1 / 3
1 無題
しおりを挟む
〖こんにちは!
突然だが、最近よく聞く「異世界転生物」について皆さんはどうお思いだろうか。
自分から進んで見た事はないが、やれチート系主人公だの、ハーレム系主人公だの、あの作品はダメだとか、この作品は最高だとか、色々騒がれていますね。
それはもう耳が腐るほど聞きましたし、目が爆ぜる程見ました。
今では悪女に転生するとか、その逆もあるだとか...、。
よくそんな話考えつくよ。
いやぁ、世の中凄い天才ばかりだな。
まぁ、こいつは省くけどね〗
「どいつもこいつも幸せなんだよな」
下野大亜は何処にでもいるただの一般市民だ。(借金背負い中)
〖何歳になったっけ?〗
誕生日は覚えてても結局年齢なんて忘れちゃうだろ。
スマホを操作して、私は悪態をついた。
開くのは某青い鳥のSNS。
勿論手持ちの垢は全てが鍵垢だ。
陽キャのように日常垢とか作っても、載せれる写真も無ければ友達もいない。
本気で連絡取れる友達0で小学校から高校までの友人も0。
たまに友達いないとかほざくバカがいるけど、そういう奴に限って3人は友達居るからな。
しょーもない嘘つくなよ。
1回でも悪態をつけば、出るわ出るわ、クズの本音。
毎日毎日、楽しくもない人生送って、何も起きない、自分は特別でもない。
暇つぶしと少しの趣味の為に落としたSNSアプリも、見れば見るほど自分に嫌悪感を抱いた。
頭に浮かぶのは、他人は皆幸せなんだ、なんの苦労も悩みもないんだ。
という皮肉のみ。
ここまで来ると本当に人生終わってるよなぁ...、自分。
「ため息しか...出んわ...」
辛いと思いばそのまま飲まれるし、なんだよメンヘラかよふざけんな失せろと意味のわからない罵倒を自分に向けた。
そんな私にも多少の趣味、ではないが楽しみがありまして、それは...。
「...お、新しいの出てる」
〃版権のプラス作品を読み漁ること〃
何を隠そう、私は夢豚だ。
夢作品しか貪れない、そんな生き物なのだ。
推しの特別に、自分がなれるだなんてこんな嬉しい事あるか、いや、ないだろう。
推しが、こんなに価値のない自分を愛してくれるんだ。
こんな素晴らしいことがあるか?
他人に理解されなくてもいい、誰に言う訳でもないし。
私は界隈でのルールを守って生きてるし、迷惑かけてはないはずだ。
見るだけ、読むだけ、それだけ。
それだけで満足だった。
「(そんなの、初めだけだけどね)」
私は自嘲しながら、腰掛けていた椅子からベットへと潜った。
読めば読むほど、のめり込めばのめり込むほど、羨ましいと思ってしまう。
確かにこういった作品は、読み手が特別になれる作品ではあるが、どうにも、色々と気づいてしまうのだった。
2次元の推しが、このくそ汚い世界にトリップなり、転生なりはして欲しくないし、なんならこんな醜い自分を見ないで欲しい。
それならば、自分の願う、思い描く姿形で、推しのいる世界へと転生した方が、どちらも幸せ?なのではないか。
「...ただの夢だけどね、夢見るくらい許されるだろ」
嫌な過去もなにもかも、全て捨てて逃げ出した先には、幸せが待っているに違いない。
夢豚は、そういってまた夢を見る。
「...(来世は美味しいトンカツになるのが夢)」
突然だが、最近よく聞く「異世界転生物」について皆さんはどうお思いだろうか。
自分から進んで見た事はないが、やれチート系主人公だの、ハーレム系主人公だの、あの作品はダメだとか、この作品は最高だとか、色々騒がれていますね。
それはもう耳が腐るほど聞きましたし、目が爆ぜる程見ました。
今では悪女に転生するとか、その逆もあるだとか...、。
よくそんな話考えつくよ。
いやぁ、世の中凄い天才ばかりだな。
まぁ、こいつは省くけどね〗
「どいつもこいつも幸せなんだよな」
下野大亜は何処にでもいるただの一般市民だ。(借金背負い中)
〖何歳になったっけ?〗
誕生日は覚えてても結局年齢なんて忘れちゃうだろ。
スマホを操作して、私は悪態をついた。
開くのは某青い鳥のSNS。
勿論手持ちの垢は全てが鍵垢だ。
陽キャのように日常垢とか作っても、載せれる写真も無ければ友達もいない。
本気で連絡取れる友達0で小学校から高校までの友人も0。
たまに友達いないとかほざくバカがいるけど、そういう奴に限って3人は友達居るからな。
しょーもない嘘つくなよ。
1回でも悪態をつけば、出るわ出るわ、クズの本音。
毎日毎日、楽しくもない人生送って、何も起きない、自分は特別でもない。
暇つぶしと少しの趣味の為に落としたSNSアプリも、見れば見るほど自分に嫌悪感を抱いた。
頭に浮かぶのは、他人は皆幸せなんだ、なんの苦労も悩みもないんだ。
という皮肉のみ。
ここまで来ると本当に人生終わってるよなぁ...、自分。
「ため息しか...出んわ...」
辛いと思いばそのまま飲まれるし、なんだよメンヘラかよふざけんな失せろと意味のわからない罵倒を自分に向けた。
そんな私にも多少の趣味、ではないが楽しみがありまして、それは...。
「...お、新しいの出てる」
〃版権のプラス作品を読み漁ること〃
何を隠そう、私は夢豚だ。
夢作品しか貪れない、そんな生き物なのだ。
推しの特別に、自分がなれるだなんてこんな嬉しい事あるか、いや、ないだろう。
推しが、こんなに価値のない自分を愛してくれるんだ。
こんな素晴らしいことがあるか?
他人に理解されなくてもいい、誰に言う訳でもないし。
私は界隈でのルールを守って生きてるし、迷惑かけてはないはずだ。
見るだけ、読むだけ、それだけ。
それだけで満足だった。
「(そんなの、初めだけだけどね)」
私は自嘲しながら、腰掛けていた椅子からベットへと潜った。
読めば読むほど、のめり込めばのめり込むほど、羨ましいと思ってしまう。
確かにこういった作品は、読み手が特別になれる作品ではあるが、どうにも、色々と気づいてしまうのだった。
2次元の推しが、このくそ汚い世界にトリップなり、転生なりはして欲しくないし、なんならこんな醜い自分を見ないで欲しい。
それならば、自分の願う、思い描く姿形で、推しのいる世界へと転生した方が、どちらも幸せ?なのではないか。
「...ただの夢だけどね、夢見るくらい許されるだろ」
嫌な過去もなにもかも、全て捨てて逃げ出した先には、幸せが待っているに違いない。
夢豚は、そういってまた夢を見る。
「...(来世は美味しいトンカツになるのが夢)」
応援ありがとうございます!
0
お気に入りに追加
0
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる