『猫が焼きもち妬くので結婚できません2』

大輝

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第14章 僕の先生が美し過ぎる件

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【ヒーリングスクール】

テキストを読む時の先生の声好きなんだよな。

って!

集中しろ僕!

だから僕がヒーラーになりたくてヒーリングスクールを探した時、男の先生が良いと思ったんだよな。

女性だと気が散るもんね。

でも、何ヶ月もの間色々探してここを見つけて、初めて来た時駅まで迎えに来てくれたのが女性でびっくりした。

その時初めてわかったんだ。

向こうから歩いて来て近づいた時、お互いにわかった感じで、そしたら少し恥ずかしそうに斜めに歩いて来るその空気がふんわりしてて素敵な人だなあって思った。

男の脳って、初対面の女性と会うと一瞬にして頭の中に二択の選択肢が出て来る時が有るんだよね。

恋愛対象として「有り」か「無し」か。

まあ、僕は普段恋のアンテナは伸ばしてないから、いつもってわけじゃないんだけど。

僕の場合無条件に無しを選択するのは、結婚しているとわかる人、またはわかった時。

あの日の僕は「有り」と即答してた。

勿論勉強しに来たんだから、すぐに気持ちを切り替えたけどね。

今迄色々習い事をしていたんだけど、その中に古典の物も有って、お師匠さんが「師弟関係で恋をしてはいけないよ。弟子が師匠を好きになるのは簡単だ。でも、それは芸に惚れてるんだ」って仰ったんだ。

だから普通なら「無し」を選択しないといけないんだけど…

この人の仕草って女らしくて柔らかいんだよな。

指がセクシーだよね。

いやいや、いつもこんな事ばかり考えているわけじゃなくて、ただ純粋に先生として見てるのが普通なんだけど…

これは脳内物質の仕業なんだから、出なくなれば良いわけなんだ(汗汗)

「天空路君、聞いてる?」

「あ、はい…」

こんなに近くに居ると、お互いのオーラやエーテル体が触れているわけで…

毎回ドキドキしながらの受講だよな。

だから、あんまりここに近づかないようにしてたんだ。

今日はクリスマスイブで、こんな日に受講する生徒は僕ぐらいだね。

マンツーマンだから、わからない所は何度でも聞けて良いよな。

だから、集中しろ僕!

今日は誰と過ごすんだろう?

って!

そんな心配は無用だな。

男からの誘いは全て蹴りそうだから、この人「仕事です」とか「そんな暇が有ったら勉強します」って。

「ここの精油は飲めるのよ。でも、アルコールや香料なんかが入ってる所のは飲んじゃダメよ」

師匠への恋は殆ど錯覚なんだよね。

尊敬や憧れの気持ちを恋愛感情だと錯覚する。

でも、僕がこの人を好きになるのはゲームでモンスターを倒すより簡単だな。

僕の気持ちは恋愛感情と紙一重の所に居て、少しでも背中を押されたら「ずっと好きでした」って言ってしまいそうになる。

言えたら楽になるかな?なんて思ったりする時も有るけど…

僕って「好き」って言ってしまうと一気に冷めると言うか、何だったんだろう?ってなったりする。

でも、先生への気持ちは…何度も何度もこうやって押さえ込んでまた繰り返してるな。

そんな時は、この人に恋をしてはいけない理由や、好きではない所を探すんだ。

そして落ち着くと、師匠に対する尊敬と憧れの気持ちだけが残って、恋しそうになってた事なんてすっかり忘れるぐらい落ち着くんだけど…

そうだ!

前に先生の昔の恋人の話しを聞いた事が有ったっけ。

その時少しは妬けたよ。

胸が痛かったけど、少しだけだった。

少しだけ…(本当か?)

本当に恋してたら少しじゃないでしょう…たぶん。

それに、肉を食べないみたいだし、僕は肉好きだも~ん。

それからそれから…

あ!

クラシックが嫌いだって言ってた。

それじゃ僕とは合わないでしょう。

でも、ピアノだけは好きらしい。

確か弾くんだよな、ピアノ。

そこは素敵だよね。

この前先生のブログに凄い綺麗な写真を見つけて…

あれは反則だろ、って言うぐらい綺麗だった。

ウエディングドレスみたいなの着てたから、一瞬頭が真っ白になった。

え?まさか、結婚したの?って、パニックになったんだけど、読んでみたら何年か前の写真らしかった。

凄い綺麗で、いやらしくないんだけど、セクシーだった。

何度も見ちゃったよな。

他の男に見せたくないよ。

二枚有って、一枚は男が見るとヤバいだろ、わかれよ!

「天空路君?遊君、聞いてる?」

「あ、えっと…」

「ボーッとしてたら、時間が勿体無いわよ」

そう、この人すぐ脱線するんだ。

講座とは関係無い話しになって、それがまた勉強になるから、その脱線が凄く楽しみなんだけどね。

3時間の講座が気がつけば4時間5時間になったりする。

でも、あっという間にに過ぎて行く時間。

先生との大切な時間。

真面目に受講しないとな。

もう大丈夫だ。

土の中から顔を出した恋と言う名の芽を摘む事は出来ないけど、これ以上育たないようには出来る。

そしてまた、忘れてしまうんだ。

この人に恋しそうになっていた事。

初めてここに来た日から、僕はそんな事を何度も繰り返してる。

しばらく忘れてたのにな、本当あの写真は反則だよ。

錯覚、錯覚。師匠への恋は、尊敬や憧れの気持ちを恋と錯覚してるだけ。

「「癒してあげたい」なんて言ったらおこがましいの。癒すのはその人自身の力で、私達はそのサポートをするのよ」

「はい」

こういう言葉は、先生のような凄いヒーラーが言うから響くんだよな。

僕の大好きなピアニストのお姉様伊藤恵さんも、あれ程の人が「まだまだ未熟で」なんて仰ってびっくりしたけど、それが変な謙遜には聞こえなくて、本当に心からそう仰ってた。

超一流の人程謙虚で「自分はもうこれで良い」なんて思っていないから、常に勉強して進化してる。

【Lapis夢が丘店】

〈皆んなでクリスマスパーティーの準備をしている。カウンターの中で料理を作る二人〉

「(遊ちゃん遅いわね)」

「麻友ぅ、今日のパーティーが終わったら、二次会は二人だけでやろうなー」

「もう。お料理は私が作るから、羊里君は厨房から出て」

「何トゲトゲしてんだよぉ?」

「羊里さーん、オーナーどこに行ってるんですか?」

「世田谷だよ」

「え?何で世田谷まで?」

「先生の所に行ってる」

「先生って男の人?」

「女性よ」

「麻友さん知ってるんですか?」

「写真だけね」

「美人だよな?遊ちゃん今日は帰って来ないかもな」

「帰って来るわよ(もう!本当に危ないんだから)」

「何でトゲトゲしてんだよ、ってぇ?」

「別に、トゲトゲなんかしてないわ」

「(ははーん、麻友さんもオーナーが好きなのか。え?オーナーも麻友さんが好きなんじゃない。何だあ、両思いじゃん)」

【電車の中】

井の頭線に乗ると懐かしいよな。

子供の頃僕の家は杉並だったから、中央線なら荻窪駅、井の頭線なら高井戸駅が近かった。

まあ、自転車や徒歩で、富士見ヶ丘や、久我山ぐらいまでは普通に行ってたな。

久我山の図書館とか良く行ったっけ。

中学生の頃、自転車で西永福の友達の家まで行った事も有った。

井の頭公園や吉祥寺は僕達悪ガキの遊び場になっていて、言わばテリトリー、庭のような物だったな。

あのボートは、カップルで乗ると別れると言う伝説。

地元では当たり前に皆んな知ってたね。

そう言えば、僕も付き合ってた人みんな別れたな。

初めから嫌だと、初デートで井の頭公園のボートに乗ったりした事も有った。

先生とは絶対に乗りたくないよな、まあ乗る事も無いだろうけど。

もういい加減にしろ。

早く忘れよう。

も、もう当分行かないぞ。

恋愛関係になってはいけない理由の一つは、恋愛には終わりが有るから。

僕の場合終わると普通もう関わらなくなる事が多い。

そうなったら困るよな、先生と一緒に大災害の時、沢山の人を助けてる明晰夢を見てるし。

あ、例外が居た。

素子ちゃんとは、今でも良い友達だ。

まあ、そういう人は他に居ないけど、素子ちゃんの場合恋らしい恋というのではなかったね。

まあ、今迄付き合ってた人って皆んな何となくで「え?僕達付き合ってるの?」って感じの人ばっかりか?僕は。

恋らしい恋って…

麻友さんだけ?

初恋…

全く相手にされてなかったよな。

【Lapis夢が丘店】

「いらっしゃいませ、どうぞ」

「私達まで呼んで頂いて良かったのかしら?」

「若い人達だけの方が良いんじゃないかい?」

「いえいえ、富さんと稲さんがいらしたら、猫達も喜びますから」

「ミャー(お婆ちゃんだ)」

「ニャー(わーい)」

「チビトラ、チビタマ、元気だったかい?」

「あー!ちょっと愛里ちゃん。まだ呑まないでよー」

「えー?だって、羊里君が出してくれたわよ。良いじゃない」

「酒癖悪いんだからダメー」

「こんばんは。お招きありがとうございます」

〈寿宴、西岡素子、八峰美都の三人が来る〉

「あれ?遊ちゃんは?」

「もうそろそろ帰って来ると思います」

〈皆んなそれぞれテーブルに着く〉

「ただいま~」

「遅ーい」

って、愛里さんもう出来上がってるのか?

「天空路さん、どこ行ってたのー?」

「先生のとこ」

「先生って男の人?」

「女性だよ」

「良い女だよな?」

「写真見せてくださーい」

「え?」

「良いじゃないですかあ、見せてくれたって」

「写真て…えっと…これだけど」

「綺麗な人」

「綺麗でしょう?」

「「でしょう?」って恋人みたいに言ってる」

「そんなんじゃないよ」

結局あの写真を見せた。

やっぱり「綺麗」って言われたいもんな。

あの人、時々ブスに写ってる写真載せてる時有るけど、誰?って感じ。

本当はもっと綺麗なのに、って思う時有るよな。

「オーナーって、こういう人がタイプなんですか?」

「いや、そういうわけじゃ…」

「おや?違うのか?」

「違うよ。タイプってわけじゃない。綺麗だとは思うけど」

「ストライクゾーンに入ってんのか?入ってないのか?」

「それは…入ってる所も有るよ」

「どの辺が入ってる?顔は?」

「入ってる。綺麗だけどど真ん中じゃないね」

「もう、男の人達の会話って」

「勝手な事言ってるわよね」

「前に付き合ってた、離れててもエネルギーが繋がってたって人は?」

「ストライクゾーン?髪ぐらいだね。他には無い」

「春陽さんは知ってるんですかー?オーナーのストライクゾーンど真ん中に入る人」

「お兄ちゃんのど真ん中の人って、私が知ってる限りでは一人しか居ないわね。顔も声も性格も、って人は」

「え?誰?」

「役者さんの、マーサさん」

「あ、ナレーションとかしてる人ですねぇ?知ってますぅ」

「そうそう、遊ちゃんて、声フェチだったよな。じゃあこの先生の声はどの辺だ?」

「ど真ん中じゃないけど近い」

「ほうほう。ど真ん中の所はどこだ?」

「綺麗な長い髪」

「それから?」

「女らしくて柔らかい仕草」

「性格はどうなんだよ?」

「僕は守ってあげたいような人が好きだから…たぶんだけど、そんなタイプではないね。芯の強い人はストライクゾーンには入らないよ」

だから、早く忘れよう。

「(オーナーって、守ってあげたいような人が好きなのね)」

〈麻友の顔を見る麻里愛。そんな麻里愛の様子を見て真理絵が口を開く〉

「じゃあ、オーナーは、こういう人が好きって有ります?」

「料理好きな人って良いよね」

あの人、出来なくはないみたいだけど、外食が多いよな。

「遊ちゃん前付き合ってた年上の女、卵焼きしか作れなかったよな、ハハハ」

「そんな人も居たな」

すっかり忘れてた。

「料理好きってぇ、麻友さんですねぇ。春陽ちゃんもそうですぅ」

「(誰の為にやってると思ってるのよ)」

「俺はもっとグラマーな方が好きだな。その辺はどうなんだよ?」

「え?」

「またあ、男の人の話しって、どうしてすぐそっち行くかなあ?」

「なあ、ストライクゾーンに入ってんのか?この人」

「別に僕は…」

「巨乳好きじゃないのは知ってるけどな」

「いや、胸は服を着て普通に美しければ良いと思うけど」

「んじゃ、貧乳でも良いのか?」

「あの人貧乳じゃないし(たぶん)」

「板が好きなのかよ?」

「いや、だから美しい方が良いかなあって」

「ふむふむ、まあ、巨乳好きじゃなくてもデカいに越したことは無いか」

「女性の前でやめようよ」

「何良い子ぶってんだよ?」

「男の人って、いつもこんな話しばっかりしてるんですか?」

「まあ、男同士の話しなんてこんなもんだよ」

「ま、麻里愛ちゃん。違うからっ」

「まあ、遊ちゃんは下ネタあんまし好きな方じゃないけどな」

「なーに言っちゃってんのよー」

わっ、愛里さん見えてるし。

そうだ、この人の胸、露天風呂で見ちゃったんだった。

いやいや、見るつもりは無かったんだけど見えちゃったんだよ、あの時は。

まあ、このぐらいが美しいよな。

って!

忘れよう、それも。

「天空路ー。ウィー」

また送って行かなきゃいけないのか?

今日は真理絵ちゃんが居るから大丈夫か。

部屋から見えるぐらい近いって言ってたもんな。

あれ?麻友さんが居ない。

トイレかな?

【サロン】

〈ソファーに猫達が寝ている。そばに麻友が座っている〉

「(遊ちゃんが他の女の人を意識してるの嫌なのかしら?私)」

〈麻友は猫達を撫でている〉

「好きなのかな?…私…(遊ちゃんの事)」

「ニャ(どうしたの?)」

「ごめんね、チビタマちゃん。起こしちゃったわね。寝んねして」

〈麻友は優しくチビタマを撫でる〉

「(遊ちゃんはダメ。ダメなの。好きになってはいけないの。あんな優柔不断好きじゃないわ。誰にでも優しいんだもの。好きじゃ…)」

「ンニャ(お姉さん)」

「タマ。あれ?麻友さん。ここだったのか」

〈振り返る麻友〉

「遊ちゃん…」
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