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学園編~三学年~
15 視点変更_レルリラの自覚
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◇(視点変更)
【友達】とは、志や行動などを共にし、同等の相手として親しく交わっている人。
その言葉自体は知っていた。
だが、意味を考えたことも、必要性すらも感じなかった俺には、関係ない言葉として認識していた。
サラ・ハール。
平民の女。
だけど、大事なことに気付かせ、そして思い出させてくれた女性。
俺は彼女の為にできることを考え、彼女が望むのなら、喜ぶのならと強くなるための方法を教えることにした。
彼女と共にする行動が増えるたび、俺は自分の感情が浮足立ったような気持になることには気付いていた。
それがなんなのか知らないまま、ただただ時間だけが過ぎていった。
そんな時彼女が言った。
『私、レルリラの事友達って思ってた』
と。
志は、ハールを強くすること。ハールは自身が強くなることを差し
行動は、かなりの割合で共にしていた。
同等の相手は、同じクラスメイトとして
そして親しく交わっている。
(友達…)
そうか、ハールは俺の友達だったのか。
『…もしかして違った?』
不安そうに俺を見上げるハールの姿に俺の心臓はドクリと大きく高鳴った。
ハールの“友達”である俺が、ハールにそんな表情をさせているのが嫌だった。
安心させてやりたい。
笑っていて欲しい。
そして俺を頼ってほしい。
でもハールが今、こうして不安そうに俺を見上げているのは、俺がハールの“親しい人”である証拠でもあった。
だからだろう。
俺の心臓はドキドキと鼓動し始める。
これが友達。
自分の中にはなかった言葉が、今刻み込まれるかのように降り注ぐ。
だが
友達という経験がなかったこの時の俺には、ハールに友達という言葉よりももっと
……そう
もっと違う形を本心では求めていたことを知らなかった。
■
「あ、あの……好きです!わ、私を婚約者に選んでいただけませんか!?」
同じクラスメイトであり、ハールと同じ属性の男のメシュジに呼ばれた俺は、そのまま一人の名の知らない女性に人気が無い場所に連れられた。
女性は顔を赤らませ、俺に向かってそう告げる。
俺はその女性の様子をただじっと見ていた。
貴族社会では基本的に、女性から男性に直接想いを告げるという行為はいい顔をされない傾向がある。
ならば想い人がいる女性はどうするか。
周りの人脈を使い、想い相手に気持ちを吹き込んだり、女性の評判を上げ意中の相手に女性の印象をよくさせるという手を使うと聞いたことがある。
何故こんな面倒なことをするのかというと、直接気持ちを伝えないのは、男性側を建てる為であると言われている。
だがここは国一番の学園ということもあり、担任の先生は受け持った生徒が成長することに尽力を注いでいる為、基本的に他クラスとの接点はないも等しい。
だからこの女性も“そういう手”を使えない為に、俺に直接思いを告げに来たのだろうと推測した。
というのも片手を超える回数、このような状況になると呼び出された時点でわかるようになる。
「あ、あの……レルリラ様…?」
ゆっくりと涙を溜めた目で俺を見上げる女性に対し、俺は目を瞑って「悪い」と答えた。
それだけで相手は察したのか、浮かべた涙をハンカチで拭う。
いつもなら涙がこぼれ落ちる前に女性が去っていくのだが、今までの女性と違ったのはその後「ありがとうございます」と笑顔を浮かべた点だ。
断られることが前提だったのか。
そう思った俺は初めて今までの女性には尋ねなかったことを聞いた。
どうしてもわからなかったことだったからだ。
「振っておいてわりぃ、…なんで俺を好きなのか聞いてもいいか?」
「え、え?」
案の定戸惑う女性に、俺は罪悪感を抱きながらも言葉を続ける。
「俺はお前のことを知らないのに、お前は俺のことを好きだといっただろう。
よく知らない人を好きだと思った理由を知りたい」
これが俺がわからなかったことだ。
学園に入る前のガキの頃から教育に時間を費やしていた俺は親に連れられ社交に出ることもなかった。
その為学園に入るまで友達という存在もいなく、また女性との関わりもない。
それなのに想いを伝えられた相手は初めて見た人ばかりだった。
顔を合わせて話すこともなければ、学園内ですれ違うこともほぼない。
寮内でもそれは同じだ。
いつどこで俺のことを知り、どんなところが好きになったのか、好きだと思ったきっかけはあるのか、それを知りたいと思った。
「わ、私は…、確かにレルリラ様と交流を持ったわけではないので、レルリラ様のことを知っていると言えません。ですが、レルリラ様の強さをこの目で拝見した時、目が反らせなくなりました。そしてとても楽しそうに見えたのです。
私もレルリラ様のようになりたい…と、見続けるうちに好きになってしまいました」
「それって友達と何が違うんだ?」
「へ?」
目を丸くさせる女性に、俺は首を傾げる。
俺の強さを拝見した。と女性はいったが、きっとハールと行っているトレーニングのことを言っているのだろうと当たりをつけた。でないとタイミングがないからだ。
俺のようになりたいというのは、強くなりたいということ。
それならば同じ志を持つ人間だ。
それなのに何故、友達になりたい、ではなく、好きという感情を抱くのか、そう思った根拠がわからなかった。
「目が離せなくなるって、友達にも当てはまるだろう?」
「あ、あの、お顔を拝見するだけで胸がドキドキと高まったり、夜も思い出したり…」
「それも友達に当てはまるだろう?」
女性が言った特徴を俺はよく知っている。
目が離せなくなるのも、いつの間に目で追うことも日常で、そいつが楽しそうにしていれば俺も嬉しくなるし、その笑顔が俺に向けられれば胸が高まる。
一人でいるときもふと思い出すのはあいつの顔だ。
「…えっと……あの、もしかしてレルリラ様は複数相手にそのような感情を抱かれるのですか?」
「俺の友達は一人だけだ」
思い出すのは友達だと教えてくれたサラ・ハールの姿。
これからもよろしくと手を伸ばして笑みを浮かべたハールの姿が、俺は今でも鮮明に思い出せる。
「え?…あの、クラスの人たちと仲が良さそうに見えましたが…友達では、ないと…?」
「知り合いだからな」
そう答えると女性は混乱したように目を回す。
「そ、それは違いますよ!ただ一人にドキドキしたり、ふとした時に思い出す人をただの友達で終わらせてはいけません!
あ、相手はそう思っているかもしれませんが、でもレルリラ様が友達だと、そう思いこむのは違います!
レルリラ様が友達だと思っている方は恋愛感情を抱いている特別な相手であり、知り合いだと思っているクラスの方々が友達なのです!」
「……つまり、俺はアイツに恋をしている、ということか…?」
「そうです!」
自信ありげに答える女性に、俺は戸惑った。
友達だと認識した直後といえば直後に、他の奴にお前は友達に恋愛感情を抱いていると言われたのだ。
混乱して当然だ。
だが、目の前の女性が教えてくれた感情をハールに抱いたことも事実。
「………これが、恋?」
口に出してみると、まるで魔法にでもかかったように全身が浮いた感覚を抱く。
ドクドクと胸が高まり、顔が熱い。
自分が自分でなくなるような感じが、少し怖かった。
でも、嫌ではない。
気付くと女性はいなくなっており、俺は熱が冷めない状態のまま教室へと戻った。
遅かったなと声をかけてくるクラスメイトに、俺は適当に返事をし、席に座っているハールの顔を見上げる。
俺を見るなり口角を上げて手を上げるハールに、だいぶ収まった筈の鼓動が再び早まった。
顔が熱い。
心臓がうるさい。
ハールが俺を見てくれるのが嬉しい筈なのに、何故か足が止まる。
傍にいたいはずなのに、そう思っている筈なのに、何故か俺はその場で固まった。
自分がどうしたいのかなんてわかっている筈なのに、恋を自覚した今の俺は笑顔を向けてくれたハールから目を逸らすことしかできなかった。
「おい、予鈴なったぞ。さっさと席につけ」
授業の為にきた先生に注意され、俺の体はやっと動いた。
ハールは不思議そうに俺を見てきたが、俺はうまく返事することもできないまま、ただ前を見つめていた。
そんな俺の行動をサラ以外のクラスメイトは温かい眼差しでみていたことを、俺は知らない。
◇(視点変更終)
【友達】とは、志や行動などを共にし、同等の相手として親しく交わっている人。
その言葉自体は知っていた。
だが、意味を考えたことも、必要性すらも感じなかった俺には、関係ない言葉として認識していた。
サラ・ハール。
平民の女。
だけど、大事なことに気付かせ、そして思い出させてくれた女性。
俺は彼女の為にできることを考え、彼女が望むのなら、喜ぶのならと強くなるための方法を教えることにした。
彼女と共にする行動が増えるたび、俺は自分の感情が浮足立ったような気持になることには気付いていた。
それがなんなのか知らないまま、ただただ時間だけが過ぎていった。
そんな時彼女が言った。
『私、レルリラの事友達って思ってた』
と。
志は、ハールを強くすること。ハールは自身が強くなることを差し
行動は、かなりの割合で共にしていた。
同等の相手は、同じクラスメイトとして
そして親しく交わっている。
(友達…)
そうか、ハールは俺の友達だったのか。
『…もしかして違った?』
不安そうに俺を見上げるハールの姿に俺の心臓はドクリと大きく高鳴った。
ハールの“友達”である俺が、ハールにそんな表情をさせているのが嫌だった。
安心させてやりたい。
笑っていて欲しい。
そして俺を頼ってほしい。
でもハールが今、こうして不安そうに俺を見上げているのは、俺がハールの“親しい人”である証拠でもあった。
だからだろう。
俺の心臓はドキドキと鼓動し始める。
これが友達。
自分の中にはなかった言葉が、今刻み込まれるかのように降り注ぐ。
だが
友達という経験がなかったこの時の俺には、ハールに友達という言葉よりももっと
……そう
もっと違う形を本心では求めていたことを知らなかった。
■
「あ、あの……好きです!わ、私を婚約者に選んでいただけませんか!?」
同じクラスメイトであり、ハールと同じ属性の男のメシュジに呼ばれた俺は、そのまま一人の名の知らない女性に人気が無い場所に連れられた。
女性は顔を赤らませ、俺に向かってそう告げる。
俺はその女性の様子をただじっと見ていた。
貴族社会では基本的に、女性から男性に直接想いを告げるという行為はいい顔をされない傾向がある。
ならば想い人がいる女性はどうするか。
周りの人脈を使い、想い相手に気持ちを吹き込んだり、女性の評判を上げ意中の相手に女性の印象をよくさせるという手を使うと聞いたことがある。
何故こんな面倒なことをするのかというと、直接気持ちを伝えないのは、男性側を建てる為であると言われている。
だがここは国一番の学園ということもあり、担任の先生は受け持った生徒が成長することに尽力を注いでいる為、基本的に他クラスとの接点はないも等しい。
だからこの女性も“そういう手”を使えない為に、俺に直接思いを告げに来たのだろうと推測した。
というのも片手を超える回数、このような状況になると呼び出された時点でわかるようになる。
「あ、あの……レルリラ様…?」
ゆっくりと涙を溜めた目で俺を見上げる女性に対し、俺は目を瞑って「悪い」と答えた。
それだけで相手は察したのか、浮かべた涙をハンカチで拭う。
いつもなら涙がこぼれ落ちる前に女性が去っていくのだが、今までの女性と違ったのはその後「ありがとうございます」と笑顔を浮かべた点だ。
断られることが前提だったのか。
そう思った俺は初めて今までの女性には尋ねなかったことを聞いた。
どうしてもわからなかったことだったからだ。
「振っておいてわりぃ、…なんで俺を好きなのか聞いてもいいか?」
「え、え?」
案の定戸惑う女性に、俺は罪悪感を抱きながらも言葉を続ける。
「俺はお前のことを知らないのに、お前は俺のことを好きだといっただろう。
よく知らない人を好きだと思った理由を知りたい」
これが俺がわからなかったことだ。
学園に入る前のガキの頃から教育に時間を費やしていた俺は親に連れられ社交に出ることもなかった。
その為学園に入るまで友達という存在もいなく、また女性との関わりもない。
それなのに想いを伝えられた相手は初めて見た人ばかりだった。
顔を合わせて話すこともなければ、学園内ですれ違うこともほぼない。
寮内でもそれは同じだ。
いつどこで俺のことを知り、どんなところが好きになったのか、好きだと思ったきっかけはあるのか、それを知りたいと思った。
「わ、私は…、確かにレルリラ様と交流を持ったわけではないので、レルリラ様のことを知っていると言えません。ですが、レルリラ様の強さをこの目で拝見した時、目が反らせなくなりました。そしてとても楽しそうに見えたのです。
私もレルリラ様のようになりたい…と、見続けるうちに好きになってしまいました」
「それって友達と何が違うんだ?」
「へ?」
目を丸くさせる女性に、俺は首を傾げる。
俺の強さを拝見した。と女性はいったが、きっとハールと行っているトレーニングのことを言っているのだろうと当たりをつけた。でないとタイミングがないからだ。
俺のようになりたいというのは、強くなりたいということ。
それならば同じ志を持つ人間だ。
それなのに何故、友達になりたい、ではなく、好きという感情を抱くのか、そう思った根拠がわからなかった。
「目が離せなくなるって、友達にも当てはまるだろう?」
「あ、あの、お顔を拝見するだけで胸がドキドキと高まったり、夜も思い出したり…」
「それも友達に当てはまるだろう?」
女性が言った特徴を俺はよく知っている。
目が離せなくなるのも、いつの間に目で追うことも日常で、そいつが楽しそうにしていれば俺も嬉しくなるし、その笑顔が俺に向けられれば胸が高まる。
一人でいるときもふと思い出すのはあいつの顔だ。
「…えっと……あの、もしかしてレルリラ様は複数相手にそのような感情を抱かれるのですか?」
「俺の友達は一人だけだ」
思い出すのは友達だと教えてくれたサラ・ハールの姿。
これからもよろしくと手を伸ばして笑みを浮かべたハールの姿が、俺は今でも鮮明に思い出せる。
「え?…あの、クラスの人たちと仲が良さそうに見えましたが…友達では、ないと…?」
「知り合いだからな」
そう答えると女性は混乱したように目を回す。
「そ、それは違いますよ!ただ一人にドキドキしたり、ふとした時に思い出す人をただの友達で終わらせてはいけません!
あ、相手はそう思っているかもしれませんが、でもレルリラ様が友達だと、そう思いこむのは違います!
レルリラ様が友達だと思っている方は恋愛感情を抱いている特別な相手であり、知り合いだと思っているクラスの方々が友達なのです!」
「……つまり、俺はアイツに恋をしている、ということか…?」
「そうです!」
自信ありげに答える女性に、俺は戸惑った。
友達だと認識した直後といえば直後に、他の奴にお前は友達に恋愛感情を抱いていると言われたのだ。
混乱して当然だ。
だが、目の前の女性が教えてくれた感情をハールに抱いたことも事実。
「………これが、恋?」
口に出してみると、まるで魔法にでもかかったように全身が浮いた感覚を抱く。
ドクドクと胸が高まり、顔が熱い。
自分が自分でなくなるような感じが、少し怖かった。
でも、嫌ではない。
気付くと女性はいなくなっており、俺は熱が冷めない状態のまま教室へと戻った。
遅かったなと声をかけてくるクラスメイトに、俺は適当に返事をし、席に座っているハールの顔を見上げる。
俺を見るなり口角を上げて手を上げるハールに、だいぶ収まった筈の鼓動が再び早まった。
顔が熱い。
心臓がうるさい。
ハールが俺を見てくれるのが嬉しい筈なのに、何故か足が止まる。
傍にいたいはずなのに、そう思っている筈なのに、何故か俺はその場で固まった。
自分がどうしたいのかなんてわかっている筈なのに、恋を自覚した今の俺は笑顔を向けてくれたハールから目を逸らすことしかできなかった。
「おい、予鈴なったぞ。さっさと席につけ」
授業の為にきた先生に注意され、俺の体はやっと動いた。
ハールは不思議そうに俺を見てきたが、俺はうまく返事することもできないまま、ただ前を見つめていた。
そんな俺の行動をサラ以外のクラスメイトは温かい眼差しでみていたことを、俺は知らない。
◇(視点変更終)
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