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自殺先輩
《第5話》マジ卍ィ!
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みんなは卍という言葉を知っているだろうか?
「卍」・・・寺の地図記号だったりもする。仏教では「万」を意味する。
では、みんなマジ卍という言葉を知っているだろうか?
「マジ卍」・・・主に高校生が使っている言葉。いわゆる若者言葉である。
ここでみんなはこう思ったであろう。
「あれ?マジ卍の意味は?」
私には分からない、クラスの人が「卍ー」とか言っているのを聞いているのだが、本当に意味が分からない。もう卍だけで会話が成立するのではないかというくらいである。
そうだ、聞いてみよう。知るは一時の恥知らぬは一生の恥だからな!
こうしてクラスの人に「ねぇねぇ、マジ卍ってどういう意味?」と聞くと・・・
「は?マジ卍知らないとか・・・マジ卍ー(笑)チョー受けるぅー(笑)」
「質問に答えろよ!」と叫びたくなったが紳士的に耐えた。
そうだ、ネットだ!ネットで検索しよう!
「マジ卍」・・・特に意味は無い。テンションが上がった時に使う。
私は床にスマホを叩きつけた。
「・・・も、もうマジ卍について考えるのはやめよう・・・そ、そうだ!店長の店に遊びに行こう!」
僕は店に着くまでに何回も「マジ卍」を聞いてしまった。小学生と思われる小さな男の子もマジ卍を言っていた。これでは考えたくなくても考えてしまうではないか・・・
「・・・ということで店長、マジ卍という言葉がこの世に存在する意味をこの愚かな僕にも分かるように教えてくれ。」
店長はしばらく考えるとこう言った。
「マジ卍は特に意味の無い言葉であろう?」
「そうだな」
「そう、意味の無いことに意味があるのだと思うんだよ。」
「はぁ?」
「意味の無い、それこそマジ卍のような言葉があるお陰で、意味のある言葉の存在が何となくありがたく感じることができるだろう?」
そう言われてみるとそんな気がしてきたのである。確かに、「マジ卍」を使わないほうが伝わるときだってあるはずなのである。その「もっとわかりやすく伝わるはずの言葉」をあえて「マジ卍」という言葉に置き換えることにより、ちゃんと意味を持った言葉がなんか、凄いありがたみを帯びている気がするのである。
「マジ卍はこの世のバランス的な何かを安定させるために必要な言葉なのかもしれないね。」
私はスッキリした。そう考えると別に不思議なことでもなんでもないような気さえしてくるのである。
「ありがとう店長!これでマジ卍に困ることはないような気がするよ!」
「まぁ結局みんなが日常的に使ってるマジ卍の意味は分からなかったが、まぁ安心しろ、多分そのうちマジ卍の時代は終わるから。」
来年にはマジ卍があまり使われなくなることを願う。だって、やっぱり意味が分からないんだもん。
「卍」・・・寺の地図記号だったりもする。仏教では「万」を意味する。
では、みんなマジ卍という言葉を知っているだろうか?
「マジ卍」・・・主に高校生が使っている言葉。いわゆる若者言葉である。
ここでみんなはこう思ったであろう。
「あれ?マジ卍の意味は?」
私には分からない、クラスの人が「卍ー」とか言っているのを聞いているのだが、本当に意味が分からない。もう卍だけで会話が成立するのではないかというくらいである。
そうだ、聞いてみよう。知るは一時の恥知らぬは一生の恥だからな!
こうしてクラスの人に「ねぇねぇ、マジ卍ってどういう意味?」と聞くと・・・
「は?マジ卍知らないとか・・・マジ卍ー(笑)チョー受けるぅー(笑)」
「質問に答えろよ!」と叫びたくなったが紳士的に耐えた。
そうだ、ネットだ!ネットで検索しよう!
「マジ卍」・・・特に意味は無い。テンションが上がった時に使う。
私は床にスマホを叩きつけた。
「・・・も、もうマジ卍について考えるのはやめよう・・・そ、そうだ!店長の店に遊びに行こう!」
僕は店に着くまでに何回も「マジ卍」を聞いてしまった。小学生と思われる小さな男の子もマジ卍を言っていた。これでは考えたくなくても考えてしまうではないか・・・
「・・・ということで店長、マジ卍という言葉がこの世に存在する意味をこの愚かな僕にも分かるように教えてくれ。」
店長はしばらく考えるとこう言った。
「マジ卍は特に意味の無い言葉であろう?」
「そうだな」
「そう、意味の無いことに意味があるのだと思うんだよ。」
「はぁ?」
「意味の無い、それこそマジ卍のような言葉があるお陰で、意味のある言葉の存在が何となくありがたく感じることができるだろう?」
そう言われてみるとそんな気がしてきたのである。確かに、「マジ卍」を使わないほうが伝わるときだってあるはずなのである。その「もっとわかりやすく伝わるはずの言葉」をあえて「マジ卍」という言葉に置き換えることにより、ちゃんと意味を持った言葉がなんか、凄いありがたみを帯びている気がするのである。
「マジ卍はこの世のバランス的な何かを安定させるために必要な言葉なのかもしれないね。」
私はスッキリした。そう考えると別に不思議なことでもなんでもないような気さえしてくるのである。
「ありがとう店長!これでマジ卍に困ることはないような気がするよ!」
「まぁ結局みんなが日常的に使ってるマジ卍の意味は分からなかったが、まぁ安心しろ、多分そのうちマジ卍の時代は終わるから。」
来年にはマジ卍があまり使われなくなることを願う。だって、やっぱり意味が分からないんだもん。
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