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51ノア、ルナをペットにする
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「こちらが最果てのダンジョンで出会った吸血姫アリスです。そしてこちらが猫耳族の戦士ルナです」
俺はアリスとルナをアーサーさんに紹介した。
これまでの経緯を説明するためだ。
「アリスさんはノア君の仲間という訳だな。だがルナさんは?」
「僕はノア様のモノです!」
何の躊躇いもなくはっきり言うルナ。
「は?」
「え?」
当然、俺とアリスは驚く。
「ちょっと、ノア君、私がいない間に何をしていたのかな? まさかルナさんを毒牙にかけたの? だから牙はいつでも何処でも私に突き立てればいいんんだからね!」
「いや、ちょっと待て! アリスのエロいとこもだけど、ルナさんの言ってる事、俺意味わかんない」
思わずルナを凝視する。
助けたものの、仲間に加えると言った覚えもないし、俺のモノって何?
「僕は猫耳族を助けてくれたお礼に、ノア様のモノになります。好きに使ってください。覚悟はできています。毎日でもノア様にご奉仕します!」
「はい?」
「ノア君!!」
戸惑う俺。
確かに猫耳族は助けたけど、俺のモノになるって、俺の奴隷になるのと同じじゃないか?
この国には奴隷制度はあるが、ルナは奴隷ではないし、お礼に奴隷同様になるとか辞退するしかない。
「ルナさん。里の人を助けるって約束はしたけど、君がそこまでする事は無いよ。それに俺は君達に謝罪しなくちゃ。君達を襲った盗賊を雇ったのは俺の実家だ」
「そんな事は関係ありません。僕は言いました。助けてくれたら何でもするって!」
「いや、それは言葉のあやだろ? 俺はそんなの求めてないし」
「ぼ、僕、そんなに魅力ないですか?」
涙目で俺に訴えかけるルナ。
えっと。
俺、どうすればいいんですか?
「う~ん。ノア君、君は少々鈍感だな。この少女は君に惚れているんだ。責任とってやれ」
「え? 責任って言っても?」
「君は貴族になるのだから、愛妾の1人や2人いても問題は無い。私は妻一筋だったがな」
アーサーさん、人に妾をけしかけておいて自分は奥さん一筋とか酷く無い?
俺だって奥さん1人に一筋の方がいい。
純愛派だもん、俺。
最近はリリーの事を振っきれたらアリスの気持ちを受け入れようと思い始めてたのに。
「まあ、アリスさんもノア君の事が好きなんだろ? ノア君はこの家を継ぐのだから正妻はそれなりの貴族から娶ってもらう。だから二人ともノア君と恋仲になりたいなら愛妾の方向で考えて欲しい」
「愛妾だなんて! 僕はノア様のモノ。奴隷同然で十分です。首にリードつけて飼って頂いても構いません!」
いや、ルナ。
お前、頭おかしいだろう?
「どうするんだ? ノア君?」
俺はしばし考えて。
「俺は死んでしまったリリーの事が忘れられません。だから今はそういう事は考えられません。だから、アリスもルナも仲間としてなら受け入れます。傷が癒えたら、その時考えたいと思います」
アーサーさんはアリスとルナの方を見るとこう言った。
「アリスさんもルナさんもそれでいいかな?」
「ノア君がそう言うなら……リリーさんへの気持ちは良くわかります」
「僕はお預けを喰らっている訳ですよね? これは躾ですよね?」
いや、ルナはわかって無いだろ?
こいつ助けたの失敗だった。
俺は軽く後悔し始めた。
「ぼ、僕ようやくノア様のペットになれたぁ! お父さん! ルナ頑張っったよぉ♪」
いや、絶対ルナのお父さん泣いてると思うぞ。
それに俺はペットなんて言ってないだろ?
そんなこと公言されると俺が体裁悪いだろ!
それにアリスも愛妾の方向でいいのか?
そんな簡単に納得されると俺の方が傷つくぞ!
「ノア様♪ はい♪」
そう言ってルナは満面の笑みで俺にリードを渡してきた。
笑顔とやっていることのギャップが酷すぎる!
あと、そんなに尻尾振るな!
お前は犬か!
俺はアリスとルナをアーサーさんに紹介した。
これまでの経緯を説明するためだ。
「アリスさんはノア君の仲間という訳だな。だがルナさんは?」
「僕はノア様のモノです!」
何の躊躇いもなくはっきり言うルナ。
「は?」
「え?」
当然、俺とアリスは驚く。
「ちょっと、ノア君、私がいない間に何をしていたのかな? まさかルナさんを毒牙にかけたの? だから牙はいつでも何処でも私に突き立てればいいんんだからね!」
「いや、ちょっと待て! アリスのエロいとこもだけど、ルナさんの言ってる事、俺意味わかんない」
思わずルナを凝視する。
助けたものの、仲間に加えると言った覚えもないし、俺のモノって何?
「僕は猫耳族を助けてくれたお礼に、ノア様のモノになります。好きに使ってください。覚悟はできています。毎日でもノア様にご奉仕します!」
「はい?」
「ノア君!!」
戸惑う俺。
確かに猫耳族は助けたけど、俺のモノになるって、俺の奴隷になるのと同じじゃないか?
この国には奴隷制度はあるが、ルナは奴隷ではないし、お礼に奴隷同様になるとか辞退するしかない。
「ルナさん。里の人を助けるって約束はしたけど、君がそこまでする事は無いよ。それに俺は君達に謝罪しなくちゃ。君達を襲った盗賊を雇ったのは俺の実家だ」
「そんな事は関係ありません。僕は言いました。助けてくれたら何でもするって!」
「いや、それは言葉のあやだろ? 俺はそんなの求めてないし」
「ぼ、僕、そんなに魅力ないですか?」
涙目で俺に訴えかけるルナ。
えっと。
俺、どうすればいいんですか?
「う~ん。ノア君、君は少々鈍感だな。この少女は君に惚れているんだ。責任とってやれ」
「え? 責任って言っても?」
「君は貴族になるのだから、愛妾の1人や2人いても問題は無い。私は妻一筋だったがな」
アーサーさん、人に妾をけしかけておいて自分は奥さん一筋とか酷く無い?
俺だって奥さん1人に一筋の方がいい。
純愛派だもん、俺。
最近はリリーの事を振っきれたらアリスの気持ちを受け入れようと思い始めてたのに。
「まあ、アリスさんもノア君の事が好きなんだろ? ノア君はこの家を継ぐのだから正妻はそれなりの貴族から娶ってもらう。だから二人ともノア君と恋仲になりたいなら愛妾の方向で考えて欲しい」
「愛妾だなんて! 僕はノア様のモノ。奴隷同然で十分です。首にリードつけて飼って頂いても構いません!」
いや、ルナ。
お前、頭おかしいだろう?
「どうするんだ? ノア君?」
俺はしばし考えて。
「俺は死んでしまったリリーの事が忘れられません。だから今はそういう事は考えられません。だから、アリスもルナも仲間としてなら受け入れます。傷が癒えたら、その時考えたいと思います」
アーサーさんはアリスとルナの方を見るとこう言った。
「アリスさんもルナさんもそれでいいかな?」
「ノア君がそう言うなら……リリーさんへの気持ちは良くわかります」
「僕はお預けを喰らっている訳ですよね? これは躾ですよね?」
いや、ルナはわかって無いだろ?
こいつ助けたの失敗だった。
俺は軽く後悔し始めた。
「ぼ、僕ようやくノア様のペットになれたぁ! お父さん! ルナ頑張っったよぉ♪」
いや、絶対ルナのお父さん泣いてると思うぞ。
それに俺はペットなんて言ってないだろ?
そんなこと公言されると俺が体裁悪いだろ!
それにアリスも愛妾の方向でいいのか?
そんな簡単に納得されると俺の方が傷つくぞ!
「ノア様♪ はい♪」
そう言ってルナは満面の笑みで俺にリードを渡してきた。
笑顔とやっていることのギャップが酷すぎる!
あと、そんなに尻尾振るな!
お前は犬か!
応援ありがとうございます!
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