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2020年
ステイホーム7-2「皐月先生の夜行運転with松野さん」後編
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「皐月先生と2人っきりになると、てっきりヒロサダ君の話ばっかりになるかと松野思っていたんだけど、意外かなぁ~」
現在時刻は午後11時43分。ヒロサダの話ではなく、松野さんのことについての話を振ってきた皐月先生に対し、自然な疑問を持った松野さん。
「ふふっ。私だって、まだまだ未熟だけど一応は教師だから。ヒロサダ君のことは確かに好きよ。好きだけど、松野さんも、そして眞名井さんも、私の生徒。ヒロサダ君のことだけじゃなく、松野さんのことも、眞名井さんのことも、みんな大好きよ!」
「さ、皐月先生~」
皐月先生の想いを初めて聞いた松野さん。今度は彼女が涙を流す番だ。
「私もね、まだ先生になって2年かそこらだから、なかなか慣れるのに時間がかかってね~」
高校英語を生徒に教える。志し、叶えて手にしたその職だったが、やはり大変であった。特に高校英語となると、レベルも高く、自分自身学び続けなければならない。宿題やテストの作成、生徒からの質問対応など、業務は多く、一日を乗り越えるのがやっとだった。
「今まで、恋愛っていうものに縁がなくって、教師になってからもそういうの、別にいいかなって思っていたんだけど、ヒロサダ君に逢って、変わっちゃった」
「………………」
分かります!と相づちしようと思った松野さんであったが、その言葉が皐月先生の人生に対し、あまりにも軽いのではないかと思い、発することをためらっていた。
「松野さんって、ヒロサダ君のこと好き?」
「もちろん、好きかなぁ~」
「………付き合いたい???」
「ま、ま、松野、、、………ヒロサダ君のこと、3人で片思いするのも楽しいけど、………やっぱり一人の女性として、ヒロサダ君に認められたいかなぁ~」
「ふふっ。その時は、私に遠慮しないでね!!!まあ、眞名井さんは黙ってなさそうだけど!!!」
「さ、皐月先生、、、それってどういう」
松野さんには、皐月先生の言葉が、ヒロサダの彼女候補を離脱する。そう聞こえたのだ。
「………………松野さんが思っている通りよ。私とヒロサダ君は教師と生徒。年の差もあるし、現実的じゃないわ………。それにもしヒロサダ君と一緒になれても、世間がどう思うか………」
「さ、皐月先生!!!」
皐月先生の話を遮り、いつもは声が小さめの松野さんが、後部座席の2人が起きてしまうのではないかというほどの声を張り上げた。
「ま、松野、それは違うと思うかなぁ~!!!ヒロサダ君のこと本気だったら、周りのことなんか関係ないかなぁ。皐月先生は、ヒロサダ君に出逢って、変わったって言ってたかなぁ~。年の差とか、教師と生徒とか、そんなことで本気にならないのは、違うって思うかなぁ~。高校生の松野に言われても、何も感じないかもしれないけど、自分が好きなようにするといいかなぁ~。だから、ヒロサダ君のこと遠慮しないでほしいかなぁ~!!!ま、松野も遠慮する気は、、ないんだけどぉ~」
「ふふっ、ありがとう、松野さん」
笑顔になった皐月先生。松野さんの言葉を噛み締め、数秒後、再び口を開いた。
「私が本気になると………………手強いわよ!?」
「っ、はいっ~!」
少し吹っ切れたような皐月先生。ヒロサダのことをもうあれこれ考えて理由をつけ、本気にならないようにすることはもうやめると決めたようだ。
「まあ当分、松野さんと眞名井さんと私、3人の秘密ね!!」
「分かったかなぁ~!」
恋敵3人が、立場関係なく同じスタートラインに立った瞬間なのであった。
現在時刻は日付が変わり12時37分。
「じゃあ松野さん、そろそろ次のパーキングで休憩にしましょうか!」
「分かったかなぁ~!!!」
手に持っていた栄養ドリンクをいつの間にか飲み干していた松野さん。皐月先生と過ごした2時間は、とても楽しく充実した時間でありあっという間に感じたようだ。
松野さんは、まだ着かないでと思いながらも、皐月先生が運転する車はパーキングエリアに着いてしまった。
現在時刻は午後11時43分。ヒロサダの話ではなく、松野さんのことについての話を振ってきた皐月先生に対し、自然な疑問を持った松野さん。
「ふふっ。私だって、まだまだ未熟だけど一応は教師だから。ヒロサダ君のことは確かに好きよ。好きだけど、松野さんも、そして眞名井さんも、私の生徒。ヒロサダ君のことだけじゃなく、松野さんのことも、眞名井さんのことも、みんな大好きよ!」
「さ、皐月先生~」
皐月先生の想いを初めて聞いた松野さん。今度は彼女が涙を流す番だ。
「私もね、まだ先生になって2年かそこらだから、なかなか慣れるのに時間がかかってね~」
高校英語を生徒に教える。志し、叶えて手にしたその職だったが、やはり大変であった。特に高校英語となると、レベルも高く、自分自身学び続けなければならない。宿題やテストの作成、生徒からの質問対応など、業務は多く、一日を乗り越えるのがやっとだった。
「今まで、恋愛っていうものに縁がなくって、教師になってからもそういうの、別にいいかなって思っていたんだけど、ヒロサダ君に逢って、変わっちゃった」
「………………」
分かります!と相づちしようと思った松野さんであったが、その言葉が皐月先生の人生に対し、あまりにも軽いのではないかと思い、発することをためらっていた。
「松野さんって、ヒロサダ君のこと好き?」
「もちろん、好きかなぁ~」
「………付き合いたい???」
「ま、ま、松野、、、………ヒロサダ君のこと、3人で片思いするのも楽しいけど、………やっぱり一人の女性として、ヒロサダ君に認められたいかなぁ~」
「ふふっ。その時は、私に遠慮しないでね!!!まあ、眞名井さんは黙ってなさそうだけど!!!」
「さ、皐月先生、、、それってどういう」
松野さんには、皐月先生の言葉が、ヒロサダの彼女候補を離脱する。そう聞こえたのだ。
「………………松野さんが思っている通りよ。私とヒロサダ君は教師と生徒。年の差もあるし、現実的じゃないわ………。それにもしヒロサダ君と一緒になれても、世間がどう思うか………」
「さ、皐月先生!!!」
皐月先生の話を遮り、いつもは声が小さめの松野さんが、後部座席の2人が起きてしまうのではないかというほどの声を張り上げた。
「ま、松野、それは違うと思うかなぁ~!!!ヒロサダ君のこと本気だったら、周りのことなんか関係ないかなぁ。皐月先生は、ヒロサダ君に出逢って、変わったって言ってたかなぁ~。年の差とか、教師と生徒とか、そんなことで本気にならないのは、違うって思うかなぁ~。高校生の松野に言われても、何も感じないかもしれないけど、自分が好きなようにするといいかなぁ~。だから、ヒロサダ君のこと遠慮しないでほしいかなぁ~!!!ま、松野も遠慮する気は、、ないんだけどぉ~」
「ふふっ、ありがとう、松野さん」
笑顔になった皐月先生。松野さんの言葉を噛み締め、数秒後、再び口を開いた。
「私が本気になると………………手強いわよ!?」
「っ、はいっ~!」
少し吹っ切れたような皐月先生。ヒロサダのことをもうあれこれ考えて理由をつけ、本気にならないようにすることはもうやめると決めたようだ。
「まあ当分、松野さんと眞名井さんと私、3人の秘密ね!!」
「分かったかなぁ~!」
恋敵3人が、立場関係なく同じスタートラインに立った瞬間なのであった。
現在時刻は日付が変わり12時37分。
「じゃあ松野さん、そろそろ次のパーキングで休憩にしましょうか!」
「分かったかなぁ~!!!」
手に持っていた栄養ドリンクをいつの間にか飲み干していた松野さん。皐月先生と過ごした2時間は、とても楽しく充実した時間でありあっという間に感じたようだ。
松野さんは、まだ着かないでと思いながらも、皐月先生が運転する車はパーキングエリアに着いてしまった。
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