男子高校生ヒロサダの毎日極楽

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2020年

ステイホーム7-3「皐月先生の夜行運転with眞名井ちゃん」中編

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 現在時刻は深夜1時58分。この時間にもなると、自粛期間中の平日ということも相まって、皐月先生号以外の車はほとんど通っていない。

 「…………皐月先生~」
 「なぁに、眞名井さん???」
 先ほどまで繰り広げられていたヒロサダクイズの時のテンションとは一転して、急にシリアスな雰囲気になった眞名井ちゃん。後部座席で眠っているヒロサダと松野さんの姿をしっかり振り返って確認してから、眞名井ちゃんは口を開いた。
 「私普段は松ミョンと色んなお話してるんですけど………。松ミョンとは話せないようなことを皐月先生と話したいな~って思って」
 「あら~、いいじゃない!!!私でよければいくらでも相手になるわよ~!!!」
 皐月先生をサポートするはずが、逆にサポートしてもらっている眞名井ちゃん。極めて純粋ピュア初心うぶな松野さんの前では話せないようなことを、皐月先生と話したいと思った眞名井ちゃんなのであった。

 「皐月先生って、やっぱり大人の女性っていう感じで、私たちには出せない独特の色気がありますよね~。何か秘訣ってあるんですか~?」
 ヒロサダのために、さらに綺麗になりたいと考えている眞名井ちゃん。これ以上美しくなってしまったら、学校の男子からプロポーズを受けることは避けられないだろうが、そうなってしまったら一体どうするつもりなのか………。
 間接的に美に対する意識で眞名井ちゃんを上回っていることが分かった皐月先生は、最強の恋敵ライバルに認められたという嬉しさを隠しきれず、「ふふふっ」と思わず歓喜の声を漏らしてしまった。
 「ふふっ。これと言って変わったことはしていないわよ~。お化粧もナチュラルメイクを心がけているし、口紅も薄めのピンクのものを使っているわ~」
 「なるほど~!!」
 眞名井ちゃんはそのメイク術を事細かくメモしている。
 「眞名井さんにも、私のようなナチュラルメイクは似合うと思うんだけど………。うん、やっぱり眞名井さんはお化粧しないそのままが一番よ~!!!お肌もこんなに綺麗なんだから。持って生まれたものを包み隠さず活かせるってことは、すごい武器よ~。うらやましいわ~!!!」
 社会人として生活している皐月先生は、女性のたしなみとして最低限のメイクはしてきた。化粧をしないことがメイクアップになっている高校生の肌を見て、自分もと、叶わぬ思いが芽生えた皐月先生なのであった。
 「皐月先生にそこまで言ってもらえると、私自信がつきました!!!」
 お化粧はまだいいかな、と思えた眞名井ちゃん。
 「ふふっ。ノーメイクが本当の美しさね」
 そんな眞名井ちゃんの美しい顔を見ながら呟いた皐月先生。この旅行中だけでも、眞名井ちゃんや松野さんのようにノーメイクで過ごしてみようかと思ったのであった。
 
 現在時刻は深夜2時41分。皐月先生と眞名井ちゃんの会話とドライブは、もうちょっと続くのであった。
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