159 / 181
2020年
ステイホーム7-3「皐月先生の夜行運転with眞名井ちゃん」後編
しおりを挟む
「それにしても眞名井さんって、スタイル良いわよね~」
現在時刻は深夜2時50分。大人の女性のたしなみについて話していた皐月先生と眞名井ちゃん。メイクに頼らずとも生まれ持った素材が抜群である眞名井ちゃんに対し、お世辞でもなんでもなく、本心からその言葉が出た皐月先生。
「そんなこと無いですよ~。身長だってもうちょっと低かったらいいな~なんてよく思ったりします………」
身長177センチメートルのブルペン女子は、切にそう発した。
「皐月先生とか、松ミョンくらいが一番女性として理想的ですよ~………」
リュージュをはじめとするスポーツをする上では有利である高身長。しかしアスリートである前に一人の乙女である眞名井ちゃんは、多くの男子よりも高いこの身長に、人知れずコンプレックスを抱いていた。
「皐月先生は身長どのくらいですか~??」
「私は、166センチよ~」
「………やっぱり皐月先生は、私の理想ですね~………」
170センチを超えると、普通の女子としては少し異質な存在となってしまうように感じている眞名井ちゃん。169センチの松野さんや166センチの皐月先生の、高すぎず低すぎない身長が理想なのであった。
「こればかりはどうにもならないですから………」
今までの雰囲気とは一変、よどんだ空気が車内を満たした。
「眞名井さん。私も身長に関して色々悩んだりしてたころがあってね………」
そう導入し、皐月先生は自身の身長について話し始めた。小学校低学年の頃は他の同級生たちよりも高く、デカ女呼ばわりされてたこと。6年生ですでに今と同じくらいの身長があり、男子からは女子として見てもらえなかったこと。中学に入り身長が止まり、さんざんデカ女呼ばわりしていた同級生の男子が自分の身長を追い越し、もう伸びない身長に対して様々な悪口を言われたり。自分の過去の話をこんなにするのは、皐月先生にとって初めてのことだった。
「でもね、高校に入ってからは、もう身長についてあれこれ考えるのをやめたの。この身長も私のアイデンティティーなんだって思うようにした。ふふっ、でも本当にそう思えるようになるまで時間はかかったけどね。だから眞名井さんも、そんなにコンプレックスだなんて思わないで。その身長をうらやましがる人だって大勢いるわ。それも眞名井さんの魅力じゃない!!!」
「さ、皐月先生~」
皐月先生の話を聞き、感激した眞名井ちゃん。女子としてはあまりにも高いこの身長に対し、あれこれ言ってくる人はいなかったものの、コンプレックスに思っていたことが何だか馬鹿らしくなってきた。
「なんだか、自信が湧いてきました!!!」
「ふふっ。ヒロサダ君のこと、負けないわよ~!!!」
「はいっ!!!」
2人の話が奥深くなるにつれ、仲も深まっていっているようだ。
現在時刻は深夜3時27分。眞名井ちゃんと皐月先生、2人のドライブはすでに2時間を超えているのだが、話が盛り上がり、パーキングエリアになかなか入らない皐月先生なのであった。
タイトルに後編と謳ってしまったが、2人のドライブはどうやらまだ続くようだ。
現在時刻は深夜2時50分。大人の女性のたしなみについて話していた皐月先生と眞名井ちゃん。メイクに頼らずとも生まれ持った素材が抜群である眞名井ちゃんに対し、お世辞でもなんでもなく、本心からその言葉が出た皐月先生。
「そんなこと無いですよ~。身長だってもうちょっと低かったらいいな~なんてよく思ったりします………」
身長177センチメートルのブルペン女子は、切にそう発した。
「皐月先生とか、松ミョンくらいが一番女性として理想的ですよ~………」
リュージュをはじめとするスポーツをする上では有利である高身長。しかしアスリートである前に一人の乙女である眞名井ちゃんは、多くの男子よりも高いこの身長に、人知れずコンプレックスを抱いていた。
「皐月先生は身長どのくらいですか~??」
「私は、166センチよ~」
「………やっぱり皐月先生は、私の理想ですね~………」
170センチを超えると、普通の女子としては少し異質な存在となってしまうように感じている眞名井ちゃん。169センチの松野さんや166センチの皐月先生の、高すぎず低すぎない身長が理想なのであった。
「こればかりはどうにもならないですから………」
今までの雰囲気とは一変、よどんだ空気が車内を満たした。
「眞名井さん。私も身長に関して色々悩んだりしてたころがあってね………」
そう導入し、皐月先生は自身の身長について話し始めた。小学校低学年の頃は他の同級生たちよりも高く、デカ女呼ばわりされてたこと。6年生ですでに今と同じくらいの身長があり、男子からは女子として見てもらえなかったこと。中学に入り身長が止まり、さんざんデカ女呼ばわりしていた同級生の男子が自分の身長を追い越し、もう伸びない身長に対して様々な悪口を言われたり。自分の過去の話をこんなにするのは、皐月先生にとって初めてのことだった。
「でもね、高校に入ってからは、もう身長についてあれこれ考えるのをやめたの。この身長も私のアイデンティティーなんだって思うようにした。ふふっ、でも本当にそう思えるようになるまで時間はかかったけどね。だから眞名井さんも、そんなにコンプレックスだなんて思わないで。その身長をうらやましがる人だって大勢いるわ。それも眞名井さんの魅力じゃない!!!」
「さ、皐月先生~」
皐月先生の話を聞き、感激した眞名井ちゃん。女子としてはあまりにも高いこの身長に対し、あれこれ言ってくる人はいなかったものの、コンプレックスに思っていたことが何だか馬鹿らしくなってきた。
「なんだか、自信が湧いてきました!!!」
「ふふっ。ヒロサダ君のこと、負けないわよ~!!!」
「はいっ!!!」
2人の話が奥深くなるにつれ、仲も深まっていっているようだ。
現在時刻は深夜3時27分。眞名井ちゃんと皐月先生、2人のドライブはすでに2時間を超えているのだが、話が盛り上がり、パーキングエリアになかなか入らない皐月先生なのであった。
タイトルに後編と謳ってしまったが、2人のドライブはどうやらまだ続くようだ。
0
あなたにおすすめの小説
わたしの下着 母の私をBBA~と呼ぶことのある息子がまさか...
MisakiNonagase
青春
39才の母・真知子は息子が私の下着を持ち出していることに気づいた。
ネットで同様の事象がないか調べると、案外多いようだ。
さて、真知子は息子を問い詰める? それとも気づかないふりを続けてあげるか?
そのほかに外伝も綴りました。
母の下着 タンスと洗濯籠の秘密
MisakiNonagase
青春
この物語は、思春期という複雑で繊細な時期を生きる少年の内面と、彼を取り巻く家族の静かなる絆を描いた作品です。
颯真(そうま)という一人の高校生の、ある「秘密」を通して、私たちは成長の過程で誰もが抱くかもしれない戸惑い、罪悪感、そしてそれらを包み込む家族の無言の理解に触れます。
物語は、現在の颯真と恋人・彩花との関係から、中学時代にさかのぼる形で展開されます。そこで明らかになるのは、彼がかつて母親の下着に対して抱いた抑えがたい好奇心と、それに伴う一連の行為です。それは彼自身が「歪んだ」と感じる過去の断片であり、深い恥ずかしさと自己嫌悪を伴う記憶です。
しかし、この物語の核心は、単なる過去の告白にはありません。むしろ、その行為に「気づいていたはず」の母親が、なぜ一言も問い詰めず、誰にも告げず、ただ静かに見守り続けたのか——という問いにこそあります。そこには、親子という関係を超えた、深い人間理解と、言葉にされない優しさが横たわっています。
センシティブな題材を、露骨な描写や扇情的な表現に頼ることなく、あくまで颯真の内省的な視点から丁寧に紡ぎ出しています。読者は、主人公の痛みと恥ずかしさを共有しながら、同時に、彼を破綻から救った「沈黙の救済」の重みと温かさを感じ取ることでしょう。
これは、一つの過ちと、その赦しについての物語です。また、成長とは時に恥ずかしい過去を背負いながら、他者の無償の寛容さによって初めて前を向けるようになる過程であること、そして家族の愛が最も深く現れるのは、時に何も言わない瞬間であることを、静かにしかし確かに伝える物語です。
どうか、登場人物たちの静かなる心の襞に寄り添いながら、ページをめくってください。
還暦の性 若い彼との恋愛模様
MisakiNonagase
恋愛
還暦を迎えた和子。保持する資格の更新講習で二十代後半の青年、健太に出会った。何気なくてLINE交換してメッセージをやりとりするうちに、胸が高鳴りはじめ、長年忘れていた恋心に花が咲く。
そんな還暦女性と二十代の青年の恋模様。
その後、結婚、そして永遠の別れまでを描いたストーリーです。
全7話
意味が分かると怖い話(解説付き)
彦彦炎
ホラー
一見普通のよくある話ですが、矛盾に気づけばゾッとするはずです
読みながら話に潜む違和感を探してみてください
最後に解説も載せていますので、是非読んでみてください
実話も混ざっております
ヤンデレ美少女転校生と共に体育倉庫に閉じ込められ、大問題になりましたが『結婚しています!』で乗り切った嘘のような本当の話
桜井正宗
青春
――結婚しています!
それは二人だけの秘密。
高校二年の遙と遥は結婚した。
近年法律が変わり、高校生(十六歳)からでも結婚できるようになっていた。だから、問題はなかった。
キッカケは、体育倉庫に閉じ込められた事件から始まった。校長先生に問い詰められ、とっさに誤魔化した。二人は退学の危機を乗り越える為に本当に結婚することにした。
ワケありヤンデレ美少女転校生の『小桜 遥』と”新婚生活”を開始する――。
*結婚要素あり
*ヤンデレ要素あり
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる