⚪︎×探偵事務所

らいむこーら

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1 浮気じゃない浮気調査

一緒にいる人

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嫌だなあとか思いながら街の中を進んでいると、やっぱりたくさんの人とすれ違った。
すると、相馬さんが、「あ。」といったので何かと思えば、神崎恭弥と連れが居た。えーーー、こんなにあっさり見つかるもん?まあ見つかったのなら楽だしいいけど。

「じゃあ声かけるか。」

「「は?」」

僕と暁さんの声が重なった。相馬さん、いくら何でもお馬鹿さんすぎじゃないか?僕らの反応を見て、変なことを言ってしまったのは理解できたようだ。

「場を和ませようと思って言った冗談でした。」

と相馬さんは言い訳した。なんか聞き覚えあるけどまあいっか。見つけたはいいけど、連れが誰かわからないので、組の人と照合しようとしたが、誰とも一致しなかった。連れ誰やねーん。。。って男やんかーい。浮気ちゃうやんけー。と疲れて来た僕は心の中でノリツッコミして遊んでいた。あ、待てい。女の人と合流したぞ。

「じゃあ追うか。」

「おーけい。」

「行きましょ。」

今度は相馬さん正解ですよ。

というわけで付いて行っているわけだが、たった今悲劇。お店に入ってしまった。
えぇぇぇぇ!まあ入るわな?わざわざこの街来てるんだもんな?でもキャバクラに入られるなんて思わないって。ちぇ。あ、でももう追えないし帰るか。ってそんなわけないか。店の外で待機だよなあ。

「俺、行ってくるわ。」と暁さん。「あ、じゃあ俺も。」と相馬さん。え゛。2人ともこのギラギラしたお店入るんすか。

「相馬は残ってて。まひと一緒に居て。」

「えーーー、俺も行きたいのにーーー。まあ分かったよ。」

ちょっと相馬さんは納得いかないようだが、暁さんが1人でお店に入っていった。まあ確かに暁さんの方がこういうお店に合ってるかもしれない。何てったって服装とか。若者の普段着って感じの服装の暁さんの方がなんかイメージとは合う。

僕と相馬さんは近くにあったベンチで座っていた。1時間ほど経ってメールが来た。

「もうすぐ出て来ますよ。」

とのことだったので隠れていると、1人で出てきた。

「あ、暁さん回収して来てください。」

「お、分かった。」

そして僕は神崎恭弥を目で追い、視界にも限界がきたので、動き出した。

相馬さんは、1時間でベロベロになった暁さんを引き摺っている頃だろう。

とりあえずメールをしておくか。
「来た時に入った方の入り口から出るのでそちら方面に歩いて来てください。」、送信っと。

ってあれ、なんか後ろからダッシュして来てる人がいる。え、暁さんじゃね?ベロベロじゃないってこと⁈
むしろ相馬さんが引き摺られてんじゃんwえ、おもしろwじゃなくて!神崎恭弥を追わないと!

とか思ってたら暁さんが僕に追いついた。

「大丈夫?何もされてない?」

「え、うん。」

時々思うけど、暁さんってちょっと過保護気味よな。さっき店に入るとき、相馬さんを残したのは、多分僕のためだと思うし。とりあえず、暁さんが速すぎて失神しかけてる相馬さんはこのまま引き摺って、2人(+失神患者)で追うことにした。

神崎恭弥は周りをキョロキョロ警戒するように見て、杏子と住んでいる家に帰っていったようだ。

とりあえず僕らも帰ることにした。すると暁さんが呟いた。「こいつ重い…。」と。
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