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元ヤン×元ヤン
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After
テレビ画面上で、鮮やかなブロックたちが積み上がる。
積み上がって、積み上がって……右側の画面から消えていく。
途端、テレビ前から上がる悲痛な叫び。
「あー! このクソババア! お前、なぁに連鎖してやがる!」
我が祖母・寅子の叫びである。
「はんっ。そう言うアンタもクソババアだよ。ちんたらしてんのが悪い。おら、昨日のマリカーのお返しだ! たんと食いな!」
こちらは我が友・りなっちのババ様・辰子氏。
「あああぁぁあああぁあッ!」
我が祖母の悲鳴を聞きながら、りなっちが呟いた。
「……うちのばあちゃんとアンタのばあちゃん、本当に仲良いよね」
「「良くないッッッ」」
いやツッコミの息の合い方よ。
「毎日まーいにち、一緒にゲームしててよく言うよ……」
「ねー」
私たちには、もう目もくれず。二人は、ギャアギャア騒ぎながら次の対戦に移っていた。私とりなっちは、顔を見合わせ苦笑する。
いつもの日常、平和な休日だった。
……ちなみにババ様二人は、共闘すると息が合って死ぬほど強い(祖母コンビVS孫コンビ、勝敗三十五勝一引き分け)。だからまあ、そういうことだ。
Before
「こんにゃろっ……いいかげんっ、倒れろ……!」
寅子さんの拳が、辰子さんの頬に入る。
「はっ、やなこった……、ねっ!」
しかし辰子さんは倒れず、そのまま反撃のボディーブロー。
「っっっ! ぶっころ……っ!」
「こっちの科白……!」
ガスッ バキッ ドカッ ゲシッ
あちらの蹴りが入れば、こちらの拳があちらに入り。こちらの拳が入れば、あちらからは蹴りが返って来る。
倒れそうで倒れない二人のやりとりを見ながら、
「……あの二人、仲悪いんスか?」
新人が問うてきた。目に戸惑いをこれでもかと滲ませて。
「あ、新人はこないだの共闘しか見てねーんか。そうだよ。仲悪くって一番仲良いんだ」
「「仲良くねぇ、クソがッ!」」
二人の声が綺麗にハモる。私の口元が、生温く笑う。
「つまり、そういうこと」
「あー……」
新人も、生温い温度で頷いた。
……この二人、共闘したら息が合って鬼ほど強い。だからやっぱり、そういうこと。
テレビ画面上で、鮮やかなブロックたちが積み上がる。
積み上がって、積み上がって……右側の画面から消えていく。
途端、テレビ前から上がる悲痛な叫び。
「あー! このクソババア! お前、なぁに連鎖してやがる!」
我が祖母・寅子の叫びである。
「はんっ。そう言うアンタもクソババアだよ。ちんたらしてんのが悪い。おら、昨日のマリカーのお返しだ! たんと食いな!」
こちらは我が友・りなっちのババ様・辰子氏。
「あああぁぁあああぁあッ!」
我が祖母の悲鳴を聞きながら、りなっちが呟いた。
「……うちのばあちゃんとアンタのばあちゃん、本当に仲良いよね」
「「良くないッッッ」」
いやツッコミの息の合い方よ。
「毎日まーいにち、一緒にゲームしててよく言うよ……」
「ねー」
私たちには、もう目もくれず。二人は、ギャアギャア騒ぎながら次の対戦に移っていた。私とりなっちは、顔を見合わせ苦笑する。
いつもの日常、平和な休日だった。
……ちなみにババ様二人は、共闘すると息が合って死ぬほど強い(祖母コンビVS孫コンビ、勝敗三十五勝一引き分け)。だからまあ、そういうことだ。
Before
「こんにゃろっ……いいかげんっ、倒れろ……!」
寅子さんの拳が、辰子さんの頬に入る。
「はっ、やなこった……、ねっ!」
しかし辰子さんは倒れず、そのまま反撃のボディーブロー。
「っっっ! ぶっころ……っ!」
「こっちの科白……!」
ガスッ バキッ ドカッ ゲシッ
あちらの蹴りが入れば、こちらの拳があちらに入り。こちらの拳が入れば、あちらからは蹴りが返って来る。
倒れそうで倒れない二人のやりとりを見ながら、
「……あの二人、仲悪いんスか?」
新人が問うてきた。目に戸惑いをこれでもかと滲ませて。
「あ、新人はこないだの共闘しか見てねーんか。そうだよ。仲悪くって一番仲良いんだ」
「「仲良くねぇ、クソがッ!」」
二人の声が綺麗にハモる。私の口元が、生温く笑う。
「つまり、そういうこと」
「あー……」
新人も、生温い温度で頷いた。
……この二人、共闘したら息が合って鬼ほど強い。だからやっぱり、そういうこと。
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