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2 理不尽極まりないな!?
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いつからか、余計な事まで考える様になった。
テレビでニュースとか、そういう類の物を見かける度に「どんな痛さなのか」、「自分がされたらやはり声も出せないのだろうか」とか考えてしまう
のだ。
そして夜目を閉じて「明日は来るのだろうか」とか謎に不安がって、結局無事に朝が来て、謎に安心するんだよな。
皆さんにもこういう経験ありません?
──────────...
朝がきて、また同じ1日が始まる。
借金返済する為に仕事して、帰ってきて夢豚して寝る。
社会の豚にはなりたくないけど、まぁ仕方がない。
私はよれたスーツに身を通し、家を出た。
会社という名のただの牢獄に向かう道は、とても足が重くなる。
寝ても寝足りない、もうずっと寝てたい、道端の猫見かける度猫になりたいと現実逃避。
そんなこと考えながら、会社へと直行するのだ。
だが、何を隠そう会社には唯一のお友達が居るのだ!
「...もう本当に、さ...仕事なんてしたくないんだよ...わかってくれる...?」
「いや...、そうなんだけど...。借金なんて自分が悪いから、借りたら返すのが当たり前だけども...、」
「やっぱり...恋人に金掛けまくるのは良くないって...?知ってんだよなぁ...!!そんな事~...!」
ここは会社近くの古臭い和式便所。
座る場所もないので、立ったままだが仕事開始時刻前まではこの個室で唯一の友人とお喋りをするのだ。
ブラック企業とか社畜とか何処までがそうなのかわからないし、他人に意見を求めれば否定と説教のハッピーセットを投げつけられるので、心に留めておくが。
何を隠そうこの友人、否定もしなければ説教もしないのだ!!
こんな素晴らしい友人を持って、私は幸せ者だなと、友人(壁の落書き)を見つめた。
そんな茶番をして早数十分、仕事の時間は迫る一方で、私は友人に別れを告げ、外へと出たのだった。
『おいそこの幸薄そうで裏垢とか持ってそうなお前!!お前だよお前!!』
いや失礼極まりないな。
どいつだよ。
周りを見渡しても絶望的に自分だけしか居らず。
『オイゴルァッ!!!!キイテンノカコノクソオンナッ!!!!バカッ!!!!アホッ!!!ウンコッ!!!』
「エェ、ムリ....コワ...」
小学生レベルの陽キャって居んの?
はじめまして、こんにちは。
なんで私が絡まれてるのか全くわからない、え?もしかして友人(壁の落書き)の恋人だったりする?
「ヒェ、ナ、ナンデショウカ、?」
『テメェ、俺の事見てただろ...舐めやがって...!!○すぞ!!!?陽キャがキレたらなにするか分からねぇぞ!!』
「......え、いや見てません見てません、陽キャなんて怖くて見れません足元に地雷原あったとしてもその場でタップダンス踊れるって誓えるくらいには本当です!!!」
『舐めてんのかぁ!?○すぞ!?』
日本語通じてないし、なんでこんな人通り激しいとこでトンカチ持ってんの????
なに?最近の人ってポケットからトンカチ出せるわけ?凄いなおい。
「ッウェッヒィ!!!!????その物騒なもの閉まって頂いて...!!!」
『陰キャはこの世にいる価値ねぇんだよっ!!!!!!!!○ねぇっ!!!!!』
何もかも唐突すぎではないのだろうか。
目をつぶって、少女漫画じゃこんな時ってイケメンが助けてくれたりするよなぁとまたもや現実逃避をしたが、助けに来たのはトンカチと鈍痛。
生っぽいような意味のわからない音が頭からした。
次に倒れたのであろう衝撃が体を覆い、人間の悲鳴が数多く聞こえてくる。
人は死んでも最後まで耳は聞こえてるとか聞いたけど、本当なんだな。
「...いや、現実怖すぎでは」
暗転。
理不尽極まりないな!?この世界!!
テレビでニュースとか、そういう類の物を見かける度に「どんな痛さなのか」、「自分がされたらやはり声も出せないのだろうか」とか考えてしまう
のだ。
そして夜目を閉じて「明日は来るのだろうか」とか謎に不安がって、結局無事に朝が来て、謎に安心するんだよな。
皆さんにもこういう経験ありません?
──────────...
朝がきて、また同じ1日が始まる。
借金返済する為に仕事して、帰ってきて夢豚して寝る。
社会の豚にはなりたくないけど、まぁ仕方がない。
私はよれたスーツに身を通し、家を出た。
会社という名のただの牢獄に向かう道は、とても足が重くなる。
寝ても寝足りない、もうずっと寝てたい、道端の猫見かける度猫になりたいと現実逃避。
そんなこと考えながら、会社へと直行するのだ。
だが、何を隠そう会社には唯一のお友達が居るのだ!
「...もう本当に、さ...仕事なんてしたくないんだよ...わかってくれる...?」
「いや...、そうなんだけど...。借金なんて自分が悪いから、借りたら返すのが当たり前だけども...、」
「やっぱり...恋人に金掛けまくるのは良くないって...?知ってんだよなぁ...!!そんな事~...!」
ここは会社近くの古臭い和式便所。
座る場所もないので、立ったままだが仕事開始時刻前まではこの個室で唯一の友人とお喋りをするのだ。
ブラック企業とか社畜とか何処までがそうなのかわからないし、他人に意見を求めれば否定と説教のハッピーセットを投げつけられるので、心に留めておくが。
何を隠そうこの友人、否定もしなければ説教もしないのだ!!
こんな素晴らしい友人を持って、私は幸せ者だなと、友人(壁の落書き)を見つめた。
そんな茶番をして早数十分、仕事の時間は迫る一方で、私は友人に別れを告げ、外へと出たのだった。
『おいそこの幸薄そうで裏垢とか持ってそうなお前!!お前だよお前!!』
いや失礼極まりないな。
どいつだよ。
周りを見渡しても絶望的に自分だけしか居らず。
『オイゴルァッ!!!!キイテンノカコノクソオンナッ!!!!バカッ!!!!アホッ!!!ウンコッ!!!』
「エェ、ムリ....コワ...」
小学生レベルの陽キャって居んの?
はじめまして、こんにちは。
なんで私が絡まれてるのか全くわからない、え?もしかして友人(壁の落書き)の恋人だったりする?
「ヒェ、ナ、ナンデショウカ、?」
『テメェ、俺の事見てただろ...舐めやがって...!!○すぞ!!!?陽キャがキレたらなにするか分からねぇぞ!!』
「......え、いや見てません見てません、陽キャなんて怖くて見れません足元に地雷原あったとしてもその場でタップダンス踊れるって誓えるくらいには本当です!!!」
『舐めてんのかぁ!?○すぞ!?』
日本語通じてないし、なんでこんな人通り激しいとこでトンカチ持ってんの????
なに?最近の人ってポケットからトンカチ出せるわけ?凄いなおい。
「ッウェッヒィ!!!!????その物騒なもの閉まって頂いて...!!!」
『陰キャはこの世にいる価値ねぇんだよっ!!!!!!!!○ねぇっ!!!!!』
何もかも唐突すぎではないのだろうか。
目をつぶって、少女漫画じゃこんな時ってイケメンが助けてくれたりするよなぁとまたもや現実逃避をしたが、助けに来たのはトンカチと鈍痛。
生っぽいような意味のわからない音が頭からした。
次に倒れたのであろう衝撃が体を覆い、人間の悲鳴が数多く聞こえてくる。
人は死んでも最後まで耳は聞こえてるとか聞いたけど、本当なんだな。
「...いや、現実怖すぎでは」
暗転。
理不尽極まりないな!?この世界!!
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