アバターでバタバタ奮闘記 ~ゲームテスターの僕が現実をプレイしてみた~

蒼羽 優飛

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ゲーム前には説明が必要です②

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姿見に映る少女は混乱する僕と同じ動きをし、自身の姿だと示す。

現実場馴れしたプラチナグレイの髪が光を反射し神秘的な魅惑を醸し出す。正直、めちゃ可愛い。結構、いけるんじゃん?

いやいや......ヒッヒッフー
オッケー、呼吸機能正常だ。落ち着け......


「ゲームの内容は説明していなかったな。若菜くん、君には二つのスキルを活用しながら、好きなように現実を堪能してくれ、それがゲームの概要さ」


「これはゲームなの?」


「ゲームでなければ何だと言うのかい?  」


愚問だなと言いたげなマミユさんの態度を見て、何かが吹っ切れた気がした。本体とは僕の体だろうし、無害なら考えても無駄だと思考を放棄した方が有用だろう。そう思いながら説明の続きを促した。


「アンケートを元にスキルを形成する。
君の回答は曖昧過ぎてランダム選考が難航したが【再生】と【電撃-(静電気:小)-】は私的に有りだと思う。
『ステータスオープン』と念じれば、スキルの詳細は見られるからな。
そうそう、基本自由だが、法を犯すのは無しでお願いしたい。
君が見聞きしたデータはこちらで私にも見ることができ、許容出来ない場合は警告を発する。で質問はあるかな?


不意を付かれマミユさんに壁まで詰め寄られ、<ドンッ>と音が背後......両耳の近くで鳴る。世間一般に『壁ドン』と呼ばれる類いだと理解する。


なんだって言うんだ?女子に成ったからか身長差が生まれ、見上げる形でマミユさんを睨む。


優美な顔立ちと、甘さの中に酸っぱさもあり芳ばしいくもある香りに包まれた感じでクラクラしそう......

そう言えば、マミユさんって女なのだろうか?それとも男?


いやいや、変な妄想が始まりそうで自粛し戒める。幾らなんでも失礼だ......

って『若菜ちゃん』って僕は男だし!!



「女ならまだしも、『若菜ちゃん』って......僕は男ですよ?」




「悪いな、話では『女の子』って聞いていたからね......どちらにしろ、ホムンクルスは変えられないし『今の君』は女の子だろ?」



「うぅ」


「でも、そのような反応を見せられると、後々大変だな......」



僕の抗議にも目もくれず、マミユさんが耳もとで囁く。声だけのはずなのに、耳の奥がゾクゾクと痺れ、足に力が入らず崩れそう。


視野に影がさし、アップで映る宝石の如く美しい瞳に見つめられ......この先を予感させる幻覚に眩暈を覚える。



「ッゥ!!」


甘い幻覚に抗い瞼を閉じると、頬に触れるだけの優しい柔らかい温もりが一瞬訪れ消えた。



「悪い輩なら、とっくに『可愛い少女』な君は食われている。その事は理解しているかい?『可愛い少女』のつもりで意識し、警戒してくれよ」


マミユさんが離れると、言い知れぬ恥ずかしさで腰を抜かした身体が全体的に熱を帯び始める。




コレはあれか?

僕が思っている以上女子としてに生きづらい世の忠告か?

これからゲームでは、女子としてプレイするわけだし......



じゃぁ、僕を思っての嫌われ役か!!




「有り難う御座います......襲われない様に気を付けます。でも、マミユさん!忠告なら言葉でしてください。ビックリしたじゃないですか!いくら外身が可愛い女子でも実際なかみは男だって知ってるでしょ?」


実際体験を『する』と『しない』では警戒心は違うからそれを教えてくれる為に......



僕だったら出来ただろうか?

男の僕が、男の娘(?)......男を襲う......
あぁ~~~~罪悪感に苛まれるぅ~~~~



「ごめん、ごめん。動揺が目に見えて楽しくって......ついな。
若菜くん、私は生物学的分類上は女だが、Xジェンダーでね......
早い話、どちらでも『有り』だ。
だから気にしないでくれ」



「はい?」





クスクス笑い、至って平然とカミングアウトするマミユさんをただ呆然と見据えるだけだった。



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