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Part2
* Е.д これからは *
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「ああぁ……、疲れた……」
ベッドの上で、お行儀悪く両手両足を広げながら、横になっているセシルは、今日一日の仕事を終え、大きな溜息を吐き出していた。
豊穣祭前は、大抵いつも、怒涛の嵐のど真ん中を進んで行くかのような多忙さを極め、豊穣祭を終える前では、一息つける暇もないほどの時間が限られている。
豊穣祭を無事に終わらせ、やっと、一息がつけると思いきや、次に、年末調整の決済があって、来年度の予算案決定が待ち構えている。
だから、セシルの場合は、年末を無事に終わらせられると、お正月の一日、二日ほどは、仕事を入れないようにして、完全な休息日としていることが多い。
前世(なのか現世) の時なら、年末・年始はビッグイベントが続いていて、どこの家庭でも大忙しなものだ。
クリスマスでパーティーを終えれば、年末の仕事治め、年末大掃除などで、除夜の鐘を聞き、新年を迎える。
その間、お節料理を作る家庭では、新年のご馳走に向けて料理で多忙を極めてしまう。
新年では、お正月料理を満喫し、初詣に行ったりと、皆がウキウキと浮かれている大イベントだ。
そうやってお祝いする楽しみがあるのだったが、セシルの場合、あまりに一年が多忙過ぎて、お正月だけは、一切、何もしないことにしたのだ。
寂しいことながら、お節料理はない。
新年を祝って、そう言った習慣を作っても良かったが、すでに、豊穣祭で心身共に疲弊しきってしまい、年末で完全燃焼になってしまう為、お正月だけは、一切何もしない習慣が出来上がってしまった。
残念なことだ……。
今年の豊穣祭も大賑わいをみせ、領地全体での収入上昇も問題なく見られている。
セシルだけではなく、財務部だってホクホク顔で、他の部署の主任達も、豊穣祭後の売り上げから来年度の予算が少し上げられるかな? との期待で、彼らもホクホク顔だ。
そして、領地では、すでに、来年の豊穣祭に向けての計画が立てられ始めている。
やっと、豊穣祭を終えたばかりだと言うのに、領民はすでに来年の豊穣祭を計画しているのである。
なにしろ、来年は、特別な一年なのだ。
セシルがこのコトレア領に移って来て「領主名代」 となってから、来年は十年が経つ。十年の特別記念なのだ。
それで、領民全員が十周年を祝い、盛大なイベントを企画しているのだ。
まあ、正直な話、セシルも来年の十周年記念祭には、かなり期待をしている方だ。
今まで、怒涛のような勢いで、この十年を乗り切って来た。生き抜いてきた。生き延びて来た。
毎日が戦いで、休まる暇もなく、休まる時もなかった。
それでも、今まで成し遂げて来たことに、その結果に、セシルも不満はない。
これからも、まだまだ走り続けていくだけだ。
「はあぁ……」
それでも、心意気は決まっていても、身体的な疲労には勝てない。
若さで乗り切ろうにも、さすがに、限界があるだろう。
明日は、仕事を減らし、少し休憩を取るべきだろうか?
なんだか……思い起こせば、今年もまた、色々な行事があったものだ。色々な経験をすることができた。
初っ端からアトレシア大王国の夜会に招待されて、またも、隣国を訪ねることになってしまった。
それからも、アトレシア大王国とのイベントは続き、多忙だった。
セシルとしては、当初の予定として、セシルの婚約解消が済んだのなら、それからは、コトレア領の統治に専念して、余計な召集がかからない限り、ノーウッド王国の王都からも、王宮からも離れ、静かな余生を送るつもりだった。
静かで、平和な日々を過ごす予定だった。
うーん……。
今の所、平和、ではあるかもしれないが、静かで――という部分は、満たされていないかもしれない。
行事続きで、どうにもこうにも落ち着かない日々が続いているような?
これからは、静かで平和な日々がやってくるといいのだが。
「なんだか、勢いだけで……毎日が過ぎて行っているみたいねぇ……」
半分は、セシル自身のせいなのだが。
なにしろ、セシルは行動が早い。即決定で、即実行、だ。
別に、それをモットーとしているのではないが、何事にも無駄を嫌うだけに、時間の無駄も嫌だし、労力の無駄も嫌だし、お金の無駄も嫌だし、色々である。
問題点が上がって来ると、
「なにかしら、これ? なんて、無駄なこと」
などと、ついつい、速攻で、その“無駄”を解決してしまう癖がある。
だから、今までだって、スローダウンできただろうに、セシルの性格が伴って、なんでもかんでもものすごいスピードで終わらせてしまった。終わってしまったのだ。
「ちょっと、スピードを下げるべきかしら……?」
今は若さで乗り切っているが、いつまでも、この調子で仕事を押し進めていくことには、無理が出てくるだろう。
来年は、十周年記念にもなるし、そろそろ、スローダウンで仕事をこなし、終わらせていることを検討してみるのもいいかもしれない。
「少しは、落ち着きをみせろ、ってことなのかしら?」
セシルの行動は素早いものでも、だからと言って、いつでもどこでも急ぎ足、というのでもない。
セシルの性格だって、忙しないのではない。
「うーん……。仕事を詰め過ぎているのかしら?」
一日に終わらせる仕事の量を決めて、それ以上は無理をしない、など?
それは、セシルもできそうな方法だ。
これからは、静かで平和な時間を過ごせるように、セシルも来年からはちょっとした改善を試みようかしら?
ある程度の目標も決まり、セシルは心地よい眠りに落ちていた。
ベッドの上で、お行儀悪く両手両足を広げながら、横になっているセシルは、今日一日の仕事を終え、大きな溜息を吐き出していた。
豊穣祭前は、大抵いつも、怒涛の嵐のど真ん中を進んで行くかのような多忙さを極め、豊穣祭を終える前では、一息つける暇もないほどの時間が限られている。
豊穣祭を無事に終わらせ、やっと、一息がつけると思いきや、次に、年末調整の決済があって、来年度の予算案決定が待ち構えている。
だから、セシルの場合は、年末を無事に終わらせられると、お正月の一日、二日ほどは、仕事を入れないようにして、完全な休息日としていることが多い。
前世(なのか現世) の時なら、年末・年始はビッグイベントが続いていて、どこの家庭でも大忙しなものだ。
クリスマスでパーティーを終えれば、年末の仕事治め、年末大掃除などで、除夜の鐘を聞き、新年を迎える。
その間、お節料理を作る家庭では、新年のご馳走に向けて料理で多忙を極めてしまう。
新年では、お正月料理を満喫し、初詣に行ったりと、皆がウキウキと浮かれている大イベントだ。
そうやってお祝いする楽しみがあるのだったが、セシルの場合、あまりに一年が多忙過ぎて、お正月だけは、一切、何もしないことにしたのだ。
寂しいことながら、お節料理はない。
新年を祝って、そう言った習慣を作っても良かったが、すでに、豊穣祭で心身共に疲弊しきってしまい、年末で完全燃焼になってしまう為、お正月だけは、一切何もしない習慣が出来上がってしまった。
残念なことだ……。
今年の豊穣祭も大賑わいをみせ、領地全体での収入上昇も問題なく見られている。
セシルだけではなく、財務部だってホクホク顔で、他の部署の主任達も、豊穣祭後の売り上げから来年度の予算が少し上げられるかな? との期待で、彼らもホクホク顔だ。
そして、領地では、すでに、来年の豊穣祭に向けての計画が立てられ始めている。
やっと、豊穣祭を終えたばかりだと言うのに、領民はすでに来年の豊穣祭を計画しているのである。
なにしろ、来年は、特別な一年なのだ。
セシルがこのコトレア領に移って来て「領主名代」 となってから、来年は十年が経つ。十年の特別記念なのだ。
それで、領民全員が十周年を祝い、盛大なイベントを企画しているのだ。
まあ、正直な話、セシルも来年の十周年記念祭には、かなり期待をしている方だ。
今まで、怒涛のような勢いで、この十年を乗り切って来た。生き抜いてきた。生き延びて来た。
毎日が戦いで、休まる暇もなく、休まる時もなかった。
それでも、今まで成し遂げて来たことに、その結果に、セシルも不満はない。
これからも、まだまだ走り続けていくだけだ。
「はあぁ……」
それでも、心意気は決まっていても、身体的な疲労には勝てない。
若さで乗り切ろうにも、さすがに、限界があるだろう。
明日は、仕事を減らし、少し休憩を取るべきだろうか?
なんだか……思い起こせば、今年もまた、色々な行事があったものだ。色々な経験をすることができた。
初っ端からアトレシア大王国の夜会に招待されて、またも、隣国を訪ねることになってしまった。
それからも、アトレシア大王国とのイベントは続き、多忙だった。
セシルとしては、当初の予定として、セシルの婚約解消が済んだのなら、それからは、コトレア領の統治に専念して、余計な召集がかからない限り、ノーウッド王国の王都からも、王宮からも離れ、静かな余生を送るつもりだった。
静かで、平和な日々を過ごす予定だった。
うーん……。
今の所、平和、ではあるかもしれないが、静かで――という部分は、満たされていないかもしれない。
行事続きで、どうにもこうにも落ち着かない日々が続いているような?
これからは、静かで平和な日々がやってくるといいのだが。
「なんだか、勢いだけで……毎日が過ぎて行っているみたいねぇ……」
半分は、セシル自身のせいなのだが。
なにしろ、セシルは行動が早い。即決定で、即実行、だ。
別に、それをモットーとしているのではないが、何事にも無駄を嫌うだけに、時間の無駄も嫌だし、労力の無駄も嫌だし、お金の無駄も嫌だし、色々である。
問題点が上がって来ると、
「なにかしら、これ? なんて、無駄なこと」
などと、ついつい、速攻で、その“無駄”を解決してしまう癖がある。
だから、今までだって、スローダウンできただろうに、セシルの性格が伴って、なんでもかんでもものすごいスピードで終わらせてしまった。終わってしまったのだ。
「ちょっと、スピードを下げるべきかしら……?」
今は若さで乗り切っているが、いつまでも、この調子で仕事を押し進めていくことには、無理が出てくるだろう。
来年は、十周年記念にもなるし、そろそろ、スローダウンで仕事をこなし、終わらせていることを検討してみるのもいいかもしれない。
「少しは、落ち着きをみせろ、ってことなのかしら?」
セシルの行動は素早いものでも、だからと言って、いつでもどこでも急ぎ足、というのでもない。
セシルの性格だって、忙しないのではない。
「うーん……。仕事を詰め過ぎているのかしら?」
一日に終わらせる仕事の量を決めて、それ以上は無理をしない、など?
それは、セシルもできそうな方法だ。
これからは、静かで平和な時間を過ごせるように、セシルも来年からはちょっとした改善を試みようかしら?
ある程度の目標も決まり、セシルは心地よい眠りに落ちていた。
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