俺に7人の伴侶が出来るまで

太郎月

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魔王編

邂逅と解明6

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ヤマトは立ち上がり、「もう良いんですか?」と聞いてきた。ジンは頷く。

「ありがとな」

「いえ!ジュンさんは同じ勇者だから聞いちゃってたけど、お母さんのお話は流石にプライベートですからね」

ぶんぶんと頭を振るヤマトは屈託ない笑顔を見せる。聞こえていただろう『おかしくなった』と言う精霊王の発言について、気にしないようにしてくれているようだ。ジンは微笑み、ヤマトの少し短い焦茶の髪に手を置いた。ぽんぽん、と軽く叩いて、すぐ手を離す。

感謝と賛美が詰まった仕草。(子供相手にする事しちまったな…)とジンは思ったが、ヤマトは変わらず笑顔だ。本当に素直な男なのだなと感心してしまう。

『所でヤマトよ』

さわさわと葉が鳴り、精霊王の声が響く。先程まで自分に感じていた視線や意識が、隣のヤマトに向いた事を肌で感じつつ、ジンもヤマトと一緒に大樹を見上げる。

『ぬしにもひとつ言っておかねばならん事がある』

「え?はい!何でしょうか?」

姿勢よくヤマトは答える。

『フローラの事だ。預言書で聖女はフローラではなかったのだろう』

「あ、はい。預言書では聖女はクロリスって名前の子だったんですが、本当の聖女はフローラだったんですよ!あ、でも、オーウェンも違いました。本当なら、オーウェンの上司?の方で」

『其方は問題ない。預言書の内容と差異があるのは、存外ある事だ。だが、フローラは少々問題が残る。ぬし次第ではあるが』

「……問題?俺次第?」

見当もつかないようで、ヤマトは眉間に皺を寄せた。



『フローラの力は、彼女のものではない』



「え……?」

『リィンが犯した禁忌のひとつだ。魔力譲渡。他者の魔力を奪い、別の者へと渡す技。リィンはハイエルフの中でも優秀な子だった。禁忌を恐れないことで箍が外れたのか、触れるだけでこれを可能にしてしまったようだ』

「………触れるだけで力を奪う…?……じゃあ、フローラは、……え?」

『リィンはクロリスの力を奪い、フローラへ渡した。覚醒と称し、ぬしらを納得させていたが………ヒトの子は魔物と違い、覚醒などせぬのだ』

唖然とするヤマトの横で、関係ないジンは黙って魔王(玉)を眺める。興味がないのか、魔王(玉)はうとうとしていた。(眠気あるんだな、コイツも)とジンは妙な関心を向けた。大きな一つ目には睫毛がちゃんと揃っている。真っ黒で長い睫毛がゆっくりと瞬く。

「……………そんな」とヤマトの戸惑う声に、ちらりと横目を向ける。

『元に戻す事が出来るハイエルフもおるが……協力するかは分からん。先程言った通り、魔力譲渡は禁忌なのだ。ただでさえヒトに興味がないハイエルフが多い。ヒトの子の為に禁忌を犯す者が易々出て来るとは思えん』

「………フローラに、何て言えば…」

ヤマトはあからさまに落ち込んだ。頭が重そうに下を向き、硬く拳を握り締めている。頭を必死に巡らせているようだ。それが彼女に向ける言葉の類なのか、それとも今までの思い出なのかは分からない。

「……戻せねぇなら、言わなくて良いだろ」

分からないのだから黙っておけば良いのだろうが、そのまま地面にまで頭が垂れ落ちるんじゃないかと思う程の困惑がヤマトから見えて、つい口を出してしまった。ヤマトの頭が跳ね上がる。

「で、でも!奪われた方は!?」

「まあ、同情は出来るが今言ってもしょうがねぇんだろ?ハイエルフが手伝ってくれなきゃ戻せねぇんだから。だったら、手伝ってくれるハイエルフが現れた時に明かしても遅くねえだろ。今はどうしようもないのに、言ってどうするんだ。どちらも苦しむだけだろう。大体、あの聖女が返したいって言うのかも分からねぇのに」

「フローラならきっと返したいって言います!」

食い気味にヤマトが叫んだ。空気がヤマトの声に一瞬ヒリつく。ビクッと魔王(玉)の目玉が弾き開いた。しかし、ヤマトがすぐに項垂れてしまい、空気が元に戻ると魔王(玉)は再びうとうとし始めた。

「優しい子だから…返したいって言う。でも、そしたらきっと…もっと苦しむ…意図してないとしても他人の力を奪ってたなんて……─────それで元に戻ったら、また役立たずだって泣くのかな。もしかしたら、また俺の役に立てないからって離れるかもしれない……どうしよう…」

そう言っているヤマトが既に泣きそうだ。ジンは痒くもない首の裏を掻く。自分の発言が参考になるとは思えないが、魔王(玉)はこの調子だし、精霊王も何故か黙っているので、言いたい事を言う事にした。

「……じゃ、黙っておけば?自分の力だって思い込ませておけばいい」

「でも…!!」

「いや、どっちかしかねぇんだろ?全部ぶち撒けて元通りにするか。お互いに今の状態が正常なんだと思わせておくか」

「………ジンさんなら、どうしますか?自分の無力さを嘆いていた子が、他の人の力を知らずに奪って強くなったと知った時、ジンさんなら」

「聖女はお前にとって大事な奴だろ?じゃあ、クロリスって奴は聖女にとってどんな奴?」

「……え?」

「力を奪われた奴が、俺にもソイツにも大事な訳じゃないなら、俺は黙っておく。相手が力を失う事で、世の中が混乱するとか、世間にどでかい不利益があるって言うなら、まあ、少しは考える。でも、大事な奴が喜んでんなら、それでも俺は、ソイツを優先するかな」

ジンの頭に過るのは、7人の恋人達だ。もし今、恋人の内の誰かが他人の力を譲渡して貰って強くなったんだと言われても、ジンの信念は揺るぎない。彼らが自分の力を研磨し、誇り、笑っているのなら、誰に糾弾されようと真実を告げる事はしないだろう。

罪も罰も背負い、墓まで持って行くだけだ。

「まあ、逆に俺の知り合いの力を奪って強くなった奴がいたら、問答無用で取り返しに行くけどな。優先順位は何があっても変わらない」

冗談のような軽さでジンは言う。ヤマトの眉間から皺が消え、瞬きのない目がジンの顔を凝視する。無垢にも見える視線の意図は読めないが、暫く見詰め合っているとヤマトは力を抜いて笑った。

「……………世界を壊すかもしれないって言う、魔王を止めに来た人は、違うなあ」

「俺が止めたのは魔王じゃなくて、先生」

肩を竦め、手の中の魔王(玉)を見る。これほど近くにいると、確かにロキの魔力と酷似していると分かる。段々愛しく思えてくる程に。しっかりと目を瞑った魔王(玉)の頭をムニッと押してみる。微かに瞼が歪む。嫌がっていると分かって、ジンはニヤついた。

『それで言うのなら、ジンよ。これからどうするのだ』

精霊王の問いで魔王(玉)から意識も指も離れ、ジンは顔を上げる。

「ん?何が?」

『此度の件は確かにリィンが元凶だ。しかし、魔王は実際に現れた。ヒトの子とは、そういう事に敏感だろう?何もかも元通りとはいかないのでは?』

「……元に戻らないなら戻らないなりに、良い方向に向かうさ。俺の恋人達は優秀なんで」

疑う余地などないとばかりにジンは笑った。その声には絶対的な信頼がたっぷりと込められていて、場の空気が少しだけ、ふわりと温かくなったようだった。

『………ふむ。何やら考えがあるようだ。遠くから拝ませて貰おう』

「神に近い連中ってのは、ホントに覗きが趣味なんだな」

『視ると言う行為は神々にとっては責務のようなものだ。マカマディア様の目が大きいのも、エレヴィラス様の目が多いのも、きっとそういう事だ』

「否定されなかったのは初めてだ」

おまけに合点がいく説明だった。シヴァに話したら喜ぶだろう。



「…………そ、それなら!」



ヤマトが精霊王に向かって叫ぶ。

『何だろうか』

「今、クロリスがどうしてるかは見れますか!?見れるなら教えて下さい!!」

『無論視れる。望むならぬしにも見せてやろう』

精霊王の枝葉が揺れた。小さな光が至る所で散り、風に舞う。
ヤマトが立っていた根が動き、窪みに水が溜まった。良い土産話になるか、とジンは断りもなくヤマトと共に覗き込んだ。

淡く光る水の表面に何かが映し出される。






金髪の女が集まっている。王国のシスター達とは違うが、修道服だとすぐ分かる。ざわざわと何かを取り囲んでいる。視点はまるで木の上から見ているようだったが、緩やかに下降していく。

中心には、女が2人いた。

片方の女の髪はくすんでいて、金に緑色が混ざったような色味だった。瞳も青に別の色を混ぜて、更に水で薄めたような色味。その目が手前の女をギラリと睨み付けている。目が大きく、窪んでいるせいで、恐ろしく迫力があった。しかし全体的にふっくらとしている。栄養不足だとか体調が悪いとかではなさそうだ。光属性者は暴飲暴食してもそれほど体格が変わらないイメージがあったが、それはあくまでも”強い”光属性者に限るのか。

それとも、闇の力が戻って来たから光の力が弱まり、今までの道理が通じなくなりつつあるのか。

『クロリスやめてよ!!』

クロリスの手前にいた神女が叫んだ。背中しか見えていなかったが、角度が代わり、クロリスがその神女の髪を掴んで引っ張っていたと分かる。周りの神女達が髪を引っ張られている神女を救い出そうとしている。

『貴女がた如きが私に命令!?良い気にならないでよね!!』

『命令って何よ!?やるべき事をやってと言ってるだけでしょう!!貴女こそいい加減に目を覚ましては如何!?もう聖女候補でも何でもない癖に、いつまでも偉そうに!』

反論するのは髪を掴まれている神女とは別の神女だ。止めようと近付いたその子を、クロリスは突き飛ばした。突き飛ばされて地面に倒れ込んだ神女がキッと睨み上げる。

『そんなんだから神に見放されたのよ!!フローラは貴女にどれだけ虐められても、掃除も洗濯もサボらなかったわ!!』

『あの女の名前は出さないで!!』

顔を歪めたクロリスがヒステリックに叫ぶ。髪を引っ張られていた神女は泣いている。騒ぎを聞きつけたのだろう神官らしき大人達の姿が遠くから見えた。

『私はマカマディア様に愛された子だもの!今に力が戻ってくるわ!!!そうなったら貴女たちは終わりよ!!私が自ら神罰を下してあげるわ!!後悔しても遅いわよ!!』

大人達が取り押さえても、クロリスは喚き続けている。その言葉のどれもが復讐や危害を仄めかすものばかりだ。
上空へと浮上するように視界が遠ざかる。遠巻きに見ている人々の姿も見えたが、もう声も聞こえない距離。

景色に波紋が広がり、ゆっくりと光の水が窪みに染み込んでいき、消えた。








光の水面を覗き込んでいたジンとヤマトの目に映るのは、茶色の根だけ。再びゆっくりと動き出し、根は元の形へと戻った。
ジンとヤマトも姿勢を戻す。

「過激な女だったな」

それ以外の感想がジンは出ない。

聖女フローラの力は確かに強かった。あれほど強い力を失えば、途轍もない喪失感に襲われてもおかしくはない。力を持っていた頃には挫折や苦難も少なかったのだろう。それがある日突然消えたのだから、混乱する気持ちも分かる。哀れと言えば哀れだ。しかし、あまりにも苛烈。

「…………俺」

ぽつり、ヤマトが零す。

「うん?」

「フローラが力を持ってる方が世の為かなって思いました」

まだ水面があった場所を見据えているヤマトの横顔は真剣だ。瞬きも忘れているのだろうか。目を見開いて、もうただの精霊王の根しかないそこを見詰めている。

「賛成。俺も黙っておいてやるよ」

ヤマトは正義感が強い男だ。そんな彼が認めると言うことは、彼女は他者に害をなそうとするタイプではないのだろう。ジンの記憶にはあまり印象がない(光の盾やら治癒力の高さは覚えている)が、確かに悪人ではなかったと思う。
単調な響きの賛成に、ヤマトはハッとした。

「……あッ!!そ、そうか。ジンさんもこの秘密を知ってる人になるのか…!」

「そうだな。いざとなったら、お前とフローラを脅す時に使わせて貰おう」

「え!!??」

腹の底から驚いた声を上げるヤマトをちらと見て、ジンはニヤリと笑って見せた。

「だから俺の恋人達についても、色々と黙っててくれ」

「………え?」

「特に、あのオレンジバンダナ」

「アイザック?」

「アイツが相手してた子の事、上手く誤魔化して欲しい」

「……仮面の方、ですかね?」

「そう。仮面の方だが……そんな奴は見ていないと言ってくれたら、一番嬉しい」

テオドールは魔王城に向かう前、ジンが自ら迎えに行った。魔王城までの移動はハンスに頼むつもりで、そのハンスのボディーガードにテオドールを選んだ。テオドールが持っていた投影魔具は、ジンの目の前でリパに手渡されていた。その時、リパが言った。

『リコリスの存在が明るみに出る事は避けて頂けますか、坊ちゃん』と。

心配しなくても大丈夫だと思っていたし、そう伝えた。この時は、連れて行くのはハンスとテオドールだけと思っていたから。

しかし蓋を開ければ、見事に全員揃った。
魔王城に向かう際、各々が投影魔具を誰かに預けた事は想像に容易い。

リパは投影魔具の類が他の誰かに渡る事や、これからの戦いが誰かの目に留まる事を予測していたからこそ、あの言葉を掛けたのだろう。

(リパさんの先見の明には脱帽しかねぇな)

『カメラ』はジンの後方部分から、ジンを中心に追いかけて来ると聞いていた。何をどう映していたかは確認するまで分からないが、出来るだけテオドールと並ぶような構図だけは避けていたから、ばっちり映り込む……などと言う事はなかった筈だ。

だが目の前で戦っていたヤマト達は顔まではっきり見ている。対峙していたアイザックに至っては、テオドールの戦い方まで知ってしまっている。これはまずい。

「??? 分かんないけど、分かりました。アイザックに言ってみます」

ヤマトは本気でよく分からないと言った顔だった。あまり期待が出来ない反応だなと思ったが、ヤマトから言って貰った後、ジン自ら念を押せばいいかと流す。

「ありがとよ。上手くいったら、聖女の件は忘れるよ。きれいさっぱりな」

そうでなくても、言い振らす気などないが。ヤマトはキュッと口端を引き締め、強く頷いた。

『話は纏まったようだな。我からも話す事は話した。未だ何か尋ねたいことはあるか?』

「あ、じゃあ」

精霊王の問いにジンが軽く手を挙げた。

「精霊界にいれば、ヤマトも子供を作れる身体に戻るのか?」

質問内容にヤマトが驚いたように大きく目を開き、ジンを見た。

『可能性はある。しかし、ジュンしか例がない。本当に精霊界にいたからなのか、どれほどの期間で戻るのか、何も分からぬのだ。確かではない。────ヤマトが望むのならば、精霊界に迎え入れてもよい。だがリィンの事もある。迎え入れるのならば、様々な制約を掛けさせて貰う』

淡々とした響きだった。ただ、最後だけはあまり乗り気ではない事が窺えた。拒んでいるのではなく、躊躇いだ。
ヤマトは少し考えて、そして笑って首を横に振った。

「今は保留にさせて下さい。俺、好きな人たくさんいるし……まだ子供とか考えられないです」

『ふむ……そうか』

「まあ、その方が安全か。聖女や公爵令嬢を急に孕ませたら大変な事になるだろうし」

「ローザとフローラとはやってませんよ!!」

「うん?でもお前、強くなる為には肉体関係が云々って言ってただろ」

「それはそうですけど、ローザは貴族のお嬢様だし、フローラは聖女で、それにまだ15歳ですし!」

「小さいとは思ってたが、ホントにガキだったのか…」

「ガキはやめてください!」

「男達とはやってんのな」

「だ、だってリィンが………!」

「別に責めてる訳じゃねぇけど」

ヤマトは顔を赤くしている。パーティーの時は、平然と、まるで常識のようにジンを誘っていたのに。
本人も「なんか今更恥ずかしい」と言っている。


もしや、あの時から既にリィンの洗脳に掛かっていたのか。


おたおたしているヤマトを憐れみの目で見ていると、足元から風が巻き上がった。髪がバタつく。

『では、そろそろ送ろう』

精霊王の枝葉も揺れていた。
ジンは花弁と光が円を描くつむじ風の中、精霊王を見上げる。

恐らく、自分はもう精霊王に会う事はないだろう。

「精霊王」

『うむ』

「魔王の事は心配するな。まあ、今世限りだと思うが」

完全に寝入ってしまっている魔王(玉)を軽く掲げて見せた。まるで笑うように精霊王の葉が大きく揺れた。

『ジン、ぬしに会えて良かった。────やはりぬしの存在は神の意思だったのかもしれん。ドラゴンとフェンリルを従え、神降歌に必要な7人も揃っていた。預言書もなく、使命でもなく、魔王の前に立ちはだかり、救い出す……これぞ、運命とでも言うべきか』


精霊王の声に、今度はジンが笑った。ほんの少し、揶揄うような笑み。


「決まってたとでも言う気かよ。これは俺が選んだ道だ。恋人達も、俺の意思で選んだんだ」


再び精霊王の葉が大きく揺れる。隣でヤマトが目を煌めかせているので、少しばかり気恥ずかしい気持ちになる。


『ヤマトよ、ぬしは自分の使命をよく分かっておる。魔王の事はジン。世界の平和はヤマトに任せるとしよう。ぬしらの道に光在らん事を』


ヤマトは「はい!!」と威勢のいい返事をし、ジンは片手を上げて応えた。


つむじ風が2人を包み込み、────涼やかな風が草原を撫でて消えた。





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