男子高校生ヒロサダの毎日極楽

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2018年上半期

ヒロサダの部活動見学6-3

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 まず何よりも笑顔が素敵!!!
 氷上の女神と称したくなるようなフィギュアの演技の華麗さ、美しさ!!!
 平昌ピョンチャンオリンピックの代表選考がかかった全日本選手権でショートプログラムでの首位発進後、フリープログラムでもノーミスの完璧な演技を見せ、平昌オリンピックの代表を勝ち取った時の喜びようがとにかく可愛い!!!
 今回の平昌オリンピックで団体演技後の「ポカーンってなった」というコメントの可愛さ!!!
 団体は5位だったけど、これからも引き続き応援したくなるしおらしさ!!!
 そして、ピシッと引き締まったあの太もも!!!
 もう、全部好き!!!
 それから、、、おっと失礼、もう始まっていたんだね。坂本花織選手の魅力を挙げていたらこんな時間になっていたとは。いやはや語りきれないほどの魅力で困ったもんだねぇ。
 まだまだ語り足りないが、ヒロサダの話に戻ろう。
 眞名井まないちゃんはジュニア強化選手になっており、このあと平昌に行くことになっている。
 「眞名井ちゅわ~ん!!!わしも平昌に連れて行ってくれじゃ~!!!」
 飛行機のチケットや旅費、パスポートなどの問題があるのだが、ヒロサダはお構いなし。だって憧れの坂本花織選手に会えるのだから。
 「そういえば、同行する予定だった第8コーチが脱税で捕まったから、チケットは一枚余ってるよ」
 「おお!やったじゃ~!!!!パスポートはもっておるから大丈夫じゃ!よし、眞名井ちゅわ~ん、ワシも連れて行っておくれ!!!」
 ヒロサダはパスポートをもっていた。父親の妹がカンボジアで活躍するマラソン選手と結婚したから、よくカンボジアに行くのだ。ヒロサダは半年前にパスポートを更新したばかりなのであった。
 「連れて行ってもいいけど、坂本花織選手には会えないかもしれないよ???」
 「なんでじゃか???眞名井ちゅわ~んはフィギュアスケートのジュニア強化選手じゃないんだか???」
 ヒロサダは坂本花織選手に求婚できなくなるかもしれないという焦りから、膝から崩れ落ちた。
 「私、フィギュアの選手じゃないのよ。言ってなかったかしら?リュージュのジュニア強化選手なの」
 「リュ、リュージュだか?????」
 ヒロサダはもちろん知っているが、知らない方々のために説明すると、リュージュ(Luge)は、そりに先に足を乗せる状態で仰向けに乗って氷上を滑る速さを競うウィンタースポーツである。元はフランス語で「木製のそり」の意味。冬季オリンピック正式種目の一つである。競技は男子1人乗り、女子1人乗り、2人乗りの3種目がある(2人乗りは性別を問わない)のだ。
 「会場が違うから、坂本花織選手には会えないけど、ドイツのナタリー・ガイゼンベルガー選手には会えるかもよ!!!」
 「ナタ、、ベルガー選手、、、、??」
 「ええと、、、じゃあ、カナダのアレックス・ゴフ選手は!?」
 「………………」
 「………行ってきま~す、、。あ、お土産買ってくるね!」
 「……さかもとっちゃん………さかもとっちゃん……」
 泣き崩れているヒロサダを横に眞名井ちゃんは帰って行った。今夜の飛行機で平昌に向かうようだ。
 
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