このスキルでどうしろと?〜ランダム武器生成というクソスキルを貰った男の末路〜

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第四話 これから

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 ムシャムシャムシャ

「うんまぁー!!」

 美味い。

 何故、俺が今こうして美味しいものにありつけているかというと、本当に偶然だ。もう、ダメだと思って再び地面に大の字に寝転んだ時にたまたま気になる果実を見つけたのだ。

 見つけた瞬間、俺はもうほぼ反射的に動いていたのだろう。今まででは考えられないスピードで木をよじ登り、こうして食べているというわけだ。

 あ、因みに火を起こすという戦闘は終了したからか、くまのぬいぐるみは気づいたら消えていた。マジでなんだったんだろうな、アレは本当にいらなかったな。まあ、とりあえずはこれで食料調達できたからよしとしよう。

 ところでこの後のことについて色々と考えてみたんだが、俺は街を探そうと思う。なんだよ当たり前かよ、と思う方も多くいるかもしれないが、実際異世界転生してみて街のありがたみを知った。正確には寝床があるってことのだな。

 だから俺は寝る場所を確保する為に街に行きたいのだ。そうすればありがちな冒険者をして生計を建てられるかもしれないしな。

 ってなわけで取り敢えず街に出よう!

 バサバサバサバサッ

「え?」

 いざ出陣しようとしたその時、聴き慣れない音が俺の耳に届いた。音の方を向いてみると、なんと鳥の大群がこちらに迫ってきていた。

「うわーー!」

 危うく木から落ちそうになったがなんとか堪えたが、そんな間にも鳥の群れは近づいてきている。一旦木から降りて様子を伺ってみる。うん、明らかにこちらを狙っているようだ。俺、何かしたか?

 そう思って両手を見てみると、手に割れた卵の殻と黄身が付着していた。

「あ、」

 どうやら俺はかなーりやらかしてしまったようだ。

「に、逃げろーー!」

 無理無理無理無理! あんな奴ら一体ならまだしもあんな大群に勝てるわけがない。どうしよどうしよどうしよ。俺はもう、動きたくないと叫んでいる両足に鞭を打って全力で駆け出していた。

 とりまアレを使ってみるしかねぇ!

「【ランダム武器生成】!」

『ランダム武器:缶ジュースを生成しました』

「っざっけんなよ!!」
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