俺に7人の伴侶が出来るまで

太郎月

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魔王編

邂逅と解明1

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つむじ風が収まった。
余韻に髪がバタつく。ジンは腕で顔を守りながら、目を開けた。

見た事のない景色だ。
朝焼けなのか、夕焼けなのか、空は青から紫、桃色、オレンジへと変化し、地平線は眩い金色に滲んでいた。だが太陽の姿はない。
辺りは見渡す限りの草原で、森や建物もなければ生き物の姿も皆無。

妙な場所だ。

「うわっ!!」

背中側にいたヤマトが叫んだ。
ジンも振り返ってすぐ、ヤマトが叫んだ理由に気付いた。

顔があった。それも巨大な顔だ。
頬杖をし、草原に寝そべっている。巨大と言うにも巨大過ぎる人の姿。

ほんのりと発光する肌に黄色に近い金色の目。様々な緑色で紡がれた長髪には、蛍でも止まっているかのように淡い光が至る所で明滅していた。その髪を飾る、目と同じ色の月桂冠。尖った耳の先。袖のない柔らかな布の服。

巨人はジンとヤマトの姿を見ると目を細め、もう片手を伸ばして来た。

その手は余裕で乗れそうな程に大きい。つまり、片手で握り潰されてもおかしくないサイズ。

「………ジ、ジンさん、このサイズは、この世界では普通にいる種族かなんかですか…?」

困惑しているのか、ヤマトの言葉は微妙におかしい。
ジンは近付いてくる手を警戒しつつ、「いや、聞いた事ねぇな」と首を振った。

『ギエエ!!なんだキサマその姿!』

手の中にいた魔王(玉)が叫んだ。突然の大声にジンとヤマトは同時に肩を跳ね上げる。

巨人は伸ばしていた手を止め、ぬうっと頭を寄せて来た。ヤマトが思わず構える。ジンは魔王(玉)を掲げるように、相手の顔へと手を差し出した。

『……おお、魔王か。あまりに小さく気付かなかったぞ。ぬしを呼んだ覚えはないのだが……まあ、良い。それほど小さければ精霊界に影響はなかろう』

『こ、このスガタには訳がある!!キサマの方こそなんだ!!ヒトの真似ゴトか!?気色のワルイことを!!』

『気色が悪い?ヒトの子を相手にするのだ。ヒトの姿の方が良かろう』

『フン!エラそうにする割には堕ちたな。ニンゲン如きに迎合するとは』

『其処まで言われるとは。余程ヒトの姿が気に食わないと見た。どれ、元に戻るとしよう』

ゆっくりと頭を下げ、元の位置に戻る巨人。ジンも手を引く。

「知り合いなのか?」

尋ねると魔王(玉)の一つ目がムギュと不愉快そうに歪んだ。

『ふンッ!抜かすな!こんなヤツとは知り合いでも何でもない!大昔に急に呼びつけられたコトがあったが、ナニやらごちゃごちゃと言いたいコトを言って、外に放りダされた。ハラの立つヤツめ』

「話したことあるなら、知り合いだと思うけどなァ」とヤマト。

「一度話しただけで知り合いになるのか」

「え?なりませんか?」

距離感が近い所はヤマトの地の性格なのか、と真っ直ぐ見詰めてくるヤマトにジンは口を閉ざす。

ヤマトとジンが無意味に見詰め合う中、『知り合いではナい!!』と単なる嫌悪感だけで返事をする魔王(玉)の声が響く。
その声にジンは頷いた。

「その辺は人によって定義が違うみてぇだな。コイツが違うって言うなら、違うんだろ。…じゃあ何でついて来たんだって話だが」

旋風が現れた瞬間、魔王(玉)は何事かを理解したのだろう。呼びつけられたと言っているから、あの現象が何なのか、どこに向かうものなのか、分かっていた筈だ。
それで付いてきたのだから、不機嫌になるのは相手にとったら理不尽な気もする。

魔王(玉)はフンッと鼻息(鼻はないが)を荒くした。

『キサマのコトを聞きにきた。コイツは何か知っていて、キサマを呼んだんだ。あのハイエルフのコトもある。ハイエルフは精霊王の眷属だ。手下どもの責任は、親玉がトるものだろう』

「「………精霊王?」」

ジンもヤマトも手の中の魔王(玉)を見ており、巨人の動きに気付いていなかった。いや、動きらしい動きがそもそもなかったのだ。

2人の声がハモった時、突然、木漏れ日が降り注いだ。

ヤマトと同時に顔を戻す。

巨人がいた場所に、空を覆いそうな程の大樹が聳えていた。幹の全容が見えない。ごつごつとした根が小山のように地を這い、空高い枝葉には青々とした葉が生い茂っている。

実だろうか、花だろうか。まるで木を飾るオーナメントのように、葉の間に金色に光る何かがある。
更にふわふわと胞子のように光が舞っていた。

『魔王の言う通りだ。あの子────リィンと呼んだ方が馴染みがあるか。随分と世話を掛けた』

何処とも言えない場所から声だけが響く。先程の巨人の声だ。ヤマトは圧倒され、ひっくり返りそうな程に頭上を覆う枝葉を仰いでいたが、リィンの名が聞こえると顔を下ろした。ギュッと拳を強く握ったのを、ジンは横目に捉えた。

「………それで?精霊王と言うのは?」

口を開きそうにないヤマトに代わり、ジンが尋ねた。

『おお、そうか。ヒトには自己紹介が必要なのだったな。そうだ、我が精霊王と呼ばれる存在。ハイエルフと精霊界を収める長だ。───驚かせてしまったかな、ヤマト、ジン』

「お、俺たちのこと知ってるんですか!?」

ヤマトは顔を上げた。視線は聳え立つ木の幹に向けられる。まあ、そこしか見る所がない。

『嗚呼、知っているとも。ぬしらの事に限らずな。我は此処から動けぬが、その代わり、全てを見通す事が出来る』

「そ、そうなんですね……」

「………全部知ってて、こうなるまで放っていた理由は?動けないから、リィンを止める手立てがなかったと?」

素直に感心していたヤマトの横で、ジンは冷静に聞いた。別に怒ってはいない。
だがやはり、責任とやらは問いたい気持ちになっていた。ヤマトの顔が少し暗くなる。

精霊王が止めていれば、コイツもこんな顔をしなくてすんだんじゃないかとも思った。

『ホントウにな!あんな危険なヤツを野放しにしておくとは!勇者をツカって世界をケそうとしたんだぞ!』

ジンの手からキイキイと高い声で文句を言う魔王(玉)。スッと目玉を自分の方に向けるジン。

『な、なんだ!?』

急にジンと向き合う事になり、魔王(玉)が驚いている。

「いや、ずっと思ってたんだけど、お前も世界を滅ぼそうとしてなかったか?なのに、えらく文句を言うなって思って」

『オナジだとでも!?魔王がしようとしていたのはニンゲンどもへの復讐だ!!ニンゲンを殲滅し、文明を滅ぼしてやるつもりだった。ヤツは違う!世界そのものを消しサる気だった!世界がなくなったら、魔王はドコで生まれ直す!?それどころか一緒に消えてしまうかもしれん!ゼンゼンちがう!』

「ああ、成程。お前はある程度は残しておくつもりだったんだな。なら、全然違うか」

『当たりマエだ!ジブンの住処までナくしてドウする。まったく、キサマはちょくちょく呑気だな!』

「え?そう?」

魔王の言い分にヤマトは黙ってはいるが、その顔が賛同しているように見えた。
呑気な自覚はある。しかしジンは否定も肯定もせずに、魔王(玉)を精霊王へと向け直す。

『調子がクルうオトコだ……前にもキサマのようなヤツに会った気がするぞ』

『それはそうだろう。此奴は先代勇者、ジュンの息子だ。覚えておるだろうよ。ぬしを腹に封じた勇者だ』

ぼやく魔王(玉)に精霊王が答えた。
魔王(玉)の反応を見る為か、精霊王の声は聞こえなくなった。いや、誰の声も聞こえなくなった。


みんな黙っている。


ヤマトは懸命に頭で処理している真っ最中で、魔王(玉)は理解が追いつかないでいた。




『んえ、「ええええええ!??」』




魔王(玉)とヤマトの唐突な大声が沈黙を引き裂いた。ヤマトはポケットからリィンのロケットを取り出し、中の肖像画とジンを交互に見渡し、魔王(玉)は力一杯身を捻ってジンを振り返る。

「あんま見んなよ。照れるだろ」と思ってもない事を言いつつ、ヤマトの手の中にあるロケットを覗き込んだ。

優しげな淡い金髪。長めの前髪を片方耳に掛け、満面の笑みを浮かべている。
垂れた目尻が甘く、それでいて爽やかな印象だ。


────これが、親父の顔


肖像画の出来を信じるなら、相当な色男だ。優男とも言える。
リパから以前聞いていた通りの雰囲気。ジンとは性質が真逆の、明るく人好きされる顔をしていた。

『ジュンは不思議な魅力がある男だった。歴代勇者の中で、最も『誘惑エロス』を強く持ち合わせていた事も理由のひとつではあったのだろうが…それだけでは説明がつかない。リィンに限らず、ハイエルフである我々に、闇属性の『誘惑エロス』は効かないからだ』

精霊王の説明にジンとヤマトは同時に顔を上げた。

「……『浄化カタルシス』は?勇者は両方持つ事が出来るんだろ?ヤマトもそうだし」

言いながらジンがヤマトを指差した。親指で。失礼な態度にヤマトは怒らない。と言うか、目をぱちくりさせている。

「『誘惑エロス』は知ってますが、あの、カタルシスって、何ですか?聞いたことがあるような気はするんですけど……」

おっと、言っちゃ駄目なやつだったか。とジンは手を下ろし、口も閉ざした。「俺、他にも何か持ってるんですか…?」とヤマトは顔を覗き込むが、全然視線が合わない。ジンは目を合わせないよう、正面だけを見詰め続けていた。答えたのは精霊王だ。

『勿論、勇者は例外なく両方の属性を持つ。ジュンもそうだ。しかし『誘惑エロス』の方が強かった。『浄化カタルシス』だけで言うなら、ヤマトの方がジュンよりも強い』

「え?いや!そんなワケないですよ!!俺、俺は、先代勇者に比べたら何もかも劣ってるって言われてて……何かが勝ってるとは思えないです…」

何やらめちゃくちゃ悲しいことを言い出した。

『どちらを強く持つかは、属性の傾きによる。ジュンは闇属性が強く、ヤマトは光属性が強い。だから双方の特性である『誘惑エロス』と『浄化カタルシス』も偏る。それと、ぬしの『浄化カタルシス』は仲間達との出会いにより強化されていったものだ。皇城に居た頃と、今のぬしでは力の差は歴然だろう』

「仲間……」

ヤマトが繰り返す。その声は複雑そうだった。嬉しさの中に、悲しみが帯びている。微かに震えた唇を一度噛み締めた姿に、言いたいことがあるのだろうと、横目に見ていたジンは、今はまだ、口を開けない事にした。

聞きたい事は山ほどあるが、ヤマトのように勇気を振り絞るようなことではないから。

魔王(玉)は何やら考え込んでいて、ただの玉と化しているし、精霊王の声も聞こえない。
ずしりと重く、だが清らかな空気の中、沈黙がヤマトを待つ。

「…………リィン、は…っ」

絞り出された小さな声。壊れたロケットペンダントを握り締める手の甲に血管を浮かせ、ヤマトは顔を跳ね上げた。

「リィンの事が、知りたいです。リィンも、仲間だったのに、俺、なんにも知らなくて……なんにも、分からなくて……」

勢いが良かったのは最初だけで、顔が俯くと共に声も弱々しくなっていった。

「リィンは、前の勇者……ジンさんのお父さんの事が、好きだったんですよね?でも今は居なくて、だから会いたくて、その為に俺を呼び出して、世界を───"リセット"しようとしたんですよね」

"リセット"
聞き慣れない単語にジンは片眉を微かに上げた。尋ねたかったが我慢した。今はヤマトに言いたい事を言わせるターンだ。

「本当にやり直せるのかは、俺には分からないけど、リィンは本気だった。俺や、みんなや、色んな人たちを巻き込んで、そこまでして会いたい人だったんですよね?それなのに、……なんで…」

ヤマトの語尾が震えた。ジンがちらりと横目を向けると、ヤマトの目は潤んでいた。

心を深く痛めている。
その先の言葉を口にして良いのか、躊躇い、苦悩している。

(……ピュアだな)

歳の違いもあるのだろうか。───違うな、単なる人間性だ。まるで自分事のように悲しみを受け止め、痛みを共有出来る優しさ。

(……お前の周りに人が集まるのは、『浄化カタルシス』だけが理由じゃねぇのな。いや寧ろ、その性格が『浄化カタルシス』を生み出したのか。生み出すって言葉が適切なのかは知らねぇけども)

しかし今、恐らく胸を痛めるべきだろう自分は、脱線した思考をするだけの余裕があるので、何だか申し訳ない気がしてきた。

何故かハンスとシヴァ、ギルバートとイルラの呆れ顔が浮かんだ。声まで聞こえてきそうだ。
因みに他の3人は、自分と似たようなものだろう。

場違いに綻びかける口端を指で軽く押さえた後、ジンは口を開いた。
彼らに教えて貰った優しさに、背中を押されるように。


「なんで殺したんだって、聞きたいんだよな」


ジンが破った沈黙。ヤマトが顔を上げた。情けなく下がった眉。今にも泣きそうな顔は、リィンだけでなく、矢張り、ジュンとジンへの想いも含まれているようだ。

「あの時、リィンは確かに俺に向かって親父を殺したって言ってたが、単なる原因だって話かもしれねぇぞ」

「……単なる、原因?」

「親父が死ぬことになった原因が、自分だって思い込んでたんじゃねぇかって話。そもそも親父の死体は王国の狩場で発見されてる。形なんて殆ど残ってねぇ、バラバラの状態でな。それがリィンの仕業とは───」

『リィンの仕業だ。リィンがジュンをバラバラにした』

「───だそうだ」

精霊王が言い切った瞬間、ジンは肩を竦めた。

折角気を使ったと言うのに、遠慮も何もない精霊王がぶち壊した。

空気を読むやら、気を使うやらは、ヒトではない精霊王には無縁のものなのかもしれない。

ヤマトは一瞬ぽかんとして、一気に顔を歪めた。先程より苦しそうな顔で、狼狽え出す。

「ば、ばらばら……って、え?あのバラバラ…?な、なんでそこまで…?」

『ジュンがリィンとの決別を口にしたからだ』






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