ハズレスキルがぶっ壊れなんだが? ~俺の才能に気付いて今さら戻って来いと言われてもな~

島風

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42やっぱりここで強い魔物が出ると思っていたのだが?

例の違和感を感じて俺は周りをきょろきょろ見回すと。 

例の白いローブの男が目に入った。――魔族だ。 

クリスと養父イェスタにだけ真実を話した。王都へは正式な報告は行われているだろう。 

だが。 

突然広場のど真ん中に巨大な魔法陣が現れた。 

ゾクリ、と。広場の中心から感じる闇の魔力を感じられないものにも尋常ならざるものであることを感じる事ができるだろう。 

「......な、なんだこれ?」  

「な、なんなんだこれは……なんなんだよ! この魔力は?」 

観客たちの顔はおびえていた。彼らも目の前でおびただしい魔力が渦巻き、それが信じられない量であることを五感で感じているのだろう。  

渦巻く闇の魔力は奔流し、魔力の圧が俺の処まで感じられてきた。  

あれほど快晴だった空が突然暗くなり、広場の中心の魔法陣から黒い、どこまでもドス黒い巨大な魔物が出現する。 

「…………」  

魔物については散々学んだ。魔法の才能はなかったが、俺はかなり魔物には詳しい。だが、こんな魔物は記憶にない。  

だが、直感的に、いや本能でわかる。  

――この魔物は、SSS災害級 

経験値の上限に達しました。と、突然天の声が聞こえた。 

周りが白い世界、そこは、あの変態女神のいる世界だった。 

「また、レベルが上りましたね。しかし、厄介な魔物が現れてしまいました」 

良く知っているけど、どこか違う声が聞こえてきたのはそのときだった。    

スライムのライムの涼やかな声。いや、あの駄女神の声だ。 

「またお前か? 駄女神?」    

「だ、駄女神とは何ですか? ふふ……、まったく素直じゃないんだから」    

何かを懐かしんでいるかのように微笑むのは、以前レベルアップした時に会った、女神エリス。 

この国の主教であるエリス教の主神だ。多分……信じたくはないが。 

だって、こいつ変態だもんな。 
俺の生暖かい目に気がついたのだろうか、女神はふっと笑いながらこう言った。 

「昔も、初めて会った頃はそんな目で見てたわね」 

「なあ、俺とお前はどういう関係なんだ……」    

「ふふ、男と女の関係。あなたが女神の私を誑し込んだのよ」    

まったく記憶にございません。それに、この変態女神は出来ればパス。いくら美人でもな、胸がCではな、話にならん。 

女神は俺の目を睨むとこう言った。 

「あなた、今、すごく失礼なこと思ってたでしょう?」 

「い、いや」 

 思わず目を背ける、バレたか?   
女神エリスは険しい表情でこう呟いた。    

「終末の化け物、……。300年前、この王国を苦しめた魔王の生み出した化け物です。女神である私を滅ぼすために魔王によって作られた。と、言えばどれほどの魔物かわかるでしょう。あなた達の知っているSSS災害級の魔物より更に上です」  

「……SSS級より上」    

やはりか、俺の本能が告げていた。あの化け物は普通じゃないと。    

「―― ですが、あなたなら勝てると信じています」    

女神は真摯な表情で俺を見つめて、俺の顔を両方の手のひらで包む。 

「え?」    

「お願い、助けて。今の私では、この化け物は倒せません。300年前と同じように。そして今度こそ、この王国を支配して来た見えない鎖を断ち切ってください」      

なんか、今日はずいぶんマジだな。それだけあの化け物が厳しい敵だと言うことか。 

「あ……」     

女神は突然俺の唇を奪った。 

「信じています。あなたは、今度こそ、真の勝利を手に入れると」    

「真の、勝利……」    

どう言うことだ? 良くわからない。前回もあやふやなことを言っていたな。   
 
「なあ、女神、どう言うことなんだ? もう少し、詳しく教えてもらえないか?」    
「わかりました……では、大富豪しましょう」  

「はっ?」 

さっきまでのマジモードが突然途切れて、女神の感じがフランクになった。 

だが、こんな時に大富豪? 

「じゃあ、大富豪のルール。大富豪になった人は大貧民に何でも命令する事ができるというルールね」  

「あ、ああ」 

何となく察した。この駄女神はこうやって俺を自分の性癖へと引き摺り込むんだ。 

「ちょっと待て!?」  

「何故ですか? アル?」  

「いや、それ? 王様ゲームみたいな事にならんか?」  

「それは、もちろんそうなりますよ」  

やっぱり。 

「どんな命令を出すつもりだ?」  

「……もちろんおしっこ我慢」  

やっぱりか。 

「その王様ルール却下!」  

「却下です。女神の私に命令なんて……あなたは大富豪をするのです」  

頬を膨らませて、チョット怒ったような女神、強引だな。意外と可愛かったけど。 

「なら、せめておしっこ我慢だけは禁止。いいか?」  

「わ、わかりました。断腸の思いで」  

そんな大したものか? それに美少女の自発的なお漏らしとか見たくない。  

「じゃあ、始めましょう」  

結局、大富豪が始まった。そして、俺が負けてしまった、大貧民だ。大富豪は女神。  

「じゃあ、私に口移しで飲み物を飲ませて」 

「は? 口移し?」  

いや、それ王様ルールのメチャメチャおかしいバージョンだろ? 

「あ、アル、ん……♪ んん、ぢゅ……ん、うむ、れろ…♪」 

ああ、これはあれだ、女神様は俺と恋仲だったからか……ほんとかどうか知らんけど。 

ゴクリ。この女神、変態だけど、凄い美少女。断る理由はない、女神も嬉しいし、俺も嬉しい。 

何故か俺ばかり、大貧民で何度もこの女神様に口移しで飲み物飲ませた。いや、あれはかなり大人なキスだ。女神様、俺の口の中に何度も舌を入れてきた。心なしか、頬を朱に染めて。 

そして、また負けた。 

「……じゃあ、アル、私のお尻を叩いてください」  

恥ずかしそうに言う、女神、いや、そんな恥じらって言っても変態要求だが?  

「駄女神、その命令は駄目だ!」  

当たり前だろ? そんな事できるか?  

「聞かないと、元の世界に返しません」  

女神はにへらと笑って言った。これは挑戦だな、受けてたとうじゃないか?  

「わかった。やってやる!」  

「じゃあ」  

するすると女神はショーツを降ろした。え? 生で? それ、聞いてないのだが?  

「じゃ、アル、お願いします」  

女神は四つん這いになると、可愛い素のお尻を突き出した。駄目だ。俺の理性崩壊! 

いや、駄目だ。ここで屈したら、俺も変態になる。女神に女の子を感じちゃ駄目だ。これは男のケツだ。そう思え!  

ペチン、ペチン、ペチン、ペチン、ペチン  

結構な音がした。素肌のお尻を叩く音はちょっと、煽情的だった。俺はちょっと興奮した。  

「あ、や、いや、やめて、あふっ」  

女神が艶めかしい声を出す。でも、俺は凹んだ。女の子の生のお尻を叩いてしまった。ちょっと、気持ちよかった。俺の中でドSが育ちつつある様な、残念な気がした。  

「……じゃあ、次行きましょう」  

女神が淡々と進めて行く。ここ異空間? こんな非日常的な事がおきているのに……異空間か。  

また負けてしまった。 

「じゃあ、私のパンツ見て」  

「はぁ?」 

「それ、俺への罰ゲームになってないだろ? 女神へのご褒美でもないだろ?」  

いや、違うか。この女神は変態だった。まさか露出狂? 

「うう、確かに女神へはご褒美かもしれんが」  

「そんな女の子がいる訳ないでしょう?」  

いや女神はそんな女の子だろ? 重度の変態だろ? 

女神は俺の前に来ると、スカートの裾をあげた。可愛いショーツが露わになる。真っ白な清楚なショーツだ。いやチョット得した気分だから、いいけど。俺、多分、世間一般におかしい人になっているのだが?  

その次はようやく、俺が大富豪になった。 

「じゃあ早く命令して! アルは何を命令するの? 私を凌辱したい? それとも逆さ吊り? それとも、ああ、早くアルに何かされたい!」  

「じゃあ、女神、トイレに行って来い」 

俺はニヤリと笑った。俺は何となく、この女神の考えがわかった。 

この女神、絶対最後のフィニッシュはおしっこ漏らす気だ。口移しぼキスの目的は予想済だ。
だから……阻止してやる。 

「ええ! せっかく、お腹の圧迫が凄い……もうチョットで無理なレベルなのに……」  

やっぱりおしっこか…… 

「女神、トイレ、頼むからトイレ行け!」  

「でも、ここで、おそそうしたら、とてもいいのに……」  

いや、俺が半端なく落ち込むから止めろ。女神が小鹿の様に震え始めるけど、俺は女神に命令した。  

「女神、命令、早くトイレ行ってくれ! トイレ行ってくれたら、デートしてやるから!」  

計算があった。女神はドMだ。デートしてやるという上から目線に反応する筈である。  

「し、仕方ないわね。そ、その代わりデートするのよ♪」  

そう言って、女神はトイレに行った。よかった。流石に俺も駄女神とはいえ、美少女のおもらしシーンは見たくない。しばらくすると女神は帰ってきた。  

「ふっ……間に合わなかったわ♪」  

髪をかき上げて決めポーズを取る女神の左手にはびちょびちょのパンツが握り締められていた。だから、なんで、そこで、カッコつけるのだ? 駄女神? 
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