魔物好きゲイテイマーの異世界転生記

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第3章 シュルトーリア

環境整備①

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「それじゃあこれが残りです。」

俺は教会を出るとそのままギルドに向かい、昨日の残り142匹のファイアアントとクイーンを取り出して解体を依頼した。

「確かにお預かりします。こちらもすべて買い取りでいいですか?」
「あっ、クイーンの殻と魔石は戻してください。あとファイアアントの殻も42匹分は戻しでお願いします。」

ランクBの魔石は装備の強化に使えるだろう。殻もファイアアントの殻と合わせてガルドの鎧を作るのに使う予定だ。42匹分も要らないだろうがきりよく100匹分の買い取りになるように引き取っておく。

「クイーンの殻と魔石、ファイアアントの殻を42匹分は戻しですね。わかりました。この量ですと……明後日の朝までかかってしまいそうです。それ以降に来てもらえますか?」
「わかりました。ではよろしくお願いします。」

俺は最初の80匹分の清算書と今預けた分の控えを受け取った総合カウンターに向かった。
カウンターで80匹分の精算と討伐証明の提出をしてまとまった金額を受け取るとギルドを出て商業地区に向かう。



屋台で買った串焼きをかじりながら通りを歩く。今日の目的は諸々の資材購入だ。聞き込みをしながらいくつかの店を回ってみた所、木材やインゴット、布のような資材は基本的には商業ギルドでしか売っていないらしい。

ちょうど串焼きを食べ終わったところで商業ギルドに着いた。

ゴミを異空間収納に仕舞い、ギルドに入ると入り口のすぐ脇にカウンターがあったのでまずはそっちに行ってみる。

「いらっしゃいませ。本日はどのようなご用向きでしょうか?」

カウンターに近づくと受付嬢はすぐにこちらに気が付いて声をかけてきた。

「こちらで木材やインゴットなんかの資材が購入できると聞いてきたのですが。」
「資材の購入ですね。かしこまりました。お客様は商業ギルドに登録されていますでしょうか?」
「いえ、登録してないですけど。」
「そうしますと購入できる種類や量に制限があります。」

そう言って差し出された用紙には購入できる種類と量、金額が記載されていた。

「木材ですと約50kgまででサイズは板材は厚さ5mm、縦横1m単位。角材は縦横1cm、長さ1m単位でご希望の大きさに調整します。木材の種類は固さ別で4種類あります。インゴットは錫、銅、鉄が購入可能で錫が50kg、銅と鉄はそれぞれ30kgまでです。インゴットのサイズは500g、1kg、5kgがあります。」

風呂のスペースは角材と板材で床を作って浴槽を埋め込むけどとりあえず角材を限界まで買っておいて適当なサイズに調整して使えばいいか?角材を割って組み合わせれば床にも使えるだろうし。インゴットは色々作ってみたいし限界まで購入しよう。

俺は記載された金額と量から制限いっぱいに購入した時の値段を考え、とりあえず購入制限いっぱいまで購入しておくことにする。

「一番硬い木で50kg分の角材とインゴットを各種制限いっぱいまでください。」
「角材50kgと各インゴットを制限いっぱいまでですか?そんなに保管できますか?」
「異空間収納とディメンジョンルームがあるので大丈夫です。」
「わかりました。サイズにご希望はありますか?」

とりあえず床下に使えるように太めに縦横15cm、長さ2mで用意してもらおう。インゴットはサイズに関係ない加工をするのでサイズ指定はいらないな。

料金の支払いと一緒にそれを伝える。

「かしこまりました。用意に少々時間が掛かりますので次の鐘が鳴る頃にもう一度来ていただけますでしょうか。」
「わかりました。またあとできます。」

俺はそう言ってギルドを出ると太陽の位置を確認する。まだ太陽はほぼ真上にあり、次の3時の鐘まで2時間以上ある。

「時間までどうするかな……。」

俺は辺りを見渡すと近くにある3階建ての大きな商店が目に留まった。

「あれがオティリオ商会の店か。」

先日、薬屋で聞いた商会の店がすぐそばだったので時間潰しのためにその店に向かった。

広い店内は冒険者や主婦らしき人でにぎわっていた。冒険者の方を見ると薬瓶が並んだ棚があり、主婦らしき人の方を見ると様々な食材が並んでいる。

薬瓶が並んだ棚で先日買ったポーション類を見ると確かに先日買った薬屋よりも安かったが説明にある効果は薬屋の物の6割ほどの効果だった。

「確かに安いけど…。」

命を預けるものならケチるのは良くないんじゃないか?そう考えながら売り場を見渡すとどうやら2階にも上がれるになっているようで上がってみる。

2階に上がると階段のすぐそばにはカウンターがあり、その奥で職人たちが木材や布と格闘していた。

「いらっしゃいませ。家具のご注文でしょうか?」

声がした方を見ると縫物をしていた女性が作業の手を止め、カウンターに駆け寄ってきた。

「あぁ、邪魔をしてすみません。こちらには始めてきたので2階がなんの売り場かわからずに上がってきたんです。」
「そうでしたか。2階は家具などのオーダーや服の仕立ての受付を行っています。」
「家具のオーダーですか。」

そういえばディメンジョンルームで寝るならちゃんとしたベッドがいるな。バラムもガルドも大きくなったしロアも一緒に寝るなら特注のマットレスを用意した方がいいかもしれないな。

「なにかご注文するものがありましたか?」

俺が黙って考え込んでいたのを不審に思ったのか女性が聞いてきた。

「ベッドのマットレスだけの注文はできますか?サイズが通常のサイズではないんですけど。」
「できますがベッドの方はよろしいんですか?」
「はい、マットだけ見積もりしてもらえますか?」
「かしこまりました。ではおかけになって少々お待ちください。」

そういうと女性はカウンターの下から筆記具を取り出していく。

「お待たせいたしました。ベッド用マットレスのオーダーとのことですがサイズはお決まりでしょうか?」
「そうですね……。」

一番大きいロアが丸くなって一緒に寝る分なら5×5mもあれば大丈夫だろうがロアが進化して大きくなったり、今後従魔が増えると心許ない。倍ぐらいあった方がいいいだろう。

「縦横10m位にできますか?」
「じゅ、10mですか。可能ですが、最低ランクの中材でも金貨5枚になりますよ。」

金貨5枚ってことは50万位か。シングルのマットレスが100cm×180cm位だったか?100㎡だと五十数倍くらいだから7、8000円位のマットレス50枚分としたらそんなもんか。

「大丈夫ですからそのサイズでお願いします。」
「かしこまりました。当店で扱ってる中材のランクは4種類です。そのサイズですと最低ランクの中材で金貨5枚です。その次の中ランクですと、金貨10枚になります。高ランクで金貨25枚、最高ランクで金貨50枚になります。」

女性はメモ用紙に計算式を書きながら4種類の見積りを出した。

資材を色々買ったがまだまだ資金に余裕はあるし高ランクのマットレス。
といきたいところだがロアが乗るのにいつまで持つかわからないまま金貨25枚は流石に躊躇する。

「中ランクの中材でお願いします。」
「かしこまりました。完成は3日後になります。前金で半額を頂戴していますがよろしいでしょうか?」
「はい、これでお願いします。」

俺は硬貨用の袋から金貨5枚を取り出してカウンターに積んだ。

「確かにお預かりします。では、こちらが引き換え証になります。3日後以降にこちらと残金の金貨5枚をお持ちください。」

引き換え証を受け取った俺は1階に降りると適当に時間を潰して店を出た。
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