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惑星メテオンのおはなし

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その半分になってしまった惑星の一つは
地面が大きくゆれ動き
星がかたむいてしまうと
右がわに
水も
食べものも
すべて片方によってしまいました

その時
星の左がわに
残された人たちは
少なくなった
水や
食べものを
うばいあいました

左がわの人たちは
右がわの人たちの
土地をもとめて
いどうしますが
右がわの人たちは
それを許さず
お互いに
殺しあいをしたり
土地をうばいあって
たたかいました

人を殺す道具を作ったり
火をつけてもやしたり
毎日ケンカばかりしていました

何年もそうやっているうちに
人びとの数はどんどんへり
水や食べものも
どんどん少なくなっていきました

地面はどんどんと
右がわにかたむいて
ほんの少しになった
水や食べものをとりあって
せんそうをしているうちに
かたむいた右がわの地面のはしから
少しずつ水が流れて
残された人たちは
飲みものもなくなり
みんな死んでしまいました

人びとがいなくなったあと
地面は少しずつ
もとのかたむきに
もどりましたが
そこには
植物や
動物たちしか
いませんでした





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