ぺろぺろくさ

夏の思い出〜弾丸香川県〜その3

 私と友は無事合流し、ジェット機のような速さで最寄駅を目指しました。

 普段二十分かかる最寄り駅に15分くらいで着き、電車に乗りました。

 「お前、さすがにギリギリすぎやろ」

 「いや、だって昨日まで日本橋行く予定やったやん！？急に香川ってなったらさすがに何かあるかぐらいは調べるやん･･･」

 そうなのです。昨日までは日本橋でオタク的活動をする予定だったのです。

 しかし、予定など常に未定。いきなり行き先が香川になることだって有り得るのです。

 「わけがわからないよ」と思った皆さん。安心してください。その感性が普通です。

 そして、JRに乗り換えのできる鶴橋駅で降り、青春18きっぷを券売機で購入し、近鉄からJRに乗り換え、大阪環状線に乗り込み、JR大阪駅に向かいました。

 「大阪着いたら新大阪に行くで」

 「了解。」

 そして、8時30分頃に新大阪駅に着いた我々は、「駅の中に車展示されてる！！」とか、「オシャンティなレストランあるー」とかはしゃぎつつ、どちゃくそに並んでいるトイレに行きました。

 「いやーやっぱ都会やなぁ･･･」 

 「せやな･･･てか、何分の電車乗るん？」

 私は時刻表を確認しました。

 「えっとね･･･8時53分に乗って大阪に戻る」

 そう、お気づき頂けただろうか？大阪に戻るということは、別に新大阪駅に行く必要などなく、大阪でじっとしておけば良かったのだ。

 「いや、それやったら大阪駅待機でよかったやん」

 そう、友人の言う通りである。

 「せやな、トイレしに新大阪来たんか･･･」

 などなどと、色々あって神戸線新快速と表記された電車に乗りこみ、私たちは兵庫県の姫路駅へと向かいました。