魔物好きゲイテイマーの異世界転生記

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第3章 シュルトーリア

発表と引き籠り準備

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武器屋を出た俺はツェマーマン工房に寄り、無事戻ってきた事とまた明日からの作業のお願いをするといつもの建物の陰でディメンジョンルームを開いた。

ディメンジョンルームに入って入り口を閉じるとまず従魔達を全員呼び集める。ある発表と今後しばらくの活動方針を伝えるためだ。

「(妻よ、集合させたぞ。それで、戻ってくるなり、どうしたのだ?)」

俺の前に従魔達が集まり座っている。その最前列にバラム、ガルド、ロア、ダブがいる。

「みんなに2つ、伝えておくことがある。1つ目は明日からの行動方針だ。」

ステータスを見ると状態が妊娠(8日目)になっている。アロディーテの話では20日目位から目立つらしいが余裕を持って引きこもりたい。

「明日から5日間は朝一でギルドに行って、依頼を受けれるだけ受けてから森で依頼達成のために狩りと採取をする。オーク達は狩り、バラムは子バラムを散開させて採取。俺は森の側でガルドとダブの服とか魔道具の作成なんかをしてるけどバラム、ガルド、ロア、ダブは狩りと採取どちらに回ってもいい。とにかく依頼をたくさんこなして金を稼ぐ。5日間でできるだけ稼いだら、それで食材とか生活に必要な物を買い込んで20日間位森に引きこもる。森では川とか水場の側でディメンジョンルームを開いて生活する予定だ。俺は基本的にディメンジョンルームから出ないが皆が外に出て、狩りなり訓練なりするのは構わない。ただし、人間は攻撃するな。人間に会ったら即撤退、ディメンジョンルームに戻ってきてもらう。」
「(急にどうしたんですか?)」

急なことにロアが首を傾げる。

「その理由が伝えておくことの2つ目だ。俺には特別なスキルがいくつかあってその中の一つに妊娠というスキルがある。このスキルは、まぁ、そのあれだ。」

集めたのは俺だし、言わないといけないとわかっているがこれだけ見つめられているとここから先を言うのが恥ずかしくなる。

「俺の遺伝子……って言っても分からないか。ほんの欠片以下の俺の体の一部と俺の中に出された精液を合わせて子供を作って妊娠するスキルだ。それでガルド。」

そこから先はガルドの目を見て、ガルドに向けて告げる。

「俺とガルドの子を妊娠してる。」

ガルドが目を見開いて俺を見つめ返す。

「今妊娠8日目だ。30日位で産まれるら「ブヒィィィィ!!」」

俺が言い終える前にガルドが雄叫びを上げて立ち上がり俺を強く抱きしめてきた。それを見てオーク達も雄叫びを上げて立ち上がった。

「(妻よ、よくやってくれた!)」
「ちょっ!まだ話が終わって……。」
「(おめでとうございます。ガルドさん、ご主人様。)」
「(ご主人さま~。赤ちゃん、いつ産まれるの?)」

騒ぎ立てるオーク達に混ざってバラム達もそばに寄ってくる。

「いや、だからその辺も説明するから落ち着けって。」

結局騒ぎが収まるまで数十分もかかってしまった。出産まで残り22日程で妊娠20日目くらいから目立つこと。人目に付かないように余裕を持って15日目くらいから森に引きこもること。それまでに稼いで引きこもってる間の物資を買いたいという最初に説明したこれからしばらくの行動方針をもう一度説明する。

「(あ、あの……。)」

一通りの説明を終えた所でダブが何か言いたそうに手を上げた。

「どうした?」
「(主様、体、大丈夫か?)」
「なんのことだ?」
「(主様、体に赤ん坊いる。主様、オデと気持ちいいことした。あれ、赤ん坊作る、カルドから聞いた。)」
「そうだな。」
「(む、そうだ!身籠っているのにあのような負担になることを!妻が我等を受け入れることができるのはわかっている。だがお腹の子は大丈夫なのか⁉)」

ダブが言いたいことを察したガルドが慌てた様子で続きを引き取り詰め寄ってくる。

「あぁ、それなら大丈夫だ。出産までスキルが守ってくれるから俺が死ななければ影響はない。」
「(そう言われても大切な妻と子のことだ。心配になる。)」
「ありがとな。」

そう言って話を終わらせ、いつも通り俺、ガルド、ロア、ダブが先に食事を済ませる。

「お待たせ。それじゃあ、バラムのご飯にしようか。」
「(ごっはん、ごっはん!)」
「(む、待つのだ。)」

嬉しそうに飛び跳ねるバラムをガルドが制する。

「(バラム殿、妻は我が子を身籠っている。妻は大丈夫だと言っているが、やはり体に負担を掛けるのは良くない。」
「(え~!じゃあバラム、ご飯食べられないの~?)」
「(むぅ、そう言われてしまうと。しかし……。)」

バラムが悲しそうに小さく震える姿にガルドは額に手を当てて悩ましげに唸る。

「ガルド、そんなに心配しなくても大丈夫だぞ?子供はスキルが守ってくれてるし。」
「(しかし、バラム殿の行為も我に劣らぬ激しさだぞ。)」

確かに尿道責めやらなんやらと太くねじれたモノを奥に突き立て、腹が風船のように膨らむ程中出しするガルドとは違った方面かなり激しい。

「それでも食事なしってわけにもいかないだろ。」
「(それはそうなのだが……。)」

ガルドと一緒に悩むところ一つ、案を思いついた。

「ガルドは俺から精液を採取するバラムの行為が激しくて心配してるんだよな?」
「(まぁ、そうだ。)」
「バラムはご飯が食べられるならいつもの行為がなくてもいいか?」
「(う~ん。本当はしたいけど、赤ちゃんのために我慢する~。)」
「そうか。いい子だな。」

我慢することを選んだバラムをそっと撫でて褒めるとバラムは嬉しそうに体を揺らした。

「(それでどうするのだ?)」
「単純にガルドが安心できるくらい優しく搾り取ってくれればいいだろ。」
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