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第3章 シュルトーリア
解体班
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大した話でもないのにダラダラと長くなってしまったので適当に分割して本日は2話更新です。
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「なんでこんなことになってるんですか?」
ギルドのカウンターでファナさんが眉をひそめながら開いたディメンジョンルームと俺を交互に見る。
ディメンジョンルームではテイムしてきたオーク達が整列して跪き、頭を下げている。
「……成り行きで?」
「どういう成り行きならこんな数のオークをテイムしてくることになるんですか?!」
声を荒げるファナさんをどうにか宥めてオークの集落を潰してきたことを話す。
「……それで、このオーク達はその集落の生き残りということですね。」
「はい、そうです。」
「この数のオークをちゃんとテイムできてるんですか?いえ、こうして跪いてるんですから問題ないんでしょうけど。」
「ちゃんとテイムしてますから大丈夫ですよ。全員顔を上げて。」
俺がそういうと頭を下げていたオーク達が一斉に顔を上げてこちらに視線を向ける。
「……まぁ、ちゃんとテイムして制御できてるならギルドとしては何も言えないんですけど。でも、テイムしてる魔物が問題を起こしたらテイマーの責任なんですから注意してくださいよ。」
「はい、気を付けます。」
無いとは思うがガルドの支配とテイムを破るようなことがあった時のために拘束用の道具でも容易した方がいいか。ロアの暴走みたいに破らなくても暴れることはあるかもしれないしな。
「この数だとギルドカードの記載に収まりませんね。少々おまちください。」
ファナさんがカウンターを離れ、裏から戻ってくるとその手には1冊の手帳があった。
「こちらは従魔帳と言って、ギルドカードに従魔の記載が載り切らない場合に使うものです。それだけの従魔を従えた冒険者はもう何年もいなくて、最後に使われたのはギルドの記録によると何十年も前になります。」
カウンターに置かれたのはギルドカードと変わらない大きさで厚さ1cm程の手帳だった。
「よくそんなものが残って、いや、それ以前にそんなものがあることも良く知ってましたね。」
「いざというときのために1冊だけ置いておいたものです。それにサブマスですから。だからと言って、うちの脳筋がこれの事を覚えてるかと言われると覚えてないと思いますが。」
「そ、そうですか。」
ファナさんはベルグさんには当たりが強いな。
その後、無事従魔登録を終えたギルドカードからはバラム達の情報が消え、代わりに従魔帳参照と記載されている。従魔帳を開けば先頭からバラム達を含め全員分の記載がある。
俺は討伐報酬のために集落の位置を伝えるとグレイハウンド討伐達成報告をして報酬を受け取る。
そのまま今度はオークの解体のため買取カウンターに向かう。今回はただ解体するだけでなくある目的もある。
「すいませーん。」
カウンターに人がいないので奥に向かって声を掛けると血で汚れたエプロンを着けた金髪の青年が顔を出した。
「あぁ、こんにちは。ファイアアントの解体は明日までの予定でしたけど追加の解体ですか?」
「ちょっとお願いがあるんですが。」
「なんでしょう?」
「1匹でいいのでオークの解体をしてもらいたいんですけどその様子を見せてもらえませんか?」
「いいですけど、急にどうしたんですか?」
「新しく増えた従魔に解体を覚えさせたくて解体仕方を見せたいんです。」
「大きい従魔でなければ壁際から見てる分には構いませんよ。」
「ありがとうございます。」
そう、せっかく解体スキルを持った従魔がいるんだから使わない手はない。納品も期限までまだ余裕があるからとりあえず1匹解体の手本を見せてもらって、残りのは解体スキル持ちの練習用だ。
……元同じ集落のオークを解体させるのは鬼畜だろうか?いや、同族の肉でも食べるんだから問題ないだろう。
了解を取った俺は青年と作業場に行き、1匹を直接作業台に取り出すとディメンジョンルームを開いた。
「短剣を持ってる奴とそこの、こっちへ。」
鑑定で解体スキル持ちのオークを確認して呼び出すと壁際に立たせる。
「お前たちは解体スキルをもってるから解体を学んでもらう。今回はオークの解体を見学させてもらえることになったからよく見ておくように。」
「「ブヒィ!(はっ!)」」
「……じゃあ始めますね。」
青年がこちらを様子を見ながら気を使って解体しながら簡単な解説をしてくれた。
まず、頭を落として血抜きをする。これは本来は狩った後なるべく早くやった方がいい。作業台にはいくつも溝があり、血はそこを伝ってタライを置いた一か所に集められる。この血抜きが不十分だと臭くなったり痛みが早くなる。
血が抜けらたら取りやすい所から素材を取っていく。オークの場合は睾丸が素材になるのでまずはそこだ。
青年が玉の付け根を鷲掴みにするとギリギリと力強く引く。
その様子に自分の玉まで強く引っ張られるような錯覚を覚える。
そして股間の玉を目一杯引き絞った所でナイフを振り下ろして切り落とされた。それを見た瞬間、ヒュンとした感覚と共に俺の玉も縮み上がる。隣を見ればオーク達も内股になってるように見えた。
切り落とした玉袋から取り出した睾丸は保存液が入った瓶に入れられる。
次に腹を開いて内蔵を取り出す。内臓を傷つけないように丁寧に取り出し、素材にしたり売れるものがあればここで選り分ける。
そして腹の開いた所から皮を剥いで、最後に部位ごとに肉を切り出して終わりだ。
「オークの解体手順は以上です。オーク種なら基本的にこの手順で解体できますし、他の魔物も素材を傷付けないようにすれば似たような手順で解体できます。」
「ありがとうございます。」
これで明日はツェマーマンを迎えに行った後は街の外で解体作業だ。
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「なんでこんなことになってるんですか?」
ギルドのカウンターでファナさんが眉をひそめながら開いたディメンジョンルームと俺を交互に見る。
ディメンジョンルームではテイムしてきたオーク達が整列して跪き、頭を下げている。
「……成り行きで?」
「どういう成り行きならこんな数のオークをテイムしてくることになるんですか?!」
声を荒げるファナさんをどうにか宥めてオークの集落を潰してきたことを話す。
「……それで、このオーク達はその集落の生き残りということですね。」
「はい、そうです。」
「この数のオークをちゃんとテイムできてるんですか?いえ、こうして跪いてるんですから問題ないんでしょうけど。」
「ちゃんとテイムしてますから大丈夫ですよ。全員顔を上げて。」
俺がそういうと頭を下げていたオーク達が一斉に顔を上げてこちらに視線を向ける。
「……まぁ、ちゃんとテイムして制御できてるならギルドとしては何も言えないんですけど。でも、テイムしてる魔物が問題を起こしたらテイマーの責任なんですから注意してくださいよ。」
「はい、気を付けます。」
無いとは思うがガルドの支配とテイムを破るようなことがあった時のために拘束用の道具でも容易した方がいいか。ロアの暴走みたいに破らなくても暴れることはあるかもしれないしな。
「この数だとギルドカードの記載に収まりませんね。少々おまちください。」
ファナさんがカウンターを離れ、裏から戻ってくるとその手には1冊の手帳があった。
「こちらは従魔帳と言って、ギルドカードに従魔の記載が載り切らない場合に使うものです。それだけの従魔を従えた冒険者はもう何年もいなくて、最後に使われたのはギルドの記録によると何十年も前になります。」
カウンターに置かれたのはギルドカードと変わらない大きさで厚さ1cm程の手帳だった。
「よくそんなものが残って、いや、それ以前にそんなものがあることも良く知ってましたね。」
「いざというときのために1冊だけ置いておいたものです。それにサブマスですから。だからと言って、うちの脳筋がこれの事を覚えてるかと言われると覚えてないと思いますが。」
「そ、そうですか。」
ファナさんはベルグさんには当たりが強いな。
その後、無事従魔登録を終えたギルドカードからはバラム達の情報が消え、代わりに従魔帳参照と記載されている。従魔帳を開けば先頭からバラム達を含め全員分の記載がある。
俺は討伐報酬のために集落の位置を伝えるとグレイハウンド討伐達成報告をして報酬を受け取る。
そのまま今度はオークの解体のため買取カウンターに向かう。今回はただ解体するだけでなくある目的もある。
「すいませーん。」
カウンターに人がいないので奥に向かって声を掛けると血で汚れたエプロンを着けた金髪の青年が顔を出した。
「あぁ、こんにちは。ファイアアントの解体は明日までの予定でしたけど追加の解体ですか?」
「ちょっとお願いがあるんですが。」
「なんでしょう?」
「1匹でいいのでオークの解体をしてもらいたいんですけどその様子を見せてもらえませんか?」
「いいですけど、急にどうしたんですか?」
「新しく増えた従魔に解体を覚えさせたくて解体仕方を見せたいんです。」
「大きい従魔でなければ壁際から見てる分には構いませんよ。」
「ありがとうございます。」
そう、せっかく解体スキルを持った従魔がいるんだから使わない手はない。納品も期限までまだ余裕があるからとりあえず1匹解体の手本を見せてもらって、残りのは解体スキル持ちの練習用だ。
……元同じ集落のオークを解体させるのは鬼畜だろうか?いや、同族の肉でも食べるんだから問題ないだろう。
了解を取った俺は青年と作業場に行き、1匹を直接作業台に取り出すとディメンジョンルームを開いた。
「短剣を持ってる奴とそこの、こっちへ。」
鑑定で解体スキル持ちのオークを確認して呼び出すと壁際に立たせる。
「お前たちは解体スキルをもってるから解体を学んでもらう。今回はオークの解体を見学させてもらえることになったからよく見ておくように。」
「「ブヒィ!(はっ!)」」
「……じゃあ始めますね。」
青年がこちらを様子を見ながら気を使って解体しながら簡単な解説をしてくれた。
まず、頭を落として血抜きをする。これは本来は狩った後なるべく早くやった方がいい。作業台にはいくつも溝があり、血はそこを伝ってタライを置いた一か所に集められる。この血抜きが不十分だと臭くなったり痛みが早くなる。
血が抜けらたら取りやすい所から素材を取っていく。オークの場合は睾丸が素材になるのでまずはそこだ。
青年が玉の付け根を鷲掴みにするとギリギリと力強く引く。
その様子に自分の玉まで強く引っ張られるような錯覚を覚える。
そして股間の玉を目一杯引き絞った所でナイフを振り下ろして切り落とされた。それを見た瞬間、ヒュンとした感覚と共に俺の玉も縮み上がる。隣を見ればオーク達も内股になってるように見えた。
切り落とした玉袋から取り出した睾丸は保存液が入った瓶に入れられる。
次に腹を開いて内蔵を取り出す。内臓を傷つけないように丁寧に取り出し、素材にしたり売れるものがあればここで選り分ける。
そして腹の開いた所から皮を剥いで、最後に部位ごとに肉を切り出して終わりだ。
「オークの解体手順は以上です。オーク種なら基本的にこの手順で解体できますし、他の魔物も素材を傷付けないようにすれば似たような手順で解体できます。」
「ありがとうございます。」
これで明日はツェマーマンを迎えに行った後は街の外で解体作業だ。
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