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風紀委員と不良のエンドレスゲーム その2(完)
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◆◆◆
窓から差し込む日差しの勢いが弱まりつつある。
清嵐館高校は放課後を迎えていた。
教室掃除を済ませた透矢は、カバンを持って風紀委員会室へと向かった。
生徒会室の隣にある風紀委員会室のドアを開けると、竹井の姿があった。竹井はいつものように余裕たっぷりの笑みを浮かべている。女子生徒は竹井の目元がセクシーだと騒いでいるが、透矢から言わせればただのニヤけたタレ目である。
透矢は竹井が逃げ出さないように、ドアの鍵をかけた。
「待ってたよ、透矢くん。呼び出しなんてドキドキするなー。俺と付き合いたいの?」
「……竹井。カバンの中身を見せろ。持ち物検査をする」
「それってプライバシーの侵害じゃない?」
「鈴原先生に許可を取っている。これは命令だ。大人しく従え」
竹井はため息をつくと、透矢にカバンを渡した。
透矢はカバンの中身を取り出して、机に並べていった。教科書、ノート、筆記用具。高校生らしいものに混じって、コンドームの箱があった。透矢は眉を吊り上げた。
「なんだ、これは! 不純異性交遊は厳禁だということを知らないのか!」
「俺、一回じゃ足りなくてさー。箱で持ち歩かないとダメなんだよね」
「親から貰った小遣いでこんなものを買っているのか? 恥を知れ」
「自分で稼いだカネだよ。透矢くん、この前教えたでしょ? 俺、コンビニでバイトしてるって。透矢くん、うちの店舗に全然来てくれないんだもんなー」
「俺がおまえに会いに行くわけないだろう」
透矢は持ち物検査を続けた。サテンでできた巾着袋を発見した。中身を取り出してみる。それはなんと、女物のパンティだった。過剰なまでにレースで彩られたパンティは布地が透けている。
どぎつい下着を目の当たりにしたため、透矢は真っ赤になった。竹井にいろいろと尋ねたいことがあるが言葉が出てこない。
パンティを握り締めたまま固まっている透矢の姿を、竹井がスマートフォンで撮影した。
「いいショットが撮れましたー! 女性のおパンツを持ってる変態の透矢くん、爆誕!」
「竹井……! これはおまえが持ち歩いていたものだろう!」
「家から持って来たわけじゃないよ。今日、学校で貰ったんだ」
「えっ……」
「匂い嗅いでみなよ。女の子のいけない香りがするよ?」
透矢はパンティを竹井に向かって投げつけた。しかし、柔らかい薄布はくたりとなって、竹井の元にまでは届かず、床に落ちた。
「透矢くん、クンニはしない主義? でもフェラはさせたいんでしょ。結構、俺様だね」
「……竹井。猥語を並べ立てれば俺を蹂躙できると思ったら大間違いだぞ! これは不適切な所持品として、鈴原先生に提出させてもらう!」
「何かと言えば鈴ちゃん先生の名前出すよね。透矢くん、鈴ちゃん先生をおかずに抜いたことあるでしょ? あの人、教師にしておくのは惜しいぐらいエロい体してるもんなー」
「鈴原先生を侮辱するのはやめろ!」
「あの人が好きなんだ?」
「違うっ……!」
感情が爆発して、理性が吹き飛んだ。透矢は竹井の胸ぐらを掴んだ。しかし体格差があるので、竹井の長身は小揺るぎもしなかった。非力な自分が情けない。悔しさのあまり涙がせり上がってくる。
潤んだ瞳で竹井を見つめると、キスをされた。
重なり合った唇から唾液が伝って、透矢のあごを濡らしていく。何が起きているのか分からないでいると、下腹部に竹井の指が伸びてきた。
「可愛い。硬くなってる」
「なっ、俺は……!」
「キスって気持ちいいよね。好きな子とすると天国まで飛べそう……」
「竹井! もう、やめ、……っ、んッ! んむぅ、んんッ……」
じゅっ、じゅうっという粘ついた音が透矢の耳を犯して行く。
初めてのディープキスは刺激が強すぎて、透矢のペニスはどんどん膨らんでいった。竹井はみずからのカバンの中から、ネクタイを取り出した。しゅるりという音がして、透矢は左右の手首をネクタイで縛られた。不自由になった両手を胸の前に掲げる形になる。
「竹井! こいつを外せ! この変態野郎! クソがっ! クソッタレがっ!」
「透矢くん、汚い言葉も使うんだ。あんたに罵倒されるのって、なんかエロくていいな」
竹井はみずからのカバンを逆さにした。リップクリームがことんと落ちただけで、他にはもう怪しいものは入っていなかった。
「これで分かっただろ? 俺は衛生用品と女の子からのプレゼントを持っていただけだよ」
「この中身……先生方に見られても構わないって言うのか!」
「うん。俺、高校出たら先輩の会社で働くつもりだし。素行不良って評価されても痛くも痒くもない」
「……腐ったミカンが!」
「何それ。懐かしいね。昭和? さすがは化石くんと呼ばれるだけあるな」
「あっ、やめ……っ」
大きな手のひらで股間を撫でられて、透矢は窮地に陥った。出したい。出して楽になりたい。涙目になって唇を震わせていると、竹井がにっこりと微笑んだ。
「透矢くんはこんなことじゃ負けないよね? 鋼鉄の風紀委員だもんな」
「あ、当たり前だ……っ、んんぅっ! あぁんっ。や、やぁっ」
「声、エロすぎ。耳たぶを舐められながら、ちんちん触られて喘いでる。こんなドスケベだったの?」
「違う……! 俺は、あぁっ、んッ! 俺はっ」
「チャンスをあげよう。透矢くんのカバンからいかがわしいものが出て来なければ、このゲームは透矢くんの勝ち」
透矢は竹井の発言をせせら笑った。
「俺のカバンから怪しいものが出てくるわけがない! 早く俺を解放しろ!」
「分かったよ。じゃあ、持ち物検査、開始しまーす」
竹井が透矢のカバンに手を突っ込んだ。教科書をはじめとする勉強道具と、デオドラントシート。ハンカチとポケットティッシュ。生徒手帳。ランチボックス。誰に見られても恥ずかしいものは入っていない。
透矢が勝ちを確信して唇のはしを吊り上げると、竹井がニヤリと笑った。
「これ、なーんだ?」
竹井の手のひらには、すべすべとしたピンク色の素材でできた楕円形のブツが乗っかっていた。手のひらサイズのこれは一体なんだ? 透矢はそのブツを観察した。細い紐と、ON、OFFと書かれた小さなコントロールパネルがくっついている。
名前が出てこない。
どんな用途で作られたものなのだろう。
「本気で知らないっぽいね。さすが透矢くん。これはね、こうやって使うんだよ」
竹井がブツのスイッチを入れた。
ヴーッと音を立ててブツが小刻みに振動する。竹井はブツを透矢の胸元に押し当てた。ちょうどシャツ越しに乳首に当たって、妙な感覚が生じる。竹井は透矢の陰部を撫で回しながら、耳元で囁いた。
「これはローター。女の子のナカに入れて悦ばせるために作られた、大人のおもちゃだよ」
「なっ! 俺の私物じゃない!」
「じゃあどうして透矢くんのカバンから出てきたのかな?」
竹井は艶っぽく微笑むと、床に透矢の持ち物を並べた。そしてローターを教科書の上に乗せると、スマートフォンで写真を撮った。
「驚きだね! 全校生徒の鑑、真面目な桐原透矢くんがなんと、エッチなお道具を学校に持ってきていました!」
「違う……っ!! 俺じゃない! 誰かが俺のカバンに入れたんだ。そうだとしか考えられない……っ」
「またまたー。透矢くん、おうちでローター使ってアナニーしてたんじゃないの?」
「アナ……? えっ」
「後ろをいじることだよ」
透矢の顔が真っ赤に染まった。
「そんな破廉恥なこと、するわけないだろう!」
「じゃあ証明してよ。透矢くんのアヌスはピュアっピュアのバージンだってことを」
「あ、たっ、竹井……っ!? 何を……っ!」
竹井は透矢にキスをすると、腰のベルトを外し、スラックスをずり下げた。前が盛り上がったチェック柄のトランクスがあらわになる。竹井が顔を滑らせた。トランクスの膨らみにかぷりと噛みつく。
布越しとはいえ、竹井の口腔の生温かさを感じて、透矢のペニスはますます勢いを増していった。
「出そう?」
「うっ、や……っ、やぁっ」
「苦しいでしょ。楽にしてあげる」
竹井は透矢のトランクスを引きずり下ろした。そして、透矢のペニスにコンドームを被せた。
「神聖な風紀委員会室を汚したら困るでしょ? 俺って紳士だなー」
「あんっ! あ、そこ……強くこすったら、だめだぁっ」
「透矢くんの童貞ちんちん、すごいね。バッキバキだわ。女の子とシてみたい?」
「俺は……セッ、セックスなんて、興味はない……っ」
「お綺麗ぶってるんじゃねーよ。この淫乱ちんぽが。学校の中でアソコ丸出しとか、あんた自分の状況分かってんの?」
スマートフォンのカメラの作動音が室内に響いた。
透矢が涙目になっても、竹井は手を緩めてくれなかった。
「気が変わったわ。ゴムに出すんじゃなくて、もっとエロいことしてあげる」
「えっ……、あっ、ああぁっ! やぁっ!」
竹井は透矢のペニスからコンドームを取り去った。自由になったペニスの先端からじゅくじゅくとカウパーが滲み出る。竹井はぞくりとするような微笑みを浮かべたあと、透矢のピンク色の亀頭を喉奥まで飲み込んだ。
「あんっ! あぁんっ、あぁーっ!」
「透矢くん、俺さ、いま動画撮ってるからね。声出してもいいけど後悔しないようにね」
「ひうぅぅっ! ひんっ、ひゃっ、あっ! やらっ。そこ、ぐりぐり、だめぇっ」
「おちんぽミルク、どこに出そうか。あ、これがいいか」
竹井は壁に貼られていた「清嵐館高校の生徒のあるべき姿」という掲示物をはがすと、床に広げた。
「はい。イッてください」
「や……、竹井、ごめん。俺、あの、ごめん。ごめんっ」
「あーすごい。透矢くんの童貞ちんぽ、ぷるぷるしてる」
べろりとカリを舐められた瞬間、透矢は限界に達した。
竹井にペニスを握られたまま、床に敷かれた掲示物の上にすべてを解き放った。鈴原教諭が毛筆で書いてくれた「清嵐館高校の生徒のあるべき姿」が精液を浴びて、滲んでいく。
一、品行方正であること。
二、清廉であること。
三、勉学とスポーツに対して真摯であること。
ぐちゃぐちゃになって読めなくなった文字を眺めながら、透矢は涙をこぼした。
竹井は透矢のペニスにまとわりついていた残滓を舐め取ると、寂しそうに微笑んだ。
「快楽堕ちとか、AVの中にだけ存在するファンタジーだな。透矢くんの心、だってまだ折れてないもん」
「そうだ! こんなのは……っ、ただの生理現象だ!」
「じゃあ、最後までさせてもらうね」
「え? まだ何かあるのか……?」
透矢が虚を突かれていると、竹井はコンドームを人差し指にかぶせた。そして、ポケットから使いきりタイプのローションを取り出し、みずからの手に垂らした。ぴとりと濡れた指が透矢の後孔に押し当てられる。
待てと叫ぶ前に、ぐちゅりという粘っこい音がして、竹井の指が透矢のナカに分け入ってきた。
「おまえ、一体何して……? あっ、うぅっ、んぅっ!」
「アナルセックスも知らないの? 透矢くん、エッチなお勉強もしなきゃだね」
「竹井……、そこ、押すな! い、いやだぁっ。おかしくなりゅうっ!!」
奥に至る手前の部分に、ひどく感じやすいところがある。透矢の悦点を見つけた竹井は濡れた唇で囁いた。
「男もナカでイけるらしいよ。試してみようか」
「やっ、……竹井、だめ。やばい……、なんか、くる……っ!」
「はーっ。もう俺、限界」
竹井はみずからのスラックスとボクサーパンツを引きずり下ろすと、極太のペニスにコンドームを装着した。使いきりのローションの袋をもうひとつ開けて、ペニスに透明な液体を絡ませる。
ローションでぐちゅぐちゅに濡れた竹井の長大なペニスが、透矢のバックバージンを奪った。
ふたりは立ちバックで交わった。
「あっ、あぁーっ!」
「すごい。ナカ、きつい。これはローターで遊んでたアヌスじゃないね。本物の処女だ」
「しょじょとか、言うな……っ! ひ、ぁっ、や……、あっ、あぁっ!」
パンパンという肉と肉がぶつかり合う音が風紀委員会室に響いた。
「今日って誰も来ないね」
「……活動日じゃ、ないから……っ、んっ、あっ! あんっ」
「透矢くんのケツま×こ、おしゃぶりが上手だね。初めてなのに素質ありすぎでしょ」
「竹井……っ!」
「名前、もっと呼んで。今だけ夢を見させて。透矢くんが俺のことを好きだっていう夢を」
竹井は透矢のシャツのボタンを外し、小さな乳首を指先でつまんだ。強弱をつけて圧力を加えられるたびに、透矢のピンク色の突起はツンと尖り、色味が濃くなっていった。
「可愛い。何もかも可愛い」
「あ……、そこ、やだっ」
「透矢くん……。大好きだよ」
ナカを支配していた圧迫感が消えた。竹井が果てたようだ。ずちゅりという音がして、ペニスが引き抜かれた。
竹井はコンドームを取り去って口を縛ると、床に放り投げた。
「さて、ゲーム終了だね。楽しかった?」
「……竹井」
「透矢くん、鈴ちゃん先生に報告したら? 竹井くんにハメられて、ザーメン採取しましたってさ」
「おまえ、俺のことが好きなのか」
かすれた声で問いかければ、唇を塞がれた。
「これはゲームだって言ったでしょ。好きとかそういうの、重いじゃん?」
竹井は諦めたように微笑むと、透矢の手首を縛っていたネクタイをほどいた。
自由になった腕で、透矢は竹井の首に抱きついた。そして、みずからの意志で唇を重ねた。
「透矢くん、正気?」
「……いや。どうかしてる」
透矢は着衣の乱れを直した。
竹井もまた身支度を整えた。校内放送が下校時刻を告げる。
「今日のことは……俺とおまえの秘密だ」
「いいよ。透矢くんのエロい動画、誰にも見せる気ないし」
その時、透矢の頭の中に質問が浮かんだ。
『風紀委員、桐原透矢くん。このゲームを続けますか? やめますか?』
透矢は口を開いた。
「竹井」
「ん? なーに」
「来週は家庭訪問だ。おまえの部屋を調べさせてもらう」
竹井の唇が近づいてきて、吐息ごと透矢のすべてを奪った。
(了)
窓から差し込む日差しの勢いが弱まりつつある。
清嵐館高校は放課後を迎えていた。
教室掃除を済ませた透矢は、カバンを持って風紀委員会室へと向かった。
生徒会室の隣にある風紀委員会室のドアを開けると、竹井の姿があった。竹井はいつものように余裕たっぷりの笑みを浮かべている。女子生徒は竹井の目元がセクシーだと騒いでいるが、透矢から言わせればただのニヤけたタレ目である。
透矢は竹井が逃げ出さないように、ドアの鍵をかけた。
「待ってたよ、透矢くん。呼び出しなんてドキドキするなー。俺と付き合いたいの?」
「……竹井。カバンの中身を見せろ。持ち物検査をする」
「それってプライバシーの侵害じゃない?」
「鈴原先生に許可を取っている。これは命令だ。大人しく従え」
竹井はため息をつくと、透矢にカバンを渡した。
透矢はカバンの中身を取り出して、机に並べていった。教科書、ノート、筆記用具。高校生らしいものに混じって、コンドームの箱があった。透矢は眉を吊り上げた。
「なんだ、これは! 不純異性交遊は厳禁だということを知らないのか!」
「俺、一回じゃ足りなくてさー。箱で持ち歩かないとダメなんだよね」
「親から貰った小遣いでこんなものを買っているのか? 恥を知れ」
「自分で稼いだカネだよ。透矢くん、この前教えたでしょ? 俺、コンビニでバイトしてるって。透矢くん、うちの店舗に全然来てくれないんだもんなー」
「俺がおまえに会いに行くわけないだろう」
透矢は持ち物検査を続けた。サテンでできた巾着袋を発見した。中身を取り出してみる。それはなんと、女物のパンティだった。過剰なまでにレースで彩られたパンティは布地が透けている。
どぎつい下着を目の当たりにしたため、透矢は真っ赤になった。竹井にいろいろと尋ねたいことがあるが言葉が出てこない。
パンティを握り締めたまま固まっている透矢の姿を、竹井がスマートフォンで撮影した。
「いいショットが撮れましたー! 女性のおパンツを持ってる変態の透矢くん、爆誕!」
「竹井……! これはおまえが持ち歩いていたものだろう!」
「家から持って来たわけじゃないよ。今日、学校で貰ったんだ」
「えっ……」
「匂い嗅いでみなよ。女の子のいけない香りがするよ?」
透矢はパンティを竹井に向かって投げつけた。しかし、柔らかい薄布はくたりとなって、竹井の元にまでは届かず、床に落ちた。
「透矢くん、クンニはしない主義? でもフェラはさせたいんでしょ。結構、俺様だね」
「……竹井。猥語を並べ立てれば俺を蹂躙できると思ったら大間違いだぞ! これは不適切な所持品として、鈴原先生に提出させてもらう!」
「何かと言えば鈴ちゃん先生の名前出すよね。透矢くん、鈴ちゃん先生をおかずに抜いたことあるでしょ? あの人、教師にしておくのは惜しいぐらいエロい体してるもんなー」
「鈴原先生を侮辱するのはやめろ!」
「あの人が好きなんだ?」
「違うっ……!」
感情が爆発して、理性が吹き飛んだ。透矢は竹井の胸ぐらを掴んだ。しかし体格差があるので、竹井の長身は小揺るぎもしなかった。非力な自分が情けない。悔しさのあまり涙がせり上がってくる。
潤んだ瞳で竹井を見つめると、キスをされた。
重なり合った唇から唾液が伝って、透矢のあごを濡らしていく。何が起きているのか分からないでいると、下腹部に竹井の指が伸びてきた。
「可愛い。硬くなってる」
「なっ、俺は……!」
「キスって気持ちいいよね。好きな子とすると天国まで飛べそう……」
「竹井! もう、やめ、……っ、んッ! んむぅ、んんッ……」
じゅっ、じゅうっという粘ついた音が透矢の耳を犯して行く。
初めてのディープキスは刺激が強すぎて、透矢のペニスはどんどん膨らんでいった。竹井はみずからのカバンの中から、ネクタイを取り出した。しゅるりという音がして、透矢は左右の手首をネクタイで縛られた。不自由になった両手を胸の前に掲げる形になる。
「竹井! こいつを外せ! この変態野郎! クソがっ! クソッタレがっ!」
「透矢くん、汚い言葉も使うんだ。あんたに罵倒されるのって、なんかエロくていいな」
竹井はみずからのカバンを逆さにした。リップクリームがことんと落ちただけで、他にはもう怪しいものは入っていなかった。
「これで分かっただろ? 俺は衛生用品と女の子からのプレゼントを持っていただけだよ」
「この中身……先生方に見られても構わないって言うのか!」
「うん。俺、高校出たら先輩の会社で働くつもりだし。素行不良って評価されても痛くも痒くもない」
「……腐ったミカンが!」
「何それ。懐かしいね。昭和? さすがは化石くんと呼ばれるだけあるな」
「あっ、やめ……っ」
大きな手のひらで股間を撫でられて、透矢は窮地に陥った。出したい。出して楽になりたい。涙目になって唇を震わせていると、竹井がにっこりと微笑んだ。
「透矢くんはこんなことじゃ負けないよね? 鋼鉄の風紀委員だもんな」
「あ、当たり前だ……っ、んんぅっ! あぁんっ。や、やぁっ」
「声、エロすぎ。耳たぶを舐められながら、ちんちん触られて喘いでる。こんなドスケベだったの?」
「違う……! 俺は、あぁっ、んッ! 俺はっ」
「チャンスをあげよう。透矢くんのカバンからいかがわしいものが出て来なければ、このゲームは透矢くんの勝ち」
透矢は竹井の発言をせせら笑った。
「俺のカバンから怪しいものが出てくるわけがない! 早く俺を解放しろ!」
「分かったよ。じゃあ、持ち物検査、開始しまーす」
竹井が透矢のカバンに手を突っ込んだ。教科書をはじめとする勉強道具と、デオドラントシート。ハンカチとポケットティッシュ。生徒手帳。ランチボックス。誰に見られても恥ずかしいものは入っていない。
透矢が勝ちを確信して唇のはしを吊り上げると、竹井がニヤリと笑った。
「これ、なーんだ?」
竹井の手のひらには、すべすべとしたピンク色の素材でできた楕円形のブツが乗っかっていた。手のひらサイズのこれは一体なんだ? 透矢はそのブツを観察した。細い紐と、ON、OFFと書かれた小さなコントロールパネルがくっついている。
名前が出てこない。
どんな用途で作られたものなのだろう。
「本気で知らないっぽいね。さすが透矢くん。これはね、こうやって使うんだよ」
竹井がブツのスイッチを入れた。
ヴーッと音を立ててブツが小刻みに振動する。竹井はブツを透矢の胸元に押し当てた。ちょうどシャツ越しに乳首に当たって、妙な感覚が生じる。竹井は透矢の陰部を撫で回しながら、耳元で囁いた。
「これはローター。女の子のナカに入れて悦ばせるために作られた、大人のおもちゃだよ」
「なっ! 俺の私物じゃない!」
「じゃあどうして透矢くんのカバンから出てきたのかな?」
竹井は艶っぽく微笑むと、床に透矢の持ち物を並べた。そしてローターを教科書の上に乗せると、スマートフォンで写真を撮った。
「驚きだね! 全校生徒の鑑、真面目な桐原透矢くんがなんと、エッチなお道具を学校に持ってきていました!」
「違う……っ!! 俺じゃない! 誰かが俺のカバンに入れたんだ。そうだとしか考えられない……っ」
「またまたー。透矢くん、おうちでローター使ってアナニーしてたんじゃないの?」
「アナ……? えっ」
「後ろをいじることだよ」
透矢の顔が真っ赤に染まった。
「そんな破廉恥なこと、するわけないだろう!」
「じゃあ証明してよ。透矢くんのアヌスはピュアっピュアのバージンだってことを」
「あ、たっ、竹井……っ!? 何を……っ!」
竹井は透矢にキスをすると、腰のベルトを外し、スラックスをずり下げた。前が盛り上がったチェック柄のトランクスがあらわになる。竹井が顔を滑らせた。トランクスの膨らみにかぷりと噛みつく。
布越しとはいえ、竹井の口腔の生温かさを感じて、透矢のペニスはますます勢いを増していった。
「出そう?」
「うっ、や……っ、やぁっ」
「苦しいでしょ。楽にしてあげる」
竹井は透矢のトランクスを引きずり下ろした。そして、透矢のペニスにコンドームを被せた。
「神聖な風紀委員会室を汚したら困るでしょ? 俺って紳士だなー」
「あんっ! あ、そこ……強くこすったら、だめだぁっ」
「透矢くんの童貞ちんちん、すごいね。バッキバキだわ。女の子とシてみたい?」
「俺は……セッ、セックスなんて、興味はない……っ」
「お綺麗ぶってるんじゃねーよ。この淫乱ちんぽが。学校の中でアソコ丸出しとか、あんた自分の状況分かってんの?」
スマートフォンのカメラの作動音が室内に響いた。
透矢が涙目になっても、竹井は手を緩めてくれなかった。
「気が変わったわ。ゴムに出すんじゃなくて、もっとエロいことしてあげる」
「えっ……、あっ、ああぁっ! やぁっ!」
竹井は透矢のペニスからコンドームを取り去った。自由になったペニスの先端からじゅくじゅくとカウパーが滲み出る。竹井はぞくりとするような微笑みを浮かべたあと、透矢のピンク色の亀頭を喉奥まで飲み込んだ。
「あんっ! あぁんっ、あぁーっ!」
「透矢くん、俺さ、いま動画撮ってるからね。声出してもいいけど後悔しないようにね」
「ひうぅぅっ! ひんっ、ひゃっ、あっ! やらっ。そこ、ぐりぐり、だめぇっ」
「おちんぽミルク、どこに出そうか。あ、これがいいか」
竹井は壁に貼られていた「清嵐館高校の生徒のあるべき姿」という掲示物をはがすと、床に広げた。
「はい。イッてください」
「や……、竹井、ごめん。俺、あの、ごめん。ごめんっ」
「あーすごい。透矢くんの童貞ちんぽ、ぷるぷるしてる」
べろりとカリを舐められた瞬間、透矢は限界に達した。
竹井にペニスを握られたまま、床に敷かれた掲示物の上にすべてを解き放った。鈴原教諭が毛筆で書いてくれた「清嵐館高校の生徒のあるべき姿」が精液を浴びて、滲んでいく。
一、品行方正であること。
二、清廉であること。
三、勉学とスポーツに対して真摯であること。
ぐちゃぐちゃになって読めなくなった文字を眺めながら、透矢は涙をこぼした。
竹井は透矢のペニスにまとわりついていた残滓を舐め取ると、寂しそうに微笑んだ。
「快楽堕ちとか、AVの中にだけ存在するファンタジーだな。透矢くんの心、だってまだ折れてないもん」
「そうだ! こんなのは……っ、ただの生理現象だ!」
「じゃあ、最後までさせてもらうね」
「え? まだ何かあるのか……?」
透矢が虚を突かれていると、竹井はコンドームを人差し指にかぶせた。そして、ポケットから使いきりタイプのローションを取り出し、みずからの手に垂らした。ぴとりと濡れた指が透矢の後孔に押し当てられる。
待てと叫ぶ前に、ぐちゅりという粘っこい音がして、竹井の指が透矢のナカに分け入ってきた。
「おまえ、一体何して……? あっ、うぅっ、んぅっ!」
「アナルセックスも知らないの? 透矢くん、エッチなお勉強もしなきゃだね」
「竹井……、そこ、押すな! い、いやだぁっ。おかしくなりゅうっ!!」
奥に至る手前の部分に、ひどく感じやすいところがある。透矢の悦点を見つけた竹井は濡れた唇で囁いた。
「男もナカでイけるらしいよ。試してみようか」
「やっ、……竹井、だめ。やばい……、なんか、くる……っ!」
「はーっ。もう俺、限界」
竹井はみずからのスラックスとボクサーパンツを引きずり下ろすと、極太のペニスにコンドームを装着した。使いきりのローションの袋をもうひとつ開けて、ペニスに透明な液体を絡ませる。
ローションでぐちゅぐちゅに濡れた竹井の長大なペニスが、透矢のバックバージンを奪った。
ふたりは立ちバックで交わった。
「あっ、あぁーっ!」
「すごい。ナカ、きつい。これはローターで遊んでたアヌスじゃないね。本物の処女だ」
「しょじょとか、言うな……っ! ひ、ぁっ、や……、あっ、あぁっ!」
パンパンという肉と肉がぶつかり合う音が風紀委員会室に響いた。
「今日って誰も来ないね」
「……活動日じゃ、ないから……っ、んっ、あっ! あんっ」
「透矢くんのケツま×こ、おしゃぶりが上手だね。初めてなのに素質ありすぎでしょ」
「竹井……っ!」
「名前、もっと呼んで。今だけ夢を見させて。透矢くんが俺のことを好きだっていう夢を」
竹井は透矢のシャツのボタンを外し、小さな乳首を指先でつまんだ。強弱をつけて圧力を加えられるたびに、透矢のピンク色の突起はツンと尖り、色味が濃くなっていった。
「可愛い。何もかも可愛い」
「あ……、そこ、やだっ」
「透矢くん……。大好きだよ」
ナカを支配していた圧迫感が消えた。竹井が果てたようだ。ずちゅりという音がして、ペニスが引き抜かれた。
竹井はコンドームを取り去って口を縛ると、床に放り投げた。
「さて、ゲーム終了だね。楽しかった?」
「……竹井」
「透矢くん、鈴ちゃん先生に報告したら? 竹井くんにハメられて、ザーメン採取しましたってさ」
「おまえ、俺のことが好きなのか」
かすれた声で問いかければ、唇を塞がれた。
「これはゲームだって言ったでしょ。好きとかそういうの、重いじゃん?」
竹井は諦めたように微笑むと、透矢の手首を縛っていたネクタイをほどいた。
自由になった腕で、透矢は竹井の首に抱きついた。そして、みずからの意志で唇を重ねた。
「透矢くん、正気?」
「……いや。どうかしてる」
透矢は着衣の乱れを直した。
竹井もまた身支度を整えた。校内放送が下校時刻を告げる。
「今日のことは……俺とおまえの秘密だ」
「いいよ。透矢くんのエロい動画、誰にも見せる気ないし」
その時、透矢の頭の中に質問が浮かんだ。
『風紀委員、桐原透矢くん。このゲームを続けますか? やめますか?』
透矢は口を開いた。
「竹井」
「ん? なーに」
「来週は家庭訪問だ。おまえの部屋を調べさせてもらう」
竹井の唇が近づいてきて、吐息ごと透矢のすべてを奪った。
(了)
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攻めの両親からの別れろと圧力をかけられた受け。関係は秘密なので、友達に相談もできない。悩んでいる中、どうしても別れたくないため、愛人として、「都合のいい男」になることを決意。人生相談アプリを手に入れ、努力することにする。しかし、攻めに約束を破ったと言われ……?
攻め:深海霧矢
受け:清水奏
前にアンケート取ったら、すれ違い・勘違いものが1位だったのでそれ系です。
ハピエンです。
ひよったら消します。
誤字脱字はサイレント修正します。
また、内容もサイレント修正する時もあります。
定期的にタグも整理します。
批判・中傷コメントはお控えください。
見つけ次第削除いたします。
自己判断で消しますので、悪しからず。
【完結】義兄に十年片想いしているけれど、もう諦めます
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魔法学校の城に囚われている想い人♡を救い出して結婚したい天才有能美形魔術師(強火執着)の話
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王道学園でアンチ王道君が荒らした学園のその後の脇役の脇役の物語。
出来あがってる王子系副会長×脇役の脇役平凡があはんうふんなお話です。
たぶん副会長の片想いから始まってると思います。(適当)
少しでもお楽しみいただければ幸いです。
いつかここに至るまでの物語も語ってみたい思いだけはあります。
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