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2020年
年越し後の夜中に一体何が?(眞名井ちゃん編 前編)
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「眞名井ちゅわ~んと松野さんは、空いている部屋を使ってくれじゃ~!」
「…………そうね。そうしましょう」
「…………松野も、分かったかなぁ~」
ヒロサダに促されて、2人は中国へ修行に行って空いている姐御の部屋に向かった。
『それにしても、松野さんがヒロサダ君からすぐに引き下がったのは、意外だったわ~。私はというと、グフッ、グフフッ、いいこと思いついちゃったから、今は引き下がるわよ~!!!グフフッ、今はね!』
心の中で呟く眞名井ちゃん。いいこととは一体…………?
~2人が姐御の部屋に入ってから約2時間後~
現在時刻は午前3時4分。クイズで盛り上がった2人にも、とうとう睡魔が襲ってきた。
「松野、いつも早く寝ているから、そろそろ眠気の限界かなぁ~」
「そうね~。私もヒロサダ君の家を突き止めるために、最近睡眠時間を削ってヒロサダ君の調査や尾行をしていたから、眠いわ~」
呼ばれていないのにヒロサダの家に来た眞名井ちゃんの影の努力が不意に語られた。
「!!!!じゃ、じゃあまなりん、おやすみかなぁ~」
「松ミョン、おやすみなさい!」
そうして2人は眠りについた。
現在時刻は午前3時12分。
「………………スー………………スー………………」
深夜3時過ぎ。松野さんはすでに眠気の限界だったようで、彼女の容姿に見合うくらいのかわいい寝息が、静寂の姐御の部屋を包み込む。
「………松ミョ~ン………………」
そんな中、松野さんを呼ぶ静かな声が聞こえてきた。
「………あれ?ヒロサダ君!私たちに何の用???」
そう。眞名井ちゃんである。
「………………ヒロサダ君の名前を出しても反応がないってことは、松ミョン寝たわね。グフフ」
寝たふりをしていた眞名井ちゃん。そう言い残し、物音ひとつ立てずにゆっくりと布団から出た。
静寂な部屋には松野さんのかわいい寝息しか聞こえない。そんな中眞名井ちゃんは、達人の域に達するがごとく、無音のまま自分の布団一式を持ち、部屋を出た。ドアを開け閉めする際の音も一切聞こえない。プロテイとは大違いである。
布団を持った眞名井ちゃん。一体どこに行くのかというと、
「グフフッ、確かヒロサダ君、お父様のお部屋も使っていいって言ってたわよね!グフッフッフッ~」
そう、単身赴任に行って留守にしている、ヒロサダの父ちゃんの部屋だ。
「フムフム、こっちね~」
廊下に立てかけてある看板を頼りに、眞名井ちゃんは父ちゃんの部屋へたどり着いた。
「お父様、失礼します!」
父ちゃんの部屋に布団を敷いた眞名井ちゃん。そこで夜を過ごすのかと思いきや、そそくさと部屋を出ていった。
「よしっ、ヒロサダ君、今行くわよ~」
そう。眞名井ちゃんが向かった先は、男子部屋だ。
廊下を抜き足で歩く眞名井ちゃん。男子部屋の前まで来ると、音を一切立てずにドアを開けた。
「………………あら?」
ドアを数センチ開けた時、眞名井ちゃんの手が止まった。
「……コーヒー豆が78粒(ブルーマウンテン)、コーヒー豆が79粒(出がらし)、」
そう、眠れずにいた珈琲麻呂だ。
「こ、こひまろ~~~~~っ!」
精一杯声を殺しながら眞名井ちゃんは叫んだ。
ドアを開ければすぐ目の前に、コーヒー豆の数を数える珈琲麻呂。そして不幸にも、ヒロサダは一番奥。
「………………この状況ではダメね………」
そう言い残した眞名井ちゃんは、無音でドアを閉め、男子部屋のドアの前でどっしりと構えた。
「………………待つしかないわね………」
こんな時間で1人で起きている珈琲麻呂への怒りを燃やしながら待つ、眞名井ちゃんなのであった。
「…………そうね。そうしましょう」
「…………松野も、分かったかなぁ~」
ヒロサダに促されて、2人は中国へ修行に行って空いている姐御の部屋に向かった。
『それにしても、松野さんがヒロサダ君からすぐに引き下がったのは、意外だったわ~。私はというと、グフッ、グフフッ、いいこと思いついちゃったから、今は引き下がるわよ~!!!グフフッ、今はね!』
心の中で呟く眞名井ちゃん。いいこととは一体…………?
~2人が姐御の部屋に入ってから約2時間後~
現在時刻は午前3時4分。クイズで盛り上がった2人にも、とうとう睡魔が襲ってきた。
「松野、いつも早く寝ているから、そろそろ眠気の限界かなぁ~」
「そうね~。私もヒロサダ君の家を突き止めるために、最近睡眠時間を削ってヒロサダ君の調査や尾行をしていたから、眠いわ~」
呼ばれていないのにヒロサダの家に来た眞名井ちゃんの影の努力が不意に語られた。
「!!!!じゃ、じゃあまなりん、おやすみかなぁ~」
「松ミョン、おやすみなさい!」
そうして2人は眠りについた。
現在時刻は午前3時12分。
「………………スー………………スー………………」
深夜3時過ぎ。松野さんはすでに眠気の限界だったようで、彼女の容姿に見合うくらいのかわいい寝息が、静寂の姐御の部屋を包み込む。
「………松ミョ~ン………………」
そんな中、松野さんを呼ぶ静かな声が聞こえてきた。
「………あれ?ヒロサダ君!私たちに何の用???」
そう。眞名井ちゃんである。
「………………ヒロサダ君の名前を出しても反応がないってことは、松ミョン寝たわね。グフフ」
寝たふりをしていた眞名井ちゃん。そう言い残し、物音ひとつ立てずにゆっくりと布団から出た。
静寂な部屋には松野さんのかわいい寝息しか聞こえない。そんな中眞名井ちゃんは、達人の域に達するがごとく、無音のまま自分の布団一式を持ち、部屋を出た。ドアを開け閉めする際の音も一切聞こえない。プロテイとは大違いである。
布団を持った眞名井ちゃん。一体どこに行くのかというと、
「グフフッ、確かヒロサダ君、お父様のお部屋も使っていいって言ってたわよね!グフッフッフッ~」
そう、単身赴任に行って留守にしている、ヒロサダの父ちゃんの部屋だ。
「フムフム、こっちね~」
廊下に立てかけてある看板を頼りに、眞名井ちゃんは父ちゃんの部屋へたどり着いた。
「お父様、失礼します!」
父ちゃんの部屋に布団を敷いた眞名井ちゃん。そこで夜を過ごすのかと思いきや、そそくさと部屋を出ていった。
「よしっ、ヒロサダ君、今行くわよ~」
そう。眞名井ちゃんが向かった先は、男子部屋だ。
廊下を抜き足で歩く眞名井ちゃん。男子部屋の前まで来ると、音を一切立てずにドアを開けた。
「………………あら?」
ドアを数センチ開けた時、眞名井ちゃんの手が止まった。
「……コーヒー豆が78粒(ブルーマウンテン)、コーヒー豆が79粒(出がらし)、」
そう、眠れずにいた珈琲麻呂だ。
「こ、こひまろ~~~~~っ!」
精一杯声を殺しながら眞名井ちゃんは叫んだ。
ドアを開ければすぐ目の前に、コーヒー豆の数を数える珈琲麻呂。そして不幸にも、ヒロサダは一番奥。
「………………この状況ではダメね………」
そう言い残した眞名井ちゃんは、無音でドアを閉め、男子部屋のドアの前でどっしりと構えた。
「………………待つしかないわね………」
こんな時間で1人で起きている珈琲麻呂への怒りを燃やしながら待つ、眞名井ちゃんなのであった。
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