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ぶよぶよ人間が現れた次の日は、学校に行く。あの場にいたら、また来るかもしれないからというのもあるし、学校にはあまり現れないからというのもある。
「おはよう! 今日はちゃんと来たんだな」
と担任の先生が僕を見つけ声をかけてきた。名前は確か……小林だったと思う。
「おはようございます」
背負っているランドセルのベルトを強く握り、僕は小声であいさつする。
「なんだ? 元気が足りないな! もっと腹から声をだす。朝ごはんたべてきたか?」
朝ごはんなんて、数回しか食べたことがない。僕の担任の先生なら、僕の状況をわかってくれったていいのに、こんなこと言う……本当に無神経だ。僕は返事もせずに校舎に入った。
自分の教室の前にくると、お腹が痛む。そして変な汗が出てくる。ポケットに入れていた薬を口に放り込んで、教室のドアを開けた。教室の中は騒がしい。僕は出来る限り、気づかれないように腰をかがめて自分の席に向かう。
「よう! ミィーアキャット。今日も目の周りがまっ黒だぜ。へへっ! ずる休みでさんざん家で寝てた癖に」
と嫌味を言ってきた僕の後ろの席に座っている山本と、その取り巻き達が僕を取り囲んだ。
僕はただ黙っている。
「おい、無視すんなよ!」
山本は僕を突き飛ばす。掛けていたメガネが飛んだ。
「い、!」
「なんかお前見ているとムカつくんだよ」
彼が僕に対し、何がそんなに勘に触るのか理解できない。彼をいら立たせないでいるにはどうしたらいいのだろう。
「ちょっとやめなさいよ」
その様子を見ていたクラスの女の子が割って入った。
「久しぶりに来てくれたのになんでそんな酷いことするのよ!」
髪を二つに括った気の強そうな女子で、顔が驚くほどかわいく、いかにもこのクラスの中心人物。僕の前の席に座っている牧野さんであった。
二人が口論している、しかも僕のことで……申し訳ないのだが僕の前でそんなことをしないでほしい。どう対応したらいいかわからないし、心が……胸が縮むようで痛い。
「何をやっている!」
いきおいのある声が教室に響いた。教室の扉の方に目を向けると僕は愕然とした。そこにはぶよぶよ人間がいたからだ。そのまま僕の意識が遠のいた。
「おはよう! 今日はちゃんと来たんだな」
と担任の先生が僕を見つけ声をかけてきた。名前は確か……小林だったと思う。
「おはようございます」
背負っているランドセルのベルトを強く握り、僕は小声であいさつする。
「なんだ? 元気が足りないな! もっと腹から声をだす。朝ごはんたべてきたか?」
朝ごはんなんて、数回しか食べたことがない。僕の担任の先生なら、僕の状況をわかってくれったていいのに、こんなこと言う……本当に無神経だ。僕は返事もせずに校舎に入った。
自分の教室の前にくると、お腹が痛む。そして変な汗が出てくる。ポケットに入れていた薬を口に放り込んで、教室のドアを開けた。教室の中は騒がしい。僕は出来る限り、気づかれないように腰をかがめて自分の席に向かう。
「よう! ミィーアキャット。今日も目の周りがまっ黒だぜ。へへっ! ずる休みでさんざん家で寝てた癖に」
と嫌味を言ってきた僕の後ろの席に座っている山本と、その取り巻き達が僕を取り囲んだ。
僕はただ黙っている。
「おい、無視すんなよ!」
山本は僕を突き飛ばす。掛けていたメガネが飛んだ。
「い、!」
「なんかお前見ているとムカつくんだよ」
彼が僕に対し、何がそんなに勘に触るのか理解できない。彼をいら立たせないでいるにはどうしたらいいのだろう。
「ちょっとやめなさいよ」
その様子を見ていたクラスの女の子が割って入った。
「久しぶりに来てくれたのになんでそんな酷いことするのよ!」
髪を二つに括った気の強そうな女子で、顔が驚くほどかわいく、いかにもこのクラスの中心人物。僕の前の席に座っている牧野さんであった。
二人が口論している、しかも僕のことで……申し訳ないのだが僕の前でそんなことをしないでほしい。どう対応したらいいかわからないし、心が……胸が縮むようで痛い。
「何をやっている!」
いきおいのある声が教室に響いた。教室の扉の方に目を向けると僕は愕然とした。そこにはぶよぶよ人間がいたからだ。そのまま僕の意識が遠のいた。
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