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魔王編
邂逅と解明2
しおりを挟む「わ、別れ話の腹いせって、こと、ですか?そんな事、あります?」
ヤマトがギギギと歪んだ音でも出そうな硬さで、ジンに顔を向けた。
「俺に聞くなよ。まあ…世の中には思いもよらないぶっ飛んだ奴らがいるのは確かだ。リィンは事実、ぶっ飛んでたろ」
「で、でも、ええ??あるの?そんな事??」とヤマト。困惑こそしているが、先程の胸が詰まるような悲壮感は失せている。恐らく理解の範疇を超えていて、現実味がないのだろう。
ジンは安心して、大樹の幹へと目を向けた。
「それより俺は、なんで親父とリィンが王国に居たのか、そっちの方が気になる。元々はココに居たんだろ?2人とも」
ここ、とジンは足元を指差した。まるで正解した事への褒美のように、指差した足元から光の粒子がパッと散った。
「ココって…ココ、精霊界ですか?でも精霊界に人間は入れないって聞きましたよ。迷い込む場合もあるけど、基本的にはって」
「基本の話は分からねぇが、学園長がリィンに言ってたんだよ。お前はまだ寝てたから聞いてねぇだろうが……300年、精霊界に居たんじゃねぇかって。リィンもそれについては否定してなかった」
マーリンとロキが話している最中ではあったが、学園長とリィンの会話もジンは聞いていた。それ以前にも、一度学園長が匂わせていた事も思い出した。
人間の寿命を延ばす方法───学園長はエルフで、交流がなくなったとしても、上位種のハイエルフの事を勝手に話す事は出来なかったのだろう。
仕組みや論理は分からない。だが、精霊界にいると、そんなものは瑣末な事に思えてしまう。
「さん、…………」
何やら呟いたヤマトは、そのまま急に黙った。ジンの顔をガン見したまま。
急に見詰めてくるので、ジンも訝しげに眉を寄せて見返す。「何だ?」と開きかけた口は、ヤマトの大声で半端に開いたままになってしまう。
「300年!!そうか!!前の勇者って!!そうだよ!!先代勇者は300年以上前の人じゃないんですか!?え!?ジンさんって今おいくつなんですか!?」
「意味わかんねぇよな、300年とか。俺?俺は23かな、いや、24?そんくらい」
「えっ!?自分の歳曖昧なんですか!?」
「まあ……そんな重要じゃねぇし」
以前に比べれば、自分に対する関心も増えたが、無頓着な部分は変わらず健在だ。誕生日に至っては、アルヴィアン家では義父であったディルが、人目を避けて密やかな贈り物をしてくれていた気がするが、それも記憶に薄く、ウォーリア家ではレベッカの誕生日をジンの誕生日として祝っていたので、本当の誕生日がいつなのかすら曖昧になっていった。
「でも恋人さん達から祝って貰ったりするでしょ?」
「…………いや、した事ねぇけど…お互いに…」
何故だろう、今まで不思議にも思わなかったのに、ヤマトが目玉をかっ開いて慄いている姿を見ると、急激に悪いことをしていた気分になる。
「………今は、良いじゃねぇか。俺の話は。リィンの事が知りてぇんだろ?ここまで来たら、俺も全貌を知りてぇし。脱線してたら日が暮れちまうよ」
『精霊界では日は沈まん。此処が太陽のようなものだ』
精霊王の声と共に、頭上の枝葉が開く。太陽の姿はないのに、木漏れ日がより降り注ぐ。
きらきらと美しいが、
「そう言う話じゃねぇのよ」
ジンは片手を雑に振った。
(ここまで話が進まないのは、俺か?俺が悪いのか?)
そんな気持ちにすらなってきた。
『……アーーーーーッッ!!このニオイ!!魔王はココでバラバラにされたノか!!あのハイエルフめ!!再三にワタって魔王を貶めよッて!!』
そんな気持ちを吹っ飛ばす、魔王(玉)の大声。随分と静かだなと思っていたが、ずっと考えていたようだ。
『嗚呼、腹に封印されていながらも感じ取れていたのだな。その通りだ。ジュンの腹で眠るぬしをバラバラにしたのも、リィンだ』
精霊王の声には相変わらず悪気などない。
『勝手ニ腹にいれて、勝手に切りキザんで、勝手に放りナげるとは何事か!!ヤツは不躾にもホドがある!!』
「放り投げたって……魔王が王国に居た理由は、リィンがバラして王国に投げたからって事か?」
魔王(玉)は丸い身体を楕円に伸ばし、怒りを晴らすように上下に動いている。そんな魔王(玉)を握ったまま、ジンはジンで自分が気になったことを口にし、「俺はまだ、ジンさんの親父さんが300年前の人って所で引っ掛かってるんですけど……」と置いていかれ気味のヤマトが呟いた。
足元からふーっと優しい風が吹き、ジン達の裾を揺らして草原の草が舞い上がる。全員の視線が足元へと向き、そして舞い上がる草を追いかけて顔を戻す。
自然と誰もが黙り込む。
『ジュンは確かに此処に居た。腹に封印した魔王を、完全に消滅させる方法が見つかるまでと、リィンが連れて来た。我は何も言わなんだ。是も非も、────真実も』
包むような精霊王の声が葉を揺らす風のように響く。
『精霊界では時間と言う概念が、ヒトの子が住む下界とは大きく異なる。ジュンもまさか、300年以上もの時が経っていたとは思っていなかったようだ。それでもヒトの子には長い時を、ジュンは世界書庫で過ごしていた』
「世界書庫?」
ジンの問い掛けに突然、幹の一部が光った。転移装置に似た円形の光の中に、無限とも思える高さの本棚の連なりが見えた。それも一部だと分かる。
広さも高さも測れない。
『精霊界にある、唯一の娯楽だ。世界中のありとあらゆる本や文献が集まっておる。ジュンは其処で探し出そうとしたのだ。魔王が二度と復活しない方法を』
光は小さくなり、最後には飛沫のように跳ねて消えた。
「あるのか、実際」
光の動きに目を奪われていたヤマトと魔王(玉)が、ジンを同時に見上げた。ジンは早々に世界図書から目を離していた。
『────ない』
「えっ!?」
『そらみろ!!』
ヤマトと魔王(玉)の声が被った。
『聞いただろうジン!今のコトバを世の愚かモノどもに伝えよ!魔王はナンビトにも殺されぬのだ!』
「うん、そうだな。お前は最強だ。それで?親父はそれを知ったから、ここから離れる事にしたのか?」
『キサマ魔王をあのドラゴンのワッパと同じように扱っテおらぬか!?』
玉姿の魔王の声は小さく高い。だから、大きな声で話さないといけないのだろうが、それにしても騒ぎ方が本人の言うようにドラゴと似ている。
しかし、それを言っても喜ばない。
そこでジンは、文句を言う魔王(玉)を無視する事にした。
『切っ掛けは、そうだ。魔王をこの世界から消し去る事は出来ない。ならば、魔王に変わって貰わねばならぬ。ジュンはそう判断し、精霊界を出ると決めたのだ』
「魔王に変わって貰う……?」
なんとか付いてきているヤマトが、なぞるように疑問を口にする。
今度は雨のように光が降ってきた。
しとしとと鳴る雨音の中に声が混ざり、頭の中に薄ぼんやりとした映像が浮かんだ。
精霊王が見ていた光景なのだろうか。
『─────…倒せないのなら、魔王に諦めさせるのが、一番良いと思わないか?』
靄がかる中、背中しか見えないジュンと思しき金髪の男が、奥に立つリィンと向かい合っている。ジン達が知る姿とは少し違う。長い髪を括っている。
『─────諦めさせる?何を?どうやって?』
リィンの表情は動かない。
『─────世界を一緒に見て回る』
ジュンの声は落ち着いていて、淀みがない。
『─────一緒に、って、魔王は封印されてる。見れない』
『─────確かに目で見る事は出来ないだろうが、音は聞こえる筈だ。魔王を腹に入れた時、彼が眠る寸前まで腹から声が届いていたから。他にも伝わる何かがあるかもしれない』
『─────何が伝わる』
『─────想いとか、空気とか』
『─────伝わった所でどうなる』
『─────さあ?どうなるかな。それを試しに行くんだよ。このまま腹の中に置いていても解決しない。だったら色々やってみよう。それで魔王が人間も捨てたもんじゃないと思ってくれたら、もう倒せもしないものの為に人間達が躍起になる事はないし、魔王も何度も殺される事はなくなる。ちゃんと共生しようと、お互いに歩み寄れるかもしれない』
ジュンの声は始終丁寧で優しかった。ジンには何となく、リィンも連れて行く前提で話しているのが分かった。
『─────ニンゲンが?問題は魔王だけじゃない。彼らは好んで争いを選んでる。歩み寄る気、ないよ』
『─────……そう言う人間ばかりじゃない。何より彼らは知らないんだ。誤解している。魔王についての誤解も、俺が人々に説明する』
『────君が気にする必要ない。君がここにずっと居れば良いだけ。君が生きてさえいれば、世界は守られている』
しかしリィンの声からは抵抗を感じた。表情も先程より険しい。
『────俺が死んだ後はどうするんだ、また同じ事を繰り返すのか?』
『────そんな事君が気にする必要ない。君は君のすべき事を全うした。魔王の脅威は消えて、ニンゲン達は満足してる。もう休んで良いんだよ。変なコト考えないで。そこまでしてやる義理は、ない』
『────魔王も人間を誤解してる。お前も。精霊界に戻ってから、お前の人間軽視は酷くなる一方だ。俺も仲間も、みんな人間だったのに。本当はずっと、俺達のこともそう見てたのか』
『────君は普通の人間と違う。君は特別。勇者だもの。………あ、もしかして、コレがダメなのか?』
視界が少し動く。ジュンを斜め前から見る角度。しかし矢張り顔は靄がかっていて、口元が薄らと見えるだけで鼻から上はよく見えない。
ただ、リィンの言葉にショックを受けた事だけは伝わってくる。
唇が微かに震え、歯を噛んだからだ。ゆっくりと拳も握られた。リィンは気にも留めず、ジュンに近付いてきて、右手を腹に向けて掲げた。
『────勇者だから、って何もかも背負う必要ない。魔王に外を見せたいなら、……追い出してしまおう』
リィンが聞き取れない、楽器のような音を口から出した。単語にしか思えない程の短さだったが、恐らく詠唱だ。ジュンの腹の前に、光が魔術紋を描いた。
『────リィン!何を……っ───!』
ジュンの声。リィンを止めようと手を伸ばした。しかし、手が触れる前に、魔術紋全体に亀裂が入った。リィンの指先にも、罅が入ったように見える。
そして閃光に包まれ、思わずジン達も目を閉じた。
その中で声が聞こえた。リィンの声だ。
『────大丈夫、仲間達の墓場がある帝国の大地は、汚さないであげるから』
本気で良かれと思っているのだと、その声から伝わり、ジンは背筋を震わせた。この時、ジュンも同じく背筋を震わせていた事も、何となく伝わって来た。
目を開けると、光の雨は止んでいて、再び精霊王の幹だけが目の前に聳えている。
『封印術は、元々リィンとジュン2人の魔力によって創り出されたものだった。魂や精神に干渉出来るハイエルフにとって、何ら難しい事はない。だからこそ、我々には様々な制約がある。───他者の為に、魂を眠らせる事は制約に反していなかった。しかし己の為に、他者の魂を切り刻む行為は、…逸脱している』
精霊王の声に悲しみが滲んだ。初めて感情らしい感情を見た。
「リ、」
たった一音だけなのに、それよりも更に感情豊かな声が隣からして、ジンは声の主へと顔を向ける。
「リィンが……戦犯過ぎる……!」
「お前の仲間」
声も身体も震わせるヤマトに、ジンは茶々を入れた。
『キサマ!ヒトの心ないんか!』
予想もしない魔王(玉)からの突っ込み。
「まさか魔王に人の心を問われるとは思わなかったな」とジンは笑った。色々なショックでヤマトは青ざめた顔でぐらぐらと揺れていた。本当ならしゃがみ込みたいくらいなのだろうが、しゃがんだら立ち上がれない気がして、ヤマトは必死に耐えていた。
ジンはその背を軽く叩いた。
「過去の事を重く受け取り過ぎるな。そこにお前は居ないんだから」
『トドメを刺そうとしたキサマが言うか…』
「トドメ?事実だろ。過去に何があったとしても、コイツはリィンの仲間をやめねぇだろ。だからと、仲間の過去にまで責任を持つ必要はねぇよ」
魔王(玉)の人間臭いツッコミに笑っていたが、すっとヤマトの顔を覗き込むジンの顔に笑顔はない。
宥めるように、窺うように、ヤマトを見た。
「……全部終わった話なんだ。分かるか?」
ヤマトは動きを止め、赤褐色の瞳を見詰め返す。じわりと浮かんだヤマトの涙。
「本当の意味で責任を取れたのは、リィンだけだ。でももう居ない。だから精霊王に取って貰う。でもそれは罰とかそう言う事じゃない。精霊王には説明の義務を果たして貰う。そしてお前には、その真実を知る権利があるってだけだ。……知らないでいる権利もある。このまま、お前が仲間の過去に押し潰されてしまうようなら、聞かない方が良いと俺は思うぞ。どうする?」
問い掛けに、ヤマトは下唇を噛み締めた。落ちそうになっていた涙を乱暴に拭い、更に自らの両頬を激しく叩いた。パァンッと小気味の良い音が破裂する。
「大丈夫です!!」
高らかな宣言。魔王(玉)は『ニンゲンとはよくわからん』と、ヤマトの唐突な奇行(に見えた)にジンの手の中で縮こまった。
先程よりは覇気が出てきたヤマトに、ジンは口元を緩ませて姿勢を戻した。
黙している精霊王へと顔を向け直す。
「この件で親父は精霊界を出て、王国に来たのか?それなら、責任を取らせる為にリィンも連れて行きそうなもんだけど……リィンが嫌がったか?」
『ぬしは良く見ておるな。ジュンは確かに連れて行こうとし、リィンはそれを嫌がった。そして言った。"そんなにニンゲンが恋しいのなら、連れて来てやる"と。それがジュンの逆鱗に触れた。"そんな話はしていない、どうして容易く人を攫うなど言うんだ"と、……怒りながらも、ジュンは悲しそうでな。───見るか?』
「いや、痴話喧嘩に興味はない」
ジンは首をサッと振った。返答に間が開けば、精霊王はすぐにでも先程のように映像(記憶なのか?)を見せて来るだろう。
内容なんて見なくても、リィンが暴走したのだろう事は容易く予想がつく。
まだ自分とリィン、そして事実と感情を切り離せないヤマトには辛い筈だ。
「それより、魔王が王国に飛ばされたのはいつだ?」
『今から、そうだな、30年以上は経っている。細かい年数は分からぬが、最近の事だ』
それでも人間にとったら長い───なんて事は、もう突っ込むだけ無駄だ。
精霊王の言い方は曖昧だが、これではっきりした。
「………俺はリィンに感謝しねぇといけねぇな」
「え?」
ヤマトがきょとんとした。魔王(玉)は訝しげにひとつ目を歪めて見上げて来る。精霊王の反応はないが、理解出来ずにいるような、そんな空気を感じた。
「魔王がバラされて、ロキ先生が産まれた。出会えたのは王国に飛ばされたから。これは、紛れもない事実だろ」
そう言って笑うジンを見て、ヤマトはほんの少し心が軽くなった。
リィンがした事は許される事じゃない。だけど、父親を殺され、戦いに巻き込まれ、愛する人を失いかけた、最も怒る権利があるジンが、リィンのした事に感謝を示した。
「……ジンさんは、大きな人ですね。凄い、大きな人です」
ヤマトの目に涙が浮かんだ。さっきとは違う。喜びや感謝に似た涙。もう、リィンに対して良い言葉は聞けないと思っていたから。
「?」
突然の賛辞にジンは首を捻る。ヤマトはそんなジンを見上げて笑った。
「俺、ほんとに大丈夫になりました。リィンとジュンさんの事、もっとちゃんと知りたいです。ジュンさんは、歴代勇者の中でも、最も勇敢で優しい方だったと聞いてます。………だから、不思議なんです。ジュンさんみたいな人なら、リィンともっと上手く別れられなかったのかなって。それだけじゃない、どうして、殺されたんだろうって。リィンの攻撃くらい、避けられそうなのに」
徐々にヤマトは真剣な顔に戻っていった。
言われてみれば、ハイエルフは何かと器用ではあるが、光属性と同じく特有の弱みがあった。
純然な戦闘において、元勇者であるジュンが無惨に殺されたと言うのは、違和感がある。
『─────ジュンは焦っていた。散らばった魔王の欠片を集める為に、日夜走り回った。魔王の魔力は周囲の魔力を強化し、またそれを吸収する。魔物が取り込んだならば強くなり、自然に打ち込まれたのなら急激な自然変異が起こる』
「当時、そんなに酷い状況だったとは思えねぇけど」
『魔力体がヒトの子に混ざったからだ。意識体は供給される魔力を失い、眠りに就くしかなかった。元より自らを精製出来る魔王だ。意識体と言えど、休めば魔力は戻って来る。しかし、核とも言える魔力体がヒトの殻に入ってしまった。その上、フェンリルによる光の保護まで受けたのだ。辿るには、あまりにも希薄な気配。それはつまり、周囲への影響も微々たるものになる───だが、ジュンは知る由もない。王国に辿り着いた時、ぬしの言う通り、大きな変異はなかった。だから彼も、最初の内はマイペースにやっていたのだ』
「………それが突然、焦り出した?」
ああ──と、ジンは自分の中に薄らと浮かぶ予感に、胸がほんの少し重くなった。
『そうだ。ジュンは、ぬしが産まれるまでに、全てを終わらせておきたかったのだ』
頭の中に、先程の映像とリィンが遺した肖像画が巡る。
そして何故か、先の戦いの最中に感じた気配を思い出す。
────お前なら出来る
自分に似ているような、似ていないような、あの声も。
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