【完結】ワンコ系オメガの花嫁修行

古井重箱

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エピローグ 幸せは続いていく

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 息子のマイトが3歳になった時、僕は第二子を身籠った。
 今回は特につわりに悩まされることはない。僕は公務をこなし、隣国サンダスの文化を学ぶサロンを主催した。
 レヴィウス様は僕が働きすぎだと言って、細かな公務を調整している。
 今日は休みなので、僕たちは家族で王宮の庭を散策していた。
 マイトは転んでも泣かない。気持ちが強いところはお爺様に似たのかな。僕がくつろいでいると、レヴィウス様に抱きしめられた。
 レヴィウス様が僕のお腹に頬ずりをする。そして、お腹の子に優しく語りかけた。

「元気な顔を見せてくれよ?」
「ふふっ。今、トントンってお腹を蹴りましたよ」
「元気だなあ。男の子なのかな?」
「楽しみですね」

 僕を後ろから抱きしめながら、レヴィウス様が言った。

「初産ではないとはいえ、お産は命がけの行為だ。きみが儚くなってしまったら俺は生きていけないよ」
「僕は大丈夫ですよ。頑丈にできていますから」

 その時、マイトが目と口を真ん丸くして走り寄ってきた。

「おとうさま、おかあさま。お空にワンちゃんがいるの」
「ワンちゃんだと?」
「もしかして……?」

 空を見上げれば、そこには青白い炎を身にまとった大きな犬がいた。

「聖獣ラピステル……!?」
「元気か、人間」

 ラピステルは庭に降り立つと、僕の匂いをふんふんと嗅いだ。ふさふさとした尻尾が嬉しそうに揺れている。

「人々の信仰心が回復したため、私は再び魂を得たのだ」
「よかったね、ラピステル」
「しばしこの城にとどまるとしよう」
「ラピステル。犬は安産だと聞く。アズリールの守り神になってくれ」
「私は雄だが、まあいいだろう」
「ワンちゃんしゃべれるの? なんで?」
「あのね、マイト。こちらのラピステルはね……」

 僕はマイトに冒険譚を聞かせた。
 愛する人のために聖獣にまで身を変えた、無鉄砲で不器用なオメガの物語を。




(完)
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みんなの感想(1件)

ミッキーリン

アズリ-ルが幸せ🍀になって良かった‼️キリエも心から愛しい伴侶に出会えて幸せ🍀になって欲しいですネェ💝環境は恐ろしいものですね😢アズちゃんの👶ベビー出産&育児の番外編やキリエのその後、出逢い番外編を宜しくお願いしま~す🙇💕楽しみに待ってます👍✴️✴️

2024.02.05 古井重箱

ミッキーリン様、温かいコメントありがとうございます!
アズリールはおかげさまで幸せになりました。ベビちゃんやキリエのその後もアップする予定ですので、引き続きよろしくお願いいたします☺️

解除

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