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第11章 夏休み
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【丘の上の公園】
今日は、朝の涼しいうちにウォーキング。
公園を一周回ってみよう。
あそこから、街が見下ろせるんだ。
あれ…あそこに居るのは…
【高台】
「あら、城咲君」
桜井さんだ。
「今日は、彼女と一緒じゃないの?」
「へ???」
「花火大会の時…」
「晴香は下級生だよ。ピアノ科の1年」
「晴香さん、て言うんだ」
「桜井さんこそ彼氏と一緒じゃないの?」
「あの時一緒に居た人達は、オケの仲間よ」
自販機で飲み物を買って来た。
「はい、これ…お茶で良かったかな?」
「私がおごるわよ」
「良いよ。もう買っちゃったし」
「年下なのに、生意気よ」
「年下でも男ですから」
「あら、ありがとう」
隣に座ってお茶を飲んだ。
桜井さんが立ち上がって、柵の所へ行った。
「ねえ見て、うちの学校が見える」
「ああ、本当だ」
並んで街を 見ている。
風が彼女の長い髪を揺らす。
横顔には、汗が光っていた。
「城咲先生って、どんな人?」
「どんなって…」
「秋に、ソリストとして招いて共演するんだけど、オケの皆んながピリヒリしてるのよ。どんな人かな…」
「そうだな…一言で言うと…天然」
【城咲家のキッチン】
〈料理をする星。ピアノが聞こえてくる。曲は、モーツァルトのキラキラ星変奏曲〉
窓を開けたな…
隣は叔母の家なので、昼間は窓を開けてピアノを弾いていても大丈夫なんだ。
エアコンつけっぱなしだと身体が冷えるから、時々窓を開けないとね。
今日のお昼ご飯は、アジのたたきと肉じゃがと、シメジの味噌汁にナスの味噌煮。
あれ?
ピアノが止まった…
「星君…虫…取って~」
【レッスン室】
「どこ?」
「あそこ…」
ピアノの蓋にカブトムシの雄が止まっている。
「おお!カブトムシ!」
強そうだ、ツノがカッコいい。
「や、や、こっちに連れて来ないで」
「どこから入って来たんだ?」
「さっきテラスに出た時、ついて来ちゃったのかしら?」
「きっとピアノが聞きたかったんだね」
「お外で聞いててね~」
僕は、カブトムシにスイカを食べさせてから、庭の木に止まらせた。
飛んで行っちゃうんだろうな…
そして7月の終わり、僕は姉上と一緒にウィーンへ向かった。
「行きたくないな…」
「フフフ」
【ウィーンの家】
到着すると、いつものように父の指導による指揮とヴァイオリンの練習が待っていた。
だから来たくなかったんだよな…
音楽家になる気は無いって言ってるのに…
小さい頃、ピアノは母に習っていたけど、今は「ピアノは、陽ちゃんに教えてもらいなさい」って言うんだ。
滞在は、8月半ばまで。
帰る日までひたすら練習だ。
ウィーン観光なんて時間は、僕には無い。
「わたくし達は、出かけて来るわね~」
良いなあ…僕は、外に出してもらえないんだ。
姉上達が帰って来ても、まだヴァイオリンの練習…
「ザッハトルテ美味しいわよ~」
姉上太るよ。
「こら、ちゃんと集中して弾きなさい」
怒られてしまった。
「貴方。少し休んでも良いでしょう?」
母がそう言うと、ようやく休憩になる。
帰る前の日になって、やっと外に出してもらえた。
母がオペラのチケットを取っておいてくれたんだ。
シェーンブルン宮殿劇場。
7月8月はお休みの所が多いけれど、ここではシュトラウスの「こうもり」を見る事が出来た。
この日はタキシードを着る必要も無く、女性はカクテルドレス、男性はスーツにネクタイの人が多かった。
僕はスーツで、姉上は着物で行ったんだけど、着物姿を見た現地の人達に「何て美しいんだ」とか「貴女の演奏を聞いた事が有ります」なんて言われていた。
夏祭りの日までには、日本に帰れた。
今日は、皆んなで浴衣を着て行く約束になっているんだ。
【神社】
あんず飴やソースせんべいの屋台は、昔から有るそうだ。
今は、トッポッキやチヂミの屋台も有る。
たこ焼きの屋台の前で待ち合わせをしてるんだけど、まだ誰も来ていないので、近くの金魚すくいを見ていた。
「金魚取って」
一条さんだ。
金魚すくいをやってみた。
3匹しかすくえなかった。
「猫が居て飼えないから」
一条さんに渡した。
「その浴衣可愛いね」
「今頃遅いわよ」
晴香と涼太が来た。
「ゲッ、一条さん」
「あーら、朝美さん」
「何で、一条さんが星さんと一緒に居るのよ」
「いけない?」
「まあまあ」
遅れて来た健人が割って入った。
「良いじゃないか。とにかく何か食べようぜ」
まずは、たこ焼きを買った。
「こういう所で、歩きながら食べるの「お行儀悪い」って母に怒られるんだけど」
「僕もそうだったよ。でも、最近は言われなくなった」
僕がたこ焼きを差し出すと、一条さんは、少し戸惑いながらも食べた。
それから、ジャガバターやチヂミも食べた。
女の子達は甘い物が良いと、クレープやチョコバナナを食べていた。
って、涼太も一緒だ…
「金魚が弱ったら可哀想だから、そろそろ帰るわ」
「私も、そろそろ」
涼太と一条さんは、先に帰った。
同じ方向みたいだ。
神社の奥に行くと、健人が肝試しをしようと言いだした。
「この裏に行ってみようぜ」
「楽しそうね」
と、横から顔を出したのは…桜井さんだ。
彼女も浴衣を着ている。
いつもは下ろしている長い髪を、今日はアップにしていて、大人っぽいなあ…
【神社の裏】
「私、何と無くついて来ちゃったけど…」
「ここからは、1人で行くか」
「嫌よー」
晴香が、僕の腕にしがみついた。
〈菜々と健人の視線に気づき、慌てて手を放す晴香〉
「じゃあ、2人ずつにするか?」
「私、星さんと行く」
「こういう時はジャンケンだろ。グーパーで決めようぜ」
「グーパージャン!」
あ…
「どっち先行く?」
「どっちでも良いよ」
「じゃあ、俺と晴香が先に行くから、星達は五分遅れて来いよ」
2人は、奥へと入って行った。
「キャー!」
晴香は、もう悲鳴を上げている。
「私達も行くのね」
「ちゃんとエスコートするから、大丈夫」
そして、五分が過ぎた。
「行こう」
彼女は、頷いてついて来た。
最初は僕の後ろから、帯に掴まってゆっくり歩いていた。
「待って」
僕が後ろに手を差し出すと、彼女は手を繋いできた。
〈振り返る星。うつむく菜々〉
(この方が安心するわ)
今日は、朝の涼しいうちにウォーキング。
公園を一周回ってみよう。
あそこから、街が見下ろせるんだ。
あれ…あそこに居るのは…
【高台】
「あら、城咲君」
桜井さんだ。
「今日は、彼女と一緒じゃないの?」
「へ???」
「花火大会の時…」
「晴香は下級生だよ。ピアノ科の1年」
「晴香さん、て言うんだ」
「桜井さんこそ彼氏と一緒じゃないの?」
「あの時一緒に居た人達は、オケの仲間よ」
自販機で飲み物を買って来た。
「はい、これ…お茶で良かったかな?」
「私がおごるわよ」
「良いよ。もう買っちゃったし」
「年下なのに、生意気よ」
「年下でも男ですから」
「あら、ありがとう」
隣に座ってお茶を飲んだ。
桜井さんが立ち上がって、柵の所へ行った。
「ねえ見て、うちの学校が見える」
「ああ、本当だ」
並んで街を 見ている。
風が彼女の長い髪を揺らす。
横顔には、汗が光っていた。
「城咲先生って、どんな人?」
「どんなって…」
「秋に、ソリストとして招いて共演するんだけど、オケの皆んながピリヒリしてるのよ。どんな人かな…」
「そうだな…一言で言うと…天然」
【城咲家のキッチン】
〈料理をする星。ピアノが聞こえてくる。曲は、モーツァルトのキラキラ星変奏曲〉
窓を開けたな…
隣は叔母の家なので、昼間は窓を開けてピアノを弾いていても大丈夫なんだ。
エアコンつけっぱなしだと身体が冷えるから、時々窓を開けないとね。
今日のお昼ご飯は、アジのたたきと肉じゃがと、シメジの味噌汁にナスの味噌煮。
あれ?
ピアノが止まった…
「星君…虫…取って~」
【レッスン室】
「どこ?」
「あそこ…」
ピアノの蓋にカブトムシの雄が止まっている。
「おお!カブトムシ!」
強そうだ、ツノがカッコいい。
「や、や、こっちに連れて来ないで」
「どこから入って来たんだ?」
「さっきテラスに出た時、ついて来ちゃったのかしら?」
「きっとピアノが聞きたかったんだね」
「お外で聞いててね~」
僕は、カブトムシにスイカを食べさせてから、庭の木に止まらせた。
飛んで行っちゃうんだろうな…
そして7月の終わり、僕は姉上と一緒にウィーンへ向かった。
「行きたくないな…」
「フフフ」
【ウィーンの家】
到着すると、いつものように父の指導による指揮とヴァイオリンの練習が待っていた。
だから来たくなかったんだよな…
音楽家になる気は無いって言ってるのに…
小さい頃、ピアノは母に習っていたけど、今は「ピアノは、陽ちゃんに教えてもらいなさい」って言うんだ。
滞在は、8月半ばまで。
帰る日までひたすら練習だ。
ウィーン観光なんて時間は、僕には無い。
「わたくし達は、出かけて来るわね~」
良いなあ…僕は、外に出してもらえないんだ。
姉上達が帰って来ても、まだヴァイオリンの練習…
「ザッハトルテ美味しいわよ~」
姉上太るよ。
「こら、ちゃんと集中して弾きなさい」
怒られてしまった。
「貴方。少し休んでも良いでしょう?」
母がそう言うと、ようやく休憩になる。
帰る前の日になって、やっと外に出してもらえた。
母がオペラのチケットを取っておいてくれたんだ。
シェーンブルン宮殿劇場。
7月8月はお休みの所が多いけれど、ここではシュトラウスの「こうもり」を見る事が出来た。
この日はタキシードを着る必要も無く、女性はカクテルドレス、男性はスーツにネクタイの人が多かった。
僕はスーツで、姉上は着物で行ったんだけど、着物姿を見た現地の人達に「何て美しいんだ」とか「貴女の演奏を聞いた事が有ります」なんて言われていた。
夏祭りの日までには、日本に帰れた。
今日は、皆んなで浴衣を着て行く約束になっているんだ。
【神社】
あんず飴やソースせんべいの屋台は、昔から有るそうだ。
今は、トッポッキやチヂミの屋台も有る。
たこ焼きの屋台の前で待ち合わせをしてるんだけど、まだ誰も来ていないので、近くの金魚すくいを見ていた。
「金魚取って」
一条さんだ。
金魚すくいをやってみた。
3匹しかすくえなかった。
「猫が居て飼えないから」
一条さんに渡した。
「その浴衣可愛いね」
「今頃遅いわよ」
晴香と涼太が来た。
「ゲッ、一条さん」
「あーら、朝美さん」
「何で、一条さんが星さんと一緒に居るのよ」
「いけない?」
「まあまあ」
遅れて来た健人が割って入った。
「良いじゃないか。とにかく何か食べようぜ」
まずは、たこ焼きを買った。
「こういう所で、歩きながら食べるの「お行儀悪い」って母に怒られるんだけど」
「僕もそうだったよ。でも、最近は言われなくなった」
僕がたこ焼きを差し出すと、一条さんは、少し戸惑いながらも食べた。
それから、ジャガバターやチヂミも食べた。
女の子達は甘い物が良いと、クレープやチョコバナナを食べていた。
って、涼太も一緒だ…
「金魚が弱ったら可哀想だから、そろそろ帰るわ」
「私も、そろそろ」
涼太と一条さんは、先に帰った。
同じ方向みたいだ。
神社の奥に行くと、健人が肝試しをしようと言いだした。
「この裏に行ってみようぜ」
「楽しそうね」
と、横から顔を出したのは…桜井さんだ。
彼女も浴衣を着ている。
いつもは下ろしている長い髪を、今日はアップにしていて、大人っぽいなあ…
【神社の裏】
「私、何と無くついて来ちゃったけど…」
「ここからは、1人で行くか」
「嫌よー」
晴香が、僕の腕にしがみついた。
〈菜々と健人の視線に気づき、慌てて手を放す晴香〉
「じゃあ、2人ずつにするか?」
「私、星さんと行く」
「こういう時はジャンケンだろ。グーパーで決めようぜ」
「グーパージャン!」
あ…
「どっち先行く?」
「どっちでも良いよ」
「じゃあ、俺と晴香が先に行くから、星達は五分遅れて来いよ」
2人は、奥へと入って行った。
「キャー!」
晴香は、もう悲鳴を上げている。
「私達も行くのね」
「ちゃんとエスコートするから、大丈夫」
そして、五分が過ぎた。
「行こう」
彼女は、頷いてついて来た。
最初は僕の後ろから、帯に掴まってゆっくり歩いていた。
「待って」
僕が後ろに手を差し出すと、彼女は手を繋いできた。
〈振り返る星。うつむく菜々〉
(この方が安心するわ)
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私が死ぬまでには完結させます。
追記:最後まで書き終わったので、ここからはペース上げて投稿します。
追記2:ひとまず完結しました!
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