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最終話 願い
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自由都市となったシーニュの街には、寒い季節にも関わらず多くの人々が詰めかけていた。
冒険者ギルドのみんなの活躍により、珍しい材料が市場に持ち込まれた。おかげで交易が活発になり、ますます財と人が集まってくる。
俺はシーフとして<廃妃の庭>に日参している。メイリーンの魂はいまだに健在らしくて、モンスターと罠が消え去ることはない。もっとも、冒険者にとって挑戦できるダンジョンがなくなるのは寂しいことだからな。死なない程度に、<廃妃の庭>に挑むのがいいのかもしれない。
市長となったジェラルドもまた忙しく過ごしていた。でも、夜の付き合いには絶対に参加しなかった。
「ただいま、アリーズ」
「おかえり」
俺が欲しかったもの。
帰るべき家、そしてともに暮らす家族。長年の夢がついに叶ったんだ。
「今日もあっという間だったなあ」
「昼休みにはちゃんと仮眠をとったのか?」
「ああ。夜の分まで体力を残しておかないといけないからな」
「夜って……今日もその、するのか? 五日間連続じゃないか」
「ふふっ。アリーズったら照れてる」
「もう。絶倫すぎだろ……」
俺はジェラルドと抱擁を交わした。
優しくて頼りになる俺の伴侶。これから俺たちはたくさんの時を過ごし、ふたりの歴史を紡いでいく。
窓の外には、冬の星空が輝いていた。
俺とジェラルドは肩を並べて、流れ星に願いをかけた。
「これからも一緒にいられますように」
ふたりの声が重なった。
(完)
冒険者ギルドのみんなの活躍により、珍しい材料が市場に持ち込まれた。おかげで交易が活発になり、ますます財と人が集まってくる。
俺はシーフとして<廃妃の庭>に日参している。メイリーンの魂はいまだに健在らしくて、モンスターと罠が消え去ることはない。もっとも、冒険者にとって挑戦できるダンジョンがなくなるのは寂しいことだからな。死なない程度に、<廃妃の庭>に挑むのがいいのかもしれない。
市長となったジェラルドもまた忙しく過ごしていた。でも、夜の付き合いには絶対に参加しなかった。
「ただいま、アリーズ」
「おかえり」
俺が欲しかったもの。
帰るべき家、そしてともに暮らす家族。長年の夢がついに叶ったんだ。
「今日もあっという間だったなあ」
「昼休みにはちゃんと仮眠をとったのか?」
「ああ。夜の分まで体力を残しておかないといけないからな」
「夜って……今日もその、するのか? 五日間連続じゃないか」
「ふふっ。アリーズったら照れてる」
「もう。絶倫すぎだろ……」
俺はジェラルドと抱擁を交わした。
優しくて頼りになる俺の伴侶。これから俺たちはたくさんの時を過ごし、ふたりの歴史を紡いでいく。
窓の外には、冬の星空が輝いていた。
俺とジェラルドは肩を並べて、流れ星に願いをかけた。
「これからも一緒にいられますように」
ふたりの声が重なった。
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