくね!」

「ありがとう。」

「次はすぐ横にある厨房に行ってサナにお茶会の用意してってお願いしよ。」


──────────────────


「あっ、サナー!」

「どうかされましたか?坊っちゃま。」

俺が厨房の奥の方にいたサナを呼ぶとパタパタと足音を立てながらこちらへ来てくれる。

「今、お屋敷ツアーしてるんだけど、それが終わったらお茶会がしたくて、準備頼んでも良い?」

「あら、もうそんな仲良くなられたんですね。おまかせ下さい。どこにご用意すればよろしいですか?」

「うーん..俺は中庭で食べたいけど…ノアはどう?」

「僕も中庭が良いな。」

「じゃあ決まりね!サナ頼んだよ~。」

「はい、お任せ下さい。」

そう頭を下げるサナに背を向け、次の場所へと歩き出した。

「そういえば、ノアも俺と一緒で5歳なんだよね?来年からアークルーン初等学校に通うの?」

アークルーン初等学校というのは俺達が住んでいるルミナザール王国の6歳以上12歳未満の上級貴族が通うことが義務付けられた学校のこと。

日本の乙女ゲームだからか、こういう要素は馴染み深くて助かる。

「うん、僕もそこに通うよ。一緒に登校しようね。」

「うん、約束!」

俺はそこまで言った時、ある疑問が浮かんだ。

「なんでこのタイミングでこんな田舎の家に来たの?ノアの家の方が初等学校に近いと思うんだけど…」

「色々あってね。成人するまではこっちなんだって。」

「それって、ずっと一緒にいられるってことじゃん!楽しいこと、いっぱいしようね!」

そんななんでもない話をしながら、書庫、バスルーム、そして最後に中庭。

「ここが中庭だよ!きれいでしょ?」

「うん、すごい数のバラだね」

そう、この家にはとても綺麗なバラ園がある。

この中庭を見て、俺はこの世界が「薔薇園の貴公子」の世界なのでは?と思ったってわけ!

姉ちゃんが見せてくれたゲームパッケージのまんまだったからね。

「坊っちゃま~。お茶とお菓子のご用意出来ました~。」

少し離れたところにあるガゼボからサナが俺たちを呼ぶ。

「行こっか!」

手を差し伸べ笑いかけると、

「やっぱりルルは変わらないね。」

何かをボソッと呟きながら、俺の手を握った。

なんて言ったかわからなかったけど、聞き返す勇気もなぜか出ず、2人でサナのところまで歩いていく。

「楽しみだね!何があると思う?」

「いちごのタルトと紅茶のスコーンかな。」

「すっごい具体的だね。」

「ルルは何があると思う?」

「うーん……いま食べたいのは~クッキーかな!」

「そうなんだ。あるといいね。」

俺をしっかりと見て柔らかく微笑むノアはめちゃくちゃイケメンだった。
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