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第26話 初夜 *
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太陽が沈み、濃紺に染まった空が宮殿を見下ろしている。
いよいよ初夜がやって来た。
僕は自室の隣にある浴室で、侍女たちによって体を清められていた。侍女たちが真剣な面持ちでいつもより入念に石鹸を泡立てている。僕はお湯に浸かっていても心からくつろげなかった。
レヴィウス様は僕のカラダを気に入ってくれるだろうか?
ベータみたいな背格好で全然儚げではないし、肌だって真珠色ではなくもっと色味が濃い象牙色だ。
お湯で全身を温めた僕は、湯船から上がった。
侍女たちが乳液を僕の肘や踵に塗りつける。その後、僕は真っ白な寝間着に袖を通した。襟ぐりが開いていて、鎖骨がよく見える。寝間着の裾にはフリル、胸元にはリボンが付いている。骨太の体つきをした僕にはどうにも不似合いである。
着替えが終わると、鏡台に座るように言われた。
僕の唇に、侍女が小さな筆で紅を引く。薄赤い口紅で彩られた唇を見て、僕は緊張感を強めた。レヴィウス様は僕にキスをしてくださるだろうか。僕のこの化粧、全然似合ってないのに。
支度が整うと、侍女たちは僕の頭上にミンクスの木の枝をかざして、祈祷を始めた。ミンクスの木は生命力が強く、愛の神の加護が宿っているとされている。ミンクスの葉から爽やかないい匂いがする。僕は深呼吸を繰り返して、緊張を和らげた。
「では、そろそろ王太子殿下がお渡りになります」
侍女たちが控えの間に下がる。
僕は天蓋付きのベッドの上でレヴィウス様を待った。
お湯で温められた体が通常の体温に戻った頃、ドアがノックされた。
「アズリール。入っていいか」
「……はい」
レヴィウス様は天蓋付きのベッドに入り込むと、僕を優しく抱きしめた。
「震えているな……」
「本当に僕でいいのですか」
「何を今更。そんな不安そうな顔をしないでくれ」
ちゅっとキスをされる。唇を離せば、レヴィウス様の唇は僕の口紅によってほんのり赤く染まっていた。
「レヴィウス様までお化粧をしたみたい」
僕が小さく笑うと、レヴィウス様が僕の背中に手を添えた。そしてそのまま体重をかけてきて、僕の体をベッドに横たえた。視界が切り替わり、僕にのしかかるレヴィウス様のお姿が僕の目に映る。レヴィウス様も緊張した面持ちであった。
「アズリール。きみにもっと触れてもいいか?」
「……はい」
鎖骨にキスを落とされる。
僕は首筋が弱いらしい。レヴィウス様の唇が這うたびに甘えたような声をこぼしてしまった。あんまりアンアン言っていると、淫乱だと思われるかもしれない。僕が声を殺していると、レヴィウス様が僕の頬を両手で包み込んだ。
「可愛い声をもっとよく聞かせてくれ」
「でも、控えの間には侍女たちが……。恥ずかしいです」
「俺たちが睦み合っているのだと知った方が、彼女たちは喜ぶぞ」
「あんっ」
レヴィウス様が僕の寝間着の隙間から手を忍ばせて、僕の乳首をつついた。きゅっと粒をつままれると、僕の内側に甘い感覚が広がった。これが性感というものか。僕は小さく喘ぎながらレヴィウス様に身を委ねた。レヴィウス様が僕の寝間着のボタンを一つひとつ外していく。
ぷちんと最後のボタンが役目を終えた瞬間、僕の肩を寝間着が滑っていった。レヴィウス様は僕の寝間着を脱がせると、むき出しになった僕の肌のあちこちにちゅうっと口づけた。
僕の肌がほの赤く染まっていく。
レヴィウス様が僕に覆い被さった。そして舌の先で僕の胸の突起を転がした。
「あ、あぁっ」
「感度がいいな、アズリール」
「そんなに……舐めないでっ。ヘンになっちゃう」
「もっと乱れたきみを見たい」
「やぁん」
乳輪ごと口に含まれて、芯の通った粒を強めに吸われる。僕の背中にびりびりと快美が走った。レヴィウス様の丁寧な舌遣いによって、僕の乳首は両方とも勃ち上がった。胸元を見下ろせば、唾液で濡れた乳首がぷくんと腫れている。恥ずかしいけれども気持ちいい。レヴィウス様に乳首を愛されるあいだ、僕の腰は淫らに泳いだ。
「あっ、あっ」
「アズリールのここ、すごく綺麗な色をしているな」
「そんなにじっと見ないでぇっ」
「こちらも触っていいか?」
「は、ぁ……っ!」
寝間着のズボンが引き下ろされた。下着を履いた僕の陰部は、浅ましい欲望をたぎらせていた。先走りがじゅわりと滲んだ下着を、レヴィウス様が僕の足首から引き抜く。僕の体を隠してくれるものは何も無くなった。レヴィウス様は僕の足を大きく開かせると、秘部をのぞき込んだ。
「可愛いな」
「やっ、ダメっ」
「もう濡れてる……」
僕の後孔は愛液で潤っていた。レヴィウス様が指先で僕の入り口を拡げる。ぱくっと開いた小さな口の内側を、レヴィウス様の舌先がつついた。まさか秘所を舐められるとは思わなかったので、僕は「いや……」と涙声になった。
「恥ずかしいです……」
「何年も耐えたんだぞ。もう我慢できない」
「あぁーんっ」
レヴィウス様は僕のナカに指を突き入れた。そして優しい指遣いで僕のナカをかき混ぜた。全身の血行が活性化していく。ナカをいじられるあいだ、すでに勃起しているペニスを扱かれた。僕は次々と与えられる快楽の大きさに戸惑った。好きな人とのセックスってこんなに感じちゃうんだ。口淫によってペニスを愛されれば、僕は「はぁん」と濡れた声を上げることしかできなかった。
「レヴィウス様……、それっ、だめっ……」
「アズリールはどこもかしこも可愛くできているな」
「僕……達してしまいます」
ぷるぷると震える僕の肉茎を、レヴィウス様が愛おしそうな表情で愛撫する。僕をぎゅっと抱きしめるレヴィウス様の下腹部も硬くなっていた。レヴィウス様は寝間着を脱いだ。よく鍛えられた体があらわになる。初めて見るレヴィウス様の性器は太くて、色味も僕よりも濃い。とても立派な形をしている。僕は真っ赤になりながらレヴィウス様に訊ねた。
「僕もその……口淫を……しましょうか?」
「初夜でそこまでさせるつもりはない」
レヴィウス様は僕に口づけると、僕のペニスとみずからのソレをまとめて扱いた。レヴィウス様の大きなおちんちんは熱くて、僕は腰が溶け去りそうになった。僕はレヴィウス様にキスをねだった。レヴィウス様の舌が僕の口腔を舐め、僕をとろけさせていく。
僕は息継ぎの際に、嬌声を上げた。
「兜合わせが気に入ったか、アズリール」
「レヴィウス様の……おちんちん、あっつくて僕……溶けちゃいそうです」
「これからコレがナカに入るんだぞ」
「あっ」
レヴィウス様は僕にキスすると、四つん這いになるように言った。僕はお尻を高く上げて、レヴィウス様がしやすいように体勢を整えた。
「初めての際は後ろからの方が入りやすいらしい」
「そうなんですね……」
「顔が見えないのが残念だが、まずは後ろからでいいか?」
「……は、はいっ」
レヴィウス様が僕の尻たぶにキスをする。この距離だと愛液の匂いを嗅がれている。僕は恥じらいながらも、レヴィウス様の訪れを待った。レヴィウス様は僕のナカを指先でほぐしたあと、切っ先を僕の入り口にあてがった。ひくんと僕の肩が震える。
「いいか、アズリール」
「……来てください」
僕は目をつぶって、シーツを握りしめた。
ああ……。レヴィウス様の熱いモノが入ってくる。
「んぅっ! あ、あぁっ」
苦しげな吐息を僕がこぼしたので、レヴィウス様が動きを止めた。
「辛いか、アズリール」
「いいえ……。僕、レヴィウス様と一つになりたいです……」
「……いじらしいことを言う」
レヴィウス様が僕のナカを分け入ってきた。ペニスの先端の張り出したところをとぷんと飲み込んだあと、僕のナカはレヴィウス様のすべてを収めた。予想以上の圧迫感だけれども、言い換えればそれだけレヴィウス様と密着しているということになる。
僕は「あぁんっ。やぁんっ……」と喉を反らして喘いだ。
「アズリール。動くぞ」
「はいっ……」
ズッズッとレヴィウス様のペニスが前後に動きはじめる。最初は緩やかだった速度がやがて激しさを増していく。僕はあんあんと啼きながら腰を振った。僕は今、すごくいやらしいことをレヴィウス様としている。そう思うと恥ずかしいはずなのに嬉しさの方が優った。
ずりゅっと根元まで引き抜かれたあとに、奥まで貫かれる。あまりの快さに僕の肌は照り輝いた。尻を振ってレヴィウス様のペニスの形をナカで覚え込む。快楽に浸る僕のうなじをレヴィウス様がちゅっと吸った。
「アズリール。体位を変えたいのだが、いいか」
「どうぞ……」
レヴィウス様は一旦、僕のナカからペニスを引き抜いた。僕は仰向けに寝かされた。いわゆる正常位で交わることになるらしい。僕は腰の裏に枕をあてがって、レヴィウス様がやりやすいようにした。愛液で濡れた秘所に、レヴィウス様の雄しべが入ってくる。
後背位と違って、この体位だと繋がりながらレヴィウス様とキスができる。
僕は嬉しくなって夢中でレヴィウス様の舌を吸った。
「可愛い……。俺のアズリールはとても可愛い……」
「僕、淫乱ですか?」
「なぜそうなる。感じてくれているのだろう? 嬉しいよ……」
「レヴィウス様……っ」
「ふふっ。俺の名前を呼ぶ時、きみのナカがきゅうんと締まるな。本当に可愛い……」
じゅぽじゅぽと結合部から水音がする。
僕はレヴィウス様にすべてを任せた。ゆさゆさと揺さぶられたり、深いところまで穿たれたり、行為の濃度が増していく。僕のナカは襞がうねり、レヴィウス様の雄々しいモノをねぶった。僕はうっとりとしたまなざしをレヴィウス様に向けた。レヴィウス様の藍色の瞳には、いつもより野生的な光が宿っていた。
「レヴィウス様……。大好きです」
「俺もだよ、アズリール」
「あんっ。ちくび、だめ……っ」
「そんな可愛い反応をされたら、いじめたくなる」
「あ! や……、あぁん」
乳首を指先で弾かれる。
僕のナカは乳首が得た快感と連動するように、きゅうっと締まった。内壁がにゅくにゅくと蠢いている。僕はレヴィウス様のことが本当に大好きなんだな。そう思うと泣けてきた。
「アズリール? 辛いのか」
「いえ。しあわせです」
「俺もだよ。きみの……こんなに近くまで来れた」
レヴィウス様の雄々しくみなぎったモノが僕の奥を叩く。トントンとされるたび、僕は乱れた。レヴィウス様が苦しげに眉根を寄せる。放熱が近いらしい。
「全部……受け止めてくれるか」
「はいっ……」
「アズリール。これからもきみと……時を過ごしていきたい」
遂情の瞬間、レヴィウス様がぶるりと腰を震わせた。
「あぁんっ」
ぷるんと肉茎が揺れて、僕もまた情熱を解き放った。
僕はナカがじっとりと濡れていくのを感じた。レヴィウス様が大人しくなったモノを引き抜く。栓を失った僕の入り口から、飲み込みきれなかった精がトロトロとこぼれ、僕の太ももを濡らした。僕は多幸感に包まれていた。ぼうっとしていると、レヴィウス様が僕のお腹にキスをした。
「ここまで入ったよな?」
「……レヴィウス様の、おっきかったです」
「アズリール。よく健気に耐えてくれたな。ますますきみのことが好きになった」
「僕だって」
僕たちはキスを交わした。
レヴィウス様の唇が僕の全身に紅い花びらを散らしていく。
「あまりキスマークをつけると、侍女が驚いてしまうかな?」
「僕、……しるしをつけられるの嬉しいです。僕はレヴィウス様のものだから」
「本当に愛くるしいな、きみという人は」
そして僕たちは手を繋ぎながら、身を横たえた。
「あと3回ぐらいはいけるが、今日は初夜だからな。このぐらいにしておこう」
「さっ、3回も? 無理です! 死んでしまいます!」
「俺たちは結婚したんだからな。これからいくらでも機会がある」
「……レヴィウス様。愛してます」
レヴィウス様のキスが僕を甘やかす。
情事のあとも、こんなに幸せを感じられるんだ。僕は閨事への苦手意識がすっかり消えた。
「気が早いかもしれんが、明日もきみの寝室を訪れたい。構わないか?」
「はい……。嬉しいです」
「今日はもう休もう。日付が変わる前にはきみを解放しろと母上からも言われている」
そして僕たちは手を繋ぎながら眠りについた。
明日もまたレヴィウス様と一緒にいられるんだ。そう思うと嬉しくて、僕の口元は緩んだ。
夜が静かに更けていく。
僕もレヴィウス様も朝まで目を覚まさなかった。
いよいよ初夜がやって来た。
僕は自室の隣にある浴室で、侍女たちによって体を清められていた。侍女たちが真剣な面持ちでいつもより入念に石鹸を泡立てている。僕はお湯に浸かっていても心からくつろげなかった。
レヴィウス様は僕のカラダを気に入ってくれるだろうか?
ベータみたいな背格好で全然儚げではないし、肌だって真珠色ではなくもっと色味が濃い象牙色だ。
お湯で全身を温めた僕は、湯船から上がった。
侍女たちが乳液を僕の肘や踵に塗りつける。その後、僕は真っ白な寝間着に袖を通した。襟ぐりが開いていて、鎖骨がよく見える。寝間着の裾にはフリル、胸元にはリボンが付いている。骨太の体つきをした僕にはどうにも不似合いである。
着替えが終わると、鏡台に座るように言われた。
僕の唇に、侍女が小さな筆で紅を引く。薄赤い口紅で彩られた唇を見て、僕は緊張感を強めた。レヴィウス様は僕にキスをしてくださるだろうか。僕のこの化粧、全然似合ってないのに。
支度が整うと、侍女たちは僕の頭上にミンクスの木の枝をかざして、祈祷を始めた。ミンクスの木は生命力が強く、愛の神の加護が宿っているとされている。ミンクスの葉から爽やかないい匂いがする。僕は深呼吸を繰り返して、緊張を和らげた。
「では、そろそろ王太子殿下がお渡りになります」
侍女たちが控えの間に下がる。
僕は天蓋付きのベッドの上でレヴィウス様を待った。
お湯で温められた体が通常の体温に戻った頃、ドアがノックされた。
「アズリール。入っていいか」
「……はい」
レヴィウス様は天蓋付きのベッドに入り込むと、僕を優しく抱きしめた。
「震えているな……」
「本当に僕でいいのですか」
「何を今更。そんな不安そうな顔をしないでくれ」
ちゅっとキスをされる。唇を離せば、レヴィウス様の唇は僕の口紅によってほんのり赤く染まっていた。
「レヴィウス様までお化粧をしたみたい」
僕が小さく笑うと、レヴィウス様が僕の背中に手を添えた。そしてそのまま体重をかけてきて、僕の体をベッドに横たえた。視界が切り替わり、僕にのしかかるレヴィウス様のお姿が僕の目に映る。レヴィウス様も緊張した面持ちであった。
「アズリール。きみにもっと触れてもいいか?」
「……はい」
鎖骨にキスを落とされる。
僕は首筋が弱いらしい。レヴィウス様の唇が這うたびに甘えたような声をこぼしてしまった。あんまりアンアン言っていると、淫乱だと思われるかもしれない。僕が声を殺していると、レヴィウス様が僕の頬を両手で包み込んだ。
「可愛い声をもっとよく聞かせてくれ」
「でも、控えの間には侍女たちが……。恥ずかしいです」
「俺たちが睦み合っているのだと知った方が、彼女たちは喜ぶぞ」
「あんっ」
レヴィウス様が僕の寝間着の隙間から手を忍ばせて、僕の乳首をつついた。きゅっと粒をつままれると、僕の内側に甘い感覚が広がった。これが性感というものか。僕は小さく喘ぎながらレヴィウス様に身を委ねた。レヴィウス様が僕の寝間着のボタンを一つひとつ外していく。
ぷちんと最後のボタンが役目を終えた瞬間、僕の肩を寝間着が滑っていった。レヴィウス様は僕の寝間着を脱がせると、むき出しになった僕の肌のあちこちにちゅうっと口づけた。
僕の肌がほの赤く染まっていく。
レヴィウス様が僕に覆い被さった。そして舌の先で僕の胸の突起を転がした。
「あ、あぁっ」
「感度がいいな、アズリール」
「そんなに……舐めないでっ。ヘンになっちゃう」
「もっと乱れたきみを見たい」
「やぁん」
乳輪ごと口に含まれて、芯の通った粒を強めに吸われる。僕の背中にびりびりと快美が走った。レヴィウス様の丁寧な舌遣いによって、僕の乳首は両方とも勃ち上がった。胸元を見下ろせば、唾液で濡れた乳首がぷくんと腫れている。恥ずかしいけれども気持ちいい。レヴィウス様に乳首を愛されるあいだ、僕の腰は淫らに泳いだ。
「あっ、あっ」
「アズリールのここ、すごく綺麗な色をしているな」
「そんなにじっと見ないでぇっ」
「こちらも触っていいか?」
「は、ぁ……っ!」
寝間着のズボンが引き下ろされた。下着を履いた僕の陰部は、浅ましい欲望をたぎらせていた。先走りがじゅわりと滲んだ下着を、レヴィウス様が僕の足首から引き抜く。僕の体を隠してくれるものは何も無くなった。レヴィウス様は僕の足を大きく開かせると、秘部をのぞき込んだ。
「可愛いな」
「やっ、ダメっ」
「もう濡れてる……」
僕の後孔は愛液で潤っていた。レヴィウス様が指先で僕の入り口を拡げる。ぱくっと開いた小さな口の内側を、レヴィウス様の舌先がつついた。まさか秘所を舐められるとは思わなかったので、僕は「いや……」と涙声になった。
「恥ずかしいです……」
「何年も耐えたんだぞ。もう我慢できない」
「あぁーんっ」
レヴィウス様は僕のナカに指を突き入れた。そして優しい指遣いで僕のナカをかき混ぜた。全身の血行が活性化していく。ナカをいじられるあいだ、すでに勃起しているペニスを扱かれた。僕は次々と与えられる快楽の大きさに戸惑った。好きな人とのセックスってこんなに感じちゃうんだ。口淫によってペニスを愛されれば、僕は「はぁん」と濡れた声を上げることしかできなかった。
「レヴィウス様……、それっ、だめっ……」
「アズリールはどこもかしこも可愛くできているな」
「僕……達してしまいます」
ぷるぷると震える僕の肉茎を、レヴィウス様が愛おしそうな表情で愛撫する。僕をぎゅっと抱きしめるレヴィウス様の下腹部も硬くなっていた。レヴィウス様は寝間着を脱いだ。よく鍛えられた体があらわになる。初めて見るレヴィウス様の性器は太くて、色味も僕よりも濃い。とても立派な形をしている。僕は真っ赤になりながらレヴィウス様に訊ねた。
「僕もその……口淫を……しましょうか?」
「初夜でそこまでさせるつもりはない」
レヴィウス様は僕に口づけると、僕のペニスとみずからのソレをまとめて扱いた。レヴィウス様の大きなおちんちんは熱くて、僕は腰が溶け去りそうになった。僕はレヴィウス様にキスをねだった。レヴィウス様の舌が僕の口腔を舐め、僕をとろけさせていく。
僕は息継ぎの際に、嬌声を上げた。
「兜合わせが気に入ったか、アズリール」
「レヴィウス様の……おちんちん、あっつくて僕……溶けちゃいそうです」
「これからコレがナカに入るんだぞ」
「あっ」
レヴィウス様は僕にキスすると、四つん這いになるように言った。僕はお尻を高く上げて、レヴィウス様がしやすいように体勢を整えた。
「初めての際は後ろからの方が入りやすいらしい」
「そうなんですね……」
「顔が見えないのが残念だが、まずは後ろからでいいか?」
「……は、はいっ」
レヴィウス様が僕の尻たぶにキスをする。この距離だと愛液の匂いを嗅がれている。僕は恥じらいながらも、レヴィウス様の訪れを待った。レヴィウス様は僕のナカを指先でほぐしたあと、切っ先を僕の入り口にあてがった。ひくんと僕の肩が震える。
「いいか、アズリール」
「……来てください」
僕は目をつぶって、シーツを握りしめた。
ああ……。レヴィウス様の熱いモノが入ってくる。
「んぅっ! あ、あぁっ」
苦しげな吐息を僕がこぼしたので、レヴィウス様が動きを止めた。
「辛いか、アズリール」
「いいえ……。僕、レヴィウス様と一つになりたいです……」
「……いじらしいことを言う」
レヴィウス様が僕のナカを分け入ってきた。ペニスの先端の張り出したところをとぷんと飲み込んだあと、僕のナカはレヴィウス様のすべてを収めた。予想以上の圧迫感だけれども、言い換えればそれだけレヴィウス様と密着しているということになる。
僕は「あぁんっ。やぁんっ……」と喉を反らして喘いだ。
「アズリール。動くぞ」
「はいっ……」
ズッズッとレヴィウス様のペニスが前後に動きはじめる。最初は緩やかだった速度がやがて激しさを増していく。僕はあんあんと啼きながら腰を振った。僕は今、すごくいやらしいことをレヴィウス様としている。そう思うと恥ずかしいはずなのに嬉しさの方が優った。
ずりゅっと根元まで引き抜かれたあとに、奥まで貫かれる。あまりの快さに僕の肌は照り輝いた。尻を振ってレヴィウス様のペニスの形をナカで覚え込む。快楽に浸る僕のうなじをレヴィウス様がちゅっと吸った。
「アズリール。体位を変えたいのだが、いいか」
「どうぞ……」
レヴィウス様は一旦、僕のナカからペニスを引き抜いた。僕は仰向けに寝かされた。いわゆる正常位で交わることになるらしい。僕は腰の裏に枕をあてがって、レヴィウス様がやりやすいようにした。愛液で濡れた秘所に、レヴィウス様の雄しべが入ってくる。
後背位と違って、この体位だと繋がりながらレヴィウス様とキスができる。
僕は嬉しくなって夢中でレヴィウス様の舌を吸った。
「可愛い……。俺のアズリールはとても可愛い……」
「僕、淫乱ですか?」
「なぜそうなる。感じてくれているのだろう? 嬉しいよ……」
「レヴィウス様……っ」
「ふふっ。俺の名前を呼ぶ時、きみのナカがきゅうんと締まるな。本当に可愛い……」
じゅぽじゅぽと結合部から水音がする。
僕はレヴィウス様にすべてを任せた。ゆさゆさと揺さぶられたり、深いところまで穿たれたり、行為の濃度が増していく。僕のナカは襞がうねり、レヴィウス様の雄々しいモノをねぶった。僕はうっとりとしたまなざしをレヴィウス様に向けた。レヴィウス様の藍色の瞳には、いつもより野生的な光が宿っていた。
「レヴィウス様……。大好きです」
「俺もだよ、アズリール」
「あんっ。ちくび、だめ……っ」
「そんな可愛い反応をされたら、いじめたくなる」
「あ! や……、あぁん」
乳首を指先で弾かれる。
僕のナカは乳首が得た快感と連動するように、きゅうっと締まった。内壁がにゅくにゅくと蠢いている。僕はレヴィウス様のことが本当に大好きなんだな。そう思うと泣けてきた。
「アズリール? 辛いのか」
「いえ。しあわせです」
「俺もだよ。きみの……こんなに近くまで来れた」
レヴィウス様の雄々しくみなぎったモノが僕の奥を叩く。トントンとされるたび、僕は乱れた。レヴィウス様が苦しげに眉根を寄せる。放熱が近いらしい。
「全部……受け止めてくれるか」
「はいっ……」
「アズリール。これからもきみと……時を過ごしていきたい」
遂情の瞬間、レヴィウス様がぶるりと腰を震わせた。
「あぁんっ」
ぷるんと肉茎が揺れて、僕もまた情熱を解き放った。
僕はナカがじっとりと濡れていくのを感じた。レヴィウス様が大人しくなったモノを引き抜く。栓を失った僕の入り口から、飲み込みきれなかった精がトロトロとこぼれ、僕の太ももを濡らした。僕は多幸感に包まれていた。ぼうっとしていると、レヴィウス様が僕のお腹にキスをした。
「ここまで入ったよな?」
「……レヴィウス様の、おっきかったです」
「アズリール。よく健気に耐えてくれたな。ますますきみのことが好きになった」
「僕だって」
僕たちはキスを交わした。
レヴィウス様の唇が僕の全身に紅い花びらを散らしていく。
「あまりキスマークをつけると、侍女が驚いてしまうかな?」
「僕、……しるしをつけられるの嬉しいです。僕はレヴィウス様のものだから」
「本当に愛くるしいな、きみという人は」
そして僕たちは手を繋ぎながら、身を横たえた。
「あと3回ぐらいはいけるが、今日は初夜だからな。このぐらいにしておこう」
「さっ、3回も? 無理です! 死んでしまいます!」
「俺たちは結婚したんだからな。これからいくらでも機会がある」
「……レヴィウス様。愛してます」
レヴィウス様のキスが僕を甘やかす。
情事のあとも、こんなに幸せを感じられるんだ。僕は閨事への苦手意識がすっかり消えた。
「気が早いかもしれんが、明日もきみの寝室を訪れたい。構わないか?」
「はい……。嬉しいです」
「今日はもう休もう。日付が変わる前にはきみを解放しろと母上からも言われている」
そして僕たちは手を繋ぎながら眠りについた。
明日もまたレヴィウス様と一緒にいられるんだ。そう思うと嬉しくて、僕の口元は緩んだ。
夜が静かに更けていく。
僕もレヴィウス様も朝まで目を覚まさなかった。
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本編以降のお話、恋愛ルートも、おまけのお話の更新も、アルファポリスさまだけですー!
名前が * ゆるゆ になりましたー!
中身はいっしょなので(笑)これからもどうぞよろしくお願い致しますー!
転生したら魔王の息子だった。しかも出来損ないの方の…
月乃
BL
あぁ、やっとあの地獄から抜け出せた…
転生したと気づいてそう思った。
今世は周りの人も優しく友達もできた。
それもこれも弟があの日動いてくれたからだ。
前世と違ってとても優しく、俺のことを大切にしてくれる弟。
前世と違って…?いいや、前世はひとりぼっちだった。仲良くなれたと思ったらいつの間にかいなくなってしまった。俺に近づいたら消える、そんな噂がたって近づいてくる人は誰もいなかった。
しかも、両親は高校生の頃に亡くなっていた。
俺はこの幸せをなくならせたくない。
そう思っていた…
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