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別れ
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◆
「なにが“へ?”よ!私の馬鹿!!!」
アレンにプロポーズなるものをされた私は、一人ベッドの上で悶えていた。
大きな枕を思いっきり抱きしめ、何度も顔を押し付ける。
なにをしているのかと他の人がみたらそういうかもしれないが、羞恥心が凄かったのだ。
アレンの言葉は嬉しい。
嬉しい以外なにも考えられなかった。
そしてこの時点で私はアレンのことが恋愛という意味で好きだということに気付く。
考えてみれば私の理想のタイプにアレンはめちゃくちゃ当てはまっているのだ。
いや、もしかしたら無意識にアレンのことが好きになっていたから、アレンの特徴に当てはまっている人がタイプだと思っていたのかもしれない。
ならちゃんと返事をしなさいと思うが考えてみてほしい。
前世の事はわからないため除外するが、十三歳に私はなったばかりだ。
ぐんぐんと成長し大人の“ように見える”素敵な男性に成長したアレンに、プロポーズをされたのだ。
ように見えるというのは単純にアレンの本当の歳を知らないため。
まぁ同じくらいの年齢ということは合っているだろうから、学園も同じ学年で通っているのだけど。
(……………うぅ…)
アレンは貴族ではない。
それはアレン自身でもわかっているから、本来は私の結婚相手に選ばれる存在ではないと理解しているはずなのに、アレンはその上で私に告白した。
私の伴侶に立候補してもいいかと、そう告げたのだ。
その一言にアレンがどれほど勇気を奮い立たせたのか。
そんなことも知らず、私は思った。
(え、アレンが私の事を?いつから?へ?)
と。
そして顔に熱が集まり、色々想像してしまった。
アレンの大きな手と手を繋ぐところや、アレンの意外と鍛えられた筋肉質な肉体に抱きしめられるところとか、アレンの形のいい唇にキスするところとか、それはもういろいろと考えた。
その結果があの返答だ。
”へ?”
なにがへ?だ!と私は時間が経ち羞恥心でいっぱいになって今に至る。
アレンは私にプロポーズをした後「すみません…」とそそくさと逃げるように部屋を出た。
きっと勇気を出して私にプロポーズをしたのにこんな返事しかもらえない。悲しい!と思っただろう。
でもちがうの!私の頭が十分な回転をしなかったの!
だけどそれをすぐにアレンに伝えるのは出来なかった。
顔が熱を持ったように熱くて、きっと今アレンをみたらまた思考が止まってしまうかもしれないと危惧したのだ。
……………。
ううん、言い訳だ。
アレンに誤解なんてされたくない。
私もアレンのことが好きなんだとそう伝えたい。
貴族と平民が籍を入れるという大きな問題はあるが、そこは想いを通わせてから考えよう。
二人で考えたらきっといい案が出てくるはずだ。
(アレンが晩御飯を知らせに来たら、ちゃんと言おう…!)
だから今は勇気を奮い立たせるために、もう少し一人にさせて!
だけどその日の晩御飯の時間、私はお父様から衝撃的な話を聞くことになった。
□
「………アレンが、出ていった……?」
羞恥心もある程度まで収まった私は、晩御飯を知らせに来てくれるはずのアレンを待った。
だが来たのは私のドレスの着付けを手伝いしてくれるメイドで、アレンではなかった。
(アレンも顔を会わせづらいのかな)と勝手な解釈をした私はそのままお父様とお母様が待っている食堂へとやってきた。
自分の席に座り、従者たちが食事を運んできてくれる中お父様が話を切り出す。
その内容は主に領地の事で合ったり、社交界で広がっている噂であったりが主なのだが今日は違った。
アレンが辺境伯領の地に向かったという内容だったのだ。
「出ていった、というのは言葉が過ぎるな。
“アレンの要望でアレンを辺境領の地に派遣した”だ。
指示を受けて向かったのだから、“出ていった”わけではない」
「アレンは何故……辺境伯領に?」
お父様の言葉に私は尋ねた。
理由を知りたかったのだ。
「……お前も知っていると思うが、辺境伯領はあらゆる脅威からこの国を守っている砦ともいえる領地だ。
そこから少し前に救援を求む手紙が寄せられた。
レリスロート家としては辺境伯領とは離れている為、少数だけを派遣しようと考えていたところにアレンが自らを派遣するようにと告げたのだ」
「ですから何故!?」
私が知りたかったのは辺境伯領に派遣を送り出す経緯ではなく、アレンが行くことになった“理由”だ。
そもそもアレンは稽古を受けた身であるが、騎士ではない。
私の従者だ。
そして将来の執事で、旦那さんになるかもしれない相手である。
「…アレンはなにも言わなかったのですか?」
そう尋ねる私に、お父様が困ったようにお母様に助けを求めた。
「ミレーナはアレンに愛されてるってことよ」
「なんですか!そんなの理由になりません!」
「本当に?アレンの身分の人間が辺境伯領に行って功績を積む理由なんて、一つしかないのに?」
「…え?」
お母様の言葉に私は眉を顰める。
アレンが辺境伯領に行ったのは、活発化している魔物の動きを抑える為だ。
例年よりも多い魔物の数に、辺境伯領主が他貴族に協力を要請していることは王家も認め承諾し、他の貴族たちも助力するようにと伝えられていること。
それだけ辺境伯領の担っていることは大きい。
アレンの身分は平民だ。
魔物退治をして、与えられるものなんて……
「まさか、爵位…ですか?」
私の導き出した答えにお母様はにこりと笑う。
否定も肯定もなかった。
話しを逸らすように、ナイフとフォークを手にする。
「ほら、料理が冷めてしまうわよ」
それでも食事をする気分になれない私は、ナイフとフォークを手に持ったまま動くことをしなかった。動けなかった。
アレンが強くなったというのは知っている。
アレンの努力をこの目でみてきたからだ。
幼い頃は沢山の傷を作って、『私がミレーナ様をお守りしますからね』と笑みを浮かべながら懸命に稽古に励んでいた姿を私は知ってる。
『俺にも勝てないくせに』と当時アレンに稽古をつけていた騎士が笑い飛ばしていたが、それからすぐに上達したアレンがその騎士を負かした。
メキメキと上達したアレンはレリスロート子爵家に仕える騎士の中で断トツの実力者になっていたのだ。
でもそれはレリスロート家の中の話。
世の中にももっともっと強い人はいるし、なにより今回相手にしなければいけないのは人間の勝負の世界を知らない魔物である。
アレンが怪我をしたら?
怪我よりももっと重傷をおったら?
死んでしまったら__?
ああ、嫌だ。やだ。やだよ。
「ミレーナ」
お父様の呼び掛けに私は弱々しくも返事をする。
「アレンの才能を信じなさい」
「え?」
顔を上げた私はひどい顔をしているのだろう。
お父様が少しだけ驚いた顔をした後、まるで困った子だといっているような表情を浮かべつつ苦笑する。
「執事としてお前の傍にいると決めたアレンが、お前の結婚相手になる為に功績作りに行ったんだ。
その結果をお前は心待ちにするくらいでいいと、私は思う」
だろ?と笑ったお父様は、それでも食事が喉を通らない私のために簡単なメニューを作るよう指示をした。
「なにが“へ?”よ!私の馬鹿!!!」
アレンにプロポーズなるものをされた私は、一人ベッドの上で悶えていた。
大きな枕を思いっきり抱きしめ、何度も顔を押し付ける。
なにをしているのかと他の人がみたらそういうかもしれないが、羞恥心が凄かったのだ。
アレンの言葉は嬉しい。
嬉しい以外なにも考えられなかった。
そしてこの時点で私はアレンのことが恋愛という意味で好きだということに気付く。
考えてみれば私の理想のタイプにアレンはめちゃくちゃ当てはまっているのだ。
いや、もしかしたら無意識にアレンのことが好きになっていたから、アレンの特徴に当てはまっている人がタイプだと思っていたのかもしれない。
ならちゃんと返事をしなさいと思うが考えてみてほしい。
前世の事はわからないため除外するが、十三歳に私はなったばかりだ。
ぐんぐんと成長し大人の“ように見える”素敵な男性に成長したアレンに、プロポーズをされたのだ。
ように見えるというのは単純にアレンの本当の歳を知らないため。
まぁ同じくらいの年齢ということは合っているだろうから、学園も同じ学年で通っているのだけど。
(……………うぅ…)
アレンは貴族ではない。
それはアレン自身でもわかっているから、本来は私の結婚相手に選ばれる存在ではないと理解しているはずなのに、アレンはその上で私に告白した。
私の伴侶に立候補してもいいかと、そう告げたのだ。
その一言にアレンがどれほど勇気を奮い立たせたのか。
そんなことも知らず、私は思った。
(え、アレンが私の事を?いつから?へ?)
と。
そして顔に熱が集まり、色々想像してしまった。
アレンの大きな手と手を繋ぐところや、アレンの意外と鍛えられた筋肉質な肉体に抱きしめられるところとか、アレンの形のいい唇にキスするところとか、それはもういろいろと考えた。
その結果があの返答だ。
”へ?”
なにがへ?だ!と私は時間が経ち羞恥心でいっぱいになって今に至る。
アレンは私にプロポーズをした後「すみません…」とそそくさと逃げるように部屋を出た。
きっと勇気を出して私にプロポーズをしたのにこんな返事しかもらえない。悲しい!と思っただろう。
でもちがうの!私の頭が十分な回転をしなかったの!
だけどそれをすぐにアレンに伝えるのは出来なかった。
顔が熱を持ったように熱くて、きっと今アレンをみたらまた思考が止まってしまうかもしれないと危惧したのだ。
……………。
ううん、言い訳だ。
アレンに誤解なんてされたくない。
私もアレンのことが好きなんだとそう伝えたい。
貴族と平民が籍を入れるという大きな問題はあるが、そこは想いを通わせてから考えよう。
二人で考えたらきっといい案が出てくるはずだ。
(アレンが晩御飯を知らせに来たら、ちゃんと言おう…!)
だから今は勇気を奮い立たせるために、もう少し一人にさせて!
だけどその日の晩御飯の時間、私はお父様から衝撃的な話を聞くことになった。
□
「………アレンが、出ていった……?」
羞恥心もある程度まで収まった私は、晩御飯を知らせに来てくれるはずのアレンを待った。
だが来たのは私のドレスの着付けを手伝いしてくれるメイドで、アレンではなかった。
(アレンも顔を会わせづらいのかな)と勝手な解釈をした私はそのままお父様とお母様が待っている食堂へとやってきた。
自分の席に座り、従者たちが食事を運んできてくれる中お父様が話を切り出す。
その内容は主に領地の事で合ったり、社交界で広がっている噂であったりが主なのだが今日は違った。
アレンが辺境伯領の地に向かったという内容だったのだ。
「出ていった、というのは言葉が過ぎるな。
“アレンの要望でアレンを辺境領の地に派遣した”だ。
指示を受けて向かったのだから、“出ていった”わけではない」
「アレンは何故……辺境伯領に?」
お父様の言葉に私は尋ねた。
理由を知りたかったのだ。
「……お前も知っていると思うが、辺境伯領はあらゆる脅威からこの国を守っている砦ともいえる領地だ。
そこから少し前に救援を求む手紙が寄せられた。
レリスロート家としては辺境伯領とは離れている為、少数だけを派遣しようと考えていたところにアレンが自らを派遣するようにと告げたのだ」
「ですから何故!?」
私が知りたかったのは辺境伯領に派遣を送り出す経緯ではなく、アレンが行くことになった“理由”だ。
そもそもアレンは稽古を受けた身であるが、騎士ではない。
私の従者だ。
そして将来の執事で、旦那さんになるかもしれない相手である。
「…アレンはなにも言わなかったのですか?」
そう尋ねる私に、お父様が困ったようにお母様に助けを求めた。
「ミレーナはアレンに愛されてるってことよ」
「なんですか!そんなの理由になりません!」
「本当に?アレンの身分の人間が辺境伯領に行って功績を積む理由なんて、一つしかないのに?」
「…え?」
お母様の言葉に私は眉を顰める。
アレンが辺境伯領に行ったのは、活発化している魔物の動きを抑える為だ。
例年よりも多い魔物の数に、辺境伯領主が他貴族に協力を要請していることは王家も認め承諾し、他の貴族たちも助力するようにと伝えられていること。
それだけ辺境伯領の担っていることは大きい。
アレンの身分は平民だ。
魔物退治をして、与えられるものなんて……
「まさか、爵位…ですか?」
私の導き出した答えにお母様はにこりと笑う。
否定も肯定もなかった。
話しを逸らすように、ナイフとフォークを手にする。
「ほら、料理が冷めてしまうわよ」
それでも食事をする気分になれない私は、ナイフとフォークを手に持ったまま動くことをしなかった。動けなかった。
アレンが強くなったというのは知っている。
アレンの努力をこの目でみてきたからだ。
幼い頃は沢山の傷を作って、『私がミレーナ様をお守りしますからね』と笑みを浮かべながら懸命に稽古に励んでいた姿を私は知ってる。
『俺にも勝てないくせに』と当時アレンに稽古をつけていた騎士が笑い飛ばしていたが、それからすぐに上達したアレンがその騎士を負かした。
メキメキと上達したアレンはレリスロート子爵家に仕える騎士の中で断トツの実力者になっていたのだ。
でもそれはレリスロート家の中の話。
世の中にももっともっと強い人はいるし、なにより今回相手にしなければいけないのは人間の勝負の世界を知らない魔物である。
アレンが怪我をしたら?
怪我よりももっと重傷をおったら?
死んでしまったら__?
ああ、嫌だ。やだ。やだよ。
「ミレーナ」
お父様の呼び掛けに私は弱々しくも返事をする。
「アレンの才能を信じなさい」
「え?」
顔を上げた私はひどい顔をしているのだろう。
お父様が少しだけ驚いた顔をした後、まるで困った子だといっているような表情を浮かべつつ苦笑する。
「執事としてお前の傍にいると決めたアレンが、お前の結婚相手になる為に功績作りに行ったんだ。
その結果をお前は心待ちにするくらいでいいと、私は思う」
だろ?と笑ったお父様は、それでも食事が喉を通らない私のために簡単なメニューを作るよう指示をした。
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