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第17章 卒業式 そして春
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【職員室】
何かこの頃璃子と一緒に登校するのが当たり前みたいになってるな。
でも、この学校では、誰も何も言わない。
今迄居た学校なら、考えられないよな。
2人で呑みに行っていたところを、生徒に見られて、父兄の間で問題になったんだ。
生徒達にも変に勘繰られて、色々言われたよな。
本当に僕達はただの幼馴染みで、噂されていたような事は何も無かったのに。
この学校なら、仮に僕達がそんな関係になっても、温かく見守ってくれそうだ。
仮にだぞ、仮に。
「もうすぐ卒業式ね」
「早いですね」
僕達がここに来て、1年が過ぎようとしている。
初めは、男子達の視線が痛かったよな。
それが、いつの間にか一緒に山に行って虫取りしたり、川で蜷やズガニを獲ったりするようになったんだよな。
自然の中での遊び、色々教えてもらったな。
あの悪ガキトリオも、もうすぐ卒業だ。
【神社】
何と無く足が向いて、ここに来ちゃった。
前はあんなに嫌だったのにねー。
まあ、せっかく来たんだから、お参りしなくちゃ。
「高梨先生、どうもー」
「あら、涼子さん」
「今日は、鐘城先生は?」
「部活なのよ」
【神社の中の部屋】
「え?誘導瞑想?」
「やってみる?」
「何か気持ち良さそうね」
「何が見えたか、後で教えてね」
「え?何か見えるの?」
「うん。でも何が見えるかは、今は言わないでおくね。自然と感じた方が良いから」
「そうなのね、楽しみだわ」
「それでは、目を閉じてゆっくり呼吸をして下さい」
〈涼子に言われるまま、瞑想する璃子〉
「リラックスして、深ーくゆったりと呼吸をして下さい」
ああ、気持ち良い。
何だか眠くなって来たわ。
あ、光が見えて来た。
中に入ってみよう…
ここは…どこ?
あれは…私?
薬草を煎じてる。
あ、誰か来た。
騎士…
あれは…響?
何?
この嫌な感じ…?
〈部屋を出て行こうとする騎士〉
あ、ダメ!
行かないで!
【礼拝堂】
〈敵と戦う騎士〉
後ろ!
危ない!
〈騎士の背中から、別の敵が剣を突き刺す〉
【丘の上】
お墓。
あの騎士が死んだのね。
あれは私。
泣いてる。
【神社の中の部屋】
涙が…
「今のは何?」
2人はやっぱり幼馴染みで、彼の事が好きだったみたい。
「たぶん過去世。鐘城先生も、香も見たのよ」
「響は居たけど、香ちゃんは居なかったわ」
「中世ヨーロッパは、一緒じゃなかったんだね。香と鐘城先生が一緒だったのは平安時代」
「平安時代は、見てないな」
「璃子ちゃんは、居なかったみたいよ」
そうなのね…
本当に過去世なのかしら?
響と香ちゃんは、平安時代で一緒だったのか。
そんな事何も言ってなかった。
もう、響ったら、聞かないと言わないんだから。
まあ、余計な事は言わないでおくわ。
うるさく言うと、嫌がるものね。
【居酒屋】
へー、璃子も誘導瞑想で過去世を見たのか。
まあ、本当に過去世かどうかは、わからないけどね。
「中世ヨーロッパみたいだった。私達その時も幼馴染みだったの」
うん。
僕が見たのも中世ヨーロッパの感じだったな。
「お前は、やっぱり酒癖の悪い女の子だった」
「もう、何よ。さあ、今日も呑むわよ」
やっぱりか…
酒癖の悪い幼馴染み。
全く変わってない。
「ねえ、今度カラオケに行かない?」
「そんなの、どこに有るんだ?」
「倉吉に有るわよ。一本木先生に連れて行ってもらったの」
「ふーん」
「何よ、その顔」
「別に」
「妬いてるでしょう?」
「誰が妬くか」
「じゃあ、行こうよ」
「やめとく。一本木先生のテリトリーだろ」
「ほら、妬いてる。フフフ」
妬いてるわけじゃないんだけど、何か面白くないんだよな。
何でだ?
それにしても、本当に過去世なんて物が有って、璃子や香と一緒だったのか?
そしてまた、今一緒に居る。
親しい魂か。
でも、生徒達は、卒業してしまったら滅多に会わないよな。
同窓会の時ぐらいか。
ああ、でもこの町は違うかもな。
荻野寛太なんて、卒業しても温泉に入りに行けば会いそうだし。
まあ、京都の大学卒業して帰ってくれば、だけど…
浅田未来が卒業するのはまだ先だけど、浅田商店に行けば居そうだよな。
【中町学園体育館】
今日は、卒業式だ。
〈卒業生入場、開式の辞、校歌斉唱、そして卒業証書授与〉
「荻野寛太君」
「はい」
「柿崎玄君」
「はい」
「野上卓君」
「はい」
〈校長式辞与、在校生送辞、卒業生答辞と続き…〉
響ったら、ウルウルしてる。
これから合唱の指揮が有るんだから、泣かないでよ。
〈そして混声合唱。ハレルヤ、グローリア、大地讃頌〉
さすがに、タクト振る時は泣かないわね。
〈閉式の辞、卒業生退場〉
この学校に赴任して来て、初めての卒業式だ。
感慨深いものが有るな。
彼らとは、1年間しか一緒にいられなかったけど、とっても密度の濃い時間だった。
「響ちゃんも、璃子ちゃんも、今にも泣きそうな顔してる」
「玄ちゃん達と、良く遊んでたもんね」
「寛太君は、京都に行っちゃうけど、玄ちゃんと卓君はこの町に居るんだから、また会えるよ」
〈眞澄、香、未来にそう言われ、我慢していた涙がこぼれる響と璃子〉
「璃子が泣くから、貰い泣きするだろ」
「だって…」
【校庭の桜】
春休みになり、僕達が赴任してから2年目の春が来た。
〈そして更に1年が過ぎ、香達が3年生の春。放課後校庭の桜の木の下に居る香。1年生の時ボブだった香の髪は、ロングになり少し大人っぽくなっていた〉
「響先生」
あ、見つかったか。
最近の朝風香は、僕を捕まえると何だか困った事を言い出しそうで、2人っ切りにならないように気をつけていたんだけど…
「私の事避けてます?」
「いや、そういうわけじゃ…」
「じゃあ、どうして逃げようとするんですか?」
「いやあ、その…」
「私、聖マリアンナを受験します」
うん、そういう話しは聞こえて来てるけど…
「両親が出た医大だし、横浜には父が居るから」
「そうだったな」
「部活も、もう後少しになっちゃた。高校の3年間なんて、あっと言う間ですね」
「お母さんのような医者になるんだろ?」
「そのつもりでした」
「何故過去形だ?」
医者になって、母のように無医村に行きたい、って、ずっと思ってた。
でも…
日本を離れたくない。
横浜の医大に行くのだって、本当は嫌なの。
先生と離れたくない。
先生のそばに居たい。
「先生…私…先生の事が…」
「あ、えーっと、そろそろ部活始まるな」
〈汗汗で逃げる響〉
「好きです」
〈響の背中に、そっと告白する香〉
「遅れないように来いよ」
ちゃんと聞こえたかしら?
響先生ったら、バレンタインも毎年逃げ回るから、中々言えなくて…
やっと言えたのに。
【音楽室】
はあ、とうとう本人の口から聞いちゃったぞ。
どうしよう?
何だか…
ドキドキしてるのか?
落ち着け俺!
そうだ…
聞かなかった事にしよう。
ちょっと卑怯で嫌だけど、今は仕方ないな。
本当は、ちゃんと聞こえたぞ。
でも、今は…な。
〈香が入って来る〉
「さあ、今日は何を聴こうか?」
「春らしいのが良い」
「じゃあ、ベートーヴェンのスプリング」
「何それ?」
「聴いた事有るはずだよ。有名な曲だからね。ベートーヴェンも意外と可愛らしい曲を書いてるんだ」
「うん、早く聴こう」
「それでは、ベートーヴェンのヴァイオリンソナタ第5番春と第9番クロイツェルを、ギドン・クレーメルさんのヴァイオリンとマルタ・アルヘリッチさんのピアノで聞きます」
何かこの頃璃子と一緒に登校するのが当たり前みたいになってるな。
でも、この学校では、誰も何も言わない。
今迄居た学校なら、考えられないよな。
2人で呑みに行っていたところを、生徒に見られて、父兄の間で問題になったんだ。
生徒達にも変に勘繰られて、色々言われたよな。
本当に僕達はただの幼馴染みで、噂されていたような事は何も無かったのに。
この学校なら、仮に僕達がそんな関係になっても、温かく見守ってくれそうだ。
仮にだぞ、仮に。
「もうすぐ卒業式ね」
「早いですね」
僕達がここに来て、1年が過ぎようとしている。
初めは、男子達の視線が痛かったよな。
それが、いつの間にか一緒に山に行って虫取りしたり、川で蜷やズガニを獲ったりするようになったんだよな。
自然の中での遊び、色々教えてもらったな。
あの悪ガキトリオも、もうすぐ卒業だ。
【神社】
何と無く足が向いて、ここに来ちゃった。
前はあんなに嫌だったのにねー。
まあ、せっかく来たんだから、お参りしなくちゃ。
「高梨先生、どうもー」
「あら、涼子さん」
「今日は、鐘城先生は?」
「部活なのよ」
【神社の中の部屋】
「え?誘導瞑想?」
「やってみる?」
「何か気持ち良さそうね」
「何が見えたか、後で教えてね」
「え?何か見えるの?」
「うん。でも何が見えるかは、今は言わないでおくね。自然と感じた方が良いから」
「そうなのね、楽しみだわ」
「それでは、目を閉じてゆっくり呼吸をして下さい」
〈涼子に言われるまま、瞑想する璃子〉
「リラックスして、深ーくゆったりと呼吸をして下さい」
ああ、気持ち良い。
何だか眠くなって来たわ。
あ、光が見えて来た。
中に入ってみよう…
ここは…どこ?
あれは…私?
薬草を煎じてる。
あ、誰か来た。
騎士…
あれは…響?
何?
この嫌な感じ…?
〈部屋を出て行こうとする騎士〉
あ、ダメ!
行かないで!
【礼拝堂】
〈敵と戦う騎士〉
後ろ!
危ない!
〈騎士の背中から、別の敵が剣を突き刺す〉
【丘の上】
お墓。
あの騎士が死んだのね。
あれは私。
泣いてる。
【神社の中の部屋】
涙が…
「今のは何?」
2人はやっぱり幼馴染みで、彼の事が好きだったみたい。
「たぶん過去世。鐘城先生も、香も見たのよ」
「響は居たけど、香ちゃんは居なかったわ」
「中世ヨーロッパは、一緒じゃなかったんだね。香と鐘城先生が一緒だったのは平安時代」
「平安時代は、見てないな」
「璃子ちゃんは、居なかったみたいよ」
そうなのね…
本当に過去世なのかしら?
響と香ちゃんは、平安時代で一緒だったのか。
そんな事何も言ってなかった。
もう、響ったら、聞かないと言わないんだから。
まあ、余計な事は言わないでおくわ。
うるさく言うと、嫌がるものね。
【居酒屋】
へー、璃子も誘導瞑想で過去世を見たのか。
まあ、本当に過去世かどうかは、わからないけどね。
「中世ヨーロッパみたいだった。私達その時も幼馴染みだったの」
うん。
僕が見たのも中世ヨーロッパの感じだったな。
「お前は、やっぱり酒癖の悪い女の子だった」
「もう、何よ。さあ、今日も呑むわよ」
やっぱりか…
酒癖の悪い幼馴染み。
全く変わってない。
「ねえ、今度カラオケに行かない?」
「そんなの、どこに有るんだ?」
「倉吉に有るわよ。一本木先生に連れて行ってもらったの」
「ふーん」
「何よ、その顔」
「別に」
「妬いてるでしょう?」
「誰が妬くか」
「じゃあ、行こうよ」
「やめとく。一本木先生のテリトリーだろ」
「ほら、妬いてる。フフフ」
妬いてるわけじゃないんだけど、何か面白くないんだよな。
何でだ?
それにしても、本当に過去世なんて物が有って、璃子や香と一緒だったのか?
そしてまた、今一緒に居る。
親しい魂か。
でも、生徒達は、卒業してしまったら滅多に会わないよな。
同窓会の時ぐらいか。
ああ、でもこの町は違うかもな。
荻野寛太なんて、卒業しても温泉に入りに行けば会いそうだし。
まあ、京都の大学卒業して帰ってくれば、だけど…
浅田未来が卒業するのはまだ先だけど、浅田商店に行けば居そうだよな。
【中町学園体育館】
今日は、卒業式だ。
〈卒業生入場、開式の辞、校歌斉唱、そして卒業証書授与〉
「荻野寛太君」
「はい」
「柿崎玄君」
「はい」
「野上卓君」
「はい」
〈校長式辞与、在校生送辞、卒業生答辞と続き…〉
響ったら、ウルウルしてる。
これから合唱の指揮が有るんだから、泣かないでよ。
〈そして混声合唱。ハレルヤ、グローリア、大地讃頌〉
さすがに、タクト振る時は泣かないわね。
〈閉式の辞、卒業生退場〉
この学校に赴任して来て、初めての卒業式だ。
感慨深いものが有るな。
彼らとは、1年間しか一緒にいられなかったけど、とっても密度の濃い時間だった。
「響ちゃんも、璃子ちゃんも、今にも泣きそうな顔してる」
「玄ちゃん達と、良く遊んでたもんね」
「寛太君は、京都に行っちゃうけど、玄ちゃんと卓君はこの町に居るんだから、また会えるよ」
〈眞澄、香、未来にそう言われ、我慢していた涙がこぼれる響と璃子〉
「璃子が泣くから、貰い泣きするだろ」
「だって…」
【校庭の桜】
春休みになり、僕達が赴任してから2年目の春が来た。
〈そして更に1年が過ぎ、香達が3年生の春。放課後校庭の桜の木の下に居る香。1年生の時ボブだった香の髪は、ロングになり少し大人っぽくなっていた〉
「響先生」
あ、見つかったか。
最近の朝風香は、僕を捕まえると何だか困った事を言い出しそうで、2人っ切りにならないように気をつけていたんだけど…
「私の事避けてます?」
「いや、そういうわけじゃ…」
「じゃあ、どうして逃げようとするんですか?」
「いやあ、その…」
「私、聖マリアンナを受験します」
うん、そういう話しは聞こえて来てるけど…
「両親が出た医大だし、横浜には父が居るから」
「そうだったな」
「部活も、もう後少しになっちゃた。高校の3年間なんて、あっと言う間ですね」
「お母さんのような医者になるんだろ?」
「そのつもりでした」
「何故過去形だ?」
医者になって、母のように無医村に行きたい、って、ずっと思ってた。
でも…
日本を離れたくない。
横浜の医大に行くのだって、本当は嫌なの。
先生と離れたくない。
先生のそばに居たい。
「先生…私…先生の事が…」
「あ、えーっと、そろそろ部活始まるな」
〈汗汗で逃げる響〉
「好きです」
〈響の背中に、そっと告白する香〉
「遅れないように来いよ」
ちゃんと聞こえたかしら?
響先生ったら、バレンタインも毎年逃げ回るから、中々言えなくて…
やっと言えたのに。
【音楽室】
はあ、とうとう本人の口から聞いちゃったぞ。
どうしよう?
何だか…
ドキドキしてるのか?
落ち着け俺!
そうだ…
聞かなかった事にしよう。
ちょっと卑怯で嫌だけど、今は仕方ないな。
本当は、ちゃんと聞こえたぞ。
でも、今は…な。
〈香が入って来る〉
「さあ、今日は何を聴こうか?」
「春らしいのが良い」
「じゃあ、ベートーヴェンのスプリング」
「何それ?」
「聴いた事有るはずだよ。有名な曲だからね。ベートーヴェンも意外と可愛らしい曲を書いてるんだ」
「うん、早く聴こう」
「それでは、ベートーヴェンのヴァイオリンソナタ第5番春と第9番クロイツェルを、ギドン・クレーメルさんのヴァイオリンとマルタ・アルヘリッチさんのピアノで聞きます」
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