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転生したら指輪だった件
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私はネポチュラン星で魔王として君臨していたが、勇者ラーゾックに殺されてしまった。油断していた。まさかやつがあそこまで成長していたとは・・・。
しかし、私は神にもう一度チャンスを貰えた!私は転生し、また新たに王として君臨してやろうと思った。しかし、蓋を開けてみれば私は指輪になっていた。
「お主を装着する者が現れれば、その者の体を乗っ取り、この世を思うようにできるだろう」
と、神に言われたので、その時を待っているのだが、誰も現れない。人も、魔物も、誰もだ。
私がいるところからは真っ赤に燃え盛る星と青い星が見える。ここの地面は灰色で、風もない。こんな所に生命体が存在するのだろうか。
私は待った。待ち続けた。千年は経っただろうか・・・?もう諦めかけていたその時。私の目の前にこの星の生命体が現れた!
『私を見ろ・・・!この美しい指輪を装着してみたくないわけがないだろう』
もちろん私の声どヤツらに聞こえるわけが無い。しかし、こっちに来て欲しい。その一心で心の中で叫び続けた。
すると、その生命体達がのそのそと私の前に現れた。
『三人いるが、皆頭が大きくて白い皮膚をしておるのだな・・・』
それはそうと、私を装着するのだ・・・!
しかし、そいつらは私を謎の箱みたいなのに入れた。
『は?早くはめるのだ。愚かなる者共!』
もうすぐこの星を征服できると言うのに・・・
そいつらは私を箱に入れたまま、なにやらよく分からない建物の中に入っていった。
『うぉ!こいつら脱皮するのか』
驚くべきことにそいつらは建物内に入ると白い皮を脱ぎ始め、中には他の色の皮膚をしており、一人一人顔が違うのだ。
『よし、我が前居た世界とほぼ同じ人種らしい。それなら早く我を装着すると良い。この世界を手中に収めることが出来るのだからな』
ついにこの日がやってきた。我がこの世界を征服する日が・・・。
「我々月面探査隊が今回発見した『月の指輪』ですが、大きな宝石もついており、非常に綺麗で素晴らしい。自然に出来たものとは考えずらいのでこの宇宙のどこかに地球外生命体がいると考えていい!」
この探索は実に有意義なものだった。この指輪を見つけた時、『装着してくれ』と指輪に言われたような気がしたが、そんなことをして壊れてしまっては台無しだ。これは厳重に保管し、後世にまで残していこう。
私は月のように輝く指輪を見ながらそう思った。
しかし、私は神にもう一度チャンスを貰えた!私は転生し、また新たに王として君臨してやろうと思った。しかし、蓋を開けてみれば私は指輪になっていた。
「お主を装着する者が現れれば、その者の体を乗っ取り、この世を思うようにできるだろう」
と、神に言われたので、その時を待っているのだが、誰も現れない。人も、魔物も、誰もだ。
私がいるところからは真っ赤に燃え盛る星と青い星が見える。ここの地面は灰色で、風もない。こんな所に生命体が存在するのだろうか。
私は待った。待ち続けた。千年は経っただろうか・・・?もう諦めかけていたその時。私の目の前にこの星の生命体が現れた!
『私を見ろ・・・!この美しい指輪を装着してみたくないわけがないだろう』
もちろん私の声どヤツらに聞こえるわけが無い。しかし、こっちに来て欲しい。その一心で心の中で叫び続けた。
すると、その生命体達がのそのそと私の前に現れた。
『三人いるが、皆頭が大きくて白い皮膚をしておるのだな・・・』
それはそうと、私を装着するのだ・・・!
しかし、そいつらは私を謎の箱みたいなのに入れた。
『は?早くはめるのだ。愚かなる者共!』
もうすぐこの星を征服できると言うのに・・・
そいつらは私を箱に入れたまま、なにやらよく分からない建物の中に入っていった。
『うぉ!こいつら脱皮するのか』
驚くべきことにそいつらは建物内に入ると白い皮を脱ぎ始め、中には他の色の皮膚をしており、一人一人顔が違うのだ。
『よし、我が前居た世界とほぼ同じ人種らしい。それなら早く我を装着すると良い。この世界を手中に収めることが出来るのだからな』
ついにこの日がやってきた。我がこの世界を征服する日が・・・。
「我々月面探査隊が今回発見した『月の指輪』ですが、大きな宝石もついており、非常に綺麗で素晴らしい。自然に出来たものとは考えずらいのでこの宇宙のどこかに地球外生命体がいると考えていい!」
この探索は実に有意義なものだった。この指輪を見つけた時、『装着してくれ』と指輪に言われたような気がしたが、そんなことをして壊れてしまっては台無しだ。これは厳重に保管し、後世にまで残していこう。
私は月のように輝く指輪を見ながらそう思った。
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