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23 母の想い
翌朝、制服を着て帽子を被った新米ネズミはこども園と病院から預かった手紙と荷物を荷台に乗せてチュー太郎宅へとバイクを走らせる。
いつもの箱は取り敢えず今日は家に置いて出発した。
チュンチュンと小鳥の声が聞こえてくる。
アヒル池にはアヒルや他の鳥達が水面にゆらゆらと浮かんでいた。
チュー太郎宅に着くとバイクを空き地に停め、荷物を抱えてドアをノックする。
コンコンコンッ、、、。
「キモチハート工場です。」
新米ネズミはドアの前に立つ事に少し緊張感を覚えていた。
しばらくすると「はーい」と奥さんネズミがドアを開けた。
「おはようございます。」
「チュー太郎さんは、、。」
と尋ねると、
奥さんネズミはいつもと違う荷物を抱えた新米ネズミの姿を見て、少し不思議そうに
「会社に、行きました。」
「、、、これは?」
そう言って彼が抱えている箱を指差した。
「、、えぇと、今日は預かり物を届けに来ました。」
荷物と手紙の事を簡単に奥さんに話すと、彼女はびっくりした顔をして
「取りあえず中へ、、どうぞ。」
と言って部屋に通してくれた。
「お邪魔します。」
恐る恐る家の中に入ると、部屋の奥にはおもちゃの付いたベビーベッドが置かれていた。
プレイマットには赤ちゃんの着替えやタオルが畳まれて置いてある。
白い壁紙と木の雰囲気がとても明るく、部屋のあちこちに小さな花柄が彩られていた。
「主人もあれから色々考えていましたけど、今日はようやく『会社に行く』と朝早く家を出ました。」
「少し安心しました。」
そう言って奥さんはお腹を擦っている。
「もうすぐなんですね。」
「えぇ。」奥さんは嬉しそうに微笑んだ。
新米ネズミは抱えていたダンボール箱を床に置いて蓋を開けた。
奥さんは箱の中の写真立てを見て
「もしかしてチュー太郎さん?」と訊ねた。
「はい。」と答えて低い机の上に写真立てを置いた。
「かわいい、、、。」
奥さんは嬉しそうに写真を眺めている。
新米ネズミは手紙の束も出して、
「これがチュー子さんからの手紙です。」
と奥さんネズミに手渡した。
奥さんは一通、、また一通と手紙に目を通す。
そのうちに奥さんの目からは涙が溢れ、ハンカチで涙を拭きながらも手紙を必死で読んでいた。
新米ネズミはずっと側でその様子を見ている。
奥さんはひとしきり手紙を読み終えると、真っ赤になってしまった目をハンカチで拭き拭き
「よく、、分かりました。」
「有り難うございます。主人にも見てもらいますね。」
そう息をつきながら言うと、深々とお辞儀をした。
「今日の夕方、、改めて荷物を持ってきます。」
「どうするかご主人の返答を聞かせて下さい。」
新米ネズミは少し緊張した面持ちで言葉を出した。
「、、、分かりました。」
そう言う奥さんは、まだ目に涙を浮かべている。
新米ネズミは空になった荷台を見てからバイクに跨り、奥さんに一礼をしてエンジンをかけた。
バイクは迷いなく前進していくのであった。
いつもの箱は取り敢えず今日は家に置いて出発した。
チュンチュンと小鳥の声が聞こえてくる。
アヒル池にはアヒルや他の鳥達が水面にゆらゆらと浮かんでいた。
チュー太郎宅に着くとバイクを空き地に停め、荷物を抱えてドアをノックする。
コンコンコンッ、、、。
「キモチハート工場です。」
新米ネズミはドアの前に立つ事に少し緊張感を覚えていた。
しばらくすると「はーい」と奥さんネズミがドアを開けた。
「おはようございます。」
「チュー太郎さんは、、。」
と尋ねると、
奥さんネズミはいつもと違う荷物を抱えた新米ネズミの姿を見て、少し不思議そうに
「会社に、行きました。」
「、、、これは?」
そう言って彼が抱えている箱を指差した。
「、、えぇと、今日は預かり物を届けに来ました。」
荷物と手紙の事を簡単に奥さんに話すと、彼女はびっくりした顔をして
「取りあえず中へ、、どうぞ。」
と言って部屋に通してくれた。
「お邪魔します。」
恐る恐る家の中に入ると、部屋の奥にはおもちゃの付いたベビーベッドが置かれていた。
プレイマットには赤ちゃんの着替えやタオルが畳まれて置いてある。
白い壁紙と木の雰囲気がとても明るく、部屋のあちこちに小さな花柄が彩られていた。
「主人もあれから色々考えていましたけど、今日はようやく『会社に行く』と朝早く家を出ました。」
「少し安心しました。」
そう言って奥さんはお腹を擦っている。
「もうすぐなんですね。」
「えぇ。」奥さんは嬉しそうに微笑んだ。
新米ネズミは抱えていたダンボール箱を床に置いて蓋を開けた。
奥さんは箱の中の写真立てを見て
「もしかしてチュー太郎さん?」と訊ねた。
「はい。」と答えて低い机の上に写真立てを置いた。
「かわいい、、、。」
奥さんは嬉しそうに写真を眺めている。
新米ネズミは手紙の束も出して、
「これがチュー子さんからの手紙です。」
と奥さんネズミに手渡した。
奥さんは一通、、また一通と手紙に目を通す。
そのうちに奥さんの目からは涙が溢れ、ハンカチで涙を拭きながらも手紙を必死で読んでいた。
新米ネズミはずっと側でその様子を見ている。
奥さんはひとしきり手紙を読み終えると、真っ赤になってしまった目をハンカチで拭き拭き
「よく、、分かりました。」
「有り難うございます。主人にも見てもらいますね。」
そう息をつきながら言うと、深々とお辞儀をした。
「今日の夕方、、改めて荷物を持ってきます。」
「どうするかご主人の返答を聞かせて下さい。」
新米ネズミは少し緊張した面持ちで言葉を出した。
「、、、分かりました。」
そう言う奥さんは、まだ目に涙を浮かべている。
新米ネズミは空になった荷台を見てからバイクに跨り、奥さんに一礼をしてエンジンをかけた。
バイクは迷いなく前進していくのであった。
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