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街道 2
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義藤と少女の微笑ましいやり取りを六角義賢と三雲成持が別の視点から見ていた。二人は柱の影に溶け込んで少しも動かなかったが、娘が勝手口から宿の外へ出ると、ため息のような呟きが漏れた。
「どうしましょうかね……」
「出て行けと言われても、普通なら夜が明けるまで軒先ででも過ごすものだが。迷わず出て行ったとなると……」
六角義賢も三雲成持のため息に同意するように気の抜けた声で答えた。
「引き込みですね」
宿や商家に下働きとして入り込み間取りや内情を調べて、家人が寝静まった後、仲間の盗賊を呼び込む役目を果たす者の事。怪しまれぬよう若い娘である事が多い。
「探ってくれるか」
「はい、任してください。おそらく近くに居るでしょうし」
「出来れば……」
「気づかれないように、ですか」
当然、盗賊たちに気づかれないようにではない。義藤に気づかれずに、事を終わらせると言う意味だ。
「目の前の相手に手を差し伸べるやさしさと世の中の問題を解決する広い視野、そのどちらも必要な物だ。義藤には両方を兼ね備えた将軍になってほしいからな」
「……それを支えるのが、我らの役目ですね」
頭を下げるように頷くと三雲成持は闇の中へ姿を消した。
「どうしましょうかね……」
「出て行けと言われても、普通なら夜が明けるまで軒先ででも過ごすものだが。迷わず出て行ったとなると……」
六角義賢も三雲成持のため息に同意するように気の抜けた声で答えた。
「引き込みですね」
宿や商家に下働きとして入り込み間取りや内情を調べて、家人が寝静まった後、仲間の盗賊を呼び込む役目を果たす者の事。怪しまれぬよう若い娘である事が多い。
「探ってくれるか」
「はい、任してください。おそらく近くに居るでしょうし」
「出来れば……」
「気づかれないように、ですか」
当然、盗賊たちに気づかれないようにではない。義藤に気づかれずに、事を終わらせると言う意味だ。
「目の前の相手に手を差し伸べるやさしさと世の中の問題を解決する広い視野、そのどちらも必要な物だ。義藤には両方を兼ね備えた将軍になってほしいからな」
「……それを支えるのが、我らの役目ですね」
頭を下げるように頷くと三雲成持は闇の中へ姿を消した。
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